桃遊記




プロローグ





むか〜しむかしあるトコロに、おじ〜さん(68)と おんなのこ(6)がいました。



おじいさんは縁側でのんびりし、おんなのこは近くの川へ遊びに出かけました。





おじいさんが流れる雲をボ〜っと眺めていると、川に遊びに行った女の子が走って帰ってきました。



「おや、もう帰って来たのかい?」



ふと気づくと 女の子は手に桃を持っていました。





「おじーちゃん、これ川でひろったの〜」



見るとたしかに桃は濡れています。





「流れて来たのかい?」



おんなのこはうなづきました。










「・・・ははぁ、 こりゃきっと“桃の里”の桃だねぇ、」



「もものさと?」



おんなのこは初めて聞く言葉に首をかしげました。





「はっはっは、いまの子は桃の里のことなんぞ知らないんじゃのう・・・」





おじいさんはおんなのこに


桃の里の桃は日本一美味しいこと、買えば1個2000円ぐらいすること、


ウワサでは川のずっと上流の方に桃の里があると言われていることなどを、


300字程度にまとめてうまく説明しました。





「じゃぁさ、じゃぁさ、この桃はすんごくおいしーの?」



「桃の里の桃じゃ、 美味しいにきまっとるさ」














その桃が本当に桃の里の桃だったらね (○ ̄m ̄)ふふふのふ











“むか〜しむかしあるところに”と言ったそのさらに昔、

村のある若者が川から流れてくる桃を見つけ、その桃のあまりのいい香りに耐え切れずに

「拾った物など食べていいのだろうか??」と思いつつも食べてみたそうな。


すると、なんとあまりの美味しさのために、ほっぺたが本当に落ちてしまったのであった・・・





その若者が村のみんなにこの話を伝えると、

マジでほっぺたが落ちているという事実もあいまってウワサはたちまち村中に広まり、

一時期は「桃の里あるかも!」の一大ブームが巻き起こった。





それからというもの、

その村が桃の里じゃぁないのに『桃の里饅頭』や『桃の里キーホルダー』などが売られ

村を通る旅人を惑わせたりもしたが、月日が流れるにつれてブームも覚め、


結局は「そんな村なんてない」という結論になり、桃の里のことはだんだん忘れられていった・・・





でもたま〜に、「ほんとに川を桃が流れて行くのを見た!」という人が現れたりして

そんなときは少しだけ村をにぎわしたりもした。











このおじいさんも、そんな流れ桃の目撃者の1人だったのである・・・





さて、


はたしておんなのこが川で拾った桃は本当に桃の里の桃なのか?



そもそも桃の里なんていうトコロがあるのかどうか?





その謎は第1話を見ればちょっとだけ分かるかも!?





プロローグ 終わり