は真夜中血液M


田原は、今、
歌舞伎町に近い
あるマンションの
ロビーにいた。

死体を隠し終えた、
田原たちは、
マンションの住居のうち
から適当に選んだ
部屋のインターホーン
を鳴らす。

「はい。どちら
さま?」

と30ぐらいの
女の声がした。

「白猫ヤマトです。
宅配便です。」

と、松村の
組織の作業服姿の
男が言った。

「ご苦労様。
今あけます。」

と、返答がある。

オートロックが
開いた。

田原たちは、
マンションの中に
入る。

そして、そのマンションの1302号室に
住む、鬼塚の
所までいった。

途中、
エレベーターホール
付近で、見張りを
していたヤクザ
が4人いた。

田原のシグザウエル
P262がほえた。
消音装置が
付けられているとは
いえ、完全に
音を殺せば、
エネルギーも
無くなってしまうから、
多少の発射音が
廊下に木霊した。

一人を残して、
3人の極道は
応射することも
できずに、心臓や
眉間の致命傷に
なりえる箇所に
弾を食らい、
即死した。

田原達は、
生かしておいた
一人のヤクザの
頭に銃口を
突きつけ、
鬼塚の部屋の前まで
あるかす。

「おい、この扉を
開けろ。」

「む、無理だ。
鍵は持っていない。
中から開けてもらう
ことになっている。」

「よし、じゃあ、
トイレに行きたくなった
から、開けてくれと
言うんだ。
いいな?」

男は無言で
頷いた。

部屋のベルを鳴らす。

中から、

「ん?どうした?
まだ交替の時間には
早いぞ?なにか
あったのか?」

と、低い声が
した。

「すんません、兄貴。
ちょっと、催しちまった
もんで・・・。」

「・・ったく、
しょうがねえ奴だな。
今開けてやるから
まってろ。」

数秒たって、
ドアの錠が
解かれる音がした。

扉が中から
開いた。

40歳ぐらいの
スキンヘッドの男が
拳銃を右手に構え
ていた。

田原は、いきなり
下っ端のヤクザを
部屋に中に蹴り入れた。

態勢を崩された
スキンヘッドの男は
軽く口の中で
罵った。

田原のシグから
2発の弾丸が
発射された。

二人の男が頭に
被弾し、倒れた。

異変を感じた、
他の極道が、

「どないしたんや?」

と、叫ぶ。

田原は、部屋の
中から出て、
玄関に通じる
廊下に来た人間を
手当たり次第に
死の世界へと
送りこんでいった。

「いいぜ。もう、
安全だ。」

と、宝田たちにいう。

宝田たちは、
恐る恐る部屋の中に
入ってきた。

転がっている死体に、
唾を吐きつけたり
する。

田原たちは、
リビングに入った。

そして、寝室のドアの
横までくる。

その寝室は
防音設備でほかとは
遮断されているのだ。

カギも掛けられている。

「頼むぜ。ジョウ。」

「おまかせあれ。」

と、ヒョウキンそうな
男が言った。

錠前屋のジョウだ。
ジョウは、ピアノ線さえ
あれば、どんな
カギも開けてしまうと
いうのが得意だ。
もちろん、実践では
ピッキングセットなども
使い、より早く
カギを開けることが
できる。

ものの20秒ほどで
寝室のカギは解けた。

田原は、宝田達を
手で制止し、
自分一人で
ドアの扉を
開いた。

中からいきなり
発砲されたら、
手榴弾を
投げ込んでやる
つもりだ。

田原は左手にシグを
持ち、右手でドアを
いきよいよく、
開いた。

中からの
反応はなかった。

しかし、人間と
人間の肉が激しく
ぶつかり合う
音がした。

田原は部屋の中に
入る。

そこには、50歳ぐらいの
小太りで禿頭の
男が、20歳前後の
女に乗り、腰を
振っている最中だった。

田原は、苦笑い
する。

用心深く、二人に
近づいていく。

二人に3メートル
ほどまで接近
したとき、男の下で
喘いでいた女の
視線が田原を
捕らえた。

軽い悲鳴が
あがる。

男がその悲鳴を聞き、
振り返る。

そこへ、田原は
シグの銃把で男を
殴りつけた。

いやな音がして、
男は横倒しになる。

女は、失神した。

「もういいぜ。
入ってきても。」

と、田原は外の
連中に言う。

宝田が、

「お、おい、二人とも
殺したのか?」

と、言った。

「まだだ。気絶
しているだけだ。」

「そうか、安心した。
おう、モルヒネを
注射してやれ。」

と、宝田は部下に
いった。

その部下が、
昏倒している
男の静脈にモルヒネを
注射した。

田原が、男の
頭を蹴った。

すると、男は
苦痛のうめきを
あげながら、意識を
回復した。

「う・・・、うう。
お前らは一体?」

と、男が言った。


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