一台のバイクが飛び込んでバッグを持っていた男を跳ね飛ばした、同時にバッグが宙を舞 う。
怪しい男B
「何!?」
 すかさずバイクの男は、フロントターンでもう一人の男を薙ぎ倒す!!
怪しい男B
「ぐぎゃっ!」
 男が倒されたと同時にタイミングよく宙に舞ったバッグを捕まえるバイクの男。
真理
「あ、葦原さん!?」

「どうやら縁があるみたいだな。」
 バッグを差し出す涼、それを受け取る巧。

「どうしてここに?」

「話は後だ、それより・・何だこいつら?」
 男達に視線を向ける涼、倒れていた男達はゆっくりと立ち上がった。
怪しい男A
「弱い人間がいくら集まっても・・」
怪しい男B
「オルフェノクの相手ではない!」
 見る見る姿を変える男達、巧は唖然とした!

「な、こいつ等・・嘘だろ?」

「知っているのか?」

「知ってるも何も、こいつ等一度やっつけたのに・・!?」

「どう言う事だ?」

「話より・・見てもらった方が早い。」
 巧はバッグからベルトを取り出した。

ガシッ!
ベルトを装着した巧はベルトの力を発動させる携帯電話型のキーツール・『ファイズフォン』を 取り出し、コードナンバー5・5・5を入力ENTERキーを押す、『ファイズフォン』の電子音声が こだまする!

『Standing by.』
 『ファイズフォン』を頭上に掲げる巧!


「変身!」



 『ファイズフォン』をベルトにセット!
『Conplite!』



 巧の体を包むように赤いエネルギーがいくつもの軌跡を描く、次の瞬間、一瞬の光と共に巧 は変身を完了した。

「お前・・・!?」
 目を見張る涼を後にファイズに変身した巧はかつて倒した筈のエレファントオルフェノクとオ ックスオルフェノクに向かって行く!
ファイズ
「ああぁっ!」
 2体のオルフェノクを相手に立ち向かうファイズ。

「あの男、変身出来るのか・・!?」
真理
「ええ、ベルトの力で、でも巧にしか扱えない力なんです。」
 視線をファイズに移す涼、ファイズは懸命にパンチやキックで闘う、だが2体のオルフェノク を相手にファイズツールを使っての必殺技に繋げられず、ファイズは見る見る押されて行く・・ 危うしファイズ!
ファイズ
「うっ、くっ!」
エレファントオルフェノク
「どうした、これまでか?」
オックスオルフェノク
「これで止めだ!」
 ダメージを受け倒れ掛かるファイズにオックスオルフェノクの操る巨大な鉄球が振り下ろされ る!!
ファイズ
「くっ!!」
ドカァッ!
 間一髪、転がり避けるファイズ、だが2体のオルフェノクを相手に勝機を見出せない。
ファイズ
「くそっ・・・・え?」
 ファイズは驚いた、うずくまるファイズの側をゆっくりと歩いてくる人影。
オックスオルフェノク
「何だお前は?」
エレファントオルフェノク
「わざわざ殺されに来たか?」
ファイズ
「よせ、離れてろ・・!」

「俺の事は気にするな。」
オックスオルフェノク
「馬鹿が!」
 オックスオルフェノクが鉄球を振り上げようとした時!

「はぁっ!」
 飛び蹴りを放つ涼、オックスオルフェノクはバランスを崩し、倒れた。

「お前等、何者だ?」
エレファントオルフェノク
「人間を超えた者よ!」
 そう言うと涼につかみ掛かるエレファントオルフェノク、だがそれをかわしつつ涼はエレファ ントオルフェノクを突き飛ばした。
エレファントオルフェノク
「ぬぅっ、貴様!」

「人間を超えたと言ったな、その力で人間を襲うのか?」
オックスオルフェノク
「世の中すべて弱肉強食よ。」
エレファントオルフェノク
「人間は俺達に狩られる・・獲物だ!」
 2体のオルフェノクの同時攻撃、だがそれを紙一重でかわす涼


「人間を超えた・・違うな、お前達は力にすがる臆病者だ。」
 構えをとる涼、両腕を眼前で交差する・・・そして!



「変身!」


 涼の体が淡い光を放ち、見る見る緑色の異形の姿へと変って行く!
ファイズ
「な・・!?」
真理
「うそ・・!?」
オックスオルフェノク
「き、貴様は・・?」


ギルス
「お前達を狩る男・・・ギルス。」



ファイズ・真理
「ギルス?」
エレファントオルフェノク
「ぬぁああ!」
 新たな敵の出現に、エレファントオルフェノクは臆するどころか益々頭に来たらしく、ギルス を目指し、突っ込んで来る!
ギルス
「ワァァッ!!」
 獣のような叫び声を上げながらギルスも突っ込む!
ガキィッ!!
エレファントオルフェノクの猛攻を片手で止めるギルス!
ファイズ
「す、凄ぇ・・。」
 すかさずギルスの両手首からは鋭い爪、ギルスクロウがせり出した!
ギルス
「ワァアオッ、ワァアッ!」
 ギルスクロウで連撃を加えながらジリジリとエレファントオルフェノクを押し返していくギルス!
オックスオルフェノク
「おのれぇっ!」
 オックスオルフェノクが割って入り、ギルスを弾き飛ばした。
ギルス
「くっ、」
 間髪入れず、オックスオルフェノクが馬乗りになろうと飛び掛る!
ギルス
「!」
ファイズ
「やぁあっ!」
 そこへファイズの飛び蹴りがカウンターとなってオックスオルフェノクを蹴散らした!
ギルス
「やるな。」
ファイズ
「あんたばっかりカッコつけられてたまるかよ・・いくぜ!」
 2体のオルフェノクに向って行くファイズとギルス!
ギルス
「ワァアッ!」
 ギルスは手首から触手ムチ・ギルスフィーラーを引き出し、オックスオルフェノクを間髪入れ ずに殴る、殴る、殴る!
 ファイズもエレファントオルフェノクの猛攻に手を焼きながらも一瞬の隙を逃さず、エレファン トオルフェノクの側頭部へ飛び膝蹴りを喰らわせた、その衝撃で弾き飛ばされたエレファント オルフェノクはオックスオルフェノクとぶつかり合い、共倒れとなった!
ファイズ
「よし!」
エレファントオルフェノク
「こ、このぉ・・ウォオオオオ!」
ギルス
「何!?」
ファイズ
「奴等また変わりやがった。」
 オルフェノクは感情の高まりによって体の一部を変形させる事が出来る、エレファントオルフ ェノクは下半身を象の体型に、オックスオルフェノクは水牛の体型になる、それぞれ四肢から 繰り出される突進がファイズとギルスを襲う!
ファイズ・ギルス
「うわぁっ!!」
エレファントオルフェノク
「踏み潰してやる!」
 倒れているファイズとギルスにエレファントオルフェノクは前足を落とした!
ファイズ
「うわぁっ!!」
ガシィッ!
 ファイズが踏み潰されようとしたその瞬間、ギルスがガッチリと両腕で受け止めた。
ファイズ
「あ、あんた・・」
ギルス
「何やってる、もう一体が来るぞ!」
ファイズ
「だぁあっ!?」
 だが既に遅く、オックスオルフェノクがファイズに激突した、吹っ飛ばされるファイズ。
ファイズ
「が、てて・・このぉ!」
 だがこの局面が逆にファイズの勝機となった、今なら充分な距離だった、ファイズはベルトの バックルに付いているエネルギー増幅装置・『ミッションメモリー』を外すとベルトの右に装着さ れている『ファイズポインター』にそれをセットした。

『Ready!』



 同時にギルスもエレファントオルフェノクを力任せに振り倒した、横倒しになったエレファント オルフェノクは起き上がれずもがいている。 
ギルス
「ワァオオオッ!」
 ギルスが獣のような叫びを上げると踵の爪がせり出した、ギルス・ヒールクロウだ!
ギルス
「ワァオッ!」
 ジャンプしたギルスは右足を振り上げると、ヒールクロウをエレファントオルフェノクの首筋に 叩き込んだ!
エレファントオルフェノク
「ガァアアアア!」

ギルス
「ウォオオオオオオオッ!!」


 エレファントオルフェノクの『あがき』にも似た声をさらに上回るようにギルスが雄叫びを上げ る!
ギルス
「ワゥオッ!」
 突き刺した足を軸にして、もう一方のヒールクロウを後方宙返りをきりながら逆袈裟切りに止 めを入れるギルス!
 その後方では再び突進してくるオックスオルフェノクに向うファイズが『ファイズフォン』のEN TERキーを押した。
『Exceede charge!』



ファイズ
「ああああっ・・はあっ!」
 ジャンプしたファイズの右足首に装着された『ファイズポインター』から『光粒子・フォトンブラ ッド』が放たれ、円錐状にオックスオルフェノクをロックオンする!
 ファイズのキックが『フォトンブラッド』に重なり、同時に唸りを上げてオックスオルフェノクの体 をえぐりこむように粉砕する、これがファイズの・・『クリムゾン・スマッシュ』だ!

ファイズ
「やぁあああああ!!」

エレファント・オックスオルフェノク
「ぐわぉおお・・・っ!」
 倒れるオルフェノク達、その体は緑色に変色すると液状化しながら崩れていった。
変身を解くファイズとギルス

「こいつ等・・何か違う。」

「どう言う事だ?」
真理
「前に倒した時にはバーっと燃え上がったかと思うと砂みたいに崩れたんですけど。」

「こいつ等水みたいにドロドロになった・・。」

「そう言えば一度倒した敵だと言っていたが・・。」

「ああ、でも何で・・訳が分かんねぇ。」
真理
「・・兎に角、涼さんにはいろいろ聞きたい事あるんですけど。」

「涼さん?」
真理
「あ、葦原さんって何か言いにくくって、涼さんって呼んでも良いですか?」

「・・別に構わないが。」
真理
「じゃ、決まり、これからよろしくお願いします。」

「あ、あぁ・・」
真理
「よかった、もう巧だけじゃ頼りなくって。」

「何だと!」
 巧と真理のやりとりに、やれやれという顔の涼、だが涼にも巧にも言い知れぬ不安がよぎっ ていた。

                         (つづく)注: 文字用の領域がありません!
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