<その42・赤ちゃんとボク>
赤ちゃん「オンギャ!オンギャア!」
オレが毎週恒例の塔矢門下研究会に出向くと、いつも研究会で使われている和室には
赤ん坊の泣き声と輪になって赤ん坊を嬉しそうに取り巻く名人達がいた。
緒方「先生、この赤ん坊はどうしたんですか?」
赤ちゃん「オンギャ!オンギャア!」
名人「おや緒方くん、来ていたのかね。この赤ん坊は笹木くんの娘さんだよ」
緒方「そういえば笹木さんは今日は来ていないようですが?」
芦原「笹木さんは奥さんの実家に行っていて2、3日は帰らないそうですよ」
緒方「奥さんの実家?」
名人「うむ。昨夜夫婦喧嘩をして奥さんが子供を置いて実家に帰ってしまったそうだ」
アキラ「それで今日からウチで預かる事になったんですよ」
アキラくんはそう言うと物凄い笑顔で赤ん坊を抱っこしてあやした。
アキラ「高い、高〜い☆♪」
赤ちゃん「ウキャ!ウキャア!」
芦原「アキラくんは一人っ子だから妹が出来たみたいで嬉しそうですね、先生☆」
名人「うむ」
芦原や先生が言うようにアキラくんは赤ん坊の本当の兄に見間違える程のお世話っぷりだった。
アキラくんもガキの世話が出来るくらい大人になったんだな・・・。
アキラ「高い、高〜い☆ヒカルちゃ〜ん☆☆」
赤ちゃん「ウキャア!ウキャア!」
緒方「ハ?ヒカル?」
アキラ「ヒカルちゃんは可愛いなァ〜☆髪の毛も前髪だけ金髪なんてオシャレですね〜☆」
赤ちゃん「アブブブー」
アキラ「ほ〜ら高い高〜い☆ヒ・カ・ルちゃ〜ん☆」
緒方「アキラくん、そのガキ・・・ゴホゴホ★赤ん坊はヒカルちゃんというのか?フフフ、キミって
ヤツは・・・」
アキラ「そうですよ緒方さん。凄く可愛いですよね☆・・・あ、ヒカルちゃんおねむなのかな?」
赤ん坊はアキラくんの腕の中でうとうととしだした。アキラくんは赤ん坊をゆりかごに入れようと
したが眠りかけの時はむしろそのまま抱いてやっていた方がイイんだぜ。
緒方「アキラくん、かしてみろ」
アキラ「え?」
緒方「こう見えてもオレはキミが生まれた時からキミの面倒を見てきたからな。赤ん坊の
世話ならキミより上だ」
アキラ「そうですか。じゃあお願いします」
オレは慎重な手つきでアキラくんから赤ん坊を受け取った。そのとたん
赤ちゃん「ウンギャア〜!ウンギャア〜ン!」
芦原「ウワ!★赤ちゃんがいきなり凄い泣き出しましたよ!★」
緒方「ナンでだ!★」
アキラ「緒方さん!赤ちゃんを返してください!」
赤ん坊は速攻でアキラくんに奪われてしまった。
アキラ「よ〜しよ〜し、ヒカルちゃんイイコですね〜」
赤ちゃん「ウンギャ・・・ウキャ〜☆」
芦原「赤ちゃんのご機嫌が直った!アキラは凄いなァ☆」
アキラ「アハハ☆ヒカルちゃんはイイコだね〜」
名人「ん?ヒカルちゃんがアキラの腕の中でスヤスヤと眠ってしまったね☆」
緒方「・・・・・・・・・」
オレは内心少しオモシロクなかった。折角このオレが寝つかせてやろうとしたのに何故
泣かれるんだ!?
赤ちゃん「スヤスヤスヤスヤ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウンギャー!」
アキラ「あれ、どうしたんだろう?・・・あ!おしっこだ。確か笹木さんが置いていったカバンの
中に紙オムツが入っていましたよね」
芦原「ハイ、これだろ」
アキラ「ありがとう芦原さん・・・・あ、あれ?おしめってどうやってつけるんだろう?」
芦原「オレもよくわからないな」
先生「かしなさい」
緒方「先生!先生に赤ん坊のおしめの変えなんてさせられませんよ。ここは一番弟子の
このオレがやりましょう!ハハハ☆」
オレは先生の前で良い所を見せる為にアキラくんの手から紙オムツを奪った。
緒方「イイか、アキラくん。オレが手本を見せてやろう」
オレは赤ん坊のオムツを交換する為にお尻を少し持ち上げた。そのとたんに
ジョボボー。
緒方「ウギャア!★!」
芦原「ヒカルちゃんおもらししちゃったよアハハ☆我慢できなかったんだなァ☆」
緒方「クソ!このガキ!オレのスーツが汚れちまったじゃねェか!」
赤ちゃん「ウ・・・ウンギャー!ウンギャアー!」
アキラ「緒方さん!いくらご自分のスーツにおもらしされたからってヒカルちゃんに
当たる事ないじゃありませんか!」
芦原「そうですよー緒方さん。ヒカルちゃんは赤ちゃんなんですから」
名人「そうだよ緒方くん」
緒方「ク・・・!」
そう言うと先生はオレの手から紙オムツを取るとササッと赤ん坊におむつをつけた。
アキラ「わあーお父さん上手ですねェ」
名人「ハハ。昔こうやってお前のオムツを変えていたからな」
芦原「あ、もう時間も遅いですからボクは帰りますね。緒方さんは・・・ウワー、スーツの上下が
おもらしで臭いますねー」
名人「緒方くん、スーツはこちらで洗濯しておこう。今夜はウチに泊まりなさい」
こうしてオレは先生の家に泊まる事になった。
〜真夜中〜
赤ちゃん「オンギャー!オンギャー!」
アキラ「よーしよしよし」
緒方「煩いな・・・」
アキラ「あ、緒方さん。どうしよう・・・ヒカルちゃんが泣き止まないんです!お父さんもお母さんも
一度眠ると朝まで起きないし・・・」
緒方「知っているよ。昔もそれでキミのお世話はオレがしていたからな★」
アキラ「え、そうなんですか?それよりどうしましょう!」
緒方「このガキ★・・・まァイイぜ・・・どうせハラが減っているんだろう」
オレは手早く台所でミルクを作るとアキラくんに手渡した。しかしアキラくんは赤ん坊に
上手くミルクをやる事が出来ず、赤ん坊はミルクをこぼして更に泣き出してしまった。
アキラ「緒方さ〜ん★」
緒方「まったく、こういう時だけオレを頼る所はガキの頃から変わってないな★」
オレは仕方なく赤ん坊の世話を変わってやった。
緒方「ほら、今度は泣くなよ」
赤ちゃん「ホンギャー!・・・ホギャ?アムアム☆」
ゲンキンなもので赤ん坊はミルクが貰えるとわかったとたんに嬉しそうにオレの腕に中で
ミルクを飲み始めた。こういう時の赤ん坊は少しだけカワイイかもな。
緒方「ヒカルちゃーん、イイコだぜェ〜☆」
赤ちゃん「ビクリ!ウワアア〜ン!」
緒方「何故だ!★!」
アキラ「緒方さん!かしてください!ほ〜らヒカルちゃ〜ん怖いお兄さんはもういないですよ〜」
赤ちゃん「キャ!キャ!」
緒方「どういう意味だ!アキラくん!」
アキラ「緒方さんが猫なで声でヒカルちゃ〜んなんて呼ぶから、ヒカルちゃんがビックリして
泣き出しちゃったんですよ。もう名前で呼ばないでください」
緒方「何でだ!ヒカルって名前だろうが!」
アキラ「ヒカルと読んでイイのはボクだけです!」
アキラくんはすっかり赤ん坊に情が移ってしまったようだ。しかし何故だ?今日会ったばかりの
ガキにこうも情が沸くとは思えないぜ・・・・・・・・・そうか!
緒方「フフ、判ったぞアキラくん。良く見ればその赤ん坊は進藤に似ているじゃないか。
金髪メッシュ、名前もヒカル・・・まったくキミってヤツはその赤ん坊を進藤の変わりにして
将来は結婚でも考えているんじゃないのか?ハハハ☆」
アキラ「違います」
緒方「ハ?」
アキラ「ヒカルちゃんがボクと進藤の子供だったらなァって思ったら凄く可愛く思えちゃって・・・ポv」
緒方「ハイ?」
アキラ「進藤に良く似た女の子の赤ちゃんです・・・ポv」
緒方「ア、アキラくん?」
アキラ「ボクと進藤は男同士だけど、愛があればきっとヒカルちゃんのような可愛い赤ちゃんが
授かると思うんです。ニッコリ♪」
緒方「いや、それは無理だろアキラくん・・・」
アキラ「ウフフフ♪」
アキラくんはオレの言葉を聞いちゃいなかった。そしてすっかりお腹が満腹なり眠ってしまった
赤ん坊を大事そうに抱えると、自分の部屋に帰ってしまった。
数日後、笹木さんが奥さんと一緒に手土産を片手に赤ん坊を迎えに来たが、アキラくんは号泣して
赤ん坊を離そうとしなかった。
名人「アキラ、ヒカルちゃんをお父さんとお母さんにちゃんと返しなさい」
アキラ「嫌です!嫌です!」
芦原「アキラ!我侭言っちゃダメだろ」
アキラ「だって!だって!ボクとヒカルちゃんはもう離れられません!ヒカルちゃんはボクと進藤の子として
大切に育てていきます!」
笹木「ア、アキラくん!★オレ達夫婦が悪かったから頼むからヒカルを返してくれ!」
アキラ「嫌です!嫌ですッ・・・!」
アキラくんは赤ん坊をギュッと抱きしめるとポロポロと大粒の涙を流した。まったく仕方がないガキだぜ。
オレはケイタイで進藤を速攻呼び出した。進藤のヤツは「え?塔矢のウチに今から来い?ヤダよ!
・・・え、寿司を奢ってくれる?じゃあイイよ☆」と言った。扱いやすいガキだぜ。
笹木奥さん「ヒカルちゃん〜!ママが悪かったわ!」
アキラ「ヒカルちゃんを置いて実家に帰るような鬼母には近づけさせません!」
そこに進藤がやって来た。
ヒカル「コンニチワ〜☆ん?塔矢ナニやってんの?」
アキラ「進藤!☆ボクとキミの子供を守る為に来てくれたんだね!☆」
進藤「ハア?」
オレはワケがわからんという顔をしている進藤に手早く事情を説明してやった。
緒方「・・・というワケだ。上手くアキラくんを説得できたらたらふく寿司を奢ってやる」
ヒカル「オッケー☆・・・・・・おーい塔矢!その赤ちゃんを笹木さんに返してやれ!」
アキラ「!!ふざけるな!キミには母親の自覚がないのか!」
ヒカル「ハア?っていうか、オレその赤ちゃんと他人だし」
アキラ「血の繋がりなんて関係ない!ほら、キミも抱っこしてごらん」
ヒカル「おい!押しつけるなよ!」
緒方「!進藤、チャンスだ!」
ヒカル「え?あ、そっか!」
進藤はそう言うとダッシュで笹木さんに赤ちゃんを返した。
アキラ「ああー!ヒカルちゃーん!★!」
その後、泣き叫ぶアキラくんをオレと芦原の2人ががりで押さえつけナンとか無事に
赤ん坊は笹木さん夫婦に引き取られていった。
アキラくんは赤ん坊を奪われたのがよほど堪えたのか本気で泣いていた。
ヒカル「泣くなよ塔矢ー★」
アキラ「だって・・・だって・・・ボク達の子が・・・★」
ヒカル「まあどーでもイイや。それより緒方さん寿司〜☆」
緒方「あ、ああ・・・アキラくん、キミも行くか?」
アキラ「グスングスン・・・進藤が行くなら行きます」
アキラくんは泣きながら、しかし、しっかりと進藤の隣に座ってお寿司を食べていた。時々
間違えて進藤のお茶を飲んで進藤に怒られていたぜ。
ヒカル「お前、泣くか食うかどっちかにしろよな」
アキラ「グスングスン・・・進藤、今回は残念な事になってしまったが、いつか必ず二人の子供を
一緒に育てようね・・・」
ヒカル「ハア?寝言言ってんじゃねェよ!★」
オレは2人のやり取りを聞きながらアキラくんの育て方を間違えた事を強く実感した。
<終わり>
<その41・緒方先生と白川先生の差>
オレは緒方二冠。日本棋院に所属する若手トッププロだぜ☆年収も若手トップの2000万円、
都内の高級マンションに一人暮し、愛車は女が泣いて喜ぶRX−7、もちろんローンは払い終わっているぜ。
身につけている物も高級物ばかりだぜ。はっきり言ってオレほどのイイ男はなかなかいないぜ。
棋院の人「緒方先生おはようございます」
緒方「ああ、おはよう」
棋院の人「今日のスケジュールですが<週刊碁>のインタビューがあるので早速お願いします」
緒方「OK、OK!まいったぜ、もうそんな時期か」
棋院の人「え!もうそんな時期ですか!?まずいなあ★」
緒方「何か?」
棋院の人「い、いいえ!何でも有りません」
ヒゲ編集長「緒方先生ハイポーズ!」
緒方「ニコッ♪」
ヒゲ「ハイこれで写真撮りは終わりです。次はインタビューをやります」
緒方「そーかそーか。ハハハハ☆」
アシスタント「今日の緒方先生どうしたんですか?なんか随分とご機嫌ですけど」
ヒゲ「そろそろアレの号が発売だからだろ」
アシスタント「アレですか・・・緒方先生、今年もですかね?」
ヒゲ「見ろよ、緒方先生すっかり舞い上がっているぜ。まいったなァ」
緒方「さっきから何を二人で話しているんだ?」
ヒゲ「!いいえ、何でも有りませんよ」
緒方「さあ、インタビューの準備はいいぜ」
白川先生「お待たせしました。今日は緒方さんと一緒に対談取材だと聞いたんですが」
ヒゲ「白川先生!お待ちしていましたよ。では緒方先生とそこのソファーに腰掛けて下さい」
白川先生「ハイ、緒方さんよろしくね」
緒方「ああ。フ☆まいったぜ♪」
白川「ハイ?」
緒方「このオレと並んで取材されるとはお前も不幸な男だぜ、まあ恨みっこはナシだぜ」
白川「?うん」
ヒゲ「ではお二人のプライベートの事などお聞かせ下さい。ずばり今、彼女はいますか?」
白川「え、困っちゃうなァ。いませんよ。恥ずかしいけど欲しいですね。」
緒方「オレはいつでもモテモテだぜ!そしてこれからも大募集中だ!」
ヒゲ「・・・お二人は休日は何をしていますか?」
白川「ボクは午前中はたまった家事をしています。仕事のある日は中々行き届かなくって。
お昼は近くのカフェでランチを取ります。その後は散歩を兼ねて少し遠くの園芸店に買い物に行きます。
今ボク、ガーデニングに凝っているんですよ。一生懸命に育てた花が咲いた時は凄く嬉しくって」
緒方「オレは休日はまず起きたら風呂だぜ、もちろんシミったれぽくシャワーなんかじゃなく
豪華なジャグジーだぜ!バスにテレビもついているからな、テレビを見ながら優雅な朝をお迎えさ!
昼は女達とデートで大忙しだな、まあ仕事がある時も大忙しなんだが。夜は・・・フフ聞きたいか?」
ヒゲ「次はお二人が目をかけている弟弟子についてお聞かせ下さい」
白川「和谷くんと進藤くん・・・この子達は今年プロ入りなんですけど、とっても素質がある子達でボクも先が
楽しみなんです。和谷くんはとっても努力家でボクもいつも見習わなくちゃって思っているんです。
進藤くんは囲碁を初めて日が浅いのにもうプロなんですよ。少しおっちょこちょいな所もあるけど
ボクは彼のそんな所も伸びる要因だと感心しています」
緒方「弟弟子?アキラくんの事か。よく他人からは”名人の息子だから優しくしてあげているんだろう”
と言われるがオレは別に優しくしているつもりはナイぜ。男に優しくしても見かえりなんてナイからな。
アキラくんは昔から何故かオレに懐いているんだ。まあ、いわばオレの人徳ってヤツか!?ハハハ。
アキラくんはオレに似てモテモテらしいが、まあこのオレが名人に頼まれてアキラくんの服を子供の頃から
買っているからな、服のコーディネートなんか上手だろ?アキラくんがモテるのもオレのおかげかもな」
インタビューは終始オレのペースで終わった。まあ当然だぜ。白川には悪いが週刊碁もイキな事を
するぜ。このオレの引き立て役まで用意してくれるとは・・・笑いが止まらないぜ!
緒方「ハッハッハッハッハー!!!!!」
白川「あれ編集長、あの机の上に置いてあるのはもしかして人気投票結果ですか?もうそんな時期かー」
ヒゲ「そうですよ、さっき結果が出ましてね・・・あ!緒方先生まだ見ちゃダメです!★!」
緒方「イイじゃナイか♪減るもんじゃないだろう、どうせオレが一位だろうがな・・・何ィ!」
ヒゲ「あちゃ〜見ちゃったか。」
緒方「おいヒゲ!どう言うことだっ、この俺の名前が最下位じゃねェか!」
ヒゲ「どうと言われても全国の読者からの投票結果ですから」
緒方「なんで白川が一位なんだ!?ダントツじゃねーか!」
白川「そうなの?今年も選んでもらえて嬉しいなあ」
緒方「しかもなんでオレが”キモい棋士ベスト1””抱かれたくない棋士ベスト1”
”指導碁されたくない棋士ベスト1”なんだ!!!」
ヒゲ「緒方先生、落ち着いてー!さ、三冠トップで逆に縁起がいいかもしれませんよ!?」
緒方「ムリヤリこじつけるなーー!★!」
進藤「へー囲碁の雑誌って人気投票なんかするんだ。アンアンみて〜」
和谷「毎年やってるんだぜ。この号は目茶目茶よく売れるからなー。お!やっぱ今年もダントツで
白川先生が一位じゃん!ポスターまでついているぜ!オレ飾っちゃおーと♪」
進藤「へー対談なんかしているんだ。プッ☆”人気ナンバー1と不人気ナンバー1が
読者からの質問に答えます企画」だってー☆おもしれー!」
和谷「白川先生良い事いうよなー。やっぱ憧れちゃうぜ」
進藤「緒方先生ってワースト総なめじゃん★」
和谷「緒方先生いつもワースト部門の一位なんだぜー。まあ、この対談を読めばなんで
選ばれるのか判るけどよ」
進藤「緒方先生ってカワイソウだなー、まっオレには関係ないけどね☆」
アキラ「お父さん、週刊碁から最新号が届きましたよ」
芦原「ワア!今週はおもしろいんだよな。オレ先生の家に遊びに来ていてラッキーかも!アキラくん
早速読もうよ!」
アキラ「ワア、お父さん今年も”ダンディな棋士ベスト1”ですよ!」
名人「ウム、有りがたい事だよ」
芦原「ボク8位だ!アキラくん凄いや、2位じゃないか!」
アキラ「ウワー信じられないな。あれ、緒方さんの名前がないなァ」
芦原「緒方さんならホラ、ここに」
アキラ「ワア、一番下にありますよ。緒方さんって人気ないんですね」
芦原「アチャ〜★今年もまたワースト部門を総なめですよ緒方さん」
名人「やはり今年も同じ結果のようだね」
アキラ「そういえば昨日から緒方さんの家に電話しても留守なんですよ。どうしたのかなァ?」
芦原「せ、先生、緒方さんまた・・・」
アキラ「そういえば去年も今頃一ヶ月くらい連絡がとれませんでしたね。確かあの時は
”世の中が憎いから旅に出る”って言ってましたっけ」
名人「今回はいつ帰ってくるか・・・まったく困ったモノだ」
芦原「緒方さん、よっぽどショックだったんですね」
アキラ「困ったな。緒方さんから昨日手紙が届いて”お魚の世話を頼む”って手紙と部屋のカギが同封
されていたから断ろうと思って電話したらいないし。ハア・・・。あ!そろそろ
お茶の時間ですね。とらやののようかんでお茶にしましょうか。」
芦原「ワア!嬉しいなー。」
名人「お父さんとらやのようかん大好物だよ。」
アキラ「ボクも大好きですよ、アハハハ。」
芦原「アハハハハ。」
名人「ワハハハハ。」
<終わり>
ファイルの整理をしていたら昔のコントが出てきたので手直しして載せました。更新ごまかせ!みたいな。−3−;
<その40・ゼルダのドキドキネットサーフィン♪>
オレ、和谷義高。この春に念願の1人暮しを始めたんだけど1人暮しって結構大変なんだよな。
金がねェからフロと洗濯は未だに自宅でやってもらってるし、電気代もバカにならねえから
趣味のネットも家に帰った時にしか出来ねえし。
和谷「ま、毎日帰ってるから関係ねーかっ☆ただいまー」
お母さん「義高、アンタまたこんなに洗濯物持ってきて!ご飯すぐに食べるの?」
和谷「うん。部屋にいるから出来たら呼んで」
そう言ってオレは自室に直行した。
和谷「フー。やっぱりこの部屋が一番落ち着くぜ。さってと、今日は仕事も休みだし久しぶりに
趣味のネットサーフィンをするかな♪最近忙しくてネットもごぶさただったしなー」
オレはいつものようにお気に入りから「さるさる日記」をクリックした。あ、オレの趣味ってテキストサイトを
廻る事なんだ。んー、まあサイトウォッチってヤツ?結構色々あってオモシロイんだぜ。
和谷「まずはランキングから見るか。久しぶりだしな♪」
オレはランキングページをクリックした。
| さるさるランキング100 1位 憎いヤツ 108 33333ヒット 2位 うっふん桃尻 りりか 1558ヒット ・ ・ ・ |
和谷「へー、少しアクセスしない間にトップが入れ替わってるじゃん。108って新入りかな?初めて見るし
・・・・33333ヒット!?マジかよ!」
オレはこの桁外れのアクセス数にビックリした。今までトップ常連だったお色気ネットアイドルりりかちゃんを
軽く抜いた、この108ってヤツの日記・・・オレのウォッチ魂に火がついたぜ!
オレは速攻で108のサイトアイコンをクリックした。
キミはボクとヒカルの1100000人目の愛のお祝いに来た人だよ♪ アリガトウ 1000000HIT!☆!☆! キリ番をとった人は必ず掲示板にカキコしてね!^−^ノ このサイトは管理人108とその恋人ヒカルの愛を綴った大人気日記サイトです。 ボクってこんな人 (プロフィ〜ル) ボクとヒカルのラブラブ日記 (メインコンテンツ) 祝辞記帳 (掲示板) |
サイトを開いたとたんに大音響で結婚行進曲のMIDIが鳴り響いた。
お母さん「義高!パンパカパン♪パンパカパン♪って、アホみたいな音楽が煩いわよ!」
和谷「ゴ、ゴメン!★」
オレは急いでパソコンの音量を下げた。
和谷「なんだよモウ!トップからMIDI流してんじゃねーよ!ダセェサイト!★」
オレは文句を言いながら108の日記を見る為にクリックした。
| 5月×日 「憎いヤツ」 今日のボクの気分は雨。どうしてだと思う?それはねボクの大事なヒカルに言い寄る 悪い輩がいたからなんだよ!ムカツクよね!その悪い輩はいつものアイツ。この日記の 常連ならみんな知ってるよね、W-----つんつん頭の憎いヤツだよ! Wはボクのヒカルの通学路で待ち伏せなんかしたんだよ!これって絶対犯罪だよね! ボクとヒカルが一緒に帰っていたらヒカルが公園に寄りたくなって2人で仲良く公園にいたんだ そしたらWがヒカルに近寄って来たんだよ!ボクは「近寄るな!」って叫んだんだけど 図々しいWはお構いなしにヒカルに言い寄ったんだ!カワイソウに、ボクのヒカルは よっぽど怖かったのか耳を塞ぎながら逃げてしまったんだ!ああヒカル・・・・・・この 日記を読んでいる皆はボクのこの張り裂けそうな気持ち、解ってくれるよね! さっき、ヒカルの仇を打つ為にWのメアドにメールボム送ってやったんだ!偉い♪^−^ノ |
和谷「ナンだ、この日記★★す、すげェ痛い・・・」
オレは言葉とうらはらに過去の日記も食い入る様に読み始めた。
| 5月@日 「運命の再会だったのに・・・」 聞いて聞いて♪今日は朝から凄く良い事があったんだよ。ナンだと思う?それはね、 なーんと!朝からヒカルと会っちゃったんだよ^−^ノ ボクがお父さんの病院にお見舞 いに行ったらエレベータの前でヒカルがボクを待っていたんだよ♪きっとボクの事を待ち きれなかったんだね☆ボクとヒカルは2人でお互いの名前を愛を込めて呼び合ったんだ----- ボク達はとってもイイ雰囲気だったんだよ♪でも、でもー!!いつもボク達の邪魔をする Oさんのせいでヒカルは逃げ出しちゃったんだ。きっとOさんがボクが来る前にしつこくヒカルに言い 寄ってたんだよ!ヒドイよ!ヒカルはボクの恋人なんだぞ!(><) ヒカルが逃げちゃった後、ボクはOさんを思いっきりシメといたよ^−^ノ お父さんにも協力してもらっちゃった♪だってボク達親公認だもん♪ |
和谷「ワケ解んねェ・・・」
お母さん「義高!お昼ご飯出来たわよ!」
和谷「今イイ所だから後で食う!」
オレは過去の日記を読み漁った。
| 3月○日 「ロミオとジュリエット(><)」 とうとうこの日が来たよ^−^ノ 数ヶ月前から指折り数えて待っていた運命の日が! ボクは朝からヒカルの家の前で待っていたんだ。お母さんには「似合わない」って言われ ちゃったけど、スーツ姿はとっても似合っていたよVボクはヒカルの初めてのスーツ姿を 記念に残す為にいっぱい写真に撮ったんだ♪^−^ノ彼氏なら当然ってカンジだよね☆ 会場で、またもWがヒカルに言い寄ってきたんだよ!ムカツクよね!でもねWのヤツ、ボクの ヒカルに近づいたけどヒカルに全然相手にされてなかったよ^−^ノ当然だよね♪ヒカルは Wを無視してボクの事を探していたんだ。だからボクはヒカルの前に現われたんだ--------- でもここは人目が激しかったから・・・・・・ボクはヒカルを無視するしか方法がなかったんだ。 もちろんヒカルもそれは承知の上だけど・・・ヒカルの悲しい顔を想像するだけでボクの胸は 張り裂けそうだったよ!(><)早く早く皆の公認カップルになりたいよー!(><)でも ボクたちはまだ中学生だから・・・ガマンしなくちゃいけないよね。まるでロミオとジュリエットの ようなボクとヒカル。秘密の恋って色々と大変なんだよ。 |
和谷「どこが秘密だよ!★」
オレはパソコンの前でつっこんでしまった。
和谷「108のサイト・・・これからも必見か?ん?げ、ゲエ!★!キリ番とっちまったー!?!?」
不幸にもオレは初めての訪問でキリ番を踏んでしまった。
和谷「ゲエ★キリ番を踏んだら掲示板に強制カキコかよ★」
オレはどうしようか迷ったけどコンな痛い管理人と知り合いになりたくねェからバックレた。
お母さん「義高!やきいも買って来たわよ!」
和谷「わかったって!すぐ行く!」
オレはメシを食いに行く前にメールチェックだけしとこうと思いメール受信をした。そのとたんに
物凄い量のメールが送信されて来た。
和谷「な、な、ナンだよコレー!★!」
数日後、オレは怖い物見たさでまた108のサイトを見に行ってしまった。
キミはボクとヒカルの1500000人目の愛のお祝いに来た人だよ♪ 1100000ヒットを踏み逃げした 5/× 12:36 EGO.NET.JP のキミ!! 踏み逃げ禁止だから今度来たらカキコしてね☆ キリ番をとった人は必ず掲示板にカキコなんだよ!^−^ノ このサイトは管理人108とその恋人ヒカルの愛を綴った大人気日記サイトです。 〜キリ番申告がなく悲しみの為MIDI変更中〜 ボクってこんな人 (プロフィ〜ル) ボクとヒカルのラブラブ日記 (メインコンテンツ) 祝辞記帳 (掲示板) |
和谷「ゲエ!オレのIPバレてるー!★!しかもまたキリ番踏んじまったー!★!」
<終わり>
テキストサイトの世界がイマイチよく判ってないのでなんちゃってテキストサイトだったらスミマセン。
次回和谷が見つけてしまうサイトは誰のでしょうか?
<その39・ある朝の2人>
ヒカル「とうや〜☆とうや〜☆」
アキラ「しんどう〜☆しんどう〜☆」
ヒカル「と・う・や〜☆オレを捕まえてみろよ〜♪」
アキラ「よお〜し捕まえちゃうぞ〜☆まてえ〜♪」
ヒカル「キャ!☆」
アキラ「つ・か・ま・え・た♪しんどう・・・」
ヒカル「とうや・・・」
アキラ「しんどう・・・」
「アキラくん、アキラくん!」
アキラ「うー・・・ん。し・・んどう・・・う・・v」
「アキラくん!さっさと起きないか!」
アキラ「しんどう・・・そんなこと・・・ダメだよ・・・」
「とっとと起きろ!このマセガキ!★」
アキラ「ん・・・?あ、夢か。・・・緒方さんおはようございます」
緒方「おはよう。まったくキミは夢の中でも進藤か?ん?・・・って、寝るな!」
アキラ「うーん・・・緒方さんに起こされちゃったから夢の続きを・・・」
緒方「2度寝はだらしがないぞアキラくん!」
アキラ「判りましたよ・・・もう・・・」
アキラくんは恨みがましい顔をしながら不服そうに布団をたたみ出した。
緒方「茶の間に朝食を用意してあるから身支度を整えたら来なさい」
オレはそう言ってお茶の間に引き返した。
緒方「まったくアキラくんの寝起きの悪さは子供の頃から変わっていないぜ★」
オレは昨日から先生に頼まれてアキラくんのお世話をしに泊まり込んでいる。先生と奥さんは
夫婦で水入らず旅行をしたいとかで息子の世話をオレに押し付けて2人して温泉地に行ってしまったんだぜ。
緒方「毎回毎回、なんでオレがアキラくんのお世話をしないといけないんだ?オレは家政婦じゃねーぞ!」
オレがご飯をよそいながら文句を言っているとアキラくんがお茶の間にやって来た。
アキラ「わあ。今日の朝ご飯はおいしそうですね。サケの焼いたのにお味噌汁とごはんにだし巻き卵、
お浸しも・・・緒方さん、いつでもお婿に行けますね」
緒方「ハハハ☆まーな!こう見えてもオレは花婿学校に通っているからな!いつでも行けるぜ♪」
オレは気分良く、アキラくんに今よそったばかりのご飯を手渡してやった。
アキラ「わあ。ご飯もふっくらと光り輝いていますね。緒方さんお米の炊き方が凄く上手ですね」
緒方「ハハハ☆良い婿の基本だからな!花婿学校でも講師に誉められたんだぜ♪」
オレはご機嫌な気分でアキラくんに日本茶を注いでやった。
アキラ「お茶もおいしいですよ。あ、茶柱が立っている。今日はいい事があるかな?
進藤とのデートでもしかしたら初キ」
緒方「バカ言っていないで早く食べろよ」
オレはアキラくんのお弁当をナプキンで包みながら口を挟んだ。しかしアキラくんは聞いちゃいなかった。
アキラ「初キッスとかー!^−^困ったなァ・・・ボク達まだ中学生なのに。ポv」
緒方「聞けよ、アキラくん」
アキラ「この茶柱の立ち具合から見ると、ボクと進藤の今日のデートでキッスは確実だね。ポv
場所はこの間の図書室・・・?それともいつもの囲碁部の窓際越しに・・・?
それとも通学路のあの人気のない公園で・・・?どうしようボク、まだ心の準備が」
緒方「心の準備なんかしなくてもそんな事起こらないからさっさとメシを食え!★」
アキラ「もう、緒方さんったら、人の恋路を邪魔すると馬に蹴られちゃいますよ。うーん、何処でするか
捻密に計画を立てておかないと」
緒方「ほら、遅刻するぞアキラくん」
アキラ「やっぱり確実なのは公園かな?進藤が通りかかったら、すかさず腕を掴んで
公園の奥のトイレの裏に連れ込んで・・・」
緒方「ああ★もう8時過ぎているぞアキラくん!」
アキラ「きっと進藤は、いきなり現われたボクを見て驚きながらも嬉しそうな顔をするんだ。この間の
図書室デートもそうだったしね^−^ノ」
緒方「今からじゃ電車じゃ間に合わないな。オレの車に乗れアキラくん!」
アキラ「ちょっと緒方さん、腕を引っ張らないで下さい。・・・進藤は清潔好きだからトイレの裏じゃ
嫌がるかな?そうだ、公園の奥のブランコに座らせよう。当然ボクは進藤の前に
中腰で向かい合って・・・」
緒方「アキラくん、ちゃんとシートベルトをするんだぞ。よし!出発だぜ!★」
アキラ「きっと進藤も朝からボクに会いたくて仕方がなくって、でも進藤は照れ屋さんだからそんな
態度をボクに知られないように振る舞うんだろうなv」
緒方「クソー!渋滞じゃねえか!★」
アキラ「頬を染めながらボクを見る進藤・・・その進藤を見つめ返すボク。二人の間に言葉は無意味だよね。
目と目で愛の言葉を交わす運命の恋人達・・・うわ〜恥ずかしい☆^−^☆」
緒方「おい!いきなり車の中で悶えるな!狭いんだからな!★」
アキラ「あ、スミマセン。そういえば緒方さんナニをイライラしているんですか?」
緒方「キミの学校に遅刻しそうだからだろ!まったくこのガキは昔から・・・だいたいアキラくんは
ただでさえ登校日がギリギリだからな。奥さんから遅刻3回で1日休み扱いになるからくれぐれも
遅刻させないように煩く言われているオレの身にもなれ!」
アキラ「そうですか、緒方さんも大変なんですね。・・・進藤との初めてのキッス、やっぱり目は瞑らないと
いけないよね。どれくらいの長さでしてもいいのかな?やっぱり初めては軽く触れるようなキッスだよね」
緒方「聞いちゃいねー!★!クソ!・・・フ★落ちつけよオレ。アキラくんが人の話を聞かないのは
いつもの事だからな。それより今は学校に遅刻しない事だぜ。・・・・・・閃いたぜ!オレって天才かも☆」
オレは路地裏の細道に車を走らせた。
アキラ「初めてのキッスを済ませたボクと進藤。ボク達はお互いに頬を赤らめながらみつめあうんだよ。
そしてボクは進藤の体を引き寄せて耳元で愛の言葉を囁いて・・・うわ〜困っちゃうなァ〜^−^☆☆」
緒方「ん?ナンだ?後ろから凄い勢いでパトカーが来るぞ?ゲ!?しまった!この道は
一方通行じゃねーか!★」
5分後、オレはパトカーに捕まった。
美人婦警「免許証を見せてください。・・・必要以上に近寄らないでください!」
緒方「ナンだよ、キミが免許証の写真とオレの顔の照合がしやすいようにしてやっているんだぜ。
ほら、もっと顔を近づけてよく見ろよ☆」
偉人婦警「ちょっと、やめてください・・・み,耳に息が・・・」
緒方「美人婦警も悪くないぜ☆どうだい、この後ふたりで食事でも?」
美人婦警「え?ど、どうしよう・・・ポv」
アキラ「初キッスを無事に終えたボク達。今日は2人の記念日だね^−^」
緒方「ハ!★アキラくん・・・しまった!遅刻するぜ★」
オレは慌てて時計を見た。
時刻はすでに9時をまわっていた-------------------
後日、オレは先生と奥さんから説教を食らった。タイトルを取っても事ある事に説教を受けているぜ・・・
アキラくんはといえば「進藤と初キッスをしようとしたら、思い切り張り飛ばされた!」と喚いていたぜ★
<終わり>
緒方さんもアキラくんも人の話を聞かない典型的な人間だと思います。原作でも話がかみ合って
いるようでかみ合っていないので素晴らしく大好きデス。
<その38・水明館その後>
GWの出張囲碁旅行から帰ってきた早々、オレは朝一番に名人から呼び出された。
名人「緒方くん、ここに座りなさい」
いつも研究会で使用している客間に通されたとたん、名人は静かな声でそう言った。
緒方「ご用は何でしょうか、先生?」
名人「先日また棋院から電話があってね。緒方くん、キミは仕事中にまたしてもセクハラを働いたそうだね。
しかも今度は男子中学生が相手だそうだ!キミは一体何度怒られたら自粛するのかね!?」
緒方「セクハラ!?していませんよ!出張に行く前に先生に”新人棋士の良子くんはまだ16歳だから
くれぐれも押し倒さないように””同伴の女性棋士を口説いたりしないように”と口をすっぱくして言われました
から今回は真面目に仕事をしてきたんですよ!」
その時アキラくんがお茶出しに現われた。
アキラ「失礼します。こんにちわ緒方さん」
緒方「あ、ああ・・・こんにちわアキラくん」
名人「棋院から朝一番に電話があってね、水明館のバーでキミが酔いに任せて接客をしたホステスさんに
絡んだり、カラオケで卑猥な替え歌を歌ったり、指導碁をしていた新人棋士に”オレとヤらせろ!”と
ワイセツ行為を強要し、嫌がる新人棋士を自室に引っ張っていったと文句を言われたんだが」
アキラ「緒方さん、またですか?」
緒方「誤解ですよ先生。オレはあの日、バーで酒は勧められましたが酔うほど飲んじゃいませんよ。
なにしろオレは酒にはめっぽう強いですから・・・ん?アキラくん、何か言いたそうな顔をしているが何だ?」
アキラ「いいえ、ナンでもありませんよ」
緒方「バーのホステス・・・マリリンとアンナですね。しつこいフィリピーナで参りましたよ★このオレの
腰に纏わりついて店を出るまで離れなかったんですよハハ☆ん?ナンですか先生まで何か言いたそうな
顔をして」
名人「気のせいだよ、緒方くん」
緒方「新人棋士・・・進藤ヒカルのことでしょう。あの時は自室に帰る前に会場の前を通ったら進藤がいたから
ちょっとからかってやっただけですよ」
名人「キミが遅出しジャンケンを強要してまだ子供でいたいけな進藤くんを騙したと周囲のお客さんの
目撃証言が多数あったそうだが?」
アキラ「緒方さん!ボクのいたいけな進藤に一体ナニをしたんですか!」
緒方「落ちつけよアキラくん。フ★キミは進藤ヒカルの事となるとすぐに熱くなるんだからな★」
名人「周囲の目撃証言によると、キミは拳を握っている進藤くんの耳元で”さあヤらせろ!”と叫んだそうだね」
緒方「言ってませんよ!オレが言ったのは”佐為と打たせろ!”ですよ!」
名人「いいや、キミが酔ってろれつが回らない状態で何度も同じ事をわめいて進藤くんをたいそう困らせて
いたのを多くの人が見たそうだ」
アキラ「緒方さん!ヤらせろだなんて・・・!みそこないました!周りの人は緒方さんはどうしようもない
女好きだって皆言うけど、進藤にまで手は出さないだろうって信じていたのに・・・!」
緒方「オレは男に興味はないぜ。まったく、誤解だぜ・・・」
名人「しかもキミは進藤くんを自室に連れこんだそうだね。芦原くんにも確認を取ったが”そう言えばボクが
寝ていたら窓の方から楽しそうな緒方さんの声と、可愛らしい女の子みたいな声が聞こえたような・・・
時々”・・・でガマンしてよ・・・”とか”オレの・・・を責め立てるなんて・・・”とか聞こえてきましたよ”と言っていた」
緒方「芦原のヤツ・・・!」
アキラ「緒方さん!ボクの進藤を、まさかお嫁にいけない体にしたんじゃないでしょうね!」
緒方「お、落ちつけアキラくん!」
名人「落ちつきなさいアキラ!ほ、ほら、お父さんのお茶をあげるからコレでも飲んで落ちつくんだ」
アキラ「ゴクゴク・・・ふう・・・スミマセンお父さん。ボク取り乱しちゃって・・・でも緒方さんがボクの進藤に
如何わしい行為を強要したって芦原さんも言っていたって聞いて思わず・・・」
名人「おおアキラ!泣くのはおよし・・・アキラは本当に進藤くんが好きなんだなァ☆」
緒方「芦原の言葉をどう理解したらそうなるんだ!★!」
名人「緒方くん、棋院の方が”進藤くんは翌日、逃げる様に早朝帰った”と心配していたが・・・」
緒方「知りませんよ!」
アキラ「ああ進藤!よっぽど緒方さんと顔を合わせたくなかったんだね・・・可哀相に!
きっと進藤は思いっきり抵抗したんだよね、でも獣のような緒方さんの前じゃ抵抗も意味がなくって
無理矢理・・・ああ!しーんーどーうー!★!」
緒方「号泣するな!アホガキ!」
名人「緒方くん」
緒方「はい?」
名人「ウチのアキラはアホかね?」
緒方「しまった!★!・・・ハハハ★アキラくんは利発な良い子ですよ☆ついこの間も名古屋の中部棋院で
白星をあげたんだろ?出張もこなせる様になるとはアキラくんも大人になったもんだハハ」
アキラ「あ、そう言えば受付の女の人が”緒方さんが来るたびに色んな事をされて困る”って言ってましたよ」
名人「キミは中部棋院でも同じような事をしているのかね?」
緒方「ギクリ!そんなワケないじゃないですか!オレの評判は良いですよ!」
名人「そうかね。じゃあ丁度いいね」
緒方「はい?」
名人「日本棋院から”緒方さんの素行が直るまで左遷させたいので説得してほしい”と頼まれてねハハハ☆
どうだね緒方くん、いっそ中部棋院に骨を埋めてみないかね?キミもまだ中部棋院では問題行動を
起こしていない様だし、イメージチェンジする良い機会だぞ☆」
緒方「ナニを言うんですか先生!笑っていないで日本棋院の左遷話を取り消してくれるようにとりなして下さい!
アキラくんもナンとか言ってくれ!」
アキラ「名古屋は良い所でしたよ緒方さん。あ、そう言えば中部棋院に行く途中に大きなお寿司屋さんが
あるんですよ。緒方さんお寿司好きだから良かったですね☆」
緒方「の、の、NーOー!!!タイトル取っても、この仕打ちかよ!★!」
<終わり>
念願のタイトルホルダーになったというのに塔矢門下がお祝いをした素振りは原作から微塵も
感じられませんでした。緒方さんガンバ、ガンバだぜ。
<その37・緒方さんチョーシぶっこく。>
名人が入院してから3日。主がいない囲碁サロンの切り盛りは予想以上に大変で
私は毎日残業続きだった。
市河「スミマセン緒方さん。毎日最後の鍵締めまで付き合ってもらっちゃって」
緒方「いや、いいよ。女性一人を残して帰るなんて出来ないからね」
市河「まあ緒方さんたら意外とフェミニストだったんですね。私誤解してたかも」
緒方「おいおい、一体オレをどんな男だと今まで思っていたんだ?」
市河「だぜ男★」
緒方「・・・・・・ハハハ★ナンだそれは?判ったぞ、イイ男って事だな!参ったぜ」
市河「じゃあ私はこれで帰りますね。緒方さんまた明日」
緒方「ハハハ・・・ハ?あれ、もう帰るのか?おい待てよ、折角だから一緒に食事に行こうぜ。
寿司でも食いに行くか?」
そう言うと緒方さんは、帰ろうとした私の腕を掴んで白い歯をキラリ☆とさせたの。
市河「折角ですけど、名人から”緒方くんとはくれぐれも2人で食事に行ったりしないように”と
日頃から言われていますから★」
緒方「!あのオヤジ!!」
私はこのバイトを始めた時から名人に口をすっぱくしてそう言われてきたけど、今の緒方さんを
見ていてナンとなく納得出来たわ。緒方さんは顔を真っ赤にしながら
緒方「クソ!自分は美人のカミさん貰っておいてオレには禁欲させるのか!?だいたい
名人の囲碁サロンなんてジジイの客しか来ないんだぜ★楽しみと言えば市河さんしかいない
だろーが!!」
と、大きな声で独り言を言っていたのよ。ハッキリ言って変な男よね。
市河「じゃ私コレで・・・」
緒方「ハ!?ま、待て!食事がダメならせめて送らせろよ☆」
市河「私、車ですから♪」
緒方「ク・・クウー・・!じゃ、じゃあ駐車場まで一緒に行こうぜ♪」
緒方さんはナニやらニヤニヤしながら一緒に駐車場まで行くと言って来たの。ハッキリ言ってヤな感じ
だったけど、緒方さんも車で来ているから断れなかったのよ。
地下にある駐車場はもう遅い時間ということもあって、私達の車の他は残っていなかった。
市河「それじゃ緒方さん、さような・・・?緒方さんどうしたんですか?」
緒方さんは私の車のそばで蹲って苦しそうにしていたの!
緒方「イテテテ!持病の勺が痛いぜ!★!」
市河「大変!救急車を呼ばないと!」
私が慌てて携帯で199しようとしたら、緒方さんは慌てて私の手からケイタイを奪ったの。
緒方「大丈夫だ!それより・・・悪いがオレの腹を擦ってくれないか?」
市河「ええ?」
緒方「う!イテテテ★死ぬかも!★!」
市河「・・・・・・判りました」
私はあんまり緒方さんが痛がるので仕方がないから緒方さんの胃の辺りを優しく擦ってあげたの。
市河「緒方さん、ココでいいですか?」
緒方「ああ、イイぜ・・・う、もう少し下も痛いぜ」
私は言われるままに緒方さんのお臍のあたりも擦ってあげたの。
市河「もう10分も擦ってますけど、痛みは収まりましたか?」
緒方「いやまだだ!今度はもう少し下だぜ」
市河「ええ!?」
嫌だ、もう少し下ってかなりキワドイわよ!
緒方「何をためらっているんだキミは!碁会所の大切な棋士がお腹が痛いと苦しんでいる時は
献身的に擦るのが受付嬢の仕事だろう」
市河「・・・・・・」
緒方「う!うう痛いーこのままオレまで入院じゃ囲碁サロンの経営は大変だ・・・でも安心しろよ
オレが市河さんを一人にするワケがないぜ。キミの為ならお腹の痛みをおして碁会所に通い続けるさ・・・
うう!!イテテテ★★」
市河「緒方さん・・・判りました、私擦ります!」
私は緒方さんの下腹部を献身的に擦ってあげたの。
市河「緒方さん・・・もう20分も擦り続けているけど・・・」
緒方「よし!次はもっと下だ!」
市河「ええ!?下って・・・ふざけないで下さい!」
緒方「ふざけてなんかいないぞ・・・さあ早く擦ってくれ」
市河「嫌です!」
緒方「ナンだと!?そうか、判ったぞ・・・キミの事だから男のペ◎スを擦る時の力加減が判らないから
照れているんだな。フフ経験がないからって照れるなよ★ショタ女に大人の男の扱いを教えてやるぜ♪」
そう言うと緒方さんは私の手を掴んで自分のアソコに導いたのよ!イヤー!
市河「キャー!」
緒方「ほら、照れていないで上下に擦るんだ」
市河「キャー!キャー!フニャフニャしたモノを押しつけないで下さい!」
緒方「すぐに固くなるぜ★キミの手の感触は堪らないぜ・・・」
市河「ちょっと手を離してよ!・・・???!★!★!キャー!ナンか硬くなってるゥ!!」
私は必死になって緒方さんの股間から手を離そうともがいたけど、緒方さんの力の前ではそんな
抵抗も意味がなかったのよ。緒方さんは私の手に自分の手を重ねて
緒方「イイか?男への愛撫ってヤツはこうやって手を上下に擦ったり・・・タマ袋を手の平で
優しく包みこんだり・・・先の部分を指先で円を描く様に動かしたりするんだぜ」
市河「キャー!アキラくーん!」
緒方「オイオイ、こんな時にアキラくんの名前なんか呼ぶなよ。まったくキミは筋金入りの年下趣味だな★」
市河「キャーキャー!アキラくんは緒方さんみたいなケダモノじゃないんです!」
緒方「ハハ★女を知らないガキと一緒にされたくもないがな。」
緒方さんは顔を近づけながらそう言うと、息を荒くしはじめたの。
市河「?」
緒方「イイぜ、イイぜ・・・碁会所の受付嬢に日頃の疲れを癒させる・・・名人がいたら出来ないぜ・・・」
市河「ええ?」
緒方「う・・・もうイク!」
市河「ええ??あ・・・キャー!」
緒方「ふう。アリガトウ市河さん♪おかげで痛みも去ったよハハハ★」
市河「何ですか今のー!!??ナンかビクビクしてた・・・ナンかイヤー!」
緒方「ハハハ★オレの息子が市河さんに献身的にしてもらって喜んだんだよ★」
緒方さんは高らかに笑うと、パニックになっている私を抱えて車の運転席に座らせたの。
緒方「じゃあ市河さん今夜はコレで。また明日・・・名人が退院するまで2人で力を合わせて
碁会所を切り盛りしようぜ★」
次の日、私は朝一番に名人のお見舞いに行ったの。
市河「・・・というワケで緒方さんにセクハラされました」
名人は青筋をたてながら
名人「緒方くんの今月の給料は支払わなくていい。その分はキミが貰っておきなさい」
と言われたのよ。ナンだか得しちゃったかも♪緒方さんお給料って50万円もあるのよね♪
そしてその日の午後、緒方さんは恒例の名人のお見舞いに行ったきり二度と囲碁サロンに来なくなったのよ。
<終わり>
市河さんにセクハラする緒方さんは最終回までにぜひ見てみたい物の一つでしたが、病院での市河さんに
対する無礼&ヘタレぶりには悲しくなりました★
<その36・精次&精子シリーズ3>
緒方「ハッハッハー遂にオレは獲ったぜ☆今日からオレはタイトルホルダーなんだぜ!
クックック・・・莫大な賞金、タイトルホルダーという輝かしい称号、加えて棋士とはとても思えない
インテリジェンスで日本人ばなれしたこの容姿、年下の後輩棋士からはうっとおしい位に慕われ、
女どもには連日モテモテ、オレって罪なくらいに完璧な男だぜ☆」
オレはこの喜びをカワイイ恋人と分かち合うべく、最終対局の検討会と祝賀会が終わると速攻で
愛車を彼女の高級マンションに走らせたんだぜ☆
ピンポーン。
彼女「ハーイ。こんな夜遅くにどなたですか?」
緒方「オレだぜ☆オ・レ♪」
彼女「オレって言われても、こんな時間にやってくる非常識なお友達はいませんわ」
緒方「お友達にはいなくても恋人にはいるだろう?はやくココをあ・け・ろ・よ」
彼女「そのイヤラシイ声は緒方さんね?」
ガチャ。
彼女「キャ!ダ、ダメよ玄関先でいきなり抱きつかないで下さいな★あ!アアン・・・そんなに
撫でまわさないでェ・・・」
緒方「フフフ☆相変わらず吸いつくような触り心地の体だぜ♪」
彼女「ク・・・アァン・・・指なんか入れちゃダメェ・・・早くドアを閉めて・・・」
ドアを閉めたオレは、速攻で彼女を押し倒した。
緒方「今夜はキミの体で祝賀会だぜ。タイトルホルダーのお祝いだ」
彼女「ア、アアン!胸を掴まないで下さい・・・祝賀会ってナンなの?」
緒方「フフフ今夜オレは緒方十段になったんだぜ。凄いだろ!さあ誉めろ!」
彼女「じゅーだん?ああ、昇段したのね、おめでとう」
緒方「違う!昇段じゃない、タイトルを奪ってオレのモノにしたんだぜ!凄いんだぜ!」
彼女「まあまあ、緒方さんやっと獲れたのね、おめでとう」
緒方「・・・ソレだけか?」
彼女「他にナニか?」
緒方「他にもっとあるだろう!泣いて喜んでオレの首に抱きつきながら祝福のキッスを濃厚にしてくるとか!
今夜は私が体でお祝いしちゃうとか言って、シナを作りながらオレのムスコを舐め舐めしたりとか!」
彼女「もう緒方さんたらそういう事バッカリなのね★」
緒方「獲るの大変だったんだからな!だから祝え!喜べ!」
彼女「もう緒方さんたら子供みたいなんだから・・・イイコ、イイコでちゅね〜☆」
そう言いながら彼女はオレの頭をクリクリと撫でた。こ、子供扱いしやがって!
緒方「・・・でも、気持ちイイかもだぜ・・・」
他人に頭を撫でられるなんて、ガキの頃以来だぜ。結構気持ちイイぜ・・・☆
彼女「あら?緒方さん少しハゲてきたんじゃない?」
緒方「!!!ナンだとう!!!」
オレは彼女の言葉に、思わず押し倒していた彼女を放り投げて、玄関の横に備え付けてある鏡を見た。
緒方「どこだ!?どこがハゲかかってるって!?!」
彼女「もっと後ろよ。そうそう、そのつむじの横よ」
緒方「ゲエ!★!確かに・・・い、イヤ!断じてコレは薄くないぜ!認めん!」
彼女「そんなに気にしなくてもイイわよ。ハゲって言っても、もともと緒方さんは髪の毛が多いから
それで丁度よくなったわよ」
緒方「確か昨日の夜コンビニで買ったエロ本に増毛の広告が載ってたよな?ああ、確かに載ってた!」
彼女「緒方さんたら、いつまでも髪の毛いじっていないで早くベットに行きましょうよ。するんでしょ?」
緒方「黙れ!今はそれどころじゃねーんだよっ!!!」
彼女「!?!ひ、酷い!怒鳴ったわね・・・・・・私、お父様にもお母様にも怒鳴られた事ないのよ!
緒方さんがそんな強暴な男性とは思いませんでしたっ!もう帰って下さいっ!」
緒方「せ、精子さん?」
彼女「緒方さんは私より頭のハゲの事の方が大切なのね・・・ヒドイ・・・」
緒方「そ、それは・・・!」
彼女「じゃあ今ココで私と頭のハゲと、どっちかを選んで!私を選べば今夜は緒方さんの
大好きなジェットコースターよ。頭のハゲを選べば、健やかな育毛を保てるこの高級育毛剤を
貸してあげるわ」
そう言うと彼女はバスルームから高級そうなビンに入ったローションを持ってきてオレの目の前に突き付けた。
彼女「さあ、今夜のご注文はどっち!?」
オレは悩んだ。本気で悩んだ。ハッキリ言ってここまで悩むのはタイトル戦でもめったにないぜ★
緒方「彼女を選べば美味しそうな体を充分に味わえるが・・・しかし寝不足は美容に悪い!
頭のハゲを選べばオレの髪の毛は保証されるが、ハッキリ言って彼女と別れるハメに
なりかねん・・・!」
彼女「緒方さん本気で悩んでるわね」
緒方「うーん、ううーん」
彼女「あ、そう言えばこういう時、囲碁ではストップウオッチで時間を測るのよね☆」
緒方「どうする?どうするオレ!?」
彼女「10びょ〜う☆20びょ〜う☆あら?やってみると案外おもしろいわね☆」
緒方「女を取るか、自分を取るかだぜ?悩むぜ!」
彼女「30びょ〜う☆・・・」
結局、オレの答えが出る前に朝になってしまった。彼女は何事もなかったように「昨夜は結構
おもしろかったわ♪じゃあ私これから仕事だから緒方さんもさっさと帰ってね」と言っていつものように
オレを追い出しやがったんだぜ。クソ!
緒方「まったく・・・プロ棋士も大変だぜ☆気苦労が絶えない商売だぜ☆」
オレは愛車のサイドミラーに自分を映しながら、賞金でバイオテックに通おうかな?と考えた。
<終わり>緒方さんは対局の日になると必ず老けます。一見若返った様に見えてもかなりムリしてます★
目もとの小じわはごまかせません。頬もすぐにこけます。そんな緒方さんなのできっと
髪の毛も時間の問題でしょう・・・・・・お手入れしっかりね、緒方さん☆
<その35・お兄さんのような人>
オレ伊角慎一郎。この春に大学生になったばかりの花の18歳なんだ。
大学生になってからサークルとかコンパで、色々お金がかかるようになったからバイトをして
お金を稼ぐ事にしようとコンビニで買ったフロムエーに載っていた<家庭教師のドライ・
資格:大学在学中の18歳以上の男女/時給1500円以上/週2〜応相談>で今日からバイトをするんだ♪
バイトの先輩「キミが伊角くんだね、ヨロシク♪大学はドコなの?」
伊角「えっと、私立A大学です」
先輩「ああ、あのアホ大・・・ゴホンゴホン★ハハ、よろしくね♪じゃあさっそくこの名簿を使って
勧誘電話をしてくれ。セリフはこのコピーに書いてあるから、この通りに話せばいいよ」
そう言って先輩はオレの目の前に部厚い名簿とコピーを置いた。
伊角「あの、ナンですかコレ?面接ではカワイイ男子中学生対象の家庭教師のアルバイトで
明るく楽しいアットホームな仕事だって聞いてましたけど」
先輩「アハハ★伊角くん騙されたね★ドライのバイトは、オレや伊角くんのようにアホ大学に通っている
学生は電話勧誘の裏方仕事をやるんだぜ★」
伊角「ガーン!また騙された!★!」
先輩「アハハ♪まあ、テレアポの仕事は大変だけどドンマイドンマイ★まずはオレのやり方を
見てるとイイよ」
先輩はそう言うと電話をかけ始めた。
先輩「初めまして♪こちらは家庭教師のドライと申します・・・ハイ、ハイ・・お宅様のお子様の
学力アップを必ず保証致します!・・・ハイ、ハイ・・・ありがとうございます。では早速手配致します♪ガチャ」
先輩は電話を切るとオレにこう言った。
先輩「今ので契約1件取れたよ★簡単な仕事だろ」
伊角「凄い!1分で取れましたね。そうか、電話勧誘って案外簡単な仕事なんだ。よーし
オレも頑張るぞお!」
オレは早速、名簿を見ながら電話をかけたんだ。
越智「ハイ、越智です」
伊角「あ、は、はじめまして。こちらは家庭教師のドライと申します。今、おうちにご父兄の方は
お見えでしょうか?」
越智「おじいちゃんは昨日から社員旅行でシンガポールに行ってるよ。それと、勧誘なら間に合ってるよ」
伊角「あ!待って・・・切らないで!」
電話に出た越智という子供が電話を切ろうとしたので、オレは慌てて電話を切らないでくれと頼んだ。
越智「なに?ボク忙しいんだけど」
伊角「アハハ・・・ごめんね。越智くんは今、中学生なんだよね。勉強難しいだろう?」
越智「別に。勉強なんて簡単だよ。ボク小学生の頃からクラスで一番だし」
伊角「む・・・!そ、そうなんだ。凄いなあ。将来はやっぱり進学校に進むんだ?」
越智「っていうか、ボクの学校はエスカレーター式だからね。外部の人間みたいに受験勉強に明け暮れる
必要はないんだ」
伊角「エスカレーター式・・・越智くんの学校ってどこなの?」
越智「私立@@学園だよ」
伊角「私立@@学園・・・あの超お金持ちの!」
越智「まあね。勉強なんて別にしなくても囲碁のプロで食べていけるからイイんだけど、
おじいちゃんが男は学歴が必要だから大学までは出ておけって言うからさ」
伊角「!!お前・・・もしかして院生だった越智か?」
越智「え?ナンで知ってるの?・・・・そう言えば、この声どこかで聞いたような・・・」
伊角「!!き、気のせい、気のせいです!」
越智「嘘!気のせいじゃないような気がする。この、どことなく気の弱そうな、頭も悪そうな声・・」
伊角「黙れ!」
越智「!★!い、伊角さんだ!」
伊組「しまった!き、切るぞ越智!」
越智「あ!待って、伊角さん!伊角さ」
オレは呼びかける越智を無視して慌てて電話を切った。
伊角「ふう・・・越智の家だったとはな・・・」
越智か・・・懐かしいな・・・ハハ★★★・・・
伊角「よーし、気を取り直して次のお宅にかけるぞお!」
塔矢「ハイ、塔矢です」
伊角「あ、は、はじめまして。こちらは家庭教師のドライと申します。今、おうちにご父兄の方は
お見えでしょうか?」
塔矢「あいにく父とは母は対局旅行中で留守にしておりますが、どういったご用件でしょうか?」
伊角「実はですね、当社は家庭教師の派遣業を行っておりまして」
塔矢「そういうお話でしたら結構です」
伊角「あ!待って・・・切らないで!」
塔矢「まだ何かあるんですか?」
伊角「う、手強い・・・ハハハ★キミ、今中学生なんだよね。勉強とか色々と大変じゃない?」
塔矢「別にそれほど大変じゃありません。授業はいつもクラスの親切な女子がノートを取ってくれていますし
自宅で自己学習もしていますから」
伊角「キミ、学校には行ってないの?」
塔矢「仕事が忙しくてなかなか行けないんですよ。指導碁の指名が多いもので・・・ハア・・・最近
忙しすぎて進藤にも会えないし」
伊角「??しんどう?」
塔矢「ボクの恋人なんですよ、ポv」
伊角「へー恋人か・・・最近の中学生は進んでるんだな。よーし、オレも大学デビューで頑張るぞ★」
塔矢「進藤はとってもカワイイ子なんですよ。先月会った時なんか、オニューのスーツを着ていて・・・
赤いネクタイがとっても初々しくって、いかにも新初段ってカンジで・・・ポv」
伊角「??新初段?」
塔矢「会場で進藤の記念写真を撮っていたんですけど、もう少しで見つかるところでしたよ、アハハ★
免状を受け取る進藤、可愛かったなあ・・・ポv」
伊角「免状・・・免状式?」
塔矢「そうですよ。囲碁免状式です。ボクと進藤はラブラブプロ棋士カップルなんですよ♪ポv」
伊角「し、失礼しました!」
オレは慌てて電話を切った。
伊角「ふう・・・塔矢アキラの家だったとはな・・・」
塔矢アキラか・・・相変わらずだよな・・・ハハ★★・・・
伊角「よーし、気を取り直して次のお宅にかけるぞお!」
進藤「ハイ、進藤です」
伊角「あ、は、はじめまして。こちらは家庭教師のドライと申します。今、おうちにご父兄の方は
お見えでしょうか?」
進藤「お母さんは今出かけてるよ。お兄さん何の用?」
伊角「実はですね、当社は家庭教師の派遣業を行っておりまして」
進藤「ゲエ!★!勉強なんか嫌いだよ!」
伊角「ハハハ★そんな事言わないで★」
進藤「ヤダ、ヤダよー!間に合ってます!」
伊角「そうか?その調子だと勉強が苦手なんだろ?」
進藤「ドキン!そ、そんな事ねーよ!ふ、普通だよ」
伊角「声が上ずってるぞ」
進藤「お兄さんの意地悪!もう電話切るよ!」
伊角「あ、ゴメンゴメン。でもお兄さんはキミの為を思ってだね、家庭教師に勉強を見てもらうと
テストの成績が良くなるぞ♪」
進藤「別にいいよ!だってオレ、高校行く気ないしプロで食っていくって和谷と約束してるもん」
伊角「え、プロ?和谷?」
進藤「うん。オレ囲碁のプロなんだよエヘヘ♪親友の和谷と今年の春からデビューなんだぜ★
もう人生最高ってカンジ?こないだ免状式に行ったんだけど、ご馳走食って幸せだったぜ★」
伊角「黙れ!」
進藤「え?黙れ?ソレ、どっかで聞いたような・・・なんだか懐かしい言葉だな」
伊角「き、気のせいだよ!」
進藤「そっかー、気のせいか★でもお兄さんの声どっかで聞いた声だよなー?」
伊角「ドキン!そ、そういえばご馳走ってナニ食ったんだ?」
進藤「ローストビーフだろ!エビのでっかいのだろ!あとお寿司!オレ今までお寿司って回転寿司の
しょぼいのしか食ったこと無かったから美味かったなあー★」
伊角「しょぼい・・・黙れ!★!人の金だと思って・・・クウウ・・・」
進藤「やっぱり懐かしい言葉だよな、ソレ・・・誰が言ってたんだっけ?いつも和谷と一緒にそう言われて
怒られていたような・・・お兄さん的存在の人に言われてた気がする・・・」
伊角「お兄さん・・・ホロリ★」
そっか、進藤にとってオレはお兄さん的存在だったのか。ちょっと涙が出ちゃうよ。エヘヘ★
進藤「あ、思い出した。冴木さんだあ!☆!アハハ〜お兄さん的存在って言ったら、オレと和谷にとっちゃ
冴木さんしかいねえもんな〜☆」
伊角「ガーン!」
進藤「あ、冴木さんってね、オレと和谷の兄弟子なんだぜ♪すっごくカッコヨクって頼り甲斐があって
いつもセンスがいい服着てて、スタイルも凄く良くって背がとても高いんだぜ!憧れだよなー。
オレも冴木さんのように19才になったら背でっかくなってるかな?」
伊角「黙れ!黙れ!」
進藤「ナンだよ〜、もう!せっかく冴木さんの話してたのに!」
伊角「他にもお兄さん的存在はいるだろう!」
進藤「えー?他にいないよ★」
伊角「ガーン!」
進藤「あ、ナンかキャッチ入ったからちょっと待ってて!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゴメン!今、和谷から電話きてさ、これから冴木さんの家でエロビデオ上映会やるっていってるから
オレすぐに行かなくちゃ★じゃーね、お兄さん」
そう言うと進藤は電話を切ってしまった。
先輩「アレ?伊角くん泣いてるのか?ドンマイドンマイ★この仕事は色々辛い事もあるけどガンバ!★
あ、もうバイト終わる時間だな。オレ今日はこれから弟弟子とビデオ見る約束してるから先にあがるな。
それじゃ伊角くんバイバイ♪」
先輩はそう言うと爽やかな笑顔でタイムカードを押して帰った。
伊角「グスグス・・・仕事は大変だけど先輩はイイ人だったな・・・そう言えばあの先輩の名前って
ナンていったっけ?」
オレは自分のタイムカードを押す時に、さっき先輩が押していたタイムカードを見てみた。
伊角「冴木光二っていうのか。・・・・さえき?・・・ハハ、まさかな」
<終わり>大学浪人はあんまりなので三流大学生でカンベンしときましたが、ある意味コッチの方が
伊角さんは可哀相なのかもしれません。
<その34・怖い噂>
葉瀬中生徒「ねえ例の噂知ってる?」
生徒2「アレでしょ。白い服を着たおかっぱ頭の男の子の噂!」
生徒3「えー、アレって女の子じゃないの?私が聞いたのは色白の女の子が男子更衣室を
覗いていたって噂だよ」
生徒4「オレが聞いたのは、やたらと独り言を言いながらいつも廊下で授業を覗いているって噂だぜ!
ナンでも受験ノイローゼになった生徒の霊だとか・・・」
生徒「マジかよ!?」
生徒4「マジだって!ウチのクラスの夏目が授業中にトイレにヌケた時にマジ見たんだぜ!」
ヒカル「なあ、あかりアレ何話してんだァ?」
あかり「ヒカル知らないの?今凄く噂になっているんだから!学校の怪談」
ヒカル「学校の怪談?ナンだそりゃ」
あかり「ナンでも数年前からこの葉瀬中に現われたオバケで、通学路や学校内に現われる
白い服を着たおかっぱ頭の中学生らしいのよ。いつもブツブツ独り言を言いながら生徒たちを
見ているんだって。そのオバケと目が合うと呪われるって噂なのよ!」
ヒカル「ギャハハ!嘘くせ〜★」
あかり「嘘じゃないよ!この間、三谷くんが呪われたんだもん!」
ヒカル「え?三谷が?」
あかり「うん。三谷くんが体育の時間に転んじゃってヒザを擦むいた時に、一人で保健室に
向かっていたらね、保健室のそばにある男子更衣室で物音がしたんだって」
ヒカル「そ、それで?」
あかり「不審に思った三谷くんが、そっと中を覗いたら・・いたのよ!おかっぱが!」
ヒカル「マジかよー!?」
あかり「それでね、そのおかっぱは一心不乱に生徒たちの着替えを漁っていたんだって!」
ヒカル「そ、それで?三谷はどうしたんだ?そーいや三谷のヤツ、先週から学校を休んでるけど?」
あかり「うん・・・三谷くんのお見舞いに昨日も行って来たけど錯乱状態だった・・・三谷くんね、
”オレが覗いたらいたんだよ!例のおかっぱが!アイツ、一心不乱になって生徒たちの学生服を
漁ってやがった!そんで、しん・・・ウワアアア!”って言ってた・・・ホロリ」
ヒカル「あかり、泣くなよー」
あかり「だって・・・可哀相な三谷くん。きっとおかっぱと目が合ったから呪われちゃったんだよ」
ヒカル「そーいや、先週の体育の時にオレの制服が消えちゃってさ〜。仕方がねえから
そのまま体操着で1日過ごしたけど、時々”イイよ・・・凄くイイよ!”って声がどこからともなく
聞こえてきたんだぜ・・・」
あかり「それだよヒカル!それっておかっぱの口癖なんだよ!」
ヒカル「マジかよー!オレ、オバケの声また聞いちゃった?」
あかり「そういえば今着てる制服は新しいの買ったの?」
ヒカル「それがよー、家に帰ったら新しい制服がデパートから届いてたんだぜ!送り主は
書いてなかったけどラッキーだったぜ★アハハ★」
キーンコーンカーンコーン。
タマ子先生「皆ー!もう授業が始まったわよ!いつまでも喋っていないで席に着く!」
生徒たち「ハーイ」
タマ子「今日の授業は理科の簡易実験をやります。ここにあるビーカーにこの薬品を入れて掻き回します」
生徒たち「うわ〜煙が出た!」
タマ子「これに色をつけた水を少し足します・・・・・・・・・・・・・・・・・そして・・・・・・・・・・・・・・・・
あら?リトマス紙を忘れちゃったわね。今日の日直の進藤、悪いけど今から理科室に行って準備室から
リトマス紙を取って来てくれる?」
進藤「ハーイ」
ヒカル「ラッキー★授業をヌケれたぜ♪」
佐為「でもヒカル、さっきの噂によると授業を抜け出した生徒はかなり高い確率でオバケに会うようですよ?」
ヒカル「ギャハハ★あんなのただの噂だってー。それにオバケなんて佐為で見慣れてっから怖くねーよ」
佐為「それもそうですね。あ、理科室に着きましたよ。・・・?」
ヒカル「どーした?佐為」
佐為「いえ、今、廊下の隅に白い服を着たおかっぱ頭の子供が見えような・・・?」
ヒカル「や、やめろよー!もう!!さ、さっさと先生に言われた物を取りに行くぞ!・・・えっと・・・
リトマス紙、リトマス紙・・・」
ガタッ。
ヒカル「ビクリ!な、なあ、佐為・・・今、隣の理科室で音しなかった?」
佐為「しましたね」
ヒカル「今ここにいるのって、オレとお前だけだよな?」
コツコツ・・・。
ヒカル「ナンかコッチに向かってくるような足音が聞こえるような・・・」
コツコツコツ。
謎の声「ハアハア」
佐為「!注意して下さいヒカル!何かとても嫌な気を発していますよ!コレはかなり邪悪な気です!」
ヒカル「や、止めてよ佐為!笑えねえ冗談言ってんじゃねーよ!」
佐為「冗談なんかじゃありませんよヒカル!隣の理科室から感じる禍禍しい気はこの世のものとは
思えません」
謎の声「し・・・んど・・・し・・・んど・・・」
ヒカル「ひゃあー!!オレの名前、呼んだあー!★!」
佐為「あ、ドアが・・・」
ガラリ。
ヒカル「ウギャーーー!!!」
あかり「ヒカル気がついた?」
ヒカル「あか・・・り?ココどこ・・・?」
あかり「保健室だよ。ヒカルったら理科準備室で倒れていたんだよ」
ヒカル「え・・・?」
あかり「いつまでたっても戻ってこないから不審に思ったタマ子先生が様子を見に行ったら、ヒカルの大声が
聞こえて・・・ヒカル、準備室の中で泡ふいて倒れてたんだって」
ヒカル「!!あかり!」
あかり「何?」
ヒカル「オレ見たんだよ!例の噂のヤツ!オレが準備室にいたら、ソイツが理科室に入って来て・・・
少しずつオレのいる準備室に近づいて来たんだよ!」
あかり「ええっ!?」
ヒカル「そしてオレの名を呼びながら、準備室のドアをそーっと開けやがったんだぜ!コッソリ
覗いたってカンジでさ・・・10センチくらいしか開けなかったんだけど、確かにおかっぱ頭だった!」
あかり「そ、それでヒカル、目が会っちゃったの?」
ヒカル「ああ!めちゃくちゃ怖い目してたんだぜー!ハアハア言いながらオレの顔見てんの!」
あかり「イヤー!!怖すぎる!!」
ガタン。
ヒカル「・・・・・・なあ、あかり。俺たちの他に保健室に誰かいるの?」
あかり「・・・・・・いないよ」
ガタンガタン。
ヒカル「じゃあ、アノ音ナンだよ?」
あかり「知らない・・・」
謎の声「ここに・・・いるの?・・・ほけん・・しつ・・イイ、イイよ・・・・ハアハア」
ヒカル&あかり「−−−−!!★!!★!!ウギャーーー!!!!!」
金子「最近、囲碁部のメンバー休んでいるヤツ多くない?夏目に三谷に藤崎さん・・・」
久美子「それが・・・見ちゃったらしいのよ!例の噂の」
小池「ナンでも昼休みに保健室にいたら、オバケがついたての後ろから覗いていたそうですよ」
久美子「一緒にいた進藤くんもショックで休んでいるんだよ・・・カワイソウ。よっぽど怖かったんだよ」
金子「怖い噂ってヤツね・・・」
久美子「怖いよねー」
小池「怖いですねえ」
<終わり>葉瀬中の怖い噂の正体についてはノーコメントです。
<その33・塔矢門下のお食事会>
今日は恒例の塔矢門下お食事会だ。名人にもなると各界の金持ちからお歳暮、お中元が来るのが
当たり前のようで、お食事会では高そうなお肉やお酒が沢山食べれるんだ。オレ、塔矢門下でよかった♪
芦原「うわ〜☆今日はチーズフォンデッシュですか?オレこういうの食べるの初めてです☆」
アキラ「ボクもですよ」
名人「よく指導碁に行く越智さんから頂いてね。そういえば越智さんのお宅には去年アキラも
お孫さんの指導碁に行ってね。その子が今年プロになったと越智さんが喜んでいたよ」
芦原「うわあ★凄いじゃないかアキラくん!指導碁した子がプロになったなんて!」
アキラ「ハハ★彼は対進藤に必要な人ですから★」
芦原「え?」
アキラ「いえ、こっちの話です。気にしないで下さい」
緒方「失礼します。遅くなりました」
名人「おお、緒方くんやっと来たか。これで全員揃ったね。じゃあ始めようか。緒方くん、悪いが
ここにいる皆、こういうハイカラな食事は初心者でね。キミは普段こういうハイカラな食事をしている
そうだから食べ方を教えてくれないか?」
緒方「任せて下さい☆オレは普段、女性と食事をする事が多いですから、この手の食事には
慣れていますよ。ハハ♪」
そう言いながら緒方さんは得意そうにオレ達に食べ方を教えてくれたんだ。
芦原「アレッ?アレッ?チーズがすぐに固まっちゃう」
緒方「芦原さっさと食えよ」
アキラ「パンにつけて食べると美味しいですね、お父さん」
名人「そうだね、アキラ」
緒方「ほらほら、アキラくんいつまでもチーズをかき混ぜていないで!名人、チーズだけ舐めないで
下さい!」
緒方さんは鍋奉行ならぬ、チーズ奉行のようだった。
芦原「さすが緒方さんですね。きっと女性とお食事に行く時もかいがいしくお世話してあげているんでしょうね」
緒方「ハハハ☆当たり前だぜ。このオレ自らチーズに絡めて食わせてあげているよ☆」
アキラ「緒方さんは優しいですね」
緒方「ハッハッハ☆ほら、アキラくんにもこのオレ自ら絡ませたヤツをあげよう」
芦原「ワアー。いいなあ★きっと一緒に食事をした女性も緒方さんのかいがいしさに惚れちゃいますね★」
緒方「ハッハッハッー☆いつも締めくくりにこのオレ自らチーズに絡むからな!
男と女のメインディッシュだぜ!」
アキラ「ハイ?」
イキナリ緒方さんがワケの解らない事を言い出した。
アキラは疑問に思ったのか、首を傾げながら聞いてきた。
アキラ「緒方さん、自分にチーズを付けちゃうんですか?」
緒方「フフ、まあな★」
アキラ「?・・・でもチーズは食べるものでしょう?一体何処につけるんですか?」
緒方「それはもちろんペ」
緒方さんは、得意そうに「ペ」と言ったとたんに名人に怒られた。
名人「緒方くん、もういいからキミも黙って食べないか!それからアキラに余計な知識を
与えなくてよろしい!」
緒方「ビクッ!!す、スミマセン!」
アキラ「???」
緒方さんは名人に怒られて、しょんぼりとしながら食事をしたんだ。ちょっと可哀相だなあ。
オレは、しょんぼりした緒方さんを後輩としてフォローしようと思い、緒方さんに質問したんだ。
芦原「そういえば緒方さんよく女性と食事をしているそうですが、どんな女性なんですか?」
オレがそう聞くと、緒方さんは嬉しそうに得意げにこう言った。
緒方「ハハハ☆聞いて驚け!あの美人で有名な桜野千恵子だ!」
芦原「・・・・・・・・・」
オレはその言葉を聞いてちょっと暗くなったんだ。オレと桜野さんは同期で仲が良いんだけど
最近、桜野さんから
桜野「ストーカーのようにしつこい男がいて、毎晩食事に誘ってくるのよ!でも相手は九段だから
なかなか断れなくて・・・この間なんてチーズフォンデッシュを一緒に食べに行ったら”デザートは
オレだぜ★”と言ってチーズをつけた×××を咥えさせられるところだったのよ!最悪!!」
という相談を受けたんだ。桜野さんは相手の名前を言わなかったけど、アレって
緒方さんの事だったんだ。
緒方「ナンだよ芦原?急に黙りやがって。そうか!お前、棋院のマドンナとオレが仲が良いから
嫉妬しているな!ハッハッハ!」
緒方さんは得意げに大笑いすると鼻歌を歌いだしたんだ。
緒方「フンフフーン♪桜野千恵子のヤツ、オレと食事をして以来、照れているのかオレの顔を見ると
真っ赤になりながら逃げるんですよv奥ゆかしい女だぜ★」
アキラ「桜野さんは照れ屋さんなんですね。そういえば進藤もボクの顔を見ると
逃げるんですよね。照れ屋さんなんだからフフ★」
名人「ハハハ★アキラと進藤くんは親友だからなあ。お父さん、進藤君がお見舞いに来てくれた時に
”ウチのアキラと末永く付き合ってくれたまえ”と言ったら進藤くんは涙目になっていたよ」
アキラ「きっと進藤たら、親公認になったから感激しちゃったんですよ★カワイイなあ★」
緒方「桜野千恵子もカワイイぜ★そうだ、デートのお誘いでもしてやるか!ちょっと失礼します」
そう言うと緒方さんは携帯を手にしながら廊下に出ていった。
名人「ワッハハ★若い男女はイイねえ」
芦原「ハハ・・・そう、ですねえ」
オレは名人に答えながら、桜野さんがいつも
桜野「ここのところ毎晩の様に携帯に電話をかけられて困っているのよ。留守電にしてるけど
”イク時はオレの名前を呼べよ”なんてワケの判らないメッセージ入れられるし、メールも
1日100件も入れられて困っているの」
とグチをこぼしているのを思い出した。
アキラ「あ、緒方さん早いですね。もう桜野さんとのお電話は終わったんですか?」
緒方「ああ。千恵子のヤツ、夜にオレの声を聞くと体が火照るモノだから、いつも留守電にしている
んだぜ★だから今夜も愛のメッセージを入れておいたぜ★」
緒方さんは幸せそうに話している。緒方さん・・・・・・ホロリ★
緒方「芦原、お前ナニ泣いているんだ?」
芦原「い、いえ、ナンでもありません・・・」
と、その時オレの携帯が鳴った。
♪ピ〜ピピピ〜ピロリンピ〜♪
芦原「あ!ちょっとスミマセン・・・はい、芦原でーす」
桜野「ちょっと弘幸くん聞いてよー!また例の人からセクハラされちゃったのよ!」
緒方「ナンだ、芦原、コレか?」
緒方さんはオレの耳元でそう囁くと小指を立てた。そしてオレの携帯に耳を近づけてきた。
芦原「ちょっと、ダメですよ!」
緒方「いいだろ。相手は誰なんだ?ま、お前にふさわしいレベルだろうがな」
桜野「ちょっと弘幸くん聞いてる?今ね、留守電に”今度また食事をしようv今度はキミがチーズまみれに
なってオレに食べさせてくれよ”なんてメッセージが入ってたのよ!もうイヤ!最低!
ちょっと聞いてる?ヒロリン?」
桜野さんは、よっぽど怒っているのか大声でしゃべるものだから、耳を近づけた緒方さんにバッチリ
聞こえてしまった。
その後のお食事会で緒方さんは
緒方「の、の、の、N〜〜〜O〜〜〜!★!★!」
と叫びながらヤケ酒を煽っていた。
名人「ハッハッハ★緒方くんは食事会でいつも泣いているなあ」
アキラ「そうですね、お父さん。先月の食事会では、ボク宛てに市河さんから電話があって
聞き耳を立てていた緒方さんがそのとたんに泣き出したんですよね。
市川さんは”最近イタ電が多くて困るのよ。さっきも”ショタってばかりいないでオトナの男に目覚めろよ★
今夜オレのマンションに来るか?オレのナニはオトナだぜ!”って言ってたけど・・・
ボク、全然イミが判らなくって」
緒方「の、の、の、N〜〜〜O〜〜〜!★!★!」
名人「アキラはいつまでも純粋でいるんだぞ。緒方くんのようになってはいかん」
アキラ「ハイ、お父さん。ボク、緒方さんのように女性のお尻ばかり追いかけたりしませんから
安心して下さい」
名人「ハハハ☆アキラはいつも進藤くんを追いかけているからなあ」
アキラ「イヤですよ!お父さんたら・・・ポv」
緒方「の、の、の、N〜〜〜O〜〜〜!★!★!おい芦原!お前オレの千恵子に手を出しやがって!
お前のような弟弟子は破門だ!」
芦原「ヒイー★手なんか出していませんよう〜オレ達、同期の仲良しなんですよ〜★」
緒方「ナニがひろゆきくんだ!ナニがヒロリンだ!」
芦原「ヒイー★ヒイー★」
そこに、後片付けをする為に夫人がやって来た。
夫人「そろそろお開きに・・・まあまあ、いつも通りの修羅場ねえ。アナタもアキラさんも
進藤くんの話題ばかりしていないでさっさとお風呂に入って下さい。あ、アナタ、お風呂のバスクリンは
入れ過ぎないで下さいね。アキラさんも、寝る前にネットをするのはいいけれど、あんまり
遅い時間に叫ばないでね。ほら、緒方さん、芦原さんに絡まないの!芦原さんも泣かないで。
まったく毎回恒例なんだから、いいかげんにしてほしいわね」
<終わり>塔矢門下のお食事会なんてコンなモンだと思います★
<その32・精次&精子シリーズ2>
私つつみ店長。都内の有名百貨店化粧品売場で働いています。
つつみ「あ〜あ★世間様はGW真っ最中で羨ましいねェ〜★どいつもこいつも楽しそうに
買物しくさってからに〜・・・おや、あれは!?」
カウンター越しにお客さんを見ていたら、遠目からでも目立つドハデなカップルがいた。
つ「あれはウチのお得意様の精子サン!」
精子さんは彼氏らしき男性と腕を組みながらウチの売場にやって来た。
つ「いらっしゃいませ。本日はステキな彼氏とご来店ありがとうございます」
精子「ウフフ★今日はカレが口紅をプレゼントしてくれるっていうから一緒に来ました」
つ「そうですか!それでしたらちょうど新色が入荷したばかりですから、カウンターで試されますか?」
精子「ええ。緒方さん、いいかしら?」
緒方「ああ、キミの好きにすればいい。オレはここで適当にしているよ」
私はカウンターに精子サンを誘導してから精子さん担当の店員と接客を代わった。
精子さんは楽しそうに口紅を見ている。こういう場合、連れの男性はつまらなそうにブラブラとしているか、
一緒にカウンターに座ってあれこれと口出しをするんだけど、精子さんの連れの男性はジロジロと
店の店員を物色するような目で舐めるように見ていた。キモイなあー。
私は他の店員達の「視姦されているカンジで困る」という無言の訴えを感じたので、仕方なく
店長らしくこの男性の接客をする事にした。
つ「お客様・・・よろしければ雑誌でもご覧になってお待ちになりませんか?」
緒方「いや、結構。フム・・・」
精子サンの彼氏・・・たしか、緒方さんという人は、話しかけてきた私を上から下までジロジロと見るとこう言った。
緒方「キミが店長だろ。雰囲気で判るよ」
つ「そうですが、ナンで判ったんですか?」
緒方「化粧品の店長なんて気が強いお局ばかりだからな。キミはいくつだ?」
つ「・・・・・・・・・28です・・・」
緒方「フム・・・年の割には若く見えるなフフ★こういう商売をしているだけあって化粧も上手いな。合格だ」
つ「ハア?合格?」
緒方「フフ★化粧ばえする女はオレの好みだからね」
このカレシ、ナンか変だ。
つ「あ!申し訳ございません。お客様にお電話をする用事があったので失礼致します」
私は接客の基本として<変人には関るな>をモットーにしているのでそそくさと退散した。
店員「あの・・・店長・・・」
つ「何?」
店員「精子サンの彼氏の男性ですけど、先ほどから10分以上、新人と話しているみたいですけど・・・」
そう言われて緒方さんを見ると、緒方さんは売場の隅で先月入社したばかりのカワイコちゃんの新人に
しつこく絡んでいらっしゃった。
緒方「キミ、年はいくつだ?」
新人「えっと、20歳です・・・」
緒方「フフ★女は20歳からがオレのストライクゾーンだぜ。フフ・・・キミが一番この店で
美人だな。コレをあげよう」
新人「まあ、名刺ですか?」
緒方「いつでも電話していいぜ★24時間受付中だ」
新人「でもー、彼女がいる方には興味ないんで・・・」
緒方「フフ★その言葉、オレと一晩過ごしても言えるかな?」
新人「あ!イキナリ腰を掴まないで下さい!い、いけませんお客様!」
緒方「サービス業なんだろう?コレくらいはお客様との楽しいコミュニケーションだぜ★」
新人「え?そうなんですか?で、でもコンなの研修では習いませんでした・・・」
緒方「研修でナニが判るっていうんだ?本当の接客っていうのは現場で覚えるもんだぜ★」
新人「そうなんですか?・・・あ、アアン!撫でないで下さい!」
緒方「流石は若いな・・・この腰のラインはなかなかイイ」
新人「アン、アアン・・・」
つ「ナニやってらっしゃるんですか!!」
新人「ハ!鬼店長!」
新人は私を見ると、助かったと言わんばかりにすがってきた。
つ「アナタはあっちに行ってなさい」
新人「は、はい!」
緒方「チ・・・女の嫉妬か?まいったぜ★」
つ「ハイ?」
緒方「フフ★キミも嫉妬深い女だな。まあ無理もないか。オレのようなイイ男が化粧品売場に
やって来たら、男日照りの女共は仕事そっちのけで食いついてくるに決まってるからな!」
つ「・・・・・・・・・」
イッてるなあ。GW中は特に多いんだよね、こういうお客。
緒方「キミにも名刺をやろう。今夜電話してもイイぜ★」
つ「いりませ・・・あ!どこ触ってるんですか!」
緒方「フフ★背中のラインが気に入ったぜ★」
つ「や、ヤン・・・背中は弱いの・・・」
緒方「フフフ★」
マズイわ!お客さんを懲らしめるつもりが逆に懲らしめられてしまった!
つ「お、お客様・・・止めて下さい・・・」
ああ、マズイわ。緒方さんたら、売場の死角になっている事をいい事に、背中ばかり責めてくる。
このままだと犯される!
緒方「ナンだよ、もうイキそうなのか?職場でイッてしまうなんて淫乱な店長さんだ」
つ「そ、そんな・・・誰か・・・」
と、その時。
精子「緒方さ〜ん★お待たせしました〜」
緒方「ビクーン!」
精子「アラ?緒方さんナニやってらっしゃるの?」
緒方「は、ハハ★店長さんと仲良くお話をしていただけだよ★」
つ「・・・・・・・・・助かった・・・」
精子「そうなの?」
緒方「ああ。さ、決まったのなら早く買おう」
精子「ええv」
こうして精子さんは緒方さんに10万円分の化粧品を買ってもらった。
つ「毎度ありがとうございました・・・・・・フウー。やっと帰ったよ」
私は、今日は帰宅したら念入りに背中を洗わなくちゃと思いながら、緒方さんから貰った名刺を
速攻でゴミ箱に捨てた。
<終わり>カップルで来店される男性で、緒方さんのような人がマジでいます。売場で色目を使うのは
かまいませんが、売場で修羅場になるのはカンベンしてほしいと思います★
<その31・精次&精子シリーズ1>
ここは緒方マンション。
緒方「ククク・・・遂にオレは取ったぞ!今日からオレは緒方十段だぜ!新しい波よ、早く
やって来ーい!・・ウーン、ムニャムニャ・・・」
名人「緒方くんおめでとう。流石は私の愛弟子だ。私もキミになら十段のタイトルを奪われても
悔いナシだよ」
緒方「ハハハ☆ありがとうございます先生。オレもやっと先生にご恩が返せました」
ヒゲ「緒方十段!そこで笑って〜★ハイ、チーズ!」
緒方「フ☆オレと先生の心温まる対談を激写か!いいぜ☆ニッコリ☆」
カシャ!カシャ!カシャ!
アキラ「緒方さん、おめでとうございます・・・コレお祝いの花束です」
緒方「ありがとうアキラくん☆美しいバラだね」
アキラ「真っ赤なバラ・・・緒方さんにお似合いかと思って朝摘みを用意したんです」
緒方「アキラくん・・・ハッ!アキラくん、キミ指を怪我してるじゃないか!そうか・・・
このバラはアキラくんが自分で摘んで来たのか・・・」
アキラ「憧れの兄弟子の晴れ舞台ですから、これくらいナンでもありません」
緒方「アキラくん・・・フフフ☆早くキミもオレのところまでやって来い・・・スヤスヤ・・・」
芦原「緒方さーん★おめでとうございますー!流石は緒方さん!オレ達、若手棋士達の憧れです!
オレ、緒方さん親衛隊会長やってて良かった★」
緒方「フフ☆親衛隊かよ、まいったぜ☆」
芦原「会員からサイン願いが殺到しちゃって・・・いいですか?」
緒方「いいぜ・・・フフ☆」
桜野「緒方さん・・・おめでとうございます。ポv」
木之内「緒方十段・・ステキ・・・ポv」
市河「緒方さんおめでとうございます・・・あの、コレ私のケイタイの番号です。ポv」
緒方「ハッハッハ☆まとめて今夜オレのマンションに来るか?」
女共「キャ〜vvv抱いて〜vvv」
緒方「ハッハッハ!・・・グーグー・・・」
桑原「緒方くんおめでとうフォッフォッフォッ。ワシからの熱いキッスじゃ★ブチュ」
緒方「ウギャー!!!・・・・・・・・・ウワアアッ・・・・ゆ、夢かっ!?・・・・フウ・・・
ここのところ毎晩じゃねえか!」
オレは、寝汗で汗ぐっちょりになてしまったベットから抜けると、ミネラルウォーターを
飲む為に台所に向かった。
緒方「ゴクゴク・・・ふう。来週はいよいよ十段戦最終局か」
今の所は五分五分の対局結果だ。今度こそ・・・
緒方「まだ11時か・・・気ばらしに彼女の所にでも行くか」
オレはクローゼットからデート用に買ったオニューのカラーレザーとシルクのシャツを取り出すと
鏡の前で、自分の肉体美を鑑賞しながら着替えた。
緒方「カッコイイぜオレ☆今夜はこの肉体美で彼女をアンアン言わせるか!ハハハ・・・ハッハッハー!」
ピンポーン。
美人「ハーイ。どなたですか?」
緒方「オレだぜ。オ・レ★」
美人「オレって言われても、コンな夜遅くに来るような非常識な知り合いはいませんわ」
緒方「知り合いにはいなくても恋人にはいるだろう?」
美人「アラ、もしかして緒方さん?」
緒方「そうだぜ★キミの愛しい精次だよ。早くココを開けてくれ」
ガチャ。
美人「いらっしゃ・・・キャ!いきなり抱きついちゃダメよ。近所の人に見られたら・・・アン」
緒方「見せてやれよ・・・」
美人「もう、緒方さんたらいつも急に来るんだから!ほら、抱きつかないで。ドア閉めて下さい」
そうつれなく言うと彼女・・・職業スチュワーデス・24歳の熟れ頃美人・スリーサイズは
B88・W58・H85のオレのハニーvは、甲斐甲斐しくオレにスリッパを出した。
美人「今夜は泊まっていくんでしょう?とりあえずお茶でも入れますからリビングにどうぞ。」
緒方「お茶よりもキミの方が、今はイイ」
美人「アン!いきなり抱きつかないで・・・そ、そんな・・・そんな所さわっちゃイヤ・・・ポv」
緒方「フフフ★今夜はイカセまくりだぜ★」
緒方「ウッ・・・ウッ・・・そ、そこっ!」
美人「こう?」
緒方「ウウ!」
ドピュ。
緒方「アア・・・」
ドピュ。
緒方「凄すぎるぜ・・・」
ドピュ。
美人「ふう・・・ご馳走様。じゃあ次は私の番ね」
たった今彼女の口に出したばかりのオレの耳元で、彼女はイヤらしくそう囁くとイキナリ豹変して
オレの尻を叩いてきた。
美人「ほら!いつまで放心しているんだい!さっさとひざまついてこの女王様の足をお舐め!」
緒方「ア、アア・・・女王様・・・」
美人「フン!今度はナンのタイトルだい?足を舐めながら答えるんだよ!」
緒方「ハ、ハイ・・・じゅ、十段・・・戦です・・・・」
美人「今度こそ取れるのかい?・・・ほら、もっとしっかりお舐め!」
緒方「ああ、アア・・・こ、今度こそ、アナタにタイトルを捧げます・・・!」
美人「フン!この雄犬が、そのセリフ何度目だい?この間もそう言って負けて帰って来た
だろう!」
パシー!
緒方「ウアアッ!イキナリ鞭・・・か、体にキズはつけないで下さい・・・」
美人「誰に向かってモノを言っているんだい!奴隷が女王様に口答えするなんて100年早くてよ!」
緒方「ああ・・・オレの女王様・・・ポv」
ドピュ。
美人「触ってもらっていないのにイッたのかい?この淫乱め!」
緒方「も、申し訳ございません・・・」
美人「この間は、ほんナントカ戦で予選落ちだったわね・・・なさけない!」
緒方「クッ・・・申し訳ございません・・・」
美人「デブに負けたとか泣いて帰って来たわね・・・今度も負けたら捨てるわよ!」
緒方「ヒイッ!!そ、それだけはお許し下さい・・・ああ、オレのハニー・・・クイーン・・・
スイートキャンディ・・・」
美人「ナニ足にカラミついているんだい!さあ!次はいつものアレよ!そこの壁に手をついて
ケツを向けな!」
緒方「ああ、恥ずかしい・・・ポv・・・あ!ああ!アアアーvvv」
こうして、オレとハニー・・・いや、今は女王様だったぜ★の二人の愛の夜は熱く過ぎていった・・・
美人「あら、もう帰るの?」
緒方「ああ、もう10時だからね。お魚に朝食をやらないとイケナイからな。フ・・・忙しいこの身が
ニクイぜ★」
美人「忙しい・・・ねえ・・・まあ、今度の柔道戦頑張ってね」
緒方「十段戦だぜ!キミって女はこの間も教えたのにどうしてタイトルの名前一つ覚えられないんだ?」
美人「いっぱいあるからすぐに忘れちゃうのよ。ソレに覚えてもメリットないし★」
緒方「ガーン★・・・愛しい彼氏にもう少し関心持とうとか思わないのか?」
美人「思いません★」
緒方「ガーン!」
美人「なんちゃって、嘘よvそうだわ、私この間週刊碁っていう新聞買ったの!」
そう言うと、嬉嬉としながら彼女はオレの目の前に週刊碁を持って来た。
美人「コンビニに行ったらアナタが載っている新聞があったから、てっきり痴漢か暴行未遂でも
やらかしたのかしらと思って思わず買っちゃったのよvウフフ★」
緒方「・・・・・・・・・」
美人「ねえ、一緒にうつっているこの和服姿の方、とてもステキね。ポv」
緒方「オレの先生だよ。ちなみに今度の十段戦の相手でもある」
美人「まあ!ステキな先生ねvvロマンスグレーだわ・・・ポvvこの方がタイトルホルダーなのね・・・ポvv
負けないで下さい・・・ポvv」
緒方「ちょっと待て!今ナンて言った!?負けないで下さいって聞こえたぜ!」
美人「ええ。だって、この方とってもステキなんだもの・・ポv」
緒方「じゃあオレが負けてもいいのか!」
美人「うーん、負けるって言うか、いつもの事ってカンジ?」
緒方「クウー!もう帰るぜ!」
美人「気ばらしに遊びに来るのはかまわないけど、今度からちゃんとアポ取ってね」
緒方「クソー!たまにはオレの家にも来い!」
美人「イヤよ。呼ばれてホイホイ出向くような安い女じゃないのよ」
緒方「ク・・・」
美人「会いたかったらアナタが会いに来なさいよ」
緒方「オモシロクない・・・」
美人「ほら、もう帰るんでしょう?」
緒方「あ!そ、そんな追い帰さなくてもイイだろうが!」
美人「ハイハイ。応援してるからがんばってね★」
緒方「その投げやりな棒読みはナンだ!だいたいタイトル戦の名もしらないくせに、オレの
彼女として恥ずかしくないのかキミは?」
美人「だってアナタ、いつもタイトル取れないんだもの★タイトル取ったら覚えるわ★」
緒方「N〜〜〜O〜〜〜!!!」
<終わり>緒方さんの彼女の名前は公表されるまで精子(仮名)にしておきます★
<その30・隣人の悩み>
塔矢家の研究会は毎週金曜日の夕方に行われるんだ。
アキラ「お父さん、夕刊が届きましたよ」
名人「うむ」
芦原「名人、お茶が入りました」
名人「うむ。芦原くん、いつもすまないね。キミが研究会の日に早く来て色々と準備をしてくれるから助かるよ」
芦原「イイんですよ〜★オレ、ヒマですから〜」
アキラ「芦原さんの煎れてくれるお茶って甘いから大好きですよ。ニッコリ★」
芦原「アハハ〜★」
名人「ワハハ〜★」
オレがアキラに誉められてイイ気分で笑ったら、突然名人まで笑い出したからビックリした。
芦原「め、名人?新聞に何かおもしろい記事でも載っていたんですか?」
アキラ「お父さんたら、また生活欄の”お悩みコーナー”を読んでいるんですね。今週はどんなお悩み
なんですか?」
芦原「お悩みコーナーって、たしかご近所に住む常識知らずの人に悩まされている住民が投稿してくる
Q&Aのコーナーだよね?」
アキラ「ええ、そうですよ。お父さんたら、毎週このコーナーを読むのが楽しみなんですよ」
名人「ワハハー★今週も投稿コーナーの常連のハレさんのお悩みが載ってるよ」
芦原「今週はどんなお悩みなんですか?オレにも教えてください」
オレが頼むと、名人はオレに新聞を渡してくれた。お悩みの内容はこうだった。
| <東京都・M区在住・PN:ハレさん 投稿20回目> 私のマンションの隣人が今日も家の前にタバコの吸殻を捨てました。 1日3回は家の前にタバコの吸殻を捨てられるので困っています。 それとなく注意したいのですが、以前も書きましたが隣人は何の商売をされているのか 知りませんが、真っ白なダブルのスーツをきて、髪の毛もいい年して金髪に染め、 愛車は真っ赤なスポーツカー・・・と、まるでチンピラのような方なんです。 私の住むマンションは都内でも有数の高級マンションなんで、もしかしたらやくざの 幹部かもしれません。そんな人にどう注意すればいいのでしょうか? |
芦原「うわ〜ハレさん可哀相ですねえ。やくざ相手じゃなかなか文句は言えませんよねえ」
名人「うむ・・・。ハレさんは若い女性の一人暮しだからなあ」
アキラ「お父さん、すっかりハレさんに詳しくなっちゃって・・・さすがに20週連続で採用されたら
覚えちゃいますね★」
名人「うむ。ハレさんの隣人にも困ったものだ。まったくこの隣人の顔が見たいものだ」
ピンポーン ピンポーン
緒方「こんばんわー、緒方です」
アキラ「あ、緒方さんが来ましたね。はーい、今開けまーす」
そう言うとアキラは玄関に行ってしまった。
緒方「こんばんわ、名人・・・芦原もいるのか、お前いつも早いな」
名人「こんばんわ、緒方くん」
芦原「こんばんわ、緒方さん。今、名人と一緒に新聞を読んでいたんですよ」
名人「芦原くん、今週のお答えはナンと書いてあるのかね?まだ読んでいないんだよ。読んでくれないか?」
芦原「ハイ」
オレはこのコーナーを担当しているカウンセラーのマドモワゼル★ユミ★ホッタ先生の今週のお答えを朗読した。
| <今週のお答え> ハレさん、相変わらず隣人の方に苦労して見えますね。先週のお悩みの”隣人が夜中に 「クッソー!2丁目でボッタクられたぜ!素股で5万も取ってるんじゃねーよ!挿入させろ!」 と週に3回は叫ぶので困る”というお悩みは解決しましたか? 今週のお悩みも困り者ですね。若い独身男性との事ですが、モラルのなさがわかる行動ですね。 こういう人に正面切って注意をするのは危険なので、管理人に苦情を出すといいですね。 このコーナーを長く担当している私としても、ここまで酷い隣人は初めてです。 高級マンションに住む、やくざまがいの独身男性・・・一体、この人の職業は何でしょうね? |
名人「うーん、流石ユミちゃん。今週も良いアドバイスだ。ワッハッハ★」
芦原「流石ユミ先生ですね!とても適切な素晴らしいご返答です!」
緒方「ナンですか?それは」
緒方さんはそう言うとオレの手から新聞を奪ったんだ。
緒方「・・・随分とくだらないコーナーですね。こんな物に新聞のスペースを割くなんて、新聞代の無駄ですよ」
アキラ「このコーナーは夕刊の人気コーナーなんですよ。ねえ、お父さん」
名人「そうだよ。私もコレを読みたいばかりに夕刊を購読しているからね」
芦原「オレもこのコーナー好きなんですよ。庶民の味方っていうか〜、世の中常識がない人が多くて
悩んでいる人って多いですもんね〜★」
アキラ「そうですね。特にこのお悩みコーナーによく出てくる隣人は・・・ボク、正直言ってこういう人とは
知り合いになりたくないです」
芦原「オレも!そういえば2週間前のお悩みは”隣人がバレンタインの日にマンション中に響き渡る大声で
「オレにチョコを渡したがっている女共!隠れていないで出て来い!」と叫びながら朝からマンションの
非常階段を一階づつ確かめたり、植え込みの中にチョコが落ちていないか探したり・・・」
アキラ「それボクも読みましたよ。・・・たしか、夜はもっと酷かったんですよね・・・駐車場で「オレにチョコを
渡したがっているのはわかってるんだぜ!今晩はお前らの為に玄関の鍵は開けておいてやる!
チョコだけじゃなくお前達も食ってやるから勝負パンツ穿いてオレのベットでおねだりしろ!」って
叫んだんですよね。マンション中の人が怯えていたそうですよ・・・」
名人「ワッハッハ★だが、朝になっても誰も隣人の家には来なかったそうだね」
緒方「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
芦原「そうでしたよね!次の日、朝から隣人の泣き声が凄かったって、ハレさん困ってましたよね」
名人「まったく、ハレさんの隣人にも困ったものだ」
アキラ「本当ですね、お父さん。マンション暮しって怖いですね」
芦原「隣人次第だもんね〜。オレも気をつけようっと!・・アレ?緒方さん、真剣に新聞を読んでどうした
んですか?あー!緒方さんもナンだカンだ言って、このコーナー気に入っちゃったんですね★食い入るように
見てるんですもん!」
緒方「煩せェ!!」
芦原「ヒイー★どうしたんですか、緒方さんっ!?」
緒方「煩いせェ!煩せェ!煩せェ!の、の、の、N〜〜〜O〜〜〜〜!!★!!★」
この日の研究会は、新聞を読みながらいきなりキレた緒方さんをなだめる為に中止になりました。
<終わり>
新聞のお悩み相談室にマジで書いてあった相談です。マンション暮しは隣人しだいだと思います。
緒方さんが隣人だったら・・・かなり嫌デス。白川先生は大オッケーデス★
<その29>
ここは日本一有名で危険な街・新宿歌舞伎町------------
緒方「やっぱり年の締めくくりにはココにこないとな!さて、今日はどの店に行くか・・・」
いつもの様に日頃のストレスを女の身体で発散するべくオレは風俗街の通りを歩いていた。その時
オレの背後から女の叫び声が聞こえてきた。
美人「キャアー誰か!ひったくりよおー!つ、捕まえて!!」
緒方「!オレにまかせろ!!」
オレはマッハで走るとその女のバックをひったくった若い男達を追いかけ、追いつき際にバックを持った
男に蹴りを、もう1人の男にパンチをくらわせた。
男達「グハ!!」
緒方「フン!バカなヤツラだぜ。ガキのくせにひったくりなんかしやがって」
周りの人「すげー、あの人秒殺で引ったくり犯を捕まえちゃったよ」
周りの人2「なんか刑事ドラマみたいだな!」
周りの人3「あの捕まったヤツらって、最近はやりのカラーギャングってやつ?いい気味!」
緒方「フ・・・表彰モンか?」
警察官「ひったくりの通報を受けたんだが・・・ああ!アンタ困るんだよね!」
緒方「ハ?」
警察官「アンタがココら辺を仕切っているやくざの幹部かい?最近引ったくりが多いと思っていたら
アンタがカラーギャングを取り仕切っていたのか!」
緒方「ハア?オレはやくざじゃない!」
警察官「ダメダメ。そんな事言ってもそのかたぎじゃない格好でバレバレだよ。そんなスーツ、普通の
職業の人は着ないよ」
緒方「ナンだとう!?お前のような公務員程度にこのオレのインテリジェンスな着こなしを判ってたまるか!」
警察官「ハイハイ、話しは署で聞くからねえー」
緒方「待て!オレを何処に連れて行くつもりだ!」
美人「あ、あの・・・お巡りさん、その方、やくざじゃないと思います・・・」
警察官「え、違うの?」
緒方「!貴女はオレに助けを求めた美しい人!」
美人「その方は・・・私がひったくられたバックを取り返す為に引ったくり犯を捕まえて下さったんです」
警察官「え、そうなの?いやーゴメンねえ。あんまり、やくざくさいから間違えちゃったよアハハ」
緒方「ク・・・」
美人「あの、私のバック・・・」
緒方「!ああ、これですね」
オレは引ったくり犯から奪い返したバックを彼女に渡した。
緒方「フェラガモのバックか・・・趣味がイイ」
美人「あの・・・本当にありがとうございます・・・何とお礼を言っていいのか」
緒方「ハハハ。お礼なんていいんですよ。か弱い女性を狙い金品を奪うゲスなヤツラに
少しお仕置きをしてやったまでの事ですから」
美人「まあ・・・なんて正義感が強い方・・・ポv」
緒方「ハハハハハハ★あ、申し送れました・・・私はこういう者です」
オレは素早く名刺を取りだし彼女の手を握り締めながら渡した。
表↓
| SEIJI OGATA 緒方 せいじ TEL030(801)8011 携帯090(1919)6969 女性のみ24時間受け付け中 |
裏↓
| この名刺を受け取った選ばれた美女達へ 愛のメッセージ★ オレは囲碁の棋士だぜ。年収2000万円の 若手トップだ!車はスポーツカー・趣味は 金のかかる熱帯魚飼育だぜ。 今夜オレの部屋に来るかい?いつでも 連絡してイイぜ★ |
美人「・・・・・・・・・・・・・・」
緒方「ハハハ★これも何かの縁ですね。どうですかそこのホテルでお話でも」
美人「え?ホテルで何をお話するんですか?」
緒方「それは・・・運命の出会いについてですよ」
美人「あ!いきなり抱き寄せないで下さい!・・こ、困ります・・・」
緒方「困る?困る事は何もありませんよ。貴女の大事なバックは私が取り返したから、もう私達の
弊害になるモノは何もないですよ、さあ」
美人「そ、そんな・・・ああ・・・困ります、私・・・で、でも・・・緒方さんは私の恩人ですし・・・どうしよう・・・」
緒方「恩人だなんてそんな、私はそんな事で貴女に強要する気はありませんよ。ただ
2人きりでこの運命の出会いをじっくりと味わいたいだけですよ、さあ」
美人「あ、ああっ・・・耳元で囁かないで・・・ど、どうしよう・・・私・・・このままじゃホテルに連れこまれちゃう・・」
緒方「可愛い女性だ・・・貴女の叫び声を聞いた時、私は貴方のナイトになる為に生まれてきたんだと
思いましたよ。さあ、私の美しいプリンセス、2人であのお城に行きましょう」
美人「あの・・・あの・・・アレはお城じゃなくてラブホテル・・・です・・・ポv」
緒方「二人の愛にそんな細かい事はどうでも良い事ですよ」
美人「あ!いけません!私、初めてお会いした方とそんな如何わしい所に入れません!」
緒方「如何わしくなんかないですよ。あそこは私達の愛の巣です」
美人「愛の巣だなんて・・・ど、どうしたらいいの?私・・・断りたいのに恩があるから断れない・・・」
緒方「さあ、ハニー★」
美人「ああ、誰か・・・」
警察官「やっぱアンタもちょっと一緒に署に来なさい」
緒方「ウワ!★!何をしやがる、このサツ!!」
警察官「アンタのワイセツ行為は犯罪の領域だから署の方で別件で取り調べをするからね」
緒方「ナンだとう!?このサツ、オレ達の愛のはじまりを邪魔するんじゃねえ!」
美人「私は・・・別に・・・そんな・・・」
警察官「ハイハイ、お話は署の方でねえー」
緒方「N−−−−−O−−−−−!!★!!」
美人「あ・・・緒方さん、お巡りさんに連れて行かれちゃった・・・緒方さん・・・・・・・・・・に頂いた
名刺・・・困ったわ、これどうしましょう?」
<終わり>
最近ギャングと称したガキ共が集団でひったくりをする事件が勃発していますが、緒方さんが
その場面に出くわしたらカッコヨクお仕置きをしてくれそうだなあーと思い妄想しました。
でも緒方さんがガキを制裁している場面はハタから見たら、所轄のやくざが「上納金が足りないぜ!」と
シメているようにしか見えないと思います★
<その28>
伊角「い〜しや〜きいも〜♪お・い・も♪おいしい〜おいしい〜お・い・も・だよ〜♪」
木枯らしが吹き荒れる12月上旬、オレは来週の和谷とのスキー旅行の為に毎日学校の後
夕方から夜中まで焼きイモの屋台バイトをしている。
伊角「おいしい〜おいしい〜おいもだよ〜♪はやく〜しないと〜いっちゃうよ♪」
早くしないと行っちゃうなんて大嘘だ。本当はいつも全然売れないから同じ所をグルグルと回っているんだ。
伊角「今日もまだ1個も売れないや・・・親方に怒られちゃうな」
オレは焼きイモの屋台を仕切っている親方の、山猿のような怖い顔を思い出してため息をついた。
このバイトは出来高制で、売れなければ一円も入らないんだけけどコンビニで買ったフロムエーには
<短期間でキミも現金をゲット!日払いで払います。日給30000円も可能!!!>
って書いてあったのに・・・ダマされたよオレ!でも今更辞める訳にはいかないんだ。そのわけは・・・
オレは和谷との幸せなひとときを思い出した・・・
プロ試験も終わり、オレは不合格・和谷は合格を決め、なんとなく二人の間に見えない隙間のようなモノが
できてしまい、オレと和谷は試験の最終日以来、個人的に会う事もなかった。
そんな時に和谷が連絡もなくオレの家にやって来た。
和谷『ヨォ・・・伊角さん、元気だった?』
ビックリしているオレに、ごく当たり前のように笑顔で和谷は話しかけてきた。でもオレには判ったんだ。
和谷は困った時には顔を左に傾けるクセがあるんだ。その時も和谷は顔を左に傾けていたんだ・・・
オレは久しぶりに見る和谷に、何と言って答えていいか判らずに無言でいた。
そんなオレに向かって、和谷はまくしたてるように早口でこう言った。
和谷『今日はち、ちょっと近くまで来る用事があったからさ!とってもとっても大事な用事でさ!
そう言えばこの辺伊角さんの家の近くだったよなーって思って、その、ちょっと顔でも見たいかなー・・・
とか・・・うん・・・』
和谷の声はだんだん小さくなって、終いには黙ってしまった。オレ達は二人で黙り合ったまま、気まずい
空気がその場を流れた。
和谷『やっぱ、突然来たりして迷惑だったよね!ゴメン、オレそういうの気がまわらなくって!
伊角さん最終日にオレと顔を会わさないで帰っちゃったから・・・あれから気になって・・・
ホントに急に来てゴメンな!じゃ・・・』
そう言いながら、クルリときびすを返し帰ろうとした和谷を・・・
和谷『い、伊角さん!?』
伊角『会いたかった・・・和谷』
オレは後ろから和谷を抱きしめていた。
まあ、その、その後色々ありまして・・・アハ★アハ★
伊角「まあ、オレから和谷への合格プレゼントってわけで、2人っきりでスキー旅行に行くんだあ〜★」
院生の時はスキーは”すべる”から縁起が悪いって事で院生は皆避けていたけど、合格したら絶対に
やりたいって前から和谷が言っていたから・・・和谷は、オレが合格してないのにダメだって言ったけど
オレの事はいいんだ。今は和谷の合格を素直に祝いたい。
伊角「それにオレは和谷からいただいちゃったしい〜★アハ★アハ★」
和谷が来たその晩のうちにスキー場の予約も入れたし・・・ロッジじゃなくてちゃんとしたホテルの、しかも
スイートルームなんだぞ。
伊角「その為にもまずは資金稼ぎだ!よーし頑張るぞお〜!今日は駅前まで足を伸ばしてみるか」
オレは和谷の笑顔を思い浮かべながら、重い焼きイモの屋台を引っ張り駅前に向かった。
伊角「い〜しや〜きいも〜♪お・い・も♪おいしい〜おいしい〜お・い・も・だよ〜♪」
名人「おや?外で焼きイモ屋の声が聞こえるぞ、食べたいなあ。おい!緒方くん」
緒方「ハーイ!何ですか先生?また肩もみですか?それとも耳掃除ですか?」
名人「悪いが外に焼きイモ屋が来ているから、買ってきてくれ」
そう言うと先生はオレに一万円札を渡した。
名人「お釣りは緒方くんにあげよう。私とアキラと芦原くんと市河くんの分を頼むよ」
緒方「ハイ!喜んで行って来ますよ」
オレは笑顔でお金を受け取ると、脱兎の如く囲碁サロンを飛び出した---------
緒方「クソッ!どうしてこのオレがこんな使いっ走りみたいな事をしなくちゃいけないんだ!?
あのジジイ思いきりコキ使いやがって!・・・・・・・・・おい!そこの焼きイモ屋!」
伊角「ハイ?」
オレは、のろのろと進みながら間の抜けた声で「焼きイモ〜お・い・も」と連発している男を呼びとめると
万札を差し出しながら、吐き捨てる様に焼きイモを注文した。
緒方「コレでイモ4個くれ」
伊角「ハイ!ありがとうござ・・・あ!貴方は!?」
緒方「?ナンだ」
オレが思いきり睨むと、その男は目をそらしながら何故か肩を震わしていた。ナンだコイツ?オレは
はっきり言って高級な人間だからな。こんな薄汚れた屋台をやっているような男に知り合いはいない。
緒方「おい、さっさとしてくれないか。先生が待っているんだ」
伊角「ハ、ハイ!」
緒方「おい、ちょっと待て!」
伊角「ハイ?」
緒方「そんな小さいヤツじゃなくてそこの・・・ほら!その下にある大きいのをよこせ!」
伊角「ス、スイマセンッ!★!」
男は思いきり怯えた顔をして慌てて大きなイモを袋に入れた。
緒方「全部大きいのだぜ!じゃないとあのオヤジ・・・先生に怒られるからな!」
伊角「ハ、ハイ!★!」
男は慣れない手つきで火鉢棒で大きいイモを探した。
伊角「アチ、アチ・・・はい!お待たせしました。緒方先生」
緒方「!!お前・・・何故オレの名前を知っている!?」
伊角「!!しまった!」
男は口に手を当てると真っ青になって謝りながら逃げようとした。しかし、屋台を引きながらこのオレから
逃げられるわけもなく、またオレも、こんな姿をオレの事を知っているヤツに見られてタダで帰すわけが
ないからな!思いきり首根っこを掴みながらムリヤリ男を自分のほうに振り向かせた。
伊角「ヒイーヒイー、緒方先生っ!許してください!オレ何も見ていません!緒方先生がそんな・・・
そんな新妻のような真っ白の割烹着を着て、焼きイモを買いに来た事なんて・・・見ていません!」
緒方「バッチリ見てるじゃねえか!お前・・・よく見たらどこかで見たような顔だぜ?」
伊角「ヒイー★知りません知りません」
緒方「いいや、どこかで会っている・・・この地味で不幸そうな顔・・・」
伊角「痛い★思いきり顔を掴まないで下さい!」
緒方「今時めずらしい真っ黒の髪・・・少しは色抜けよ?このオレのようにカッコヨクなるぜ」
伊角「ヒイー★そんなに顔を近づけないでください!」
緒方「このダサい服装・・・お前、院生だな!」
伊角「ビックーン!★!」
緒方「クソッ・・・院生なんかにこのオレが、指名が来ないからって名人の囲碁サロンでおさんどんを
させられているなんて知られたら・・・オレのカッコよくてダンディなイメージが崩れるぜ!
おい!お前一体どこでこのオレが最近、指導碁の指名もこなくて食うに困って名人がくれるお駄賃
目当てで使い走りも喜んでしているって事を知りやがった!!?」
伊角「ヒイー★知りませんよおーっていうか、自分で言ってるー!」
緒方「煩せェ!!とにかくこんな所を見られて帰せるか!来い!!」
伊角「い、嫌です!どこに・・・ああ!誰か・・・」
オレがムリヤリ拉致ろうとすると男・・・たぶんオレの事を知っているだろう院生は、泣きながら
通行人に助けを求めた。しかし、通行人は誰もオレ達の事を見ようとはせずにむしろ足早に立ち去っていった。
伊角「ウウ・・もしかして痴話げんかと間違われている・・・?」
緒方「クックック・・・さあ来い!」
伊角「あ・・・おイモが!・・・・・ああアア〜!!・・・・和谷あああああああーーー」
=1週間後=
和谷「遅いなあー、伊角さんのヤツ・・・2時に八重洲口で待ち合わせしたのに」
この日、和谷の待ち人が現れる事はありませんでしたとさ。
<終わり>
この時期になると毎年焼きイモ屋さんがやってきます。焼きイモ屋さんのソングは耳にこびりついて
今ではそっくりマネが出来ます。今回は私的イスワヤ補完コントだったのですが、伊角さんはともかく
和谷には幸せになってほし・・・まちぼうけでゴメン!(伊角さんにも謝ってくれヨ!)
<その27>
わたし杉本。おがっちのクサレ親友で趣味はおがっちイジメ。今は趣味と実益を兼ねて
日本棋院の売店で働いているの。毎日とっても面白いんだよ!
す「フンフフフーン♪おがっち〜きょうも白スーツ〜♪今時どこで〜売ってるの〜♪」
私がご機嫌で鼻歌を歌いながら扇子を並べていたら座間先生がやってきた。
す「座間先生こんにちわ〜、今日もお肉っぽくてステキですねえー★」
座間「こんにちわ、杉本さん。お肉・・・また最近太ったかな・・・ガックシ」
す「ぜんぜんイケてる〜★座間先生は太めだからステキなんだよー、ほらー座間先生の為に
私が特別仕様の扇子を発注しときましたよ★」
座間「ああ!?これは幻のイチゴ味の扇子!!こ、これをどこで・・・!」
す「グフフ★私に買えないものはナイよー★」
座間「これ前から欲しかったんだよ!これで今度の王座防衛戦も負けないよ!カジカジ・・・」
す「ちょっと座間先生!先にお金払ってよ!!」
私が叱りつけると座間先生は巨漢を振るわせながら悲しそうにおサイフを取り出した。
す「はい、毎度ありー。そういえば王座防衛戦の相手は誰なんですか?」
座間「緒方九段だよ。ほら、あのヘビみたいな目つきをした塔矢名人の所の若手棋士だよ」
座間先生は今買ったばかりのイチゴ味のついた扇子をいまいましげに齧りながらそう言った。
す「緒方九段なら私よく知っていますよ」
座間「ほう?判ったぞ、きっと緒方九段の事だ。棋院の売店に杉本さんのようなカワイイ子がいるから
口説いてるんだろう?まったく塔矢名人の門下生は息子さんといい・・・」
座間先生は勝手に誤解したのか更に扇子を齧り出した。この調子だとすぐに扇子はダメになりそうだから
今度はバナナ味でも発注しといてあげよう。
座間「とにかく緒方九段がナニか嫌らしい事でも言ってくる様ならすぐに相談しなさいね」
す「は〜い」
私は生返事をしながら棋院のエレベーターに乗りこむ座間先生を見送った。丁度その時もう一つある
エレベーターから塔矢名人が降りてきた。
す「あー!塔矢名人だあー、こんにちわ〜★」
私はこのおじさんが大好きなんだ。カッコイイもんねえ。
名人「おや?こんにちわ。今日も一生懸命に働いているね。良い子だ」
す「ワアイ★名人に誉められちゃった〜」
私がワアイワアイと小躍りしながら喜んでいたら名人は朗らかな笑顔で売店を見まわしていた。
名人「せっかくだから何かアキラにお土産でも買っていくか」
す「毎度〜★」
名人は売場をグルグルとまわると結局決まらないのか少し悲しそうな顔をしていた。
す「名人まだ決まらないんですか?アキラくんって中学生の一人息子さんですよね。だったら
今時の流行りを網羅しているこの私が選んであげましょうか?」
名人「今時の流行りに詳しいのか、頼む!」
私はすぐ横にあったキーホルダーを取った。
す「コレがいいですよ★これ”碁盤柄キーホルダー・メジャー付き”っていうの。ほら〜こうやると
中に入ってるメジャーが伸びるんだよ〜」
名人「これが流行りなのかい?」
す「うん!私的に日本棋院の怪しげ売店グッズの中でもピカイチだよ〜★こんなの他では買えないよお〜★」
私は名人に負けないくらい朗らかな笑顔でメジャーを思いきり伸ばしながら名人にお勧めしたの。
名人「でも何故キーホルダーにメジャーが付いているんだい?」
す「よく聞いてくれました!それはねーこうやってウエストのサイズを測ったり〜」
私はそう言いながら名人のお腹にメジャーを絡ませた。今日はいい日だなあ〜★
す「更にナニのサイズを測ったり〜」
名人「ワハハ★キミも大胆だなあ〜おじさん困っちゃうよ〜」
名人は見かけによらず凄くオヤジな人だった。
す「もうー、困ってるって顔してないじゃないですか」
名人「ワハハ★じゃあコレを貰おう」
す「毎度あり〜★」
名人は袋に包んだキーホルダーに満足しながら帰って行った。
す「さーてヒマになったからいつもの仕事すっかな?」
私は並べた扇子を適当に取って筆ペンで達筆な文字を書いた。
「おい、何をしていやがる!?」
私が出来上がった扇子に満足して頷いていたら後ろから聞き覚えのある声がした。
す「あら、おがっちじゃナイの」
緒方「お前まだこんな所でバイトしているのか!?さっさとクビになれ!」
す「ブッブー!一生懸命に働いている私に何て事を言うのよ!棋院の人事部にチクってやる!」
緒方「フン、言えるモンなら言ってみろよ。お前のようなタダのフリーターの言う事なんか相手にされないのが
オチだぜ」
おがっちは子供の頃から変わらない腐ったヘビのような瞳で私を見た。ムカツクー★
す「うっ・・・うっ・・・おがっちがイジワルなことを言う・・・」
緒方「フン!お前がコレくらいで泣く女かよ?それよりお前また扇子に勝手に文字入れたり・・・してやがる!!」
す「あ!ナニすんのよー」
おがっちは今出来あがったばかりの改心の新作扇子を私の手から奪うと思いきり扇子を開いて怒鳴り出したの。
緒方「ナンだこれは!!!」
扇子にはこう書いたんだ。”祝・緒方王座(今度も未遂なら破門)”。
す「エヘヘー★それ新作なんだよ〜。さっき座間先生からおがっちが王座に挑むって聞いたから
応援のつもりで書いたの」
緒方「だったら”今度も未遂なら破門”って言葉はナンだ!!!」
す「え〜だってこの間、塔矢名人が隣の遊仙であんみつをご馳走してくれた時に言ってたよ〜
”緒方くんが毎回タイトル戦を挑む相手に暴言を吐いて困ってるんだよ。この間は桑原先生に粗相をしてね、
その事に激怒したウチの妻がお灸をすえて少しは大人しくなったんだが・・・今度も粗相をするようなら
もう面倒みきれん。破門だ”って!」
緒方「ガ−−−−−−−−−−−−−−ン!!!!!」
す「おがっち、あんまり名人に迷惑かけちゃダメだよ★」
緒方「煩せえ!だいたい何でお前が名人にあんみつなんか奢って貰えるんだ!?オレなんか10年
弟子をやっているけど一度も奢ってくれた事ないぜ!!」
す「カワイイ私をヘタレ男と一緒にするな」
緒方「ナンだとう!このアマ!!」
す「ウンギャー!!!緒方さんにぶたれたー!!!」
緒方「!?おい、オレはまだ何も・・・!」
私の大声で売店の周りには人垣が出来ていた。ちょーどこの時間は研修が終わった院生や
週刊碁の編集のおじさん達が出入りするんだよね。
院生(ダサ目)「なあ和谷、緒方先生がまた女の人を泣かしてるよ」
院生(イケテル)「本当だ。緒方先生ってアヤシイよな」
院生(カワイイ)「あれ緒方さんじゃん!生きてたんだ!?」
院生(ダサ目)「バカ進藤!ナンて事言うんだよお〜ヒエー★緒方先生が睨んでる!」
緒方「ク・・・!」
おがっちは院生のガキどもにバカにされたのが悔しいのか顔を真っ赤にして怒っていた。
す「おがっち子供の言う事なんだから怒らない、怒らない」
おがっち「煩せえ!オレはお前に怒っているんだ!だいたいお前はいつもいつもオレの前に現れては
引っ掻き回しやがって!」
す「ブブー★そんなに怒ると早くハゲちゃうぞー★」
緒方「煩っせえ!!」
す「ウワーン、ウワワアーン★緒方さんが”今夜付き合わないと襲う”って言ったー!セクハラされたあー!」
周りの人達「!!!!!」
緒方「言ってねえよ!」
院生(ダサ目)「緒方先生ってやっぱり・・・最低な人だな。オレはプロになってもああはなりたくないな・・・」
院生(カワイイ)「アハハ★その前に伊角さんプロ試験危ないんじゃない?」
院生(ダサ目)「黙れ」
院生(イケテル)「い、伊角さん?」
す「もー、おがっちってば営業妨害だからさっさとどっか行ってよ。あ、帰りに遊仙でみつまめ奢ってね★」
緒方「奢らねェよ!今日は週刊碁の王座戦インタビューで来ているからな!お前なんかとかかわったら
縁起が悪いぜ、ケッ!」
す「ヒドーイ★ふーんだ、どーせまた良い所でタイトル取れないくせに。一度くらいタイトル取れっつうの」
緒方「取ってやるぜ!その代わりオレがタイトル取ったらお前土下座しろよ!いいな!!」
す「えー、ヤダ」
緒方「土下座だけじゃねえ!”今までイジワルしてゴメンナサイ”も言えよ!」
す「万年ヘタレに謝ったりしませんーあっかんべーだ!」
緒方「ナニ!!ムカツク!!!」
私達がギャースカやっていたら週刊碁のヒゲのおじさんがカメラでそれを取っていた。おがっちはどうやら
気がつかなかったようだけどオモシロソウだから黙っておこう。
=次の週=
院生(イケテル)「スイマセーン、この週刊碁を一部下さい」
す「毎度ー、260円です」
院生(イケテル)「今週は確か今度やる王座戦のインタビューが載って・・・ブ!★!」
院生(ダサ目)「どうした和谷?」
院生(イケテル)「伊角さん、この見だし凄ェよ!”棋院の売店で女子従業員にセクハラ挑戦!?緒方九段
うかれすぎ”だって」
院生(ダサ目)「ナニナニ・・・”王座の挑戦権を得た緒方九段はこの日、よほど嬉しくて調子にのっていたのか
日頃から口説いていると噂されている日本棋院の売店で働いているSさんに”一発ヤらせろ”などと
暴言をはいていた模様。Sさんがそれを拒否すると大声を出してSさんを脅す始末”・・・最低だな」
院生(カワイイ)「緒方さんてば相変わらずだよなー★これじゃ今回もヤバイんじゃないの?」
院生(ダサ目)「そんな事を軽軽しく言うなよ進藤。緒方先生はアレでも若手トップで、オレ達院生の目標
でもある人なんだからな」
院生(イケテル)「でも伊角さんがプロになったら緒方先生と正反対の、評判の良い棋士になるだろうな」
院生(カワイイ)「プロになれるかかなり危ないけどね★」
院生(ダサ目)「黙れ!!」
私はナンだか凄い修羅場になっている院生達を満足そう見ながら、先週発注した
座間先生専用のバナナ味の扇子を並べ始めた。
<終わり>
緒方さん王座挑戦権獲得記念の妄想です。今度こそタイトルとらないと色々とヤバイんじゃないですか緒方さん。
ちなみに”碁盤柄キーホルダー・メジャー付き”は山田さんが日本棋院で買ってきてくれた本当にある
グッズです。すごいよ日本棋院。
<その26>
緒方「フンフフフーン♪」
芦原「緒方さん、今日は凄く機嫌がイイですね。どうかされたんですか?」
緒方「フッ、そう見えるか?まいったな・・・」
芦原「ハイ?」
緒方「フフフ・・・ハ!もうこんな時間か。ではオレはお先に帰らせてもらいます。」
そう言うと、緒方さんは風の様に飛び出していった。
芦原「緒方さん一体どうしたんだろう?今日は研究会の間中ずっと鼻歌を歌っていましたし。」
アキラ「そうですね。緒方さんの鼻歌・・・いつも音程がずれているんですよね、ボクそれが気になちゃって。」
芦原「そうそう。そう言えば今日は胸にバラの花をさしていたよね。オレ、アレを見た時のけぞっちゃったよ!」
アキラ「お父さん、もしかして緒方さん・・・」
名人「ウム。」
アキラ「ウフフそうですか・・・今度こそ成功するとイイですね。」
名人「ウム。緒方くんも”今度はイケル”と言っていたよ。」
アキラ「でも緒方さん、お見合いの時はいつもそう言うんですよね。」
芦原「お見合い!?緒方さん、またお見合いしたんですか?懲りないなあ。」
アキラ「そんな事言ったらダメですよ。今年はミレニアムなんですから。」
芦原「ミレニアム?」
アキラ「ええ。緒方さん・・・今年に入ってから毎日カレンダーに×をつけているんですよ。知りませんでした?」
芦原「そう言えば・・・アキラくんの家のおトイレに飾ってあるカレンダーに×がつけてあったけど・・・」
アキラ「ええ。アレ緒方さんがつけているんですよ。」
名人「囲碁サロンのトイレに飾ってあるカレンダーにも印をつけられてな・・・市川くんがいつもボヤイているよ。」
芦原「そう言えば、アレ謎だったんですよねー。カレンダーの上に”セレモニーまであと**日vv”っていつも書いてある
じゃないですかー。」
アキラ「アレは緒方さんの結婚式の日を予定したモノなんですよ。」
芦原「ブッ★」
アキラ「緒方さん・・・初めはバレンタインウエディングを狙っていたんですけど、破談になっちゃったんですよね。」
名人「ウム。相手のお嬢さんに”アチラの趣味についていけない”と言われたんだよ。」
芦原「緒方さん・・・」
アキラ「緒方さん、”フン!今年はまだこれからだぜ。”って言っていましたっけ。それでその次はホワイトデーウエディング
だったんですけど、速攻で断られていましたよね。」
名人「ウム。相手のお嬢さんに、初めてのデートでいきなりプロポーズをして思い切り引かれてしまったんだよ。」
芦原「緒方さん・・・あせっちゃったんですね・・・。」
アキラ「その時は緒方さん、”春になれば女の発情期がやってくる!”とか言っていたんですよね。それでその次が
ゴールデンウエディングでしたっけ・・・でもコレもダメだったんですよね。」
名人「ウム。相手のお嬢さんとバリ旅行に行って、帰りの成田で”アナタの私服のセンスについていけない”と言われて
ふられてしまったんだよ。」
芦原「緒方さん・・・ホロリ。」
アキラ「あの時は緒方さん、”オレの趣味のどこが悪いんだー!”って泣いちゃって、慰めるのが大変だったんですよね。
でも緒方さん立直りが早いから、”オレには夏がある!男と女のアバンチュールだぜ!”とか言っていたんですけど・・・」
名人「ウム。お見合いの話すらこなかった。」
芦原「そう言えば緒方さん、夏の間ずっと機嫌が悪かったっけ・・・。」
アキラ「ソレでその後、”体育の日・オレとハニーも2人きりで夜の体育祭”ってカレンダーに書いてあって、
お父さんにもの凄く怒られていましたっけ。」
名人「ウム。アキラの目に、あんな下品な言葉が触れたら教育に悪いからね。まったく緒方くんにも困ったモノだ。」
芦原「緒方さん・・・場所をわきまえない人だから。」
アキラ「でも結局、お見合いには失敗して・・・その次はクリスマス☆ウエディングだったんですけど・・・」
名人「これも断られたよ。なんでも”根本的に合わない”そうだ・・・そこまで言われるとむしろすがすがしいなあ、ワハハ★」
芦原「緒方さん・・・笑われていますよ、ホロリ。」
アキラ「緒方さんもさすがにこたえていましたっけ。”ミレニアムもあと*日しかねえじゃないか!!”って
泣き叫んでいましたから。」
名人「ウム。緒方くんは見合いに失敗すると、いつも我が家で一晩泣き明かすからね・・・ご近所中に緒方くんの
叫び声が響くので名物になってしまってね。同情した向かいの奥さんが見合い話を持ってきてくれたんだよ。」
芦原「ソレが今回の・・・?」
アキラ「ええ、そうですよ。相手は**銀行に勤める方だとか。」
名人「ウム。とても育ちの良い堅実なお嬢さんだよ。今度こそ上手くいくとイイのだが。」
芦原「緒方さん・・・コレが成功したら”カウントダウン・ウエディング”を開きそうですね・・・」
アキラ「ええ、そう言っていましたよ。もう帝国ホテルに予約も入れたって言っていましたから。」
芦原「ブッ!!★!!」
名人「緒方くんも気が早いからなあ。」
アキラ「今年もあと*日・・・緒方さんのお見合いも、これがラストチャンスですから成功してほしいですね、お父さん。」
名人「ウム。」
芦原「緒方さん、頑張ってください・・・!」
=次の日=
今日は研究会のない日だけど、オレは緒方さんのお見合いが気になったのでアキラくんの家を訪ねた。
芦原「もうすぐアキラくんの家に着くぞ・・・ん?なんか煩いなあ。」
「ウオーー!ウオオーー!!」
芦原「ナンだろう?この声・・・。」
オレが不思議に思いながら歩いていると、近所の奥さんらしき人達が道端で話をしているのが目にとまった。
芦原「コンニチワ。」
奥さん「あら、コンニチワ。芦原先生。」
芦原「あのー、なんだか今日は賑やかですねえ。いつもは閑静な住宅街なのにアハハ★」
奥さん達「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
芦原「?あの、どうかされたんですか?」
奥さん2「イ、イイエ・・・オホホ。」
奥さん3「芦原先生・・・昨日、緒方先生のお見合いがあったようですね。」
芦原「なんでご存知なんですか?・・・まさか!!」
奥さん4「カワイソウな緒方先生・・・今朝からずっと・・・」
芦原「し、失礼します!」
オレは奥さん達に一礼すると、一目散にアキラくんの家に走った。
芦原「失礼します!」
アキラ「あれ、芦原さんどうしたんですか?」
芦原「緒方さんのお見合いが気になっちゃって・・・。」
アキラ「ああ、お見合いなら断られました。」
アキラくんは、平然とにこやかにそう言った。
緒方「ウオーー!ウオオーーー!!」
芦原「凄い声・・・。」
アキラ「緒方さんたら、今朝からずっとこうなんですよ・・・。なんでも今回は、”ミレニアムとか言ってうかれて結婚する人とは価値観が合いません”って言われたそうですよ。」
芦原「緒方さん・・・カワイソウ。」
緒方「ウオーー!ウオオーー!!女なんて!女なんてーー!!ウ、ウウウウウ〜〜。」
アキラ「今年ももう終わりですねえ・・・あ、そうだ。おトイレのカレンダーも新しいのに変えておかなくちゃ。」
アキラくんは、そう言うと近所の酒屋さんで貰った<ハッピーミレニアムカップル2001〜新婚さんカレンダー〜>を
おトイレに飾った-------------------。
<終わり>
例え結婚したくても、お見合いの席に緒方さんが現われたらかなり引きます。初めてのデートでいきなり
ダイヤの指輪とバラの花束を渡されたら・・・・・・ホテルに行って思いっきり張切られて、その割りにアレだったりしたら・・・・・・
ミレニアム結婚をした〜いvvという雰囲気ムンムンの男だったりしたら・・・・・・アナタはどうしますか?
<その25>
伊角「ハアー、気が重い・・・。」
プロ試験も半ばになり、そろそろ会場の雰囲気も重くなってきた今日この頃。
オレは、今のところ全勝にもかかわらず、この頃胃が痛くてしょうがない。その原因は・・・・・・
進藤「アハハ〜★オレ今日も白星だぜ!なんだよープロ試験って、けっこうイケルじゃん。」
和谷「何言ってんだ進藤!お前、ちょっとまぐれで全勝しているからって調子に乗るなよ!」
進藤「なんだよー、調子になんか乗ってねーよ。和谷こそ全勝だからってここのところご機嫌じゃねーか。」
和谷「えっ!?・・・別にご機嫌なんかじゃねーよ。ま・・・嬉しいけどさ。ね、伊角さん。」
伊角「ボー。」
和谷「伊角さん?ちょっと伊角さんてば!」
伊角「エッ?あ、何、和谷?」
和谷「もー伊角さんてば、さっきから一人で何ボーとしてるんだよ。」
伊角「あ、ゴメン。」
進藤「伊角さん、聞いてくれよー和谷のヤツひどいんだぜー。オレが全勝しているからって、”調子に乗るなよ!”
なんて言うんだぜ。」
和谷「何だよ進藤、本当の事じゃねーか!大体、お前はちょっと勝ちが続くとすぐ調子に乗るから危なっかしいんだよ!」
進藤「何だとー!」
和谷「何だよ、やるか!?」
進藤「ギャーギャー!」
和谷「ギャーギャー!」
伊角「や、止めないか2人とも・・・。」
進藤「ギャオーギャオー!!」
和谷「ギャオーギャオー!」
周りの受験生「ちょっと、さっきからアンタら煩いよ!」
伊角「あ、スイマセン。」
受験生2「こっちは負けが続いて大変なんだ!騒ぐなら外に行ってくれよ!」
伊角「スイマセン、スイマセン。」
いつの間にか”騒いでいるヤツら”にオレも入っていて、周りの受験生達がオレに文句を言ってきた。
受験生3「アンタら、いつも煩いんだよ。メシ時くらい大人しく出来ないの?」
伊角「スイマセン、スイマセン。ペコペコ。」
オレはひたすら頭を下げながら謝り倒した。
越智「伊角さんも大変だね。」
伊角「え?」
気がつくと越智が目の前にいた。
越智「この時期は皆、自分の事だけで精一杯なのに、伊角さんてば和谷と進藤のお守まで押し付けられちゃってさ。」
そう言うと、越智はフフンと鼻で笑いながら去っていった。
伊角「・・・・・・・・・・。」
ハアー、一気に気が滅入ってきたよ。そうなんだ。プロ試験が始まってから・・・今回はオレと和谷、進藤、越智の4人が
全勝という事もあってか、周りの風当たりが強いんだよ。
”ダレが最初に黒星をとるか・トトカルチョ”なんてモノまでするヤツラもいるんだぜ。オ、オレが最初に黒星だったら・・・・・・
アアア!胃が痛いよ!!
伊角「ウ、ウウ・・・。」
進藤「ギャーギャーギャー!」
和谷「ギャーギャーギャー!」
いけない!オレが止めないと、こいつらは何時までもギャースカと喧嘩してしまう・・・。
周りの”さっさと止めろ”という視線に耐え兼ねたオレは、痛む胃を押さえながら二人の間に割って入った。
進藤「ギャー!」
伊角「こら、止めないか進藤!」
進藤「!!・・・ヒドイよ、伊角さん!オレばっか・・・」
伊角「え?」
まず小さい方から止めた方がイイと思ったから進藤を叱りつけたんだけど、叱りつけたとたん進藤は涙声になって
オレに食って掛かってきた。
進藤「伊角さんのバカバカ!いつも和谷ばっかヒイキしてズルイよ!」
伊角「え、ええ?」
進藤はオレの胸をポスポスと叩きながら、よっぽど悔しいのか目に一杯涙をためていた。
進藤「伊角さんてば、お昼を食べる時もいっつも和谷ばっか誘うし。」
伊角「いや、それは和谷を誘えばもれなく進藤もついてくるから・・・。」
進藤「なんだよソレ!?オレはグリコのオマケじゃねーよ、ウワア〜!」
そう叫ぶと進藤は、ポスポスとオレの胸を更に叩きながら泣き出した。
その時、どこからともなく鋭い視線を感じた。
伊角「ヒイッ!!★!!」
何だ今の!!??冷水でも掛けられたような悪寒を感じたよ!い、一体どこから・・・?
オレが進藤をそっちのけで周りをキョロキョロと見渡していると、更に進藤が騒ぎ出した。
進藤「!何だよー伊角さんてば、やっぱオレの事なんかどうでもイイんだー。」
伊角「え?」
進藤「グスグス・・・池袋に行った時も、オレはラーメンが食いたいって言ったのに和谷が回転寿司に行きたいって
言ったら、鼻の下のばしながら賛成してさ・・・グスグス。」
伊角「のばしてないよ!だいたいあの時はジャンケンで和谷が勝ったから寿司になったんだろッ。」
進藤「う・・・怒ったァ・・・。」
拙い!★!
進藤「ウワア〜★伊角さんのバカアー!!」
そう叫ぶと、進藤はオレの胸にしがみつきながら大泣きした。
伊角「わ、和谷〜。」
オレは一人ではラチがあかないと思ったので、和谷に助けを求めたんだけど・・・。
伊角「アレ?わ、和谷?」
和谷はオレの方をジーと怖い顔で見つめていた。
伊角「?・・・??和谷?」
和谷「伊角さんて・・・進藤の事を”オマケ”扱いしていたのかよ・・・見そこなったぜ。」
伊角「ハイ?」
和谷「オレ達3人、仲良しだと信じてたのに・・・!」
伊角「ハ、ハイ??」
和谷「そう言えば伊角さん、寿司食った時も進藤がマグロをおかわりしようとしたら”もう食うな!”って
怒っていたよな。」
伊角「怒ってないよ!あれは・・・」
和谷「あれは?」
ウ!あれは・・・まさか和谷と進藤があんなに食うなんて思っていなかったから・・・あの時、進藤がおかわりしたら
お金が足りなくなるから必死で止めたんだよ。でもそんな恥ずかしい事、年上のプライドにかけて言えないよ。
和谷「伊角さん・・・・・・・否定しないんだ。そっか・・・・・・・。」
そうポツリと呟くと、和谷は寂しげに休憩室を出ていった。
伊角「和谷ちょっと待て!出ていくならコレをなんとか・・・」
進藤「コレ?・・・・オレの事?」
伊角「ウ!ア、アハハハ・・・」
進藤「伊角さん・・・ひど・・・」
ゾワゾワゾワ〜〜〜!!!★!!!
まただ!さっき感じた悪寒がまたオレを包んだ。だ、ダレの視線だよ!
進藤「伊角さん、どっち向いているんだよ・・・もういいよ!伊角さんの気持ちははっきり判ったよッ!」
伊角「アッ、進藤!!!」
進藤は叫ぶようにそう言うと、泣きながら休憩室を出ていった。
伊角「な、何だよ・・・勝手に誤解して・・・。」
奈瀬「伊角くんヒドーイ。」
伊角「ハイ?」
奈瀬の批難するような声で後ろを振り向くと、休憩室にいた人達が皆、オレを見ていた。
飯島「人の事より自分の事・・・とは言っても、あんな風に泣かすなんて伊角さんも案外やるんだな。」
奈瀬「伊角くん見そこなったわ!進藤たちはまだ中学生じゃない!イジワルなんかしてサイテー。」
フク「進藤くん、いっぱい泣いてたよー、カワイソー。」
椿「おいお前!自分よりも小さいヤツを泣かすなんて、男のする事じゃないぜ!」
本田「伊角さん・・・やりすぎ。」
ガ−−−−−−−−−−−−ン、ガガ−−−−−−−−−−−−−−−−ン★★
伊角「ち、違うよ!誤解だッ!」
しかし、オレの必死の声は誰一人届かなかった---------------。
伊角「ハアー、気が重い・・・。」
午後の対局が終わり和谷と進藤の誤解を解こうとしたら、2人はとっくに帰っていた。
伊角「オレだけ置いてきぼりかよ・・・。」
ガックリと肩を落としながら玄関に向かい、靴箱を見たら1通の手紙が入っていた。
伊角「何だコレ?ハ★判ったぞ・・・」
きっと和谷と進藤からに違いない。何だよ、あいつら恥ずかしくて謝れないから手紙で”さっきは誤解して
ゴメンナサイ”なんて書いてきたんだな。カワイイ所あるよな★
オレはニコニコしながら手紙を開けた。
『伊角慎一郎サマ
今日、アナタはボクの進藤に向かって何度もヒドイ事を言いましたね。カワイソウに、ボクの進藤は
チャームポイントの丸くてカワイイ瞳から、真珠のような涙を幾つも幾つも零していたよ-----。
嗚呼!ボクの進藤!!カワイソウに・・・神よ、進藤を侮辱する下劣な輩に罰を与えたまえ!
BY 108
追伸:この手紙を受け取った人は、三日以内に同じ手紙を15人の人に出さないと死にます。
嘘じゃアリマセン。以前”こんなモノは迷信だ、オレは出さないぜ!”と言って手紙を出さなかった緒方さんと言う人が、
本因坊戦挑戦手合いに負けて、行方不明中です。』
伊角「何だよコレ〜〜〜!★!不幸の手紙かよ!★!」
108?108・・・・・とうや?
伊角「ヒイイイイーーーー★」
オレは、恐怖に痛む胃を押さえながら、帰りのバス停まで走って逃げた--------------。
塔矢「コレで伊角という人は当分大人しくなるかな?」
玄関の影から伊角を見ていた塔矢は、そう言うとお弁当箱を回収する為、会場に入っていった。
<終わり>
今回は、伊角さんを取り合う和谷と進藤の<ほのぼの路線>でイクはずが、気がつくと同じほのぼのでも
<ほのぼのレイクで返済に追われている伊角さん>のイメージになってしまいました。
伊角さん、プロ試験頑張って下さい。