野獣編D


榊原に面会しにきた、
あるプロパーがおるんや。

榊原っちゅうのは
奴の経営しとる病院の
院長してる男や。

そんで、プロパーっちゅうのは
プロパガンディストの略で、
製薬会社では
学術宣伝員なんてよばれ
とるけど、要するに、
製品の売りこみを
はったりまじえて行う
セールスの尖兵のことや。

榊原は抗生物質の
セファロンスポリン系セファレキシン
500mgの一つである
センセリン500mgを
薬価基準の4割引なら
1万カプセル買うてやっても
ええといいよった。

けど、榊原のことや、
そんだけじゃすまへん・・・。

そのプロパーもそこんとこは
よう心得てるから、
きっちり、榊原を銀座のクラブや
トルコで接待しよった。

プロパーが榊原をトルコ嬢の
サービス受けてもらってる
間に、自分は金かかるから
そとの喫茶店で時間つぶそうと
したんや。

そしたら、榊原は怒り出しよった。

「おどれ、わしだけを
スケベー扱いしやがって。
なめとんのかいな?
後で、わしの女房にべらヴぇら
しゃべりまくるつもりやろが!!!」

っていいよったんや・・・。

正直、そのプロパーは
色男やから、ずべ公の女に
ちんぽ、しゃぶしゃぶ
してもらわんかっても、
かまへんのや。

榊原は、舐め舐めや、こんにゃく洗い
堪能しよった・・・。

「正直、ただで女に
ちんぽしゃぶらせてるときが
一番、爽快やわ。」

榊原は、中学のときから
頭の一部が禿あがってて
にきび面やったせいもあって、
女からは持てへんかった。
身長は160センチぐらいで
正直、女とは無縁や。

そん時から、女に対する
コンプレックスは旺盛で
いつかとびきり美人の女を
俺の目の前で跪かせたろと
考えとったらしい。

麝香の匂いがする
おまえのその肌、
メチャクチャに犯してやる。

てめえの汚ねえその
内面抉り出してやる!!!

くそが。
どいつもこいつも
俺に頭下げて
跪かんかい!!!!

榊原はトルコ嬢の
顔面に夥しい
量の白濁液
発射させて、
満足しきりよった。

その後、呟きよったんや。

「ああ、ほんで、今日
また家帰ったら
鬼ババ見たいなあの嫁と
顔あわさなあかんのかいな。
わし、養子やがな・・・。」


今度、事務局と医局と
看護婦会の合同
慰安旅行があるんや。

場所は浜名湖や。

ところでや、そんとき、
旅館で、学術映画の
鑑賞会をやる
よていなんや。

「看護婦どもが、
興奮して、お汁で
パンツをヴェトヴェトに
しちゃうようなエグイのを
なあああああ。
くうっくくkっくうう。」

あいつはそういったんや。

「わしはゆるせん。
ここの看護婦どもは
揃いも揃って
あほばっかりや。
くそが。
院内じゃ、盲腸の手術も
ろくにできへんような
若造のおもちゃやないか。
なんで、わしには
だれも見向きもせんのじゃ。
男の中の漢であるわいの
素晴らしい硬度たもっとる
凶器で
ハァハァいわせたんで。」

今度の旅行で
俺のすばらしさ
まざまざとみせつけたる。

その前座に、おまえは
ブルーフィルム用意して来い。

正直、エグケレバエグイ
ほど、高得点や。

俺のことを
コリアン系の下司野郎と
ののしっとるのは
ようしっとんや。

俺はいうとっけど、
チョンちゃうで。


今夜、久々に奴と
奴の息子を見た。

奴は服装に独特の
趣味を持っている。

奴らは二人とも身長160センチにも
満たない小男や。

奴は青紫色のストライプ入りの三つ揃いに
13センチぐらいのヒールを履き、
紫色のサングラスをかけてるんや。

そんで、レモンイエローのネクタイに
5カラットのダイアのタイピン、
左右の指に10カラットはくだらない
エメラルドやルビーやサファイアの
リングを4個もはめとる。

時計は小粒のダイアが
ボディの側面を取り巻いた
パテック・フィリップやった。

正直、時計だけでも
2000万はする。
満艦飾や。

青白で月面のような
穴だらけの肌した顔を持ち
長髪に伸ばした髪に
パーマあてとんや。

「おどれ、車は
何乗ってっと?」

奴はこう言いやがった。

「スバルのレガシー
ツーリングワゴン
です。」

と、若い新米プロパーが
いいよった。

「なんや、荷車かいな。」

奴は鼻を鳴らした。

「おどれ、今夜、暇あると?」

若いプロパーは

「お供しろと
おっしゃるのならば、
どうやってでも
時間は作りますが」

といった。

「どや?顔つなぎに、
わしを
ピンクサロンにでも
案内せんか?
わしはもう、銀座や
六本木、赤坂なんか
飽きたで。とびきり
ハレンチなところで
騒ぎたいのお。
都内のトルコや
ピンクサロンも
わいのように有名人に
なっと、
顔知られてるから
窮屈や。
福生のピンクに
つれてけや?」

「ハハア、喜んで
お供いたしますです。」

「じゃあ、夜の8時にまた
わしの病院へきてくれや?」

「かしこまりました。
どうですか?院長先生も
ご一緒に?」

「ヴォケが。親父と一緒に
そないなみっともないところで
騒げるおもとんのか?」

「し、失礼いたしました。」

「じゃあ、わしのベントレーで
いこや?おまえが
運転係な」

「承知いたしました。
ただしですね。
お分かりとは思いますが、
そのようなご立派な
お召し物では
ちょっと
まずいので・・・・
ダイアやサファイアを
メス豚ややくざに
抜き取られた場合、
私のほうでは
弁償はできかねます。」

「おうおう、わかっとんで。
今夜、ぐっと
イメージ・チェンジして
くっからよ。
安心せいや。」


おまえを
俺の腎不全にしてやりたい。

俺の尿毒を全身に
堪能させてやるで。

おまえは俺の
人工透析を受けないと
生きていけへんのや。


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