悪魔が住む森
By シュノー大尉



「くそっ…なんでこいつらがこんなところに!?」
声を発しているのはドラング少佐。乗っているゾイドはジェノブレイカーであった。
「くっ!!!またかっ!!!」
出てきたのはコマンドウルフAC。その巨大な牙でジェノブレイカーの胴体に噛み付く。
「このっ…どけっ!!!」
エクスブレイカーの一撃で首を真っ二つに切り、頭を引っこ抜いて森に投げ捨てるドラング少佐。彼はシャドーフォックスと交戦し、シャドーフォックスが逃げてきたこの森に入り、ブレードライガーにとどめを刺したのだが、交戦中にレーダーを破壊され、どっちへ行っていいかわからない状態になっているのだ。更にこの森にはゲリラがたくさん居る。ゲリラの大将がシャドーフォックスだったのだが、残りのゲリラ達はどうもドラング少佐を歓迎してはくれないようだ。今まで10機ほどのコマンドウルフに襲われ、フリーラウンジシールドは働かないし、エクスブレイカーの先は折れているし体は傷まみれの血まみれで、動くとポタポタと血が垂れるありさまだった。
「うっ!!!まだいやがったか!!!」
ドラング少佐は歯ぎしりした。前方からコマンドウルフが疾走してくるのだ。
「邪魔だ!!!道を開けやがれ!!!」
コマンドウルフはジェノブレイカーのアンカークローにとらわれ、地面にたたきつけられてそのまま倒れた。
「無線がいかれて援軍も呼べねぇ…。」
泣きそうな状態だった。持っているのは水3リットルと乾パン少しのみ。ジェノブレイカーもボロボロで今度強敵が来たらまともに戦える状態ではない。そう。今度ゴジュラスかブレードライガーか…それとももっと最新型のゾイド達か。
「悪魔のような奴らだ。」
タオルを出して汗をふくと1歩、1歩、進みはじめるジェノブレイカー。するとどこからか声が聞こえてきた。

ヴルルルルルルッ、ヴァオォォォォォォーーーーーン!!!!ヴルルルッ!!!オォォォーーーン!!!ヴルルルルルルルルル!!!!!

「コマンドウルフだな!!!ここは逃げるに限る。」
ドラング少佐はたちまちポンコツのスラスターに点火し、加速しはじめた。
「あっ!!!」
一声あげたときにはもうジェノブレイカーは地面に押さえられていた。数機のコマンドウルフがジェノブレイカーに噛み付いたのだ。
「ううっ!!!たかがコマンドウルフ!!!」
ドラング少佐はそう言ってエクスブレイカーを振り回そうとするがコマンドウルフががっちり押さえつけていて動かない。スラスターも食い破られ、作動する望みはなかった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
ドラング少佐の絶叫とジェノブレイカーの絶叫は重なった。そして…。ジェノブレイカーの喉笛とコクピットはかききられていた。この特殊部隊の名前は狼陣衆。現在この森に隠れて進軍しようとしてやってきた敵を撃破するのが役目だった。

NEXT→!!