Vet.K Style Aquarium デジカメのススメ [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8]
2001.11up

【写真の原理その2 「写○ンです」は何故「写る」のか君は考えたことはないか?】
じゃあ、いつも蛇口は全開でいいじゃん、というと、ここいらへんがまた別の話になってきます。

じつは、絞りを調節すると見た目のピントの幅が変化するのです。これは、光の屈折が関係しているのだと思います。これは写真用語で被写界深度ともいいます。
絞りを絞ると見た目にピントの合う幅は広がります(どこにでもピントが合っているようにも見える)。 蛇口をしぼって入れると、時間はかかりますが、波が立たず、水面が乱れないので水位が確認しやすい、とでも思っていただければ。

逆に、絞りを開けば見た目のピントの合う幅は狭まります(ピントが一点に集中している、ともいえる) 。絞りを開くと、いっぺんに水が入る代わりに、水面が乱れ水位の確認が難しくなります。ただし、水位の位置は確実に波の振幅の中心部をとらえています。

例えば、動きの激しいスポーツシーンの一瞬をとらえたい、という場合。
このときはシャッタースピードを速くすれば動きが止まって見えますよね。 そんなときは、絞りを調節し開放にすれば、シャッタースピードは速くなります。

また、ピントを一点に集中させ、前後をボカすことにより、撮影対象を強調させる なんてテクニックもあります。
人物撮影なんかでは定番のテクで、雑誌のグラビアとか写真集とかをみれば、必ずと言っていいほど使われています。これは、絞りを調整(開く)し、ピントの合う幅を 狭めることで可能になります。

F3 F6
左 絞りF3  右 絞りF6 背景のボケ具合違いませんか?



では、風景とか近くも遠くもピントがあった写真が撮りたいときはどうすればいいのか、 といいますと、これも絞りを調節することで可能です。
集合写真とか記念写真とかで効果的ですよね。ただし、この状態だと必然的にシャッタースピードは遅くなるのがおわかりでしょうか。

また、ピントの幅が広がる、ということは、ピンぼけ防止につながったりもします。これの応用が、使い捨てカメラ、ですよ。あれはピント合わせが不要ですよね。極端に近づかなければ、何でもピントがあってるように見えるのは、この原理を使っているからなんです。絞りを絞ってなるだけピントの幅を稼ごう、ということです。はっきりいって場面場面での光量とかは知ったこっちゃない、という乱暴な方法ですが、昼間の光量からだいたいの絞りとシャッタースピードを算出して固定してますのである程度まで写ってしまうのですね。ですから光量の少ない夕方や夜では写りが極端に悪くなるんですよ。で、足りない光量を補うために、フラッシュがある、というわけです。

さて、一般的なコンパクトカメラやデジカメの場合、前述のとおり、このシャッタースピードや絞りの調節は光量を測って自動でやってくれてます。光量を判断して無難な調節をしてますのでそこそこは写ります。これは、お茶でもジュースでもとりあえず一般的なコップに注いどきゃいいや。ということなんです。おなじ200ccでも、ロングタイプのカクテルと、杯に注ぐ御神酒ではイメージが違うじゃないですか。どっちもお酒ですし、容器をマグカップに変えたところで、味がそんなに変わるもんじゃないですよね。しかし、お酒のイメージにあった、コップ(容器)選び、ということを考え出すと、ちょっとは「芸術的」な感じがしませんか?写真の取り方もこれと同じで、場面場面で、絞りをいじってバックをボカして・・・とか考え出せれば表現の幅は広がります。

予備知識はそこまでにして、水槽の撮影についての話に移りましょうか。