3 山磁石、地図は命の綱
磁石、コンパスについて
磁石(コンパス)は登山装備の必須中の必須だ。しかし登山用具は揃えても、磁石は持っていない、と言うよりは持ち歩かない人などがいる。また持ち歩いていても、山行中にほとんど使わない、と言う人も多い。
問題だ。
用具として揃えても持っていかない人があるのは、なくし易い、家に忘れて来た、などのことがあるかもしれない。
また、持っていてもほとんど使ったことがない、と言う人も多いのではないだろうか。
磁石の購入ポイントとしては。
○大きすぎないこと
○機能がゴテゴテ付いていないこと(温度計、スケールなど)
○最低機能で安いこと
○一種の消耗品と考えて、実践的に使用すべきものであること。
などでしょうか。登山の場合、オリエンテーリングと違うので、機能とかかさばるとかは問題外だと考えます。
要するに現在位置が分かればいいわけだから。それに大きかったり、機能がいっぱいあるのは、最初の内は山などで使ったりするけど、そのうち面倒になってきて見向きもしないことが往々にしてある。
高価だったりするとザックにしまったりして、常用と言う意味合いがなかったりする。また首から下げる方法もよいけど、いろいろなものを首から下げるのはその内、うざったくなってくる。カメラ、マップケース、バック、コンパスなど、首回りがうざいわけだ。
それでザックにぶら下げたりするが、そのうちヤブとかに入ったとき引っ掛けてちぎれて落としたりする。
過去の僕の経験からすると
●多機能のもの、軍隊仕様的のものは下げていると重く感じたりした。それほど密度の濃い使い方をするわけではないし、使い方がよく分からなかったりなので結局人にあげちゃった。
●透明でスケールとかルーペの付いているオリエンテーリング系のコンパスは首から下げていたりポケットに入れたりしていたが、そのうち山で紛失。首から下げていると行動の激しい時とか冬なのど場合、すごく邪魔になった。それでポケットで出し入れしているうちに紛失。
●ブリキ製の安物を使っていたが針が不安定で地図を見ているとイラついて、使わなくなった。
●シンプルな透明のプラスチック製のものはすごく使いやすかった。それで首から下げても違和感がなかったが、コンロを使っていたときに炎が首から下げたコンパスに移って燃えてしまった。壊れたことよりも首回りで燃えたことのショックが大きかった。
この場合は首から下げて、かつ胸ポケットにしまっておくのが正しい。
と言うことで 僕の場合は最低機能の山行に耐える一番安いものを購入して、それをザックの背負いストラップのあたりにギッチリと縛り付けておいてます。または、いつも使っているポーチの肩掛けストラップにガッチリくくり付けたり。
基本的に磁石は登山用具リストに書き込んでありますが、一々そのリストどうりに並べて、かつ持っていくと言う用具ではないです。必須用具なんだからリストに入れるとか言う以前に、ないとヤバイ用具なわけです。遭難の可能性を回避する為の道具なわけです。
だから山に行く場合ザックが必ずいる訳で、そこに常に縛り付けていれば、ほぼ忘れることはないです。
そのくらい山においては、ザックとか登山靴と同じくらい必須のわけです。山登り行く場合登山靴とかザックを忘れる人はいないですからネ。
要するにリストに加えて、持っていく以前の用具なわけです。
ザックがたくさんある人もいますね。そう言う人はすべてのザックにくくり付けておいても損はない品物ですよ。ハッキリ言って。
僕の場合は山では必ず持っていくショルダーパッグ(ポーチ)の肩紐に固定してあります。ショルダーには地図、薬、サイフ、保険書番号の控えとか入れるので100%山に持っていってます。
●プラスチック製は首から下げている場合、コンロの火が燃え移る場合がある。
●ポケットに入れておくと出し入れで紛失しやすい。
●ザックにぶら下げておくと、枝に引っかかったりして千切れる場合がある。
コンパスを設置する場所。時計バンドに付ける(時計用のもの)。ザックの肩ストラップのどこか。ショルバーバックに付ける等。
あとは首から下げ、衣服のの胸ポケットに入れる。胸ポケットにコンパスを入れて、紐を胸ポケットのボタン穴に付けるなど方法はありますが、あとか各人で工夫してみてください。
僕の推奨する所持方法
○腕時計のバンドに付けられるコンパスがあるのでそれを使用する。900円くらい
○オイル入りのものは針がガタつかない。最近のものはオイル仕様が多い。
○ショルダー(ポーチ)のバンドにくくり付ける。
○ザックの背負い紐の適当なところに付ける。
○紐をバンドに通して、ズボンポケットに入れる。懐中時計みたい。
磁石、地図の利用法
地図には国土地理院の五万分の一、二万五千分の一のもの
昭文社などで作っている山岳地図 などの地図があります。
二万五千図は特殊な山行。沢登りなどに使う頻度が高いですが普通の山行ではあまり使わないです。沢登の場合、枝沢と本流の選択など、かなり精度の高い内容が要求されます。籔山登りなどでも利用性は高い。
五万図が尾根歩きで一般的に使います。 それ以外に山岳地図でもかなり使えると思います。
一般的な尾根歩きの場合、道のある尾根の違い程度の選択なのでこれでかなりカバー出来る。
それ以外に市販の山岳地図でもかなり使えると思います。ないよりはかなり良いです。最初はこの市販地図で慣れると言うのも一方法です。
普通、登山入門書などには磁石で北を確認し二方向を確認して現在位置を把握する、と説明されています。大正解です。しかしそれも常時行うとなるとかなり面倒なことです。
僕自身がやっていることは、山登りで休憩したら必ず地図を開いて眺める、と言うことです。かなり習慣づいてきていて雨でもとりあえず見ないと、気持悪い感じです。
だからショルダーバックの中に入れていて、歩いている時でも気が付いたら引っ張り出して眺めています。磁石の使用はその後でしょう。
まず地図を見る。とりあえず何が何でも見る習慣を付けることでしょう。そのためには手元にすぐ出せる環境と言うか、状況を作っておかないと。マップケースに入れるのも一方法でしょう。ザックに入れておくのは持ってないのと同じです。
マップケースもショルダーも持っていないのなら。地図をコピーして胸ポケットに入れるとかも一方法です。僕などは山の詳細ルート図に関して必要箇所のみコピーして胸ポケットに入れておきますけど。
僕の場合、もっているどの地図もボロボロに近いです。またよく行く同じ山域の地図は三枚以上もっています。遭難のことを考えたら安いものです。
そう言うことで
●気が付いたらすぐ見ることの出来る位置に地図があること
●休憩したら必ず地図は見る。そして現在位置を確認できたらする。
これが習慣付けられたらかなり地図読解能力は向上します。
それ出来てから磁石を使いだすのも遅くはないです。
地図上の二方向の確認について 道がちゃんとあって、迷っている訳でもない状況なら好きなだけ二方向確認でやって現在位置の確認をすれば良いです。
ここでは道がなくなった状況でお話しています。
地図上と現在見ている展望上のある場所を特定するのはかなり難しかったりします。誰が見ても槍ケ岳はわかるけど、ドングリの背比べみたいな山ぱっかりだったら特定は難しいです。命に別状ない状態で、クイズみたいに特定して外れたら「あはは外れた」と言うのなら無問題です。しかし、風雨荒れ狂ったり、夕闇せまり、下山路を探している時に展望から或る山を特定するのは大変勇気のいることです。「僕なら簡単にできる」と言う人がいるかもしれませんね。
過去の山行で、苦労して道を捜したことのある人の場合、地図を見て現在位置を確認すると言う行為はある程度信用しちゃいます。
僕も読図して二点間の確認をやってみて、とんでもない所に行ってしまった、と言うのは一度や二度ではないです。
という訳で、晴天であり、道も間違っていない場合の現在位置の確認は自分でも信用してます。しかしガスったり夜だったり、道が分からなくなった場合の現在位置の確認については自分自身では半分以上信用していません。
要するに曇りとガスとか雨の時とか暗いときの二点での確認と言うのはかなり当てにならないと言うことです。
また、晴天時でもあまり行った事のない山域で道に迷い、その時地図での現在位置確認はかなり難しい。
正しいと判断出来る状態。たとえば道標、三角点、特異な山、岩の存在、ちゃんとした登山道などがあったときに初めて完全信用しているわけです。
しかし、道が分からない場所で地図上で現在位置を確認して、そこから希望する地点への移動に関しては前に書いたように僕自身、半分くらいは信用していないです。
何と言っても100%あたらなければ、ヤバイ状況もあるわけで、その辺責任をもってこっちだ、と言うのは難しい。後であの時はしょうがなかったなどの言い訳は許されないこともあるわけです。全面的に信用できるものではないですし、万一間違った場合、精神的ショックはかなり大きいです。その辺の遭難に対する危機意識の薄さが問題になる。
全面的に信用すると言うことは、それに頼って、万一間違っても、間違いであると言うことを認めなくなる、又は認めたい気持になれなくなる。それが理由でどこまでもズルズル行ってしまい、気が着く頃は最悪の状態、と言うケースは少なくないです。
と言うことで
●平常時以外の時は読図しても半分信用しないで、次の策に備えて気持に余裕
持っておく、と言うのが正解でしょうか。
●人間の判断はあてにならないことが多いので、正しいと判断していても「半分はあたっていない」と思っておいた方がよいみたいです。
今までに僕を含めて、多くの仲間の方向不確実行動をしてきているのを見ていますのです。
●違っているうようなら元にもどる
自分の半分以上信用していない場合、早く間違いに気がつきます。それで気落ちせずに無理なく戻れるの
自分の判断を全面的に信用して万有引力に身をまかすようになったら地獄へ近づきつつあると思ったほうが良いでしょう。
これを読んだんだくらいでは実感として湧かないかもしれません。僕もイヤと言うくらい思い知らされて、やっと身についたものです。その体験談も近いうちに書きますのでそれを読んで危うきに近寄らずの気持をもっていてください。
と言うことで
まとめ
磁石の購入ポイントとしては。
○大きすぎないこと
○機能がゴテゴテ付いていないこと(温度計、スケールなど)
○最低機能で安いこと
○一種の消耗品と考えて、実践的(ひんぱん)に使用すべきものであること。
●プラスチック製は首から下げている場合、コンロの火が燃え移る場合がある。
●ポケットに入れておくと出し入れで紛失しやすい。
●ザックにぶら下げておくと、枝に引っかかったりして千切れる場合がある。
僕の推奨する所持方法
○腕時計のバンドに付けられるコンパスがあるのでそれを使用する。900円くらい
○オイル入りのものは針がガタつかない。最近のものはオイル仕様が多い。
○ショルダー(ポーチ)のバンドにくくり付ける。
○ザックの背負い紐の適当なところに付ける。
○紐をバンドに通して、ズボンポケットに入れる。懐中時計みたい。
地図の使用方法
●地図は尾根歩きの場合五万図か市販登山地図がかなり使える
●気が付いたらすぐ見ることの出来る位置に地図があること
●休憩したら必ず地図は見る。そして現在位置を確認できたらする。
現在位置が不明な場合の対処
●平常時以外の時は読図しても半分信用しないで、次の策に備えて気持に余裕
持っておく。
●人間の判断はあてにならないことが多いので、正しいと判断していても「半分はあたっていない」と思っておいて。柔軟さを持つ。
そして正しいと判断出来る状態。たとえば道標、三角点、特異な山、岩の存在、ちゃんとした登山道などがあったときに初めて完全信用する。
●違っているうようなら元にもどる 自分の判断に第三者的な眼で疑問を投げかけている場合、早く間違いに気がつきます
。
と言ったことでコンパスと地図は飾りではなく、常に使いたい時にすぐに出せる場所にあること。ちょっとでも気になったらその二つをすぐに使う、と言うことが単純ではありますが最大の使い方だと考えます。
おわり