僕を見て

 

君のその綺麗な瞳に

 

君のその輝くもろい心に

 

僕だけ

 

僕だけを映してよ―――――――

 

 

 

 

 

 

 

「おはよう。風祭」

白い息が出る、そんな寒い冬の朝だった。

「おはよう。水野くん」

早朝6時。毎日欠かさないランニングを終え、風祭は河原でシュートの練習をしていた。

そこに同じく毎日欠かさずランニングを終えた水野がやってきた。

「今日は寒いな」

「うん。そうだね」

普段どおりの会話。

水野は河原の遠くを眺めている。

その水野の顔が綺麗に輝いて、風祭は手を止めてしまう。

どうして君は―――――――

「風祭?どうした?」

「ううん!なんでもないよ。水野くんもやる?」

見とれていた。完全に。

その綺麗な顔が急に自分の方へ向けられると微動だにできなかった。

体がすくんでずっと見ていたいと思った。

「いや。俺はもうそろそろ行くよ。じゃあな」

「そう・・。じゃあ学校でね」

水野は風祭に背を向け、走っていってしまった。

その後ろ姿が見えなくなるまで見つめて、完全に見えなくなるとボールを抱えて

自分も家へと走り去る。

 

どうして君は

 

そんな悲しそうな顔をするの?

 

心ここにあらず

 

 

 

 

風祭は走る速度を上げ、家へともうダッシュで帰った。

 

 

 

 

 

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「おはようさん!ポチ」

「おはよう。シゲさん」

元気な大阪弁。

ちかちか光る金髪にきらきら照らされるピアス。

「今日の朝も走ってきたんか?」

「うん」

隣で歩く2人。同じクラスでもあって、自然に一緒に教室に向かう。

彼はとても優しくて、さっぱりしていて

自分から見てもかっこいいと思う。

サッカーも上手だし、手も器用で

なにより憧れている。

 

水野くん

 

君はどうしてこの人を

 

愛してしまったの―――――――?

 

 

「シゲ、風祭」

佐藤と風祭は同時に、名前を呼ばれた方を振り返った。

「おうタツボン。おはようさん」

今朝も会った風祭はおはようとは言わなかった。

いや。言わなかったんじゃなくて

言えなかった。

言葉が出なかった。

名前を呼ばれ、嬉しそうに笑っている水野の顔を見て

逃げ出したいととっさに思った。

辛くて

 

胸が張り裂けそうで

 

ここにいたくない

 

 

「!?おっ・・おい!風祭・・!!?」

そう思った瞬間、体がさきに動いていた。

何も見たくない。

君のそんな笑顔も、心も。

 

僕を見ないで

 

君のそんな嬉しそうな顔で

 

僕を映さないで―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                           つづく

 

 

 

 

 

 

つづくにしちゃった(汗)

なんか思いつかないので・・・。

このつづきはなるべき早く置くつもりです。

なんかめっちゃ中途半端ですね(笑)

たまには水野くんが愛されちゃってる話しなんかもいいんじゃないのかなぁと

密かに思っておりまして。

シゲさんなんだか悪役(?)みたいになっておりますが、シゲさんは風祭の気持ちを

全然しらないので、許してください〜〜(>△<;)

私の設定ではこの2人(風祭と水野くん)ができてから気付く・・・というマヌケ話しなんかも

少々考えております。あえて少々ですから(笑)