
あまり要望がなかったんですけど、やっぱり自分が作りたかったんで、作りました。
本当は彼らのテリトリーに傲慢ともいえる無遠慮さでズカズカと踏み込む人間の方が悪いんです。向こうは正当防衛なんです。きっと。
でも、そんなところでしか遊べない、遊ばないので、ある意味かよわい人間は、自分を守るために少しは知識があったほうがいいのです。
現在のところ、項目は3個です。
です。この内、ウルシ関係は私が書く以上に解りやすいサイトがあったので、そちらを紹介してます。
スズメバチ 空飛ぶギャング
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オオスズメバチ。 黒と黄色の縞模様が目立ちますが、黄色というよりオレンジ色といった方が近いです。 私事にて余談ですが、このオレンジ色が巨人のマークの色と似ているので、余計に嫌いなのです。けっ! この画像は茨城県つくば市のホームページよりいただいたものです。(密猟ではありません) |
一応脳みそがついてる中で、密林の奥深くでなくとも比較的数が多く、遭遇しやすいのはスズメバチとマムシですね。特にスズメバチは結構いろんな所に巣を作りますから、
注意が必要です。ハチは他にも種類がたくさんあり、刺されればみんな痛いですけど、死にいたる確率は低いです。ですが、スズメバチ氏だけは別格です。弱い人
(もう少し厳密に言うとハチ毒アレルギーを持ってる人)ならショック死してしまうほどに強烈です。年間何十人も亡くなっています。
特記しときますと、確かにスズメバチの毒はメッチャクチャ痛いですけど、この毒自体で死に至るわけではないのです。死んでしまう人、或いは死にそうになる人がいるのは
このアレルギー性のショックが原因です。ですから体質によって結果が異なってくるわけですね。自分はスズメバチに刺されるとヤバイのかどうかは病院に行けばテストして
くれるそうです。確か保険も効くはずなんで、心配な人は一度チェックしたらどうでしょう。アレルギーに関してはこれ以上詳しくは知らないので、興味が湧いてさらに深く
知りたい方は、そういう文献をお読み下さい。
スズメバチにも何種類かあります。性格的にものすごく獰猛なやつから比較的穏やかな種類まで、日本には20種類まではいなかったと思いますが、私もスズメバチ博士
ではありませんので、ここでは区別せずに書きます。比較的穏やかと言ってもオオスズメバチとかキイロスズメバチに較べてのことですから、どの種類でも怒らせては危険で
あることに違いはありません。
成虫の体長は3センチから4センチくらいが平均ですが、中には5センチを超えるようなギガントもいます。数字だけで見ると意外と小さく思えるかもしれませんが、実際に見ると
恐ろしく巨大に感じます。顔も凶悪そうなツラガマエで、飛行中に発する羽音は「オラ!オラ!オラッ!」と言ってるようにしか聞こえません。しかも好奇心が旺盛なのか、
出会うと「お前は誰じゃ!俺の縄張りに何の用じゃ!」てな感じで寄ってきます。実際に「ウチの巣に寄るな!これ以上近づくとただじゃおかねえぞ」という威嚇行動
らしいです。時折巣から離れたところでも出会ったりしますが、そんな時はやつらも攻撃しようとは考えてないので、こちらから手を出さない限りは大抵は安全です。
巣に下手に近づいたり(5、6メートルくらいと言われてます)、危害を加えない限りは向こうもそんなにヒマではないので、滅多に攻撃してくる事はないですが、
荒くれが揃っている国境警備隊の方々は急に不機嫌になることもままありますんで、あまり刺激しないようにしましょう。
やつらの威嚇にも何段階かあります。最初は周囲を回ったり、正面でホバリングしつつじっと見据えたりします。その眼光にはただならぬ気配がみなぎってます。
それを無視してさらに巣に近づくと、アゴを「カチ、カチ」とか「ガチ、ガチ」と鳴らせます。これが最後通告です。というより宣戦布告直前という感じの方が近いと思います。
この音を聞いてしまったら、知ってる限りの神様や仏様の名前を唱えてゆっくりと後退しましょう。急な動きには敏感に反応しますから、とにかくゆっくりとです。
黒い色に対して攻撃心があおられるらしいので、襲ってくる時は東洋人の場合は真っ先に頭を狙ってきます。髪を脱色するとやられる確率が下がるかもしれません。
注意しきれないのは、奴らが地中に営巣してる時ですね。この警戒行動には気が付いたとしても、ついうっかり踏んでしまうことだってあります。
そうしたらゲームなんてやってる場合じゃなくなります。逃げても逃げ切れるものではないですから、そのときはあきらめて死の淵をさまよって下さい。
特に秋の頃は全体に凶暴で気が立ってますから、巣を踏むなんて大失態をおかすと、こちらの息の根を止めるまで攻撃を止めません。冗談抜きにアレルギーに
関係なく殺されかねません。
人間の歩く振動が近づいてくると、第1級警戒態勢が発令され、スクランブル要員はいつでも飛び立てるように配置につきます。で、真上にズシンと衝撃がきたら、迎撃部隊が
次々と離陸し、先ほども書いたように主に頭を狙ってたかってきます。ミツバチなどは毒針を一度使用すると、自分も死んでしまいますから、敵を刺す場合相当な覚悟を決める
必要があり、ですからミツバチに刺されても痛いですけど私としてはそんなに腹が立ちません。一族を守るため死ぬ気でかかって来てるわけですからむしろ敬意すら感じます。
ですが、スズメバチの野郎どもは凶悪な戦闘集団、戦いのプロ、飛ぶ山賊ですから、一回刺す度に死んでしまってはオマンマの食い上げとなってしまいます。ほんとはやつら
にも同じ大義名分があるんですが、スズメバチの場合は明らかに過剰防衛だと思うんですよね。
そういう事で何回でもやつらは攻撃してきます。その毒はものすごく強烈なので、例え死ななくても頭、顔の形が変わります。ぶん殴られた時よりひどいです。4箇所も刺されれば
ハチ毒に特に弱い人でなくとも意識が朦朧とし、傾斜のきつい所などに立ってる場合は転げ落ちて頭を打ったりして死因が変わったりもします。ひとりで行動している時に
やられるとマジで危ないです。
やつらが獲物、或いは敵に毒針を刺す時の技を教えましょう。やつらのアゴ。あれってプライヤー並のパワーだそうです(少し表現過剰)。そのアゴでまず相手をガッチリと
固定します。相手に自分を固定するという言いまわしでもいいでしょう。その上で毒のたっぷりと含まれたお尻を繰り返し繰り返し上下します。そう、いわゆるマウントスタイルを
天然でやってるわけですね。ヒクソンが生まれる遥か古代から、やつらは必殺のマウントスタイルをマスターしてるのです。その姿を想像しただけでゾクッとしませんか?
ここからが結構大事です。先ほど逃げて逃げ切れるものではない、と書きました。それは本当です。急襲されたら最低でも4箇所くらいはやられてしまいます。ですが、
そこでうずくまったり、停止したりしないで、全速力でダッシュしその場からできるだけ遠ざかりましょう。やつらは恐ろしくしつこいです。ぐずぐずしてその場から離れないでいると
迎撃部隊どころか、主力部隊が上がってきます。ミツバチのように数千から数万のコロニーを形成してるわけではありませんが、それでも1000匹以上の戦闘部隊(正しくは
働きバチ)を擁しているコロニーもあるらしいので、うかうかしていると人間ではなくなってしまいます。大体50mは追いかけてきます。ですから安全と思われる距離はざっと
その倍、100mくらいですのでそれくらいは全速力で逃げるべきでしょうね。走ると毒が回る? 次々と刺されるよりずっとマシです。それと、中にはこれでもかこれでもかと
笑えない冗談を連発する人もいますが、100m走った頃に2個目の巣を踏むとかの「トムとジェリー」的なギャグもしないほうがいいでしょうね。
冒頭にも書きましたがハチ毒に対して抵抗力のある人とない人とそれぞれです。それと近頃やられたばかりの人は危険だそうです。その時には大した事がなくても
身体から毒が抜けきれてない状態で次をやられるとショック症状に陥ることもあるらしいです。
幸いにも「くっそー!痛えのー!」程度で済んだ人も、その痛みといったら半端じゃありません。極太注射を100本刺された方がまだましですし、刺された箇所がものすごい
腫れ方をするのはまず間違いないです。応急処置を施したいところですが、昔から言われるようなオシッコをかけるとかアンモニアを塗るとかの方法はまったく意味ないですから
止めてください。これは昔はハチ毒が酸性のものと思われていたので、それを中和すればいいじゃんという発想から生まれて来たものですが、近年の研究によってそうではない
ことが分ったのです。よくは知りませんけど、なんでもハチ毒はたんぱく質の合成されたものだそうですから、アルカリ性の物質をいくらかけても絶対に中和しません。
ただ、その毒は水に溶けやすい性質を持ってるので、サバゲの参加者全員で患部にオシッコをかけると少しはいいことがあるかもしれませんね。私は嫌ですけど。
たとえ藤原紀香や松嶋菜々子のオシッコでも嫌です。でも稲森いずみ様なら…
ではどういう処置が効果的なのかというと、まずは基本は「毒の吸出し」だそうです。専用の器具があればいいですが、普通はそんなもの誰も持ち合わせていないし、フィールドに
落ちてるとも思えませんので、患部に口をつけてチュウチュウしてください。そう、ドラマや映画でたまに見かけるシーンのあれです。多分経口で体内に入っても、問題はないのでは
ないかと思いますが、一応「チュウチュウ、ごくん」ではなく「チュウチュウ、ぺっ」の方をおすすめしときます。で、できれば大量の水で患部を洗い、クスリを塗ってください。
クスリは「抗ヒスタミン剤を含むステロイド軟膏」というのがいいそうです。でも、なんだかこれも体質によっては使用できない人もありそうな名前ですね。多分ドラッグストアで
簡単に手に入れることができる薬品だとは思いますが、念のために医師か薬剤師に相談してから購入して下さい。
そのあと、腫れがひいてなんとも無くなったような気がしても、一応病院へ行くべきでしょうと補足しときます。まあ、念のため。
クスリがない時には患部を氷等で冷やすと結構いいらしいです。冷やしつつ病院へGoですね、当然。
もうひとつ、これは未確認情報ですが、刺して毒を注入するほかに、刺す前に「ビュッ」と毒を飛ばす攻撃もあるらしいです。その際、眼の中にハチ毒が入ると結構危険らしいです。
何がどう危険なのかまでは申し訳ないですけど知らないんです。ですから万一眼に入ったらすぐに水で洗い流した方がいいよ、とかも言えません。その後はすぐに眼科に
行くのをおすすめします、ってのも自信持って書けません。おそらくそうした方がいいんでしょうけど…今度調べておきます。ゴーグルを外さなければかなり安全だとは思います。
「いってー!」を超えて「死っぬー!」という感じだったら、迷わずに大急ぎで近くの病院へ行きましょう。
近くなら外科だろうが内科だろうが泌尿器科だろうがどこでもいいです。大抵はスズメバチがたむろしてるような地域の病院であれば良く効く注射薬を置いてあります。
きっとこれも上記の薬品の仲間でしょうが、医者ならそれくらいの配慮はしてくれると思いますんで、これ以上はあまり心配する必要はないと思います。まだ命がある人で
体質の条件をクリアした人はすぐに注射してもらってください。しばらくはフラフラしますが、先ほどまでの苦しみがウソのように消えます。
ですが、せっかく病院に辿りついたのにクスリを置いていない時もそりゃあります。その時は自分の不運を呪いながら、病院のハシゴをしてくださいね。
反対に自殺する気ならわざとスズメバチの巣を踏む行為は、結構効果的かもしれませんね。おそらく自殺とは思われずに事故死扱いになりますから、保険金がおりるかどうか
心配な人には適したやり方かも知れません。でも、死に切れなかったら半端でない苦しみなので、別の手を選ぶべきだった、と後悔するでしょう。
やつらも虫です。殺虫剤の直撃をくらえば多少は意気も消沈します。ですがやつらをなめてはいけません。速やかにHITコールをして退場するやつもいますが、
やつらは集団ゾンビ行為を働き、なおタチが悪い事に余計に興奮する個体の方がむしろ多いくらいなので、毒ガス程度を過信してはいけません。いくら苦しくても
参ったとは言わない個体に対して「てめー!ルール違反じゃ!」とか叫んでも相手にしてくれませんから、そんなひまがあったらやはり逃げましょう。T2000の軍団みたいな
もんだという認識が必要です。いくら自分の銃がファーストのフルコンプリートだったとしても、乱射するのは止めましょう。奴らにはどーせ当たりませんし、痛い思いをするのは
あなたの仲間です。
ちなみに、ここまで襲ってくるスズメバチのことを「野郎」扱い、つまりいかにもオスのような表現をしてきましたが、実はこれは正しくないんです。ハチのハリは産卵官が
変化したものなんで、ハリを持ってるハチはすなわちメス、オンナノコなんです。野郎的擬似表現をしたほうが書きやすかったもんでそうしました。んー、まだ女性に対して
ロマンを持ってる部分があるんだなあ。まだまだケツが青いぜ!
それと、私自身は幸いにもスズメバチには一回しか刺された事がありません。しかも腕。痛かったですけどすぐに直りました。ではなぜここに記述したことをまるで
見てきたかのように書けるかというと、見てきたからです(まんまじゃ!)。私のかわいい後輩や、元同僚、同業の犠牲者の方々のご冥福を…まだ生きてました。
特に後輩、ヤマガタ君のケースは、もう10年も昔の出来事ですが、まるで昨日のことのように思い出されます。彼が襲われたのは、切り立った谷の向こう側の中腹でした。
崖という表現の方が近いかもしれません。私はその谷のこちら側から彼の動きを追っていたのですが、突然彼は駄々をこねるガキのように手を振り回して暴れ出したのです。
おもしろい事を言ってはよく笑わせてくれる人なので、最初はその時も新しいネタなのかと思っていました。しかしその数秒後、彼は40mはあろうかという高さの谷底へ
落下していったのです。ほとんどハリウッド製のアクション映画のような転落の仕方です。銀ちゃんがいくらカッコ良く階段から落ちても、あの迫力には到底及ばないでしょう。
タメをはれるのは私の知る限りではトム・クルーズかブルース・ウィリスが主演するものくらいですね。いやあ、その落ち方といったら、メチャクチャカッコ良かったですよ。
何しろ60度近い傾斜を側転(トンボがえりって言うんですか?)を繰り返して落下していくんですから!
そしてさすがに事態の異常さに気が付いた私の叫び声が虚しく谷にこだまするのです。「ヤマガターっ!ヤマガターっ!ヤマガターっ…」
………失礼、当時の興奮が蘇ってしまい、主題からずれてしまいましたね。話しのスジを戻しましょう。でもこの続きが気になるでしょ? 私も書きたいです。
でもそれはまたの機会にします。
で、中略しますが、要するにうっかりと地雷を踏んでしまった(その前にスズメバチの威嚇行動があったはずなんですが、当時はまだ彼も私も不勉強でよく知らなかったのです)
彼は、突如大群に襲われてなす術もなく深い谷底へ落ちて行き、しかし奇跡的にも重大な外傷を負わずに済みました。私は大急ぎで迂回し彼を捜しに谷を降り、そう苦労せずに
彼を発見できたのですが、その時の彼の首から上はすでに原型を留めてなかったです。ひどい腫れようでした。呼吸もままならぬ状態で、半ば意識が飛んでました。
こいつもうじき死ぬわ、とあの場にいたら誰でも思った事でしょう。本人すら死の覚悟をしていたと言います。彼に肩を貸しつつ慌てて山を降り、そして一番近所にあった
個人病院に連れて行ったという訳です。
彼が治療を受けて、ベッドで寝ている間に私は再び山に戻りました。仕事の器材を片付けなくてはならなかったし、彼がスズメバチに襲われた付近で落とした道具も探さなくては
ならなかったからです。その間が2時間弱。ようやく片付け終わり、横たわっている彼のところに戻ると、顔の形が大分元通りになってました。少しデッサンが狂ってるよ、って
感じでしょうか。ただまだかなり意識の方はぼうっとしているようで、本人はきちんと喋ってるつもりなんでしょうが、時折何を言ってるのか分らない時もあり、後遺症が残らない
ように心配したものです(頭を強く打った可能性も全く否定できなかったので)。
もうしばらく休ませた後、会社に連れて帰りましたが、その後五日間くらいは頭痛が取れなかったそうです。顔のデッサンもそれくらいで完全に戻りました。幸い後遺症もなく、
今は元気にしておられます。彼の結婚式の時にはその当時を思い出して思わず涙ぐんでしまったものです。この事件をきっかけにして私はスズメバチのことを調べました。
ですから、ここに書いた知識を得るために読んだ本もいくつかありますが、もうずいぶん昔の話なので参考文献の名称を記載すべきなんですけどごめんなさい、忘れて
しまいました。
タイプを打っててノリノリになってしまい、「ちなみに…」のあとが相当長くなっちゃいました。
でもスズメバチの怖さがリアルに伝わったでしょ。 え?そうでもない…うーん。
じゃあ、このハナシはどうだ? え、やめとけ? そうか。
| すいません。いきなり補足です。 ハチ毒のアレルギーを持ってる人は、刺された後およそ1時間以内に病院へ運ばなくてはなりません。そうでないと死ぬ確率が増大するそうです。 ですから、ゲームの運営者はフィールドの近所の、その日に開いている病院を必ずチェックするようにすることが義務といえます。普通の参加者もできたら自分であらかじめ 調べておくべきでしょうね。 以上補足おわり |
| 追加レポート 本日、私のオフィスにオオスズメバチが一頭飛び込んできました。巣から遠く離れて単独行動をしている彼等(本当は“彼女ら”)はそれほど脅威ではありません。それは ライフルケースから激しくパワーアップされたままの私のAPS-2を取り出すと、スコープの拡大率を最小にセットし、やつがどこかに止まるのをしばらく待ちました。やがて しかし、私は気が付いたのです。こんなに近距離ではサイトの規整が合ってない、ということを。そして例え命中したとしても、凶暴とさえ言えるこの狙撃銃のパワーでは、薄い 1.このままAPS-2で撃ち、あとで壁にあいた穴を眺めて後悔する。しかも目標にはせいぜい掠る程度なので、きっとやつは怒りまくって私はヒドイ目に合う。 少し頭から血の気が引いてきたので、私は4.の手段がもっとも平和な我がオフィスに合うだろうと判断しました。狂人に見えないという点で妥当な線と思われます。 以下はその様子を経過時間とともにレポートしたものです。 10:15 目標を網戸と窓ガラスの間に閉じ込める事に成功。 一言で括ると、昆虫にしては恐ろしくタフです。風と射程を考えると、フィールドでは通常のキンチョール兵器はほぼ無力に近いのではとも思えます。最近はハチ専用の やはり襲われたら逃げる。これがもっとも安全な対処法と思います。ですが、先日の報道では逃げてる最中に窪地だか崖だかに落ちて死亡したケースもありましたので、
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ウルシの仲間へjump
マムシ 極悪非道かつ嫌なやつの代名詞
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ニホンマムシ 典型的なデザインです。 この画像は友人の一人であるK氏より提供いただきました。
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日本に生息するマムシは ニホンマムシ と言う呼び方が正しいようです。こいつらにも案外頻繁に出会いますし、気が付かずにニアミスする確率はその数倍に及ぶと
思われます。私が昔、仕事で毎日野山をうろうろしてた頃は4日連続でお目にかかったこともありました。私が出くわしたのは日中で、こいつらは基本的に夜行性なので、
その周辺のマムシには不眠症が蔓延していたのかも知れません。もっともそこはとんでもないほど山奥で、付近の住民からもその一帯は“マムシ谷” と呼ばれていた
地域だったので、特別だったとは思います。それと、日中でも曇りや雨天の日には行動するそうです。
私も近頃では昔ほど現場に出ませんし、人里を離れた辺境で日がな過ごす事もなくなりましたんで、ヘビ自体滅多に見なくなりました。愛犬の散歩中にアオダイショウや
シマヘビを年に2〜3回見る程度でしょう。ですが、マムシがこんなところにもいるのか? とビックリさせられる時もあります。
例えば、3年ほど前だったでしょうか、まだ私が広島でサラリーマンのフリをしていた頃、会社の近所の中学校の生徒が下校途中に、歩道上で咬まれるケースがありました。
その歩道は絶え間なく乗用車、トラック、トレーラー、軍用車両が通行する結構広い道路の歩道でした。広島湾を埋め立てた地域で、大都会ではないけれど、近くには
大きな工場もたくさんあり、街並みとしてはかなり近代的で、マムシどころか他の無害なヘビすら付近では見かけたことなどない場所でした。
そうは言っても、まったく緑(みどり)がなかったわけではなく、近くのグランドの隅の方には多少の草むらがありましたので、大雨か何かの拍子で山の方から流れてきた奴が
住みついてしまったものなのか、代々その辺りに生息していたマムシの子孫が悪化していく環境にも耐えてきたものなのかわかりませんが、なんとかその時点までは
生き長らえてきたんですね。死骸を見ましたら体長が60cmはありましたから、立派な大人のマムシでした。
そんな事例もありますので、特に山深い地域でなくとも、草地が少しでもあったり湿気があるような処を歩くときには「いないとは限らない」 という姿勢でいることが必要です。
振りかえってみて、過去にどんなところで出くわしたか思い出すに、それほど薮が密生していない雑木林を抱える丘陵ともいえるような山の、意外と乾いて緩やかな
傾斜の中腹といった感じのところが多かったように思います。よく言われるように水路の中や水辺ではあまり出くわしたことがないと思います。それは私だけに言えるのかも
知れませんし、単に水路の傍では気が付かなかっただけとも言えます。
まあ、案外とどこにでもいるんだという認識をしてくだされば結構です。
姿かたちは画像も参考していただきたいですが、ヘビとしては短いです。先ほども少し書きましたけど、成体でも大きくて70cmまでです。それより大きいのは聞いた事
も見たこともありません。胴はそれに比して太いです。あの幻のツチノコのようなずんぐりむっくりではないですが、表現としてはマッチョマン型と言ってもいいでしょう。
頭の形は三角形で、とも言われますが、それは完全に死んだとわかっている状態の時に観察して初めて「ああ、なるほど」と分かる程度のもので、一見して頭の形までは
判別できるものではありません。
おもしろいのは、今まで一度もマムシを見た事がない人でも、出くわせば大方の人がそいつがマムシだと分かってしまうことですね。独特なデザインもさることながら、
マムシが身にまとっている邪悪なオーラが強烈なんですね。禍禍しいとでもいいましょうか、邪神に呪われた使いとでもいいましょうか、他のヘビも道端で見たりすれば
ドキッとしますが、よく見れば意外と愛嬌のある顔をしていたりするものです。ところがマムシに限って言えば見れば見るほど陰惨で凶悪なツラですし、全身がよどんで
暗い独特な鈍い光を発してるような気がしてきます。そして眼が合ったりすると身体が凍りつきます。
なーんてこんな抽象的なことを書いてもなんのこっちゃですし、禍禍しさに(このフレーズ、気に入っちゃいました)気づかない人もおられるので、具体的な特徴も書いておきます。
全身の模様は大体画像の通りです。銭紋と呼ばれる5円玉や50円玉のような意匠(むしろ刀のツバと表現した方が良い気もします)が全身にあしらわれていますが、
この紋様が全体的に非常に薄い個体もいますし、「まるかいてちょん」の「ちょん」部分の斑紋だけが薄い個体もいます。
体色は画像よりもっと黒っぽいのもいれば、逆にもっと鮮やかな褐色だったり、もう少し黄色っぽかったり色々です。勝手に想像すると、生息する環境によって
違うんじゃないかなとも思ってみたりしますが、考えてみれば人間だって日本人に限定しても色白の人もいれば地黒の人もいるわけで、これといって決まりがあるわけでは
ないですから、画像の体色に囚われ過ぎないようにして下さい。
それと、なんと言っても最大の特徴と言えるのは、眼から後頭部(?)にかけての黒い縞でしょうか。黒い筋、アイシャドウ、サングラス等、人によって表現が違いますけど、
左右一対の黒い縞と言った方が私としてはしっくりきます。これまで何十匹のマムシと出くわしたか分かりませんが、この特徴だけは必ず持っていました…と思います。
一般的にはマムシといえども、やはりやつらの方から攻撃してくることは滅多にない、と言われてます。私も経験から言ってそれに同意します。ではどんな時に奴らは
その毒牙を使うのでしょう。
すばり、すぐ近く(1m以内)を通ってやつらを驚かせたり、踏んだ時などらしいです。幸い私はあれだけの数のマムシに出くわす環境にいたにもかかわらず、
一度も咬まれた事がありませんし、知り合いの中にもライブでやられた人はいません。過去にやられてヒドイ目にあった、という人は何人も知ってますが、それも生涯に一度だけで、
ずっと昔の話という感じです。出くわす事は出くわすんだけど、実際の被害にあう確率は意外に少ないのです。
と、ここまで原稿を書いていて、ありゃりゃと思い、図書館に文献や資料を漁りに出かけました。
ここまで書いたことは自己の体験、先輩や元上司、地元のおじさん、おばさんから聞いた話、昔読んだ多少の著作物を元にしたものだったんですが、なんだか疑問を持って
しまいました。その疑問とは、
「考えてみりゃ、本当に意外と被害者が少ないじゃん」 というものです。 確かにあのおじさんもおばさんも「おう、咬まれた事あるよ。そりゃ痛かったよ。ハチなんぞ目じゃない。
死ぬかと思ったもん。そうだなあ、もう40年も昔になるかなあ、ま、それ一回きりだけどね」 と言ってたのを思い出したのです。そうです、50年も60年も山村で生きてきて、
年間に何度もマムシと遭遇するのにほとんど咬まれないし、咬まれたとしても生涯にせいぜい一回程度。2回咬まれた人には会った事がない。そして私自身も
そのおじさん達ほどマムシと遭遇してきた訳ではないですが、それでもその回数は結構なものなのに咬まれた事は一度もない。
「好戦的ではないと言ってももう少しばんばん咬まれた人がいてもいいんだけどなあ、そうでないとあそこまで怖れられないよなあ、イメージが先行し過ぎてるのかなあ…」
と考え始めたわけです。 単に2度以上咬まれたことがある人を知らないんだと結論してしまえばそれまでなんですけど、それにしても決して多いわけではないだろうと想像できます。
で、調べてみると、どの本にも性格は毒蛇の中では最もおとなしい部類に入り、かなり近くまで寄らないと滅多に攻撃してくることはない、さらには踏んでも咬まれないことさえ
あると解釈できる記述がある文献まで存在しました。
なんだか私、少し拍子抜けしてしまいました。もう少し凶暴な性格であることを半ば期待していたんですけど、これじゃあ全然悪役にならないですもん。人間に対して
咬みつく時は自分の身を守る時だけ、しかも相当近くまで寄った時に限るわけです。調べれば調べるほどよっぽど人間の方が悪者です。うーん、記事にならないぞよ、
と思いつつ帰ってきたのです。
そうは言ってもここまで書いてしまったので、今更やめるのも癪ですから読んでやって下さい。
ということで、マムシに薮の中で突然出くわしても、それほど怖れる必要はなさそうです。動きものろく、追いかけてきて咬みつくということもまずないらしいです。
昔、先輩が大まじめに伝授してくれた話があったんですが、それも今となってはものすごく眉唾ものだと判断できますね。その内容というのは、中国山地の某村近くの山奥に
棲息するマムシだけは大変凶暴で、鍛え方(?)も違うので樹上から常に獲物を狙っており、哺乳動物が近づくと一気に木からジャンプして襲い、首筋あたりをひと噛みで
食いちぎり、死に至らしめる・・・
おそらくとんでもない大嘘です、このハナシは。考えてみるとドラキュラ伝説も少し混じってます(^_^;)
ではなぜ、こんなに恐ろしいイメージが付きまとっているのでしょうか?これは私の思うに、国内ではハブを除いて唯一の毒蛇だからだと思います。沖縄の方までいかなければ
ハブはいませんから、実質本土に棲息する毒蛇はマムシだけと言えます。近年、ヤマカガシというヘビも毒蛇の仲間に入りましたが、これのせいで人が死んだという記録は
わずかに1件だけです。年間じゃないですよ。過去記録されているものの中からです。
それに加えて血清治療という概念は近代医学からのものですし、それ以前には咬まれたら結構死ぬ確率が高かったのだろうと思います。
ひとつ文献を漁っていて矛盾を感じたのは、マムシは動きがのろいという記述でした。ハタネズミという野ネズミがいるのですが、こいつはナントカという病原菌を媒介し、
厄介モノ扱いをされているらしいのです。成体のマムシはそのハタネズミを主に捕食するので、有益動物なのだという記述のある文献がありました。果たして動きがのろい
動物が、ネズミのように素早い動きをするモノを捕らえることが出来るのだろうか?これが矛盾を感じる点です。その文章を書いた人はひょっとして009なのかなとも思ったの
ですが、どうやら違うようでした。良く分かりませんね。
その続きに、人が近づいても逃げる事はないと書いてありました。自己のパーソナルゾーンを超えて来た者に対しては音もなく飛びかかるらしいです。
私自身これまでに10匹程度捕まえて、一升瓶に入れたことがありますが、確かに動き素早く逃げる性格なら、私なんぞにホイホイ捕まりはしないとも思います。ますます
よく分かりませんね。
ここからは咬まれてしまった時の事を書きましょう。
まず、その毒の特徴は、主な成分が出血毒であるということです。これは血管に作用して出血させ、内出血をおこし、患部を腫れさせ、周辺の組織を壊死させる毒という事です。
他に神経毒、溶血毒等も含みます。神経毒は呼吸中枢に作用し、呼吸麻痺を起こします。溶血毒は赤血球を破壊する作用を持っています。
毒性そのものはハブより強いですが、毒の注入量がずっと少ないので、致死に至るケースは極めて稀であるということです。スズメバチに殺される人が年間30人から
50人くらいいるのに対して、マムシに咬まれて死ぬ人は現代ではほとんどいません。死んだ人がいない年すらあるのではないでしょうか。ハブで死ぬ確率は1パーセントくらい
あるそうですが、マムシで死ぬのは宝くじで10万円当たるより難しいと言えるようです。なんか肩透かしをくらったような気がします。
応急処置の方法については正反対の記述がありました。マムシに咬まれたら咬傷を切開し(長さ5mm、深さ5mm)、毒を吸い出すべしという説と、いや、現場で医師では
ない者がそんな事をすると他の雑菌に感染する可能性が高いから止めるべしという説です。切開、吸い出しをしない方がいいと唱える説は「抹消循環を減少させるために
駆血帯を咬傷部より中枢側のリンパ管と皮下静脈を圧迫するように巻き、毒の吸収を減少させるために咬傷付近を氷で冷やすのが最善の救急処置である」 と考えている
ようです。駆血帯とはよく分からなかったのですが、おそらく字の感じからして、血の巡りを抑えるために使う紐状のものを指すのだと思います。包帯のようなもんなんでしょう。
中枢側というのは心臓側の事です。で、“リンパ管を圧迫するように”というのですから、手をやられたら腋下部、足をやられたらそけい部を巻くのだと思います。ごめんなさい、
ちょっとこの辺少し専門的な記述が多いのに、理解したつもりでよく調べずに帰ってきたものですから、いざ書く段になったら自信がないです。「と思います」とか「でしょう」の
オンパレードですが許してやってください。
で、上記をもっと簡単に記せば「傷口より心臓側のリンパ管や静脈が皮膚の近くに浮いている箇所を縛って、患部を氷で冷やすべし」ということだと思います。
どちらの方法をとるべきか分かりませんが、私がやられたら、個人的には後者の方法を選択します。毒自体の致死率がそんなに低いのであれば、雑菌が傷口から混入する
方が嫌ですし、何しろそんなに深く切ったら痛いじゃないですか。
縛る力加減の表現にも二つあって、上記のように「圧迫する程度に軽く縛る」というものと、「静脈が圧迫されるくらいに強く縛る」というものと、言わんとしていることは
同じ事なんでしょうが、読んでる方は強く縛ればいいのか、弱く縛ればいいのか解釈に迷ってしまいます。「リンパ管や静脈を圧迫する程度」とは一体どれくらいの力加減なのか
もっとはっきりと記述してほしいものです。まあ、咬まれても致死率はとても低いので、医学の本を書く人達にとっては、その辺はどうでもいいやと思ってるのかも知れません。
その後は概ね同じような事が書いてありました。「なるべく被害者を動かさないようにし、移動させる時には担架などを利用して自動車に運び、素早く医療施設に搬送する事」
です。後は病院側の治療ですから、どんな薬品が効果的であるとかは記しません。それも書いてありましたけど、面倒なのでここでは述べません。
その他印象に残っている表現は、「咬まれてから30分以内では、毒素は牙痕の周囲2〜3cmにとどまっている」と、「統計的に6月から9月頃に咬まれることが多く、
その中でも19:00から21:00に咬まれる事が多い。そして、なぜか咬まれるのは右手と右足が多い」です。
夏の間は夜戦をしない方がいいみたいですね。右手と右足にも鉄板を巻いてゲームをするといいかも知れません。変な話ですが・・・
このマムシ編は、私自身なんだか納得いきませんでした。スズメバチ編をフィニッシュした時のようなカタルシスがなかったです。これまで抱いてきたマムシへのイメージが
覆されてしまったからだろうと思います。ただ、本当に咬まれた時には、きちんとした処置、治療をしなければやはり生命に関わってくることは忘れないで下さい。まあ、勉強
にはなりました。これからは嫌な奴に出会っても「このマムシ野郎!」という罵声は使わないようにしようと思います。マムシに失礼な気がしますんで。
このマムシ編を仕上げるにあたって、参考させて貰った文献は次の通りです。
平凡社大百科事典
岩波 生物学辞典
地隆館 原色動物大圖鑑
地人書館 新訂・図解 動物観察事典
医歯薬出版株式会社 最新医学大辞典
東京廣川書店 廣川・サンダース エンサイクロペディア看護辞典
保健同人社 家庭の医学 国民医学大事典
以上です。ありがとうございました。
スズメバチへjump
これに関しても不明な点が多かったんで、いろんな文献やWEBを調べてみましたら、とてもいいテキストがWEB上にありました。そのサイト以上に詳しく調べて、皆さんに
お伝えする自信はありません。どうやら植物系に限らず、各種動植物、微生物の観察等が趣味の方のサイトのようです。
私の体験もお伝えしたいところですが、ここで紹介するサイトの前では霞んでしまいます。ですから、ウルシの仲間に関してはそちらのサイトでご覧下さい。
サイトの名称は 「Gen-yu's Files」 、URLは http://www2u.biglobe.ne.jp/~gen-yu/index.html です。
が、ウルシかぶれに関する記述が載っているのは、その中の 「ウルシかぶれにご注意」 というページです。
ヤマウルシやハゼノキはどこにでも生えてます。実際私達のフィールドにも結構たくさんあります。皆さん知らずに掴んだりしてますけどね。
実はこれもアレルギー関係のハナシになるんで、体質によってかぶれる人とそうでない人がいます。でもこのサイトを拝見する限り、どうやらかぶれる可能性は大多数の
人に及ぶようです。つい先日はウチのDelta Two Zero もかぶれてました。充分ご注意ください。
ウルシ関係が恐いのは、その痒さもさることながら、第1は転移する点です。皮膚表面に限られますんで、転移という言葉が適切かどうかは分りませんが、その
メカニズムはこうです。
1箇所かぶれると知らずにそこを掻いてしまい、その手で別の箇所を触ると触ったところからかぶれていきます。そしてそこをまた掻き、別の箇所を触り…そして全身に、
という循環です。ウルシオールという物質が原因です。洗い流したつもりでも洗いきれてないんですね。
発症するのはウルシ系の木に接触してから半日から二日後くらいです。したがって、かぶれた事に気が付かないで他人に触れたら…
いやあ、恐いですね。転移もするし伝染もする。しかもその痒さは気が狂いそうになるほどなんですから。
ということで、これ以上詳しい話は上記サイトでどうぞ。