今、最も熱い男。
彼の名は、そう戦術くん。
あれだけ既にやっておきながら、さらに特集くみました。
まあ、とりあえず、やっぱりこのサイトの最高級商品ですから..
戦術体験..仙台スタジアムに来るものには等しく訪れる。みんな、仲良くしてあげてね!
1・みんなの戦術体験(an encounter "SENJUTU")
2・Crazy rendez-vous (私の戦術初体験)
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皆様から掲示板に寄せられた戦術体験を再掲します。
とりあえず、よろしいですよね?>皆様
私の戦術くんの思い出といえば、1月程前に隣に座ってしまったことです。
そのときはちょっと遅くなり、試合開始15分前くらいにスタジアムに入りました。
「おっいい所が空いている」と思い、座ったのですが・・・
試合開始3分前くらいになって、妻がしきりに目配せをします。
なにかと思ったら、妻の隣に戦術くんが!
前半戦は我慢したのですが、ハーフタイムに席を移動してしまいました。
戦術くんのおかげで、久しぶりに高い所から試合を見ました・・・
コラムを読むと、戦術くんも根はいい人みたいですね。
ゴール裏で可愛がってあげてください・・・って押し付けちゃいけない!?
[寸評]
戦術くんに対抗するためには男児でも漢(おとこ)度を高めなくてはいけません。
戦術くんクラスの漢が隣りとなると婦女子の方ではプレッシャーに押しつぶされてしまうのはしかたのないことだと思われます。
戦術くんと肩を並べて笑えるくらいになるため、是非、ゴール裏で精進して漢を高めましょう。
俺と戦術クンが出会った(正確には遠巻きに見ていた)のは
まだ仙スタができる前、一昨年の宮城野原サッカー場のメインスタンドだった。
2トップで攻めるブランメルに対して
「そこ、2トップで行けーーーっっっ!」
と、叫び続けていたのが彼であった...。
「そこ」とはどこなのか?
あの2トップは、戦術クンの目には
2トップに見えていなかったのか(ダミー理論?)等
疑問に感じるところは色々あったが
その情熱は今とまったく変わりなかった...感涙。
(その頃はまだ戦術ボードはなかった)
この世のすべてが時とともに変わっていく中で
(BGM:David Bowie “Changes”)
彼の情熱だけは
揺るぎない確かさを持って、これからもずっと輝き続けることだろう。
戦術万歳!
ゴール裏、期待の(何を?)新星ですな。
ところで全然関係ないんだけど、
閖上(ゆりあげ)の朝市に行くと
戦術クンにそっくりなお兄ちゃんが明太子を売っているのに出会える。
(値段の書かれたボードを持っている)
最初見たときビックリした。
...明太子は美味かった。
[寸評]
「そこ2トップでいけー!」という描写がリアルすぎて怖い。
そう言っている彼の声が耳について離れない。聞いていなくても想像できてしまうのだから、その時の衝撃は大変なものだと思われます。合掌。
戦術くんに対する愛が満ち溢れている投稿です。花には水を、戦術くんには愛を。
最初の衝撃は山形との練習試合
前半に(そのころ干されていた)ベンチにいたミクにしつこく
話しかけ,ついにはエッチュウに例のダミー作戦を伝授し,
「これをやってみてください」
と強要していた。ベンチ裏からしつこく例の応援を始めたため
エッチュウが露骨にいやがる。遊んでいたミクにも
「あっちいてよ」
といわれる。何度注意されてもめげず。戦術メモをいやがるえっちゅう
に押し付ける。
この日は見事ダミー作戦で?Mに勝利。
何て強い心臓だ,と恐れ入ってしまう。
その後,ブランメル戦,ソニー戦でたびたび会う。今度
サインしてもらおう。
[寸評]
戦術くんならやりそうだ..というか、もう検証するまでもなく信じてしまえる話ですね。
越後選手との関係は、今でも続いているらしく、今では越後選手にとってのT田整体師らしい。(大嘘)
戦術くんの台頭と9連勝が実は密接に関係していることを裏づける資料です。
あれは今年の夏、あるサッカークラブ専門誌の、「ファンクラブの集い報告」というコーナーを見ていた時の事だった。ステージから客席を写した写真が載っていたのですが、そこの左側に、何やらスケッチブックになにか人の形をした図形に矢印が向けられている不思議な絵が描かれていた物を持っている、ラフ装の男が写っていたのです。
それを見てからというもの、あれはなんだったのか、なにを我々に伝えんとしていたのかと、夜にコンビニ通いを繰り返しては、買うモノはいつもうまい棒全種類という、とても惰性な生活を送っていました。そして11・1。仙スタの車椅子席で、「飛べ、飛べぇぇーー!!」と叫ぶ彼を目撃したのです。
いつもゴール裏で観戦している私にとって、初の「戦術体験」だったのです。・・・・・・
それからというもの、僕は「戦術君の熱い一日」を読むたびに、あの日彼が叫んだ「飛べー!!」という言葉が、私の脳裏に蘇ってきます。
みなさん、彼は緑ヶ丘にやってくるのでしょうか。そして、僕は、だいじょうぶなんでしょうか。
[寸評]
戦術くんを恐れるその姿、福音書に描かれる使徒たちのようでもあります。
蛇足ですが、戦術くんは緑ヶ丘には現れず、宮城陸上競技場で疑惑の行動をとりました。
私が戦術君を初めて見たのは前期の対新潟戦でした。
ブランメル観戦2度目の私たち(+かみさん)の左斜め前方にスケッチブックを頭上にかざしながら声援を送るひとりの男の子がいたのです。
私「あれに何が書いてあるんだろーね?」
かみさん「選手の名前じゃないの?”阿部”とか”千葉”とかってね」
私「自分の名前だったりして。よくプロレスの会場にいるじゃん。そうやってTVに映ろうとするのが」
しかしなかなか何が書いてあるのか見えません。好奇心旺盛な私たちはハーフタイムに近寄って確認することにしました。
そしてそこで見たものは・・・(説明不要ですね)。
彼は始終「山形との練習試合を思い出せー」などと必死の応援を続け試合終了後は敗戦のショックと疲労とでぐったりしていました。
[寸評]
ご夫婦で初戦術ボード見学する姿がほのぼのと描かれています。
ぐったりとした戦術くんはきっと大量のジュースを飲んで帰ったことでしょう。
そうそう、夫婦の営みの際、戦術ボードを思い出すと長持ちすること間違いなしというデータがあります。
一度、お試しあれ。
2月27日(土) 晴れのち雪
今日、ぼくはベガルタ仙台の激励会に参加した。
今日の日のために新たな戦術を考えた。
激励会で選手が入場してきた。いよいよ僕の登場だ。
乾杯のあと、選手に僕の戦術を見てもらおうと、ボードを広げた。
選手は僕の話をかたずをのんで、聞き入っていた。
が、しかし、僕の周りに人がいなくなっていったのは、何故だろう?
僕の話があまりにも高尚すぎたのだろうか・・・?
僕は気を取り直して、鈴木監督に直接話しを聞いてもらおうと出入り口に1人でいた監督をつかまえて、僕の戦術について熱く語った。
監督はニコニコ微笑ながらも、目を伏せていたのは何故だろう?
僕の戦術ボードはみんなの注目を浴びた。
若い女の子も僕に熱い眼差しを送っていたのを、見逃さなかった。
なんと充実した1日だったのだろう!
[寸評]
戦術くんの気持ちになりきっての日記調の文体でつづった実験的作品。
ラモスとの闘いの後の激励会の様子が事細かに描写されている。せっかくの激励会で戦術くんばかり見ていたんじゃないかと他人事ながら心配してしまうところです。
ところでこの投稿は奥様?それとも旦那様....?
先日、激励会に参加したときのことです。
会場に入るまで時間のあった私と友人Eはロビーのソファーに座って、時間が過ぎるのを女同士のたあいもない会話で待ちわびておりました。
その話題とは、偽物の多いことで知られる霧島さんのことでした。HPを見るようになって間もない私は、あろうことか某伝言板で霧島氏の相手をしてしまい、その後彼がいかなる人物かということをここのHPで勉強するようにと、某サポーターから言われました。結果は、自分のした過ちに気がつき、無知とは恐ろしいというのを教訓とした、ということをロビーで話しておりました。
そこに、ふと挙動不審の男が女二人の席に割り込むように入ってきました。私は彼を見て、瞬間的に「ヤバイ」と感じました・・あれは動物的本能だったと思います。
横目で観察すると、今どきケミカルウォッシュのジーンズ、恐らく手製であろう大きな布のケース・・そう、戦術くんでした。私はまだ戦術くんの名前すら知らなかったので、無視するに限ると、友人Eと日本代表より素晴らしいアイコンタクトで決めました。
だけど、彼はじっとこっちを見つめるのです!!
純粋な目で真っ直ぐに・・汚れを知らないがごとき瞳でした。
その目に耐えられず、私はなんともいえない敗北感じながら席を立ちました。
その後、激励会での彼のことは知っているかと思いますが、私が確認したところ監督とミクに理解不能の戦術を語っていました。監督は、優しく聞いていましたが、きっと心の中では「つかまった」と思ったことでしょう。ミクにいたっては「参考にするから」などと言って逃げてました。
あいつは何者なんだ!?
帰宅後、ここのHPを開いたのはいうまでもありません。そして、私もついに戦術くん初体験をしたと気がついたのでした。
霧島氏のことといい、無知とは恐ろしいものです・・。
次、戦術くんに会えるのは開幕かな?
[寸評]
戦術初体験ものです。
戦術くんとの眼力勝負の破れた様子、この借りはリーグ戦で返しましょう。
しかし、霧島氏の話題をしているところに、戦術くん。この二人の同一人物説というのもありましたが..
というわけで、この私、管理人の戦術初体験をここにお送りします。
まあ、こんなわけで彼とは知り合いになりましたという感じです。
まだ、半分ですが、後編もすぐアップする予定です。
初体験..
それはほろ苦い思い出。
私の戦術初体験もまたニガいものだった。
それは、前期の水戸ホーリホック戦(アウェー)
ゴール裏の有名人の一人、T葉くんに誘われて同行した正味往復12時間ドライブ。
Y内くん(ケンちゃん)とともに仙台市を離れ、3人で一路、水戸へと向かう。
T葉くんが山元町でもう一人、車に乗せていくという。
そう、それが戦術くん..
何故、彼がもう一人のメンバーだったのかはしらない。
ただ一つ言えること、
この時、我々(三人)は彼が何者かを知らなかった..
第一小学校。
これが、彼と我々の出合うポイントだった。
T葉くんが車を走らせる。私が地図を見る。
気がつくと相馬市..通りすぎていた。
もう一度、戻る。
道沿いにあるハズの建物が見つからない。
結局、道路からは発見できない位置にその場所は存在した。
(今、思うとあれはダミー??)
さて、問題の場所なのだが、そこは異常に薄気味の悪い場所だった。
「ここ、絶対、死体が埋まってますよ!」
Y内くんが、悲鳴をあげる。
まさか..明日の一面は、サポーター3人変死体で発見??
イヤな予感が脳裏をかすめる。
恐る恐る待っていても彼はやってこない。
たまらずT葉くんが彼の家に電話をかける。
(ということはT葉くんは戦術家の電話番号を知ってる??)
T葉くんと戦術家族の話し合いは続き、何とか彼を見つけることには成功する。
まったく、よくわからない場所で..
彼は陽気にやってきた。
手には大きな荷物をぶら下げて..(そうもちろんアレだ。)
「よろしくおれがいします。」
ちょっと変わった男。それが第一印象。
しかし、その5分後には、それが誤りであることを思い知らされた。
男は後部座席..
私は助手席に座っていたが、その背後を取られたような形になった。
男は矢継ぎ早に質問を浴びせかけてくる。
「今日、ブランメルは絶対勝つよね?」
「今日、阿部は絶対点数取るよね?」
しきりに勝負事に絶対という言葉を用いている。
何だか危険な香りのする男だ。
T葉くんが丁寧に一つ一つ答えている。他の二人はただ笑うだけ。
男は、ポケットから、メモを取り出した。
小さなメモ帳。クシャクシャの紙。
記号化された人とよくわからない矢印。
赤と緑と青に彩られた極彩色の意味不明な図があった。
「俺、いつも思いついた戦術をメモ取ってるんだよね」
まさに戦術メモ!
彼の頭脳の集大成と呼べる落書きに我々は驚愕した。
..こいつはヤバイ。っていうか何でコイツが考える必要があるんだ??
しかし、ボード以外にもこんなものが隠されていたとは!(今思うに)
不安な我々は、彼の手にしている大きな包みが気になっていた。
スケッチブックにも見えるが..?
Y内くんが、それは何ですか?と恐る恐る質問してみる。
「あ、これっすか? 試合の時に掲げて応援しようと思って」
ハルクマニア(注:プロレスの話)ボードみたいなものか?
何を書いているんだろう?「ガンバレ!」とかか?
彼は見ろと言わんばかりにそれを広げた。
そこには..やはり..
矢印。A。B。ダミー。フェイント。謎の図形。
赤青緑に彩られた狂気の世界が確かにそこにあった。
(今思えば、戦術ボード初体験にして第3種接近遭遇)
これを広げてどうするのだ?
彼の話では試合中に見てもらっているらしい。
T葉くんとY内くんがやんわりと否定する。
車内では、今日の試合と最近のチームの状況について語り合っていた。
(注:当時、ブランメルは最悪の状況であったことを付記する)
フィジカル面の強化が必要ではと、三人の意見が一致する。
戦術くんが口を挟む。
「やっぱりズルいプレイだよね」
基本ができていないのに、ズルかったら最悪だろうが!
と、叫びたかったが、背後を取られているので沈黙する。
T葉くんが、丁寧かつ難解な説明を戦術くんに15分間も聞かせる。
まったりとした空間。戦術くんは目がうつろ。
説明が終わると一言。
「例えば、ワッ!と大声を出してビックリしている間に抜くのはどうだろう?」
お前、全然、わかってねーな!!
ついに水戸市に到達。
ここで、戦地(笠松)の苛酷な状況を知るY内君から、コンビニでの物資調達が提案される。
皆、即座に賛成し、水戸なファミリーマートへ突入。
駐車場にて、ブランメルの御旗を後部座席に収納する車を発見。
敵地での友軍との出会いにしばし、一行は涙した。
さて、ここで私は500mLペットボトルを2本購入。
他の二人も同じようなものを購入する。
しかし、戦術くんは違った。
ここでも、私は彼の行動に己の常識を覆された。
「俺、声出すから、いっぱい飲み物必要なんだよね。」
2.0Lの某国産メーカー制ウーロン茶が3本。
彼の腕の中、確かにそれはあった。
この男、90分+15分の間に6リットルもウーロン茶を飲むらしい。
6リットル..牛乳パックの大きい奴が6本分の水分である。
およそ10分間で500mLペットボトル1本以上を飲みつづける計算だ。尋常ではない。
水も滴るいい男..混乱した私に思いつくのは、そんなレベルの言葉。
どんな応援をすれば、それだけの水分を使うのだろうか..?
というか、どうやったら飲めるんだ..?
そして、目的地、笠松へ到着。
到着した時、すでに私の心は疲れきっていた。
笠松..そこで戦術くんはアウェーの試練を味わうことになる。
正面でチケットを買う。当日券でも安いのでうれしくなる。
ゴール裏に行くためには、裏から入らなければいけないらしい。
とりあえず、まわってみる。
入口発見。でも水戸ゴール裏用の入口だった。
係員が向こうだと教えている。
しかたなく、更にひたすら歩く。
しかし..無い!
どこまで行ってもあるハズの入口が無い!(汗)
(最悪だ。この○ソ笠松。東海メルトダウンで崩壊してしまえ..)
さすがに温厚な(そして辛抱弱い)私もついこんなことを考えながら歩きつづける。
すでに足取りは重い。ドラムを運びながらのT葉くんはもっと重い。
そして、6リットルの水分と戦術ボードを運ぶ彼はもっと重かっただろう。
結局、反対側にたどり着くと、子供たちが門番をしていた。
中に入ろうとチケットを見せると子供たちは、一行を遮った。
「入口は反対側です。」
なんと、ゴール裏への入口はただ一つ。
さっきの水戸のゴール裏からの入口になるらしい。
(このクソ○松! クソガキ! 制御棒引っこ抜くぞ!)
一応、自称「大人」なので、口には出さない。(文章にはするが)
私の怒りは頂点に達しようとしていた..
そんな時、後ろで大きな音が!
..ドスン!
振り返ると、うつ伏せの物体。
戦術くんがうつ伏せになって、地面を舐めている。
目はうつろ、口は半開き、まさに彼は呆然としていた。
原因はいまだに不明だが、突如、走り出して、何かにつまずいたらしい。
見ると、3本のウーロン茶は転がり、戦術ボードも地に。
そして、ジーパンを見ると両膝が破け、血が出ていた。
戦術くんは、ゆっくり立ち上がると、
側にあった水道でドロと血がついたジーパンを濡らしはじめた。
彼は私を呼び、私にホースを持たせ、(人間シャワー状態)
更に丁寧にあらう。何かみんな注目している。
彼に対する同情と少しの羞恥心..永遠とも思える数分間。
その後、ケガした足で反対側まで歩くのは気の毒と思い、
彼だけでもこのゲートから中に入れてやってくれとガキに頼む。
ガキはダメですの一点張り。
強行突破しようとも思ったが、戦術くんと心中するのもイヤなのであっさり諦める。
結局、交渉の末、荷物(汚れたペットボトル)だけ引き取ってもらう。
そうそう、この時、彼のジーパンはケミカルではなかった。
そして次に会った時からは定番のケミカルになった。
これが何を意味するのか?
(聡明な皆様ならご察しがつくであろう)
今、思うと興味深い事実である。一つの歴史の分岐点か。
さて、何とか中に入ると、そこにはイシー、キクチ、イトウ..
いつもなゴール裏連中がすでに用意をしていた。
(戦術くんに構っている間に、名勝負数え歌は終わっていた。無念。)
適当に挨拶を済まると誰と来たのか聞かれる。
正直に答えると、次々と..合掌される。哀れな私。
イシーが喜んで聞いてくる。
「ホントにあの戦術バカと来たの?」
<注釈>
戦術くんは当時、戦術バカと呼ばれていた。
彼を戦術くんと呼称することに決めたのは、何を隠そうこの私である。
ふと見ると、戦術くんは、ただ一人ボードを広げていた。
無人のバックスタンドで雄々しく、凛々しく、3本のペットボトルを並べながら..
「アイツはいつもそうなんだよ。」
皆、戦術くんのことを知っていた。
無知である自分をとても恥ずかしく思った。
「でも、いい経験だって!」
イシーは無責任に言う。(いつも無責任なことを言うが)
確かに、今、思えば、いい経験だけどね..
こうして、何度もネタにさせてもらっているし。
遠くから、彼の叫び声が聞こえてきた。
狼を思わせる攻撃的なボイス..
(帰りも奴と一緒なのか..)
1対2..敗北..
帰りの道は長そうだ。
試合後、選手、監督に対して、采配の疑問をぶつけるサポーター達。
雰囲気は最悪である。
戦術くんも少し疲れているようだった。
(30分経過)
駐車場に来て、車に乗り込もうとする。
あれ? 斜め向かいの車の前にいるのはビールオヤジだ。
ビールオヤジは我々の応援を労い、ビールを回してよこす。
運転手のT葉くん以外の3人はビールを飲んだ。
戦術くんはビールを一口飲んだだけで、妙にハイテンションだ。
ビールオヤジは自分のビールを飲み干すと、我々に別れを告げ、
タイヤを鳴らしながら車を飛ばしていった。
(余談ではあるが、この後、ビールオヤジは事故を起こしたらしい。)
ハイテンションの戦術くんは、我々に自分のウーロン茶を飲めと勧めてきた。
さすがに、二本も余っている。彼も人間ということか?
2時間の照りつける太陽の下、温まったウーロン茶..
Y内君がおもむろにその一本に手をかけた。
(まさか..飲むのか!?)
私は目を疑った。
驚く私をよそに、Y内君は、そのウーロン茶を手にかけていた。
なんと戦術くんのウーロン茶で手を洗っているのだ。
この男も侮れない。
戦術くんはビックリした顔をしている。
「いや、お茶って油分が無いから..」
「あ、そうか」
何故かすぐに納得する戦術くん。おかしいぞ?
帰りの車内は、戦術くんの一人舞台であった。 どんな話題にでも食らいついてくる。
私とY内君がサカつく2の話で盛り上がる。
戦術くんが混ざってくる。
「あのサッカーゲーム迫力あるよね?」
「Bボタン押すと必殺シュートでるよ」
お前の家のセガサターンは狂ってんのかーー!
私たちがサポーターらしく今後の強化について語っている。
戦術くんが混ざってくる。
「やっぱり金を大量につぎこんで有名選手よぼう?」
「みんな阿部になればいいんだよね?」
できるかーーー! やってみせろーーー!
もう私とY内君はキレかけていた。
「ちょっと静かにしてもらえませんか?」
何度もこの言葉を口にしていた。
T葉君だけがやさしく戦術くんを包み込む。
まもなく白石インター。やっとこの空間から開放される。
高速を降り、一般道へ。
戦術くんを降ろすために山元町へ向かう。
戦術くんが道には自信があると言い張る。
何か嫌な予感がしたが、T葉君も不慣れな道なので、彼に任せる。
白石から角田へ。
道は比較的、順調に来ていた。
角田で分かれ道にたどり着く。
彼は迷うことなく、細い道を指さした。
(本当か..?)
三人に動揺が走る。かなり怪しい道だ。
我々の不安をあざ笑うように、道はより細く、そして灯もなくなる。
風景は完全な山道と化していた。
本当にこっちでいいのか??
「うーん..」
「間違ってるんだったら、早めに言ってね!」
T葉君が悲鳴に近い声を上げる。
そうこうしていると我々の目の前に信じられない標識が。
「丸森町」
何でー? 何で丸森なんだ? 車内は反狂乱状態と化した。
一人、戦術くんが笑っている。
「あは、ははは、楽しいねー」
こ、こいつ?
いつしか、道は舗装されていない山道に。
揺れる車内の中、戦術くんは嬉しそう。
戦術くんが車内で跳ねている。
「遊園地みたいで楽しいねー」
戦術くんの顔が一瞬、チャッキー人形に見えた。
車内は狂気の戦術遊園地。
終わりなき旅は悪夢のメリーゴーランド。
一人踊るは戦術ピエロ。
こ、殺さなければ..こっちが殺られる。
もうこれだけの時間を我慢してきたんだ。
何をやったって許されるだろう? 俺は間違ってないよな..?
もう..殺るしかない。
(Y内君も同じことを考えたらしいが、この論法ではイトウ氏と同じである。)
必死の思いで反撃に転じようとした時、目の前に山元町への標識が!
「うぉぉぉー!」
「助かったー!」
思わず声を出す3人。戦術遊園地の閉園時間だ。
遊び足りない子供は不満気な顔をしている。
あとは、一切、戦術くんの指示を聞かずに運転を行う。
そうすると、10分ほどで戦術ハウスで到着する。
(ちなみに戦術くんの指示は2回も間違っていた。)
戦術くんをすばやく降ろすと、我々は逃げるように山元町を去ったのはいうまでもない。
今、思い出しても..いい経験とは.....