単独登山のお約束について考えてみました
(一般規則みたいなものとでも言いましょうか)

こうでなければいけないと言う登山論ではありませんが、いままでの経験と一般的な原則をまとめてみました。あくまでも参考として読んでみて下さい。

1山へ行くときは必ず計画書を出す
 これは単独であろうとなかろうと、どんな山だろうと、当日思い立ったのであろうと、計画書を書くのは常識だと考えます。渡す相手は、自分の回りの人です。やはり心配してくれる人を安心させるためにも必要ですし、なによりも信頼関係がそこに生まれるわけですから。計画書を渡すと言うことは相手を安心させるだけでなく、計画に対して山の案内書を良く読んだり、地図で再確認したりして注意がいきとどきますし、自分なりに、計画書とはずれてコースにいい加減な気持では入らなくもなくなります。計画書を渡す家族がいないのなら、地元の警察署に訊ねて、そう計画書の提出する場所を確認するとか、自分の机の上に置くとか、友人に渡すとか、考えればいくらでも出てくると思います。渡す対象がいない、と言うのは、そこまで自分なりに捜してしないのだと考えます。
 人間の場合5m以上の高さから落ちればただでは済みませんよね。山の場合は低くても100m以上あるわけで、人間よりも数倍の大きさの岩とか、橋など一瞬にして流し飛ばす沢など、想像以上のパワーを持っているわけで、人が登って帰れるのもラッキーなことであると自覚した方がよいです。
 いままでそう言った天変地異に遭遇したことのない人は運が良かったのだし、遭難騒ぎが起こらなかったのは幸運だったのではないかと思ったほうがよいかもしれません。
自分が慎重な人間でまず遭難しないと思っていても、巻き込まれる可能性もあるわけです。
 またもし遭難に巻き込まれた場合、その遭難費用、捜索期間、家族親戚の気持など、イメージででも思ってみて下さい。
 捜索費用などは、一般的に捜索は警察のその種の人とか地元の山岳会の方々に無理してお願いするわけで、(会社を休んでもらったりして)一人1日1万円として10人で8万円。それを10日間やるとして80万円。もしヘリを飛ばすと、一回30万円以上。そう言った遭難関係の本も出てますので見るのもいいかもしれません。
 もしこの時点で計画書が出ていれば、山域、コースなどを絞り込むことができますし、生存している場合もし持参した笛など吹いていれば、発見される可能性がどんどん高くなります。
 逆に計画書が出ていなければ日にちはもっと増えるでしょう。また生存率も下がってくるし、万が一発見されなかった場合、今後、家族または親戚のみなさんはどうでしょうか。
 もし秋に遭難して発見されなかった場合、次ぎの年の春以降、沢登りの季節に発見されやすいです。それもだめならそのままと言う可能性もあります。
 僕の場合は人の入らない無名の沢の、そのまた枝沢などにブラブラと入ったりするものですから、現実的にそう言った方を発見します。だいたい捜索して発見不能の場合は低い所、沢に存在するようです。
 沢にはいろんなもんが落ちていて…、この手の話は別の項目でします。
と言うことで計画書はやはり習慣にして書かないと気持悪いぐらいになったほうが良いでしょう。もちろん僕もしかるべき所にずっと出してます。
登山入門書などを参考にして作り、それをコピーしておいて、予定が出来たらすぐ書けるように用意しましょう。


2道に迷ったら沢に逃げずに上に逃げる
 今までの経験および、遭難記録などを読みますと道に迷うと沢に入り込みやすいです。まだそう言った経験のない方にお話しますと。
 道に迷ったら基本的に元来た道を戻って正規の登山道を見つけるのが一番でしょう。それでも道がわからないと、疲労の度合いにもよりますが、心理的に低い方に行きたくなるようです。
 比較論からしますと沢に逃げるなら尾根の上に逃げたほうが、危険度はかなり違います。どんな沢でも滝が一つもない沢などほとんどないです。沢に降りた場合、そう言った滝をどのように降りるかです。尾根を巻くようにして降りるにしても下がどうなっているか確認が難しいです。万一降りられてまた滝が出てきて降りられなかった場合、こんどは元きた滝を登り返せるかです。体力的に降りるのは楽ですが、登るとなると、その数倍の体力がいります。僕自身も沢に降りたら一度も稜線に戻ったことはないです。それくらい沢の登りは急で苦しいです。
 いままで道に迷って沢を下降して楽だったことは一度もなかったです。突発的はなビバークも何度か行ないましたし、その分、家族には心配させたりしました。また僕自身沢の下降とかはザイルがなければ絶対やりません。ザイルがあっても大変であると、厳しい体験として覚えているからです。
 ですから尾根歩きをしていて道に迷ったとき、僕の場合は死にそうなくらい疲れていても死ぬよりは良い、と言うことで尾根の上に向かってあるきます。
これを行うだけでも半分くらいの遭難事件は防げると考えます。

危険回避の方法(山以前の自己評価について)


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