待ちわびてた約@
田原は、
錦城会東京事務所の
7階にいた。
「誰だ?貴様は!!
どこから来たので
ございますか?」
エレベーターを
降りると、すりガラスで
仕切られた部屋があり、
その中から、
ドスを利かせた
声が聞こえた。
田原は脛につけていた
ピストルを懐に
移しておいた。
そして
無言でドアを
蹴りあけ、中に
入る。
7人の男達が
背広の中に手を
突っ込み、威嚇する
ような構えで
田原をにらんだ。
「おまえらに、
用はない。
ここのボスに
買ってほしいものが
ある。」
「貴様!!!
ここがどこだか
わかっているの
ですか?」
田原は不敵な
笑いを浮かべ、
一番手前に
いたチンピラの
股間にけりを入れた。
呆気にとられた
他の男たちに
構わず、田原は
そのチンピラを
掴んで盾にし、
コルトを抜き出した。
「おまえら、
動いたら、
鉛の弾を
食らわせてやる
ぜ?」
死の威嚇を秘めた
銃口に、他の男たちは
一気に戦意を
喪失した。
「ボスはどこだ?
買って欲しいものが
ある。」
田原はもう一度
聞いた。
そのとき、田原の
後ろのドアが
開き、丹前姿の
白髪の男が
出てきた。
錦城会のボスで
ある川路だ。
「わしが、この
会のボスで
ごわす。なにか
用か?」
田原は、革ジャケットの
ポケットから、
封筒を出した。
「まずはその
物騒なモノを
仕舞ってくれんか?」
と、川路は言った。