みんながすっかり夢の中にいる頃、水野はカーテンの隙間から外を見た。
星の輝く夜空の下で佐藤と不破が抱き合っている姿をただ、悲しそうに見つめている。
水野はカーテンをしめ直して、新しいチューハイを開け、口に含んだ。
わかっていた。
シゲが不破のことを好きなことぐらい。
不破がシゲのことを好きなことぐらい。
わかっていた・・・つもりだった・・・。
クリスマスパーティーを開いたのも、シゲと不破を仲直りさせる為だった。
たとえ振り向いてくれなくても、シゲが本当に好きな人と幸せになれるのならそれでいい。
その相手が自分じゃなかっただけなんだから―――――――
水野は自分に言い聞かす様に心の中で何度も繰り返し呟いた。
不破よりも
誰よりもシゲと長い間一緒にいたと思っていたのに。
水野の目から自然と涙が溢れてきた。
情けないと思いながらも涙は止まらなかった。
胸が苦しい
水野はチューハイを握りしめて涙を止めようと目を力一杯つむった。
「水野君?」
気付くといつの間にか風祭が起きてきて、水野をのぞき込んでいた。
涙が止まった。
さっきまでどうしても止まらなかった涙が風祭の顔を見た瞬間、止まった。
「水野君どうしたの?泣いて・・・たの?」
水野は涙の跡があるのに気付き顔を赤くしながら顔を拭いた。
「なんでもない」
水野は少し苦笑いをして答え、自分も寝ようとベッドに行こうと立ち上がったら腕をつかまれた。
「かざまつ・・・んんっ・・・!」
振り向いた瞬間いきなり風祭に唇を押しつけられた。
「ちょ・・・やめ・・んっ」
風祭は容赦なく水野の唇を奪っていく。
ようやく離したかと思うと風祭は水野を抱きしめた。
「水野君 ウソつかないでよ」
「風祭・・・?」
「本当は泣いてたんでしょ?」
水野は風祭のその言葉で不破と佐藤が抱き合っていた姿を思い出した。
すると、また目から涙が流れてきた。
水野は風祭に強くしがみついた。
声を殺すかのように、少し震えながら。
「ごめんね 思い出させちゃったね・・」
風祭はやさしく水野の髪を撫でた。
そのやさしい仕草に慰められて水野は少し落ち着いた。
「わかってたんだシゲが不破と愛し合ってたことぐらい」
水野は風祭の胸から少し顔を上げて話し始めた。
「シゲが幸せならそれでいいと思ってた・・・でもっ・・・苦しいんだ!!
自分に言い聞かせようとしても・・・苦しくて・・・・」
風祭は水野を抱き寄せて強く水野を包み込んだ。
「好きだよ・・・」
「え・・・?」
水野は風祭が何を言ったのかわからなかった。
「今はまだ苦しいかもしれないけど 僕が支えてあげるよ」
水野は気持ちが楽になったきがした。
こんな言葉を誰かに言って欲しかったのかもしれない・・・。
「サンキュ」
水野は風祭の首に腕を回して抱きしめ返した。
「僕が忘れさせてあげるよ」
「体は俺よりちっちゃいのに力強いこと言ってくれるな〜」
「ちっちゃいは余計だよ!!」
風祭と水野はそんな風にじゃれあいながら甘いキスを交わした。
今は苦しいけど
俺には風祭がいてくれるから
大丈夫――――――――――――
初のかざ水(こう書くのかな?)です!>3<ごめんなさい(汗)
前からこの2人はくっつけようと思ってたんですが、まだどっちがどっかは
決めてなかったんですが・・・こうなりました(笑)
逆を期待してた方がいたのならごめんなさ〜い(汗)
水野くん攻めだったのに受けに急展開です(笑)
これからも不破シゲ、かざ水よろしく!
(水シゲがまたでてくるかも)