Vet.K Style Aquarium アクア撮影術のススメ [0] [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] 
2003.10up

感度を極めろ!

暗い夜道をライトも持たずに歩くには、月明かりを頼りに目を凝らして歩くしかないわけで、それをアクアリウムの撮影に当てはめると、水槽内は暗い、しかもカメラ内蔵のストロボはイマイチ使えない、となったら、カメラ側で調節できる残された撮影技術はフィルム、CCDの感度を上げることしかありません。

感度ってのはISOという数字で表され、ISO100がスタンダードとなっているようです。昔の35mmフィルムだとISO100が定番でしたが、コンパクトカメラにもかなりの望遠ズームレンズが組み込まれていたりして、手ブレ防止などの目的でISO400のフィルムを選ばれている方も多いようですね。

フィルム、CCDの感度を上げることによってシャッタースピードをより早める事が出来ますし、絞りも絞ることが出来るようになります。ここで、感度設定をISO200〜ISO6400相当までいじることができるNikonD100にご登場願いましょう。

ISO200 NikonD100 SIGMA20-40mmF2.8

ISO200
1/20sec F3.5

シャッタースピードに注目。
手ブレしてもおかしくないシャッタースピードです。
ISO800 NikonD100 SIGMA20-40mmF2.8

ISO800
1/80sec F3.5

感度をISO200から800に上げました。
シャッタースピードが早くなっているのが解りますか?
ISO6400 NikonD100 SIGMA20-40mmF2.8

ISO6400(ISO1600から2段増感)
1/500sec F3.5

さらに感度を上げると・・・。かなり早くなりますね。
これだと手ブレ魚ブレの心配はありませんが・・・

それじゃ、手ブレ防止にはとことん感度を上げれば問題ないじゃん、というとそうでもないわけで。上の画像を見ても解るかと思いますが、実は、感度の上昇は画質低下を引き起こします。しかも、この画質低下はデジカメの場合、各社各機種によってマチマチだったりします。
逆に言えば、クオリティを重要視する場合は感度を落として撮影する方法だってあることもお忘れ無く。上画像の元画像から部分切り取りして、比較してみて下さい。

ISO200 NikonD100 SIGMA20-40mmF2.8
元画像1504×1000ピクセルより切り取り

ISO200
1/20sec F3.5

葉脈までみえますな。
クオリティは一番ですね。
ISO800 NikonD100 SIGMA20-40mmF2.8
元画像1504×1000ピクセルより切り取り

ISO800
1/80sec F3.5

ISO200と比べるとちょっと落ちるかな。
web上で見る限りでは遜色無いでしょう。
ISO6400 NikonD100 SIGMA20-40mmF2.8
元画像1504×1000ピクセルより切り取り

ISO6400(ISO1600から2段増感)
1/500sec F3.5

これはどうでしょうか?
ちょっと画質悪すぎますよね。

うえからも解るように、感度を上げることと、画質低下は諸刃の剣だったりします。しかし、画質を優先して感度を低感度にしたまま撮影して、できあがった画像が手ブレ写真になってしまっては、意味がないこともまた事実なのですわ。そこら辺のさじ加減が難しいところですね。てなわけで、今度はコンデジ代表として、PENTAXのOptio-Sの画像でも。こいつはISO50、100、200の設定が出来ます。

ISO50 PENTAX Optio-S SMC PENTAX 5.8mm-17.4mm F2.6-4.8

ISO50
1/10sec F3.5

シャッタースピードにご注目。
手ブレしないほうが難しいです。手持ち撮影ではキビシーですな。
ISO100 PENTAX Optio-S SMC PENTAX 5.8mm-17.4mm F2.6-4.8

ISO100
1/20sec F3.5

シャッタースピードすこしは早くなった?。
これでも手持ち撮影ではちょっとキビシーですな。
ISO200 PENTAX Optio-S SMC PENTAX 5.8mm-17.4mm F2.6-4.8

ISO200
1/50sec F3.5

これぐらいのシャッタースピードまでくれば、手ブレしてはいけません。。
画質的にはちょっと落ちるかな?
でもこのサイズだと実用レベルですよね?

見た目それほど変わりないかな?ならばISO200での撮影でもいーじゃない、となりません?
では、ここでもOptio-S元画像からの切り取り画像をあげておきます。

ISO50 PENTAX Optio-S SMC PENTAX 5.8mm-17.4mm F2.6-4.8
元画像2048×1536ピクセルより切り取り

ISO50
1/10sec F3.5

ここまで大きいと解ります?
実は、手ブレをおこしてあんまりシャープじゃないっすね。
ISO100 PENTAX Optio-S SMC PENTAX 5.8mm-17.4mm F2.6-4.8
元画像2048×1536ピクセルより切り取り

ISO100
1/20sec F3.5

こんなものでしょうか、ってこれも手ブレ気味ですな。
D100と比べるとエッジがキツイですね。
こういうテクでシャープな画像に見せているのでしょう。
ISO200 PENTAX Optio-S SMC PENTAX 5.8mm-17.4mm F2.6-4.8
元画像2048×1536ピクセルより切り取り

ISO200
1/50sec F3.5

元画像ではダーク部分のノイズはちょっと気になりますけど・・・
実は手ブレが止まって一番シャープにも見えてしまったり・・・

てなわけで、ここでの結論は、手ブレと画質低下を天秤に掛けつつ、画質低下が許せる範囲まではやっぱり感度を上げて撮影しましょう、というのがアクア撮影術のポイントとしておきます。では次に参ります。