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でも、チキンはだんだん弱くなって行くみたいでした。見るからに痩せていき、なにしろ足が不自由なので、餌場までうまく行けないのです。 だから、食べることもままならない。どーしよーもない状態です。 仕方がないので、餌場の所に連れていってあげると餌を食べます。それも、ほんの少しだけ...。 止まり木に止まっていられた時はまだ良かったのですが、じきにそれもできなくなり、鳥かごの下に降りて 隅の方でうずくまっていることが多くなりました。 でも、名前を呼ぶと”チュン!チュン!”と返事をします。なんだかとても悲しくて悲しくて 何時間もチキンの鳥かごを見ていました。どーなる訳でもないのに...。 窓の外を見ると元気な他のすずめ達が飛んでいます。 「なんでこの子だけこんなに弱いんだろう・・・?本当だったらあのすずめ達みたいに元気に飛んでるはずなのに...。」なんて 他のすずめを恨んだりしたものです。 そんな私の姿を見た相方も元気がなく、ただひとこと「そっとしておいてあげなよね...」と言います。 もうなにもしてあげられることはないのだと、つくづく感じました。人間ってとってもとっても無力だ...。 この日は外食をする予定だったので、出かける前にチキンに声をかけました。 「チキン!」と呼ぶと 「チュン!」とひと鳴きしました。 これが私たちが聞いた、最後のチキンの声でした...。
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