初心者が沢登り沢歩きで知っておくべきこと
2011/7/18
最近沢登りや沢歩きで初心者でも歩く機会が増えたようだ。
沢は未整備の自然がダイレクトで自分にぶち当たってくる。
その辺は整備されて山を歩くのと決定的に違うところだろう。
ある意味その未整備の自然の中を歩くのが魅力であり醍醐味と言える。
初めて沢に入る人や今後沢に行きたいという人にの
ためにいくつか知っておいてもらいたいことを書いてみる
沢登り、沢歩きの注意点
1道はなく地形の変化は日常茶飯事だ
整備された山道の場合崩れていたらそのことの情報が登山口とかに看板で知らせられたり、
インターネットとかで発表されたりする。
また崩れた箇所はその地域の市町村とかで緊急の措置がとられたりする。
最終的には以前あった道に復旧される。
しかし沢ではそのような情報とか措置などというものは殆どない。
それ以上に沢の地形の激変は、ある意味日常茶飯事に行われているといっても過言ではないだろう。
一般的な沢登の案内書などの説明はアバウトに書かれている。
それが普通で、毎年大雨や台風などで地形が変化して細かく書いても意味を成さない。
以前あった滝が土砂でうまってただの川原になったり、以前あった巻き道が崩れて登行不能になったり川原だったところに激流で土砂が流され忽然と滝が出てきたりと、枚挙にいとまがない。
また案内書も間違っていたりして枝沢が一本あったりなかったりで進行方向が間違っていたりもする。
そのへんのアバウトさを遡行する人が対処して行かないとダメな訳だ。
地形の激変やアバウトな説明文を理解して自分で軌道修正するのが基本であり
それが出来なければ沢に入らない方が身のためだ。
沢で事故を起こして沢の案内書の説明が悪い、と訴えても、
その程度しか説明できないと言うか説明をも無にしてしまうような沢の恐ろしさを前に
その程度しか説明しきれないことを知っておいてほしい。
どんなにやさしくて簡単な沢であってもそこは登山道ではなく沢であり
上記のことは大なり小なり必ずある。
案内書はあくまでも記録集に近いのであり、尾根歩きの道のある常に整備した山の案内書と絶対的に違うことを肝に銘じてほしい。
2ルートファインディング命
沢では道がないのがあたりまえだ。しかし踏み跡があちこちにあったりする。あれは獣道だ。
または獣道に人が歩いた跡だったりする。
またヤブが全面に生えていたり、密な樹林が続いたりする。
どんな沢においても、初心者向きでも初級でも上級でも程度の差こそあれ、道が不明確なものが多く
そのためのルートファインディングが最重要課題な訳だ。
そのためには地図読みはもちろんのこと地形の読みも必要だ。
ハイキングなどで常に地図を広げ現在位置の確認を習慣づけた方がよい。
沢ではまず間違って当たり前と認識すること
そうすれば微妙な地図のズレを正当化せず客観的に自分を見れる訳で
その際間違う手前の場所に戻って再修正できる。
ルートファインディングはどの場所でも必要で
●登山道が横切った場合にその周辺にある踏み跡から正解の道の選択
●滝の高巻きで安全にかつ正確に川原に下りる
●滝の安全で易しいルートを見つける
●沢の途中の二俣、枝沢の正確な選択
●ツメ付近のヤブ漕ぎ、樹林の通過、ガレの迂回
など常に間違って当たり前のルートを進んで
客観的に地図とルートの正誤や軌道修正をしつつ進むのが
基本となる
私も踏み跡をたどっていったら沢と反対の方向に行くなどは序の口で、尾根上の踏み跡を歩いていったらリングワンデリングしてしまい、かつ元にも戻れない状態になったりしたこともある。
高巻きも案内書どうりに巻いたつもりでも違っていて滝の真上に降りかけて慌てて元の場所に戻り改めて巻いたり、降りる沢を間違えて一日遅く下山したりと、間違えるのが当たり前のような所が多い。
その為に上記の間違って当たり前であり、常に客観的に見るようにして軌道修正を早め早めにとるようにすることが大切だ。
3クライムダウン
いわゆる滝や岩場での下降ということになる
滝の場合登るのよりも下る、クライムダンウンは数倍の難しさがある
沢登初心者はそれに加えて腰が引けて視点が広くならないので足場もみえず
相当の困難さを感じる
また案内書で2級の岩場とか3級の岩場のグレードがあった場合
現在の滝がどのグレードの滝なのか案内書を読み良く確認すること。
2級の滝や岩場はそれほど難しく感じない
その滝が登れたからといった3級や4級が登れる可能性は限りなく低い
無理してドンドン登って、進めなくなり今度は降りようとしたら無理しすぎたため
降りるのが不可能という場面となる。
このようなケースは私も含め多くの場面に遭遇しているので良く分かるし
体験してほしくない状態だ。
なので滝等を登る際に滝のグレードとルートの確認は絶対に必要だ。
説明にない滝があってそれを登る際に不用意に登り過ぎないように
自分の感覚で怖いと感じたら、そのような登攀に身体が慣れていないか難しいかの
どちらかなのでサッサとおりて高巻きすることをお勧めする。
私も二度目に行った沢で4級+の滝に登ってします途中から降りることができずに
命からがら登りきったことがあった。その時落ちなかったのは単に運が良かったたけだ。
その後岩登り訓練を重ねていくとそのような登攀も身体能力が上がり、
その後その滝に何度か登ったがそれほど困難で怖いと思わず登っている。
私の場合単に運よく滝を登りきれたが、運悪く滝から落ちる可能性があるのは確かだ。
そういう滝も今後岩登りトレーニングをすれば問題なく登れる可能性が高いので
難しいとか怖いと感じたならば、自分はまだそのレベルに達していないと自覚して
サッサと降りて、沢全体を楽しみながら歩くのが良い。
もしそういった滝が登りたいのではれば岩登りのトレーニングは絶対必要であり
トレーニングせづに登れるほど甘くない。
他にも色々な注意点はあるが、最低限の知識として頭に入れて
それが行動を伴うようにしていただけたらと考えます。