昨日の夜明け
「まだ続いている。なんでぼくはここにいるんだろう」
「エヴァに乗りなさいしんじ君」
――みさとさんはそう言う。
「エヴァに乗れ」
――父さんはそう言う。
「あんたバカァ!? エヴァに乗るのが当然よ」
――あすかはそう言う。
「これが絆だから……」
――れいはそう言う。
――みんなそうなんだ。
――ぼくがエヴァに乗ることを望んでいるんだ……。
「しんじ」
「しんじ君」
「バカしんじ!」
「碇君」
――みんなぼくを必要としてくれない。
――ぼくはここにいていいんならエヴァはどうなるの?
「しんじ」
「母さん」
「みんないるから大丈夫だよ」
「うん……わかった」
――たとえいまはこれっぽっちの絆でも、
――なんとかやってみるよ……。
――それが答えなら。
「いくよ、母さん」
しんじはエヴァを空に飛ばす。
まだ誰も目指したことの無い空へ。
答えなら出ていた。
ただ、人との距離が近くて、遠くて、答えにくかっただけ。
しんじはまた旅だったのだった……。
おしまい
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