Vet.K Style Aquarium アクア撮影術のススメ [0] [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] 
2003.10up

密接なる関係

基礎知識がまだまだ続きます・・・。

シャッタースピードと絞り。どちらでも露出の制御ができるのが解りましたね。では、次の画像をご覧下さい。

作例1 作例2
(左)1/45sec F2.8 (右)1/3sec F11
蛍光灯の数、感度などの条件は一緒ですよ。

この2枚。シャッタースピードと絞りの組み合わせを変えています。しかし、写った明るさはどちらも大差ありませんね。実は、シャッタースピードと絞りは密接な関係にあって、両者をいじることによって同じ明るさになるように写しても表現方法を変えることが出来るのです。
でも、この2枚、何が違うのか解りますか?え?解らない?素直でよろしい。では、上の画像のアップでも。

作例1 作例2
ピントはエキノドルス・ルビンナローの一番手前の葉にあわせているつもりです。

ここで気になって欲しい点と言えば、おおざっぱにこの2点。
1)後ろに写っているミクロソ・ウィンドロブの写り方が違う。
2)魚の輪郭が違う。

実は、(左)の画像はシャッタースピードが速く(1/45sec)、絞りは開き気味(F2.8)です。
この場合、動きのある魚は割と止まって写っていますが、絞りを開いている分、ピントの合う幅は狭まり浅くなります。なので、魚はぶれずに写っているけれど、ピントに関してはボケた部分が多くなっています。

次に、(右)の画像がシャッタースピードが遅く(1/3sec)、絞りは絞り気味(F11)です。
この場合、動く魚の動きを止められず、魚はブレて写ってます。しかもこのシャッタースピードは手持ち撮影ではまず手ブレも起こすスピードですね。しかし、絞り気味の分、ピントの合う幅は深くなっていて、手前も後ろもある程度シャープに写っています。

ということで、シャッタースピードと絞りは使いかたひとつで、いろんな表現方法が出来るわけですよ。

とにかく動いている魚を撮りたい、というのであれば、絞りをできるだけ開いてシャッタースピードを早くすることで対応できます。また、暗い水槽なんだけどとにかく撮りたい、という場合、絞りを限界まで開いてぶれないようなシャッタースピードを稼ぐ、って方法ですね。コンパクトデジカメ(以下コンデジ)などでは、水槽などを撮るときはカメラが自分で「被写体が暗い」、と判断して、手ブレ防止のために自動的に絞りを開いてシャッタースピードを稼いでくれているのですね。

スピード重視
動き回るコリちゃんを止めるためには、絞りをこれでもか、と開いてシャッタースピード優先でパチリ。
コンデジだったら勝手に絞りは開いてくれるハズです。それでもブレたら・・、コリが止まるのを待つ?

逆に、水槽内の様子をじっくりと見せたい、魚の頭からしっぽまでピントバッチリで見せたい、てなときは絞りを絞ることで対応できます。しかし、この場合、シャッタースピードが犠牲になって遅くなりますから、手ブレ、魚ブレ対策が必要になってくるのはご理解いただけるでしょうか?ブレ防止のために三脚や一脚などの補助道具が必要になってくると思います。逆にコンデジなんかの場合、いくら「絞りを絞れ〜」と怒鳴ったところで水槽相手の撮影では殆どの場合「被写体が暗い」とカメラは判断して絞りは開きっぱなしになると思われます。こういうことがしたい場合は、露出制御がいじれるデジカメを探すことから始めないといけなくなるわけですね。

絞り重視
水槽内のレイアウトなどを見せるときは絞り重視で。調子イマイチだからあんまり見せたくないですけど・・・。

それじゃ、魚も止めたいし、ピントも欲しい、なんてのは無理なんでしょうか?次にいきましょう。