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真理
「巧!」

「逃げろ!」
真理
「そんな事言ったって!」

「いいから逃げろ!」
 身動きの取れない巧に言い聞かせられ真理はバイクを走らせようとする。
ガシィッ!
 だがいつの間にか三人目の男が真理の背後に立ち、真理を押さえつけた。
真理
「何すんのよ!」
 真理は抵抗を試みるも徒労に終わる。

「くっそう・・!」
 ふたりが諦めかけたその時!
グワォオン!!
 一台のバイクが飛び込んで来た!
バイクはそのまま前輪を軸にして後輪を高々と浮かせると巧を押さえつけていた男の一人 を弾き飛ばす!
怪しい男A
「グアッ!?」
 その光景にあっけにとられる巧と怪しい男B、今度は後輪を軸にして前輪を浮かせもう一 人の男をなぎ倒した!
怪しい男B
「うぉっ!?」

「あんた・・!」
 巧を救った男は葦原 涼だった。

「大丈夫か?」

「俺よりもあいつが・・!」
 涼は真理が捕まっているのを見た。

「くっ・・!」
 真理を捕まえているアフロヘアーに緑のジャケットを着た男が薄ら笑いを浮かべながら話 し始めた。
アフロの男
「フッ、お前達の弱さはこれだ、こうされるとお前達は自分を押さえる。」

「それが人間だからだ。」
アフロの男
「馬鹿かおまえは?」

「力にすがる奴には分からないだろう、それに馬鹿は俺だけじゃない。」
アフロの男
「何?」
グォオン!!
 すると突然、アフロ男の背後からものすごい勢いで疾走するバイクが飛び込んで来た。
ドキャァッ!
アフロ男
「ぐはっ!」
 アフロ男は飛び込んで来たバイクに吹っ飛ばされた。
バイクに乗った青年はヘルメットを取り、真理に駆け寄る。
青年
「大丈夫ですか?」
真理
「え、津上さん?」

「来たか津上。」
翔一
「はい!」

「気をつけろ、この程度で終わる奴らじゃない。」
 涼の言葉どおり倒された男達はゆっくりと起き上がると不適な笑いを見せる。
アフロ男が合図すると二人の男はその姿を変えていく・・!

「正体を現したな。」
翔一
「先程言っていたオルフェノクですか。」

「まただ、また前にやっつけた奴等だ。」
カクタリスオルフェノク
「グググ・・。」
マンティスオルフェノク
「グハァーッ!」
 不気味な声をあげながら迫る2体のオルフェノク。
 身構える翔一と涼の前に出てくる巧

「こいつらは俺がやる。」
 ファイズフォンの変身コードを入力する巧
『Standing by!』

「変身!」
『Conplite!』
 ベルトから吹き出たフォトンストリームが幾重もの軌跡を描きながら巧の体を包み込み巧は ファイズに変身する。
翔一
「彼がファイズ。」

「そうだ。」
 ファイズは2体のオルフェノクに向かって行く!
ファイズ
「あああっ!」
 ファイズのパンチがキックがオルフェノク達の体を捉えるもオルフェノク達はひるまない。
ファイズ
「くっ!」
 ベルトのファイズフォンを抜いて銃タイプのフォンブラスターに変形させるファイズ、だがカ クタリスオルフェノクはそのわずかな隙を突いてきた!
ファイズ
「ぐわっ!」
 カクタリスオルフェノクの一撃に弾き飛ばされるファイズ、駆け寄ろうとする翔一を涼が止 めた。

「津上、止めておけ。」
翔一
「何言ってるんですか葦原さん。」

「あいつは自分がやる言ったんだ、任せろ。」
翔一
「でも・・。」

「男が一度言ったんだ、それぐらいの覚悟・・無くてどうする。」
翔一
「そ、それは・・。」

「それにお前も気付いている筈だ、厄介なのはむしろこっちの奴だってな・・!」
 涼はそう言いながら険しい眼差しをしてアフロ頭の男を見た。
翔一
「・・・そうですね、それに一人のように見えますけど、その影にもう一人いるんですよね。」

 翔一の指摘にアフロ男は一瞬眉をひそめた、アフロ男はつまらなそうに舌打ちをすると
その後ろからもう一人同じ顔のアフロ頭の男が現れた、男はもう一人いたのだ。


「双子か・・だが格好が違いすぎるな。」
翔一
「来ますよ葦原さん!」
 涼と翔一に襲い掛かるアフロ頭の男達、そのスピードから繰り出される連撃を何とか防ぎ きる涼と翔一。

「くっ!」
翔一
「しまった!」
 涼と翔一への攻撃から一転してアフロ男達が真理を襲う!
翔一
「危ない!」
 その時、巧の乗っていたバイクがロボットに変形した、これこそがスマートブレイン社が造 った人工知能内臓のロボット『オートバジン』だ。
『オートバジン』は真理に襲い掛かるアフロ頭の男達にパンチを浴びせ、返り討ちにした。

「これもスマートブレイン社製か。」
翔一
「凄い・・。」
 『オートバジン』に倒されていたアフロ頭の男達だったが何事も無かったような顔でゆっくり と起き上がる、身構える涼と翔一に緑のジャケットを来たアフロ頭の男が話し出した。
アフロ頭の男
「やるな・・やはり‘‘リント’’は我々と等しくなったか・・。」
 もう一人のアフロ頭の男もニヤリと笑う。
すると二人のアフロ頭の男達は見る見る姿を変えた。
茶色の怪人
「キョクギンジャンママ、ズ・バヅー・バザ!」
緑色の怪人
「キョクギンサギザザ、ゴ・バダー・バザ!」

「何を言ってるんだこいつら・・?」
 涼が真理に尋ねる
真理
「あたしも初めてです、こんなオルフェノク見た事ない。」
翔一・涼
「う、うわぁっ!」
 一瞬のうちにすばやい攻撃を受け、もんどりうって倒されてしまう翔一と涼!
真理
「葦原さん、津上さん!」
 バヅーとバダーはその声に振り向き、今度は真理に向かおうとする。
ダダダダダダ・・!
 だが『オートバジン』のマシンガンがそれを寄せ付けない。
バヅーとバダーはマシンガンの銃撃をひらりとかわし距離をとった、その間に起き上がる 涼と翔一。

「津上、行けるな?」
翔一
「はい。」
 身構える二人、翔一の腰にベルトが現れる!
真理
「え、津上さんも?!」
翔一・涼
「変身!!」
 光を発しながら変身する涼と翔一。
バズー
「バンザ・ド!?」
アギト
「俺はアギト、俺は闘う、みんなの居場所を守る為に!」
ギルス
「ウォゥッ!」
 バヅーとバダー、ギルスとアギトが同時に飛び出す、ぶつかり合う拳と拳、蹴りと蹴り!
互角の責めぎ合いが続く中、バヅーとバダーが戦法を変えた。
アギト
「むっ!?」
 バズーの影に隠れたバダー、バヅーはそのままジャンプした。
アギトとギルスはその時バヅーしか見えない形になった。
鋭いキックを浴びせようとするバヅーを迎え撃とうとするアギトとギルス・・・だが!
ギルス
「ぐわぁっ!?」
アギト
「葦原さん!?」
 アギトもギルスも気づいた時には遅かった、バヅーの影から飛び出したバダーは更なるス ピードでギルスに一撃を放っていた。
 間髪いれず、バヅーとバダーはアギトに同時攻撃を浴びせる!
アギト
「あぁっ!」
 倒されるアギト、それを見下すように笑うバズーとバダー。
アギト
「なんて速さだ・・!」
ギルス
「津上、目には目をだ・・!」
 ギルスの言葉にアギトは立ちあがるとベルトの右パッド押す。
 アギトのベルトから薙刀状の武器『ストームハルバート』が飛び出し、アギトの姿が青く変わ った、これが『アギト・ストームフォーム』だ!
ギルスも両手首からギルスクロウをせり出す。
バヅー
「フン!」
 生意気な奴だとばかりにバヅーが仕掛けるも、その連続攻撃をことごとく防ぎきるアギト・ス トームフォーム。
一方バダーもギルスに向かって行く!
ギルス
「ワゥォオッ!」
 ギルスクロウで何度もバダーを攻撃しようとするギルスだが、バダーは柳の如きしなやかさ でかわして行く。
ギルスは足払いを試みるが、それもジャンプでかわされてしまう。
ギルス
「今だ!」
 ギルスはその一瞬を逃さなかった、ギルスフィーラーが飛び出し、ジャンプしたバダーに 絡みついた!
バダー
「グオッ!?」
 そのまま地面に叩きつけられるバダー、そこへギルスのヒールクロウが振り下ろされた!
ガシィッ!
ギルス
「!?」
 ギルスのヒールクロウを寸でのところでかわすバダーはジャンプでギルスの頭上を越え ると、あらかじめ用意しておいたと思われるバイクに跨った。
バダー
「フン!」
 バダーは体の装飾品の一部を外し、それをバイクに突き刺した、すると見る見るバイク の形は禍禍しいスタイルに変わっていく、これがバダー専用バイク『バギブソン』だ。
グヮォオオオン!
 『バギブソン』は唸りをあげてギルスに襲い掛かった!
ギルス
「グワッ!」
 跳ね飛ばされるギルス、バダーは容赦無く2度目の突撃を敢行する。
ギルス
「ワォッ!」
 何とかジャンプでバダーをかわすギルス、このままでは追い詰められるのは必至だ!
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