12 サポーター 予防装備としての必須装備
登山者のための必須アイテム
2006の夏休みはお盆あたりに北穂の東稜にいった訳だが。
その際の宿泊は二泊とも山小屋だった。それらの話は別事項にアップするにして。
今回の話は山における傷害の対策についてだ。
二日目の泊まりは氷壁の宿、徳沢園に泊まった。宿泊の部屋は大部屋で、20人は泊まれる場所で順次人が充足された。
夕方になると泊り客はだんだんと打ち解けて、いろいろな話が飛び交い始めた。
その中で、夫婦連れの奥さんが槍沢で足を取られて膝を捻挫したとのこと。相当に辛そうな感じだった。その話の中で僕の隣の人も常念で膝を捻挫して、上にある診療所で負傷の治療を受けたと話だした。右膝を治療してテーピングしてもらったのだが、かばっている内に左膝もおかしくなって相当苦労して小屋にたどり着いたとのことだった。
その奥さんもかなり痛そうで、そのうち徳沢には日大の診療所があるからすぐに行ったほうがいい、ということになった。僕はいつもサポーターを装備しているので、奥さんに「サポーターありますが貸しましょうか」と言ったら、テーピングしているのでいらないとのこと。ビッコを引きつつ部屋を出て行った。
すぐに隣の人が「もしよかったらそのサボーター譲ってくれませんか」と話しかけてきた。彼の話によると、診療所でテーピングしてくれたのだが、なるべく早急にサポーターをした方が良いと言われたとのこと。僕はもちろんOKで、即渡した。その際彼は済まないからとお金をくれた。
数時間たちその奥さんが戻ってきたが、その足取りはヨロヨロ。入り口にいた年配の男性が「膝を痛めたんですか」と話しかけ、奥さんは「そうなんです、いま診療所にいったんですが、もしかしたら骨折しているかもしれなくて、副木を当てましょうか」と言われたとのこと。年配の男性も「僕も昨日足を滑らせて膝を捻挫していまだに痛いです」と真顔で話していた。
この日だけでこの部屋に三名の膝の負傷者がいた訳だ。この時期は長い休みが取れ、かつ晴天が長く続くので、長い山旅の人が多くなる。長期間ということはそれだけ長時間肉体を使い、かつ装備食料も多くなり荷物も普段よりもかなり重いことになる。重装備、肉体の長時間の酷使となるとどこかに負担がくるのは当たり前ということになる。また長期山行のためのトレーニングをどれだけしたか、ということも問題となってくる。
普段より過酷な肉体労働なのだから、それなりの対処は必須といわなければならない。
重装備なので、足に負担がかかるのはあたりまえだ。ほとんどの人は足および足首にかんしては、かなり性能のよい登山靴を選んで、足に関してはほぼ問題ないだろう。
僕にしてからが、軽登山靴ではあるが、かなりしっかりした靴で、こんなの必要かなと思ったが、購入して今回履いてきた。北穂の下山中、岩が傾いて足先があさっての方向に動き、足首がグキッといった。やばい捻挫したかな、と思ったが装甲された靴のお陰でほとんど足首を痛めることはなかった。これがフニャフニャの靴だったら足の骨でも折れていたかもしれない。
靴に関してはみなさんほぼ完璧で問題ない。
問題なのは膝なのである。登山において肉体の関節部分であぶないのは膝だろう。足首は完璧な装甲なのに膝は丸裸というのはどういうことだろう。
岩場などでは膝を壁にぶち当てたりするし、崖のある道で端が崩れたら足は守れるが、その上の膝に余波がくるのは当然のことだ。まして重労働かつ重装備の状態では都会生活感覚の身体ではひとたまりもない。
基本的に僕も含めて一般登山者は膝がウイークポイントだ。ある程度トレーニングに励み、山も年中行っている登山者の場合身のこなしで反射的に身を守っている。
同じく北穂での下山中のことだが、70リットルくらいのザックを満杯にして上にはザイルをくくり付けたクライマーがドンドコ降りてきて、下っていった。そのうち道の端が崩れて左足がズルッと崖底に膝下くらいまで落ちたが、一瞬体制を立て直して倒れることもなく道にもどり何事もなかったように降りて行った。
普通ならあの重量を担いだ状態で態勢をくずしたら倒れるか、どこか痛めるかするだろう。その辺がトレーニングを積んでいる人とそうでない人との差かもしれない。
またトレーニングを積んでも、負傷を免れない場合もあるかもしれない。
そういったことで、無防備の膝を自覚もなく無防備のままで、山に向かうのは大変に危険ではないかと実感する。
僕の場合、沢とかバリエーションに行くので、つねに両膝、両肘のサポーターは必須装備となっている。
行動中に装着することもあれば、そうでないときもあるが、いろいろな面で安心だ。
過去にも沢で膝を岩にぶつけて息ができないくらいしばらくしゃがんだままになったことがある。肘にしてからがそうだ。
そういった過去の痛い思いは、もう御免なわけで、経験的に最重要装備となりつつある。
今回の山行での彼らの負傷は、人事ではなく、皆さんにとって可能性大であると言える。ましてソロであるならば死活問題に陥ってくる。
ということで
両膝のサポーターは必須装備である。特に重装備の場合、ちょっとしたフラつきを防いでくれる。
行動中において着用するかは岩場が連続したりする場合とか重装備での登山とかで判断できると考えます
万一膝を捻挫した場合片方が負傷しても両膝にサポーターをするのが賢明だろう。かばう足もかなり負荷がかかる為だ。
両肘のサポーターについては一般的に負荷がかかる箇所ではないので必要ないかもしれない。僕の場合は沢、岩、バリエーションでの岩に肘打ちの行為から身を守るため着用してるので。
最近のサポーターはいろいろな種類があり、性能も良い。
遠紫外線の出るソフトなもの かなりきつく固定できるもの バレーボールに使用するような膝の前に厚いウレタン装甲されたもの などいろいろ
みな様も予防装備としての一つとしてお考えください。