6 決死の行動食「実践遍」
行動食の携行する場所、および使い方
腹が減ってから食べたのでは遅い場合がある
一般的な尾根歩きの場合は、休憩したときに座って、ザックを開いてパンとかお菓子とか水筒を出すのが普通。またこれはこれでよい。
しかし先を急ぐ場合とか時間が惜しい場合などはいちいちザックを開いているのは手間がかかる。そんなわけで、そういう場合もふくめて、ザックの雨蓋にある空間を積極的に利用する。
雨蓋の場合はザックを明けなくても、ファスナーで一気に明けることができ、瞬時に食料を食べることができる。
また、天候の悪化とか雨の時に歩かねばならない時などは雨蓋に入れておくべきだ。雨の時などは、食事とか食料を食べると言うこと自体面倒になり食べないで済ませてしまうことが多い。
雨蓋を開けるのも億劫になる場合があるので、そう言う時はポケットにあらかじめ行動食を入れておき、歩きながらでも食べられるようにしておく。
行動食は、腹が減ってなくてもなるべく食べること。ドカ食いではなくて、こまめにすこしずつでも口に入れて、ガソリンとも言える食物と言う燃料切れを防ぐ。
過去に(今でもそうだけど)、5月とか9月、10月とかに、天候悪化で全国で大量遭難が出たことがある。原因は雨からミゾレに変わって、気温が低くなり疲労、凍死したことだ。以前は綿の下着を着ていた人が多かったこともあり、濡れた身体で低温が加わって凍死という事態になったらしい。それプラス、食料の摂取と言うことも、身体を温めると言う意味で大変に重要な問題だと思う。
凍死一歩手前になると食料も口に入らなくなることもある。そういった状況の場合、万一食べたとしても、内臓の機能的低下でエネルギーに転化できるのか疑問だ。だから、体力的に余裕があったり、食欲があるうちは無理にでも口に入れてエネルギーの転化にし、内面から温める努力は必要だ。
僕の場合などは、冬とか岩とか薮山とかに行く場合は、食料はビニール袋に1回分づつ小分けして入れておく。そして、出発前に雨蓋かポケットにそれを入れておき、歩きながら、登りながら、休んだときとかに袋からだして食べるようにしている。
冬などの場合は吹雪の時などなおさら食料を食べることが必要なわけだ。そう言った時、手袋を取らないでもそのままポケットに手をつっこんで行動食を食べられるようにしている。その時はビニール袋は開けたままにしておき、ミトン手袋のまま食物を食べられるようにしている。キッチリしまってあった場合、手袋のままではどうにもならず、素手で出し入れすることになってしまう。
尾根歩きの場合、そう言った行動食の小分けとかが面倒であるなら、とりあえずアンパンとか1〜2個を雨蓋に入れておくことを勧める。休憩でもし、それを食べたのなら、またザックからそこに補充しておけば良い訳だ。
これはある意味で習慣化が必要で、休憩も出来ない場合になった時、無理な場合でも瞬時に食料を食べるられる、と言う想定を基にしている。
行動食の中身
雨が降りしきる時とか、吹雪の時、登攀中のときなどに、登りながらでも食物を食べると、その食物が瞬時にエネルギーに変わっていくな〜、ジワーっと身体に広がって行くな〜、と実感するときがある。実際にはそんな簡単に行くわけではないが、腹に食物が入ると自然と腹に力が入ってくる。バテ気味の友人に食物を無理にも食べさせたら、歩く気力が出てきて問題解決した、と言うこともあった。
その行動食の中身について考えてみます
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