Vet.K Style Aquarium アクア撮影術のススメ [0] [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] 
2003.10up

外部ストロボを使ってみよう

水槽内は暗いけど、カメラ内蔵ストロボを使うと上手く撮れないよ、という話をしました。しかし、ストロボがカメラから離れるならば・・・、話はちょっと変わってきます。水槽内部を照らすのは水槽の上に載せている蛍光灯などの照明器具。その照明をパワーアップさせるのにストロボを使ってみよう、ということです。光量がアップすればシャッタースピードに余裕が出来て、ピント合わせに専念できます。

この方法はカメラ側に制約がありまして、外部ストロボを接続できるシンクロ接点ないしはホットシューがカメラにあることが条件となります。要るモノは外部ストロボとシンクロコードですね。

ホットシュー シンクロコード アダプター
(左)ホットシュー (中)シンクロ接点 (右)シンクロ接点が無いカメラ用のアダプター

推奨純正ストロボ(ないしは動作保証のある汎用ストロボ)に指定のシンクロコードを使えば露出、発光制御に関して言えばフルオートで撮影することだって可能だったりします。カメラ側がレンズを通してストロボ発光量を制御するのでTTL発光、なんていいます。しかし純正でなくても、せめてストロボの調光がマニュアル設定で可能だったりするモノや、またとにかく光るストロボさえ持っていれば光量を自分で調節しながら撮影することも可能です。

推奨とか純正とかなんやねん?と思われるかたはじっくりとカメラの取説を読みましょう。そこまでフォローできません。(投げやり)

接続 外部ストロボ 一脚と三脚
私は純正コードにストロボはもってません(泣)ので、シンクロコードと光るだけ?のストロボで挑戦です。
一脚に三脚てのも、持っていると便利ですね。まぁ、普通の家庭に一脚はないでしょうが・・・。

じつは、シンクロ接点のないコンデジなんかでも、カメラの内蔵ストロボの発光に連動して発光するストロボとか、外部ストロボの発光を誘発するアダプターなんてモノがあって、それを使えばこの方法は可能かもしれません。気になる方は「ワイヤレスストロボ」とか「スレーブユニット」なんぞで検索してみて下さい。・・・が、え〜っと、ソコまでしてお魚さん撮ります?

さて、セッティングですが、水槽上部にストロボをセッティングします。真上に置きますので水槽内に落ちないように工夫しましょう。程々に水面から遠ざけた方が水槽全体にストロボ光が行き渡りますが限度もあるので程々に。また、ストロボ発光部の先にレジ袋とかティッシュなんぞを置いてストロボ光を和らげる、なんてテクニックもあったりします。その後、シンクロコードでカメラとストロボを繋ぎます。

セットの様子
ストロボをレジ袋で包んで水面より10センチほど高めにセッティングしてみました。
さすがに水槽全体は明るくなりませんね。60センチ以下なら1灯でいけるかな?
ストロボを多灯使うテクもありますが、これだけのためにストロボ買うのもねぇ・・。

蛍光灯よりもストロボ光の方が光量としては上ですので、シャッタースピードと絞りを稼ぐことができます。ということは、手ブレ魚ブレが少なくなり、絞りもある程度は絞って撮影が出来ると言うことです。また、低感度側に設定することで画質を上げることも可能です。ストロボがTTL発光できる場合はそのまんまオートで撮影が可能です。仕上がりを見つつ露出補正(カメラ、ストロボ)で味付けしながら撮影すれば良いでしょう。

オート撮影が出来ない場合でも、ストロボ発光量を人為的にコントロールしマニュアル設定で撮影が可能です。ストロボ光を一定に保って露出をいじる方法と、露出を一定に保ってストロボ光をコントロールしていく方法があります。こればっかりはデジカメで何枚も撮りつつベストな露出を探るしかないのですけどね。ストロボ光がコントロールできずに強すぎる場合は発光部に白い紙やティッシュなどを噛ませてみましょう。

では、実践編です。NikonD100にSIGMA20-40mmF2.8のレンズの組み合わせで。

なし あり
(左)ストロボ無し:ISO400 1/15sec F3.5 WBは蛍光灯にセット  (右)ストロボ有り:ISO400 1/15sec F3.5 WBは蛍光灯にセット

とりあえず、同じ露出なら、ストロボ使った方が明るく写りますね。では、どこまでシャッタースピードをあげても大丈夫なんでしょうか?

あり なし
(左)ストロボ有り:ISO400 1/125sec F3.5 WBは蛍光灯にセット  (右)ストロボ無し:ISO400 1/125sec F3.5 WBは蛍光灯にセット

画像左をみてください。WBをいじってないので色調はイマイチですが、シャッタースピードを1/15secから1/125secまで、かなり速めて撮影してもストロボ光のお陰で明るく写りますね。このメリットは大きいですね。ちなみに、同じ露出でストロボオフにすると、どアンダーの画像になりました。いかにストロボ光が頑張っているかが解りますね。

では、まじめにお魚の撮影。D100に90マクロレンズを取り付けて撮影開始。一眼レフカメラであるD100は、コンデジの液晶画面と比べて、レンズを通った実像式のファインダーによってピントの確認が非常にやりやすく、またレリーズタイムラグが大変短いので、お魚の撮影には非常に有利ですね。しかし、今回使用するレンズは接近戦に強いモノの焦点距離がやや長く、被写界深度は非常に浅くなり、ピント合わせはシビアの一言に尽きます。

説明はえーからとっとと撮れ? では、部屋の電気を消してガラス面の写り混みを無くします。うえにあるストロボ使った画像にある試し撮りから推測し、ストロボ光量を倍にして(GN5を10に、くらいかな?)シャッタースピードは手ブレの心配が殆ど無い1/100sec、絞りはF5.6にセットしてみる。あとは前回のまとめにあるように、細かいピント合わせはピントリングを回しつつ体の前後で微調整。50カットぐらい撮ってみましたが、出来上がりはこんな感じでどうでしょうか?

ラスボラ・ヘテロモルファ
ラスボラ・ヘテロモルファ
NikonD100 TAMRON SP90mmF2.5マクロ(Model52BB)
ISO400 1/100sec F5.6 外部ストロボ使用

レッド・ファントム・テトラ
レッド・ファントム・テトラ
NikonD100 TAMRON SP90mmF2.5マクロ(Model52BB)
ISO400 1/100sec F5.6 外部ストロボ使用

どうでしょう?ええ感じじゃない。(自画自賛)
ちなみにこの撮影方法の欠点としては、撮影はじめるとストロボ光に魚がビビって物陰に隠れてしまって慣れるまで撮れなくなるってことですかね〜。(それじゃ駄目じゃん。)

これで一応、Vet.K的アクア撮影術は終わりになります。お付き合いいただきまして有り難うございました。このコンテンツがお魚撮影に悩めるアクアリストの手助けに少しでもなれば幸いでございます。

でも、あともう一回だけ、次どーぞ。