●ロペス事件●
まず何はともあれロペス暴行事件について。6日の中日戦で2度の走者2塁の打席で、安打を放ちながらも2塁走者の前田がどちらもホームに還らず、そのことに対してベンチ裏でもみ合い(暴行?)行為に及んだというもの。それに対して球団は10日間の登録抹消。
まあこれだけ聞けば「自分のインセンティブ契約のためだけに前田様に暴行を加えるなんて、なんて非道いやつなんだ!」という感想になるかもしれない。しかしロペスは現在本塁打こそ出てないが、今年は地味に扱われたがなんと「3冠王宣言」もしているし、またその通り打率は.417と絶好調。そしてもっとすごいのが「.833という得点圏打率」。現在打点トップ(8)の松井とゴメスの得点圏打率がそれぞれ.333、.375というのを考えれば、「ランナーが前田でなければ」もっと打点は増えていて、とりあえず2冠王は狙える位置にいるかもしれない。また「チャンスでしぶとくセンター前に落とす」のがロペスのバッティングの持ち味だから、それで打点が稼げないとなると、ロペスのバッティングは根底から変えていかなくてはならなくなるだろう。それを考えれば、折角執念で打った安打に「2塁ランナーがハナからホームに還ることを考えず3塁ベース上で止まっている」のを見たらイライラが溜まるのも当然かもしれない。
勿論そんな感情をフィールドの中でアピールしたり、ましてや試合中のベンチ裏で暴行行為に及ぶなんてのは、集団競技をするものにしたら失格どころの騒ぎではない。ロペスもその辺のところは反省しているようだが、契約か打順が代わらない限りこの問題は常についてまわる問題になるはずである。カープフロントの手腕に期待。するしかない。

●金本の不調●
昨季も4月は調子に乗らなかったが、それは「開幕前の体調不良のせい」とされている。また昨年のように「次打者、次々打者の力量不足」で金本との勝負を避けられることになり、打撃が狂ってしまうというのも今季のオーダーには当て嵌まらない。「一本出たら楽になる」、と解説者は調子のいいことをいうが、今日第一打席での安打後も2打席目のライナー以外は迷ったようなバッティングでヒットの出る、ましてや本塁打の出る気配は見えなかった。もちろん「時間が解決する」とは僕も思うが、やはりバッティングフォームが狂っているのはたしか。「テイクバック時の力の入り過ぎによる急ぎすぎの動作」とそこから来る「タメの少なさ」。またその悪いフォームが「今季の高めのストライクゾーンに思いっきり不利」に働いている。「振り切らなきゃいけない」という解説はあたっているが、それに加えて「もう少し落ち着いてトップの位置をしっかり作って」というのも必要だろう。9日には待望の一発も出ただけにそろそろの期待もしてしまうが、まだやはり余裕のあるバッティングはしていない。回りの選手の調子はいいし、チームも負けが込んでるわけではないんだから、いい意味で「打てなくてもいいや」くらいの開き直りをもってもいいんではないだろうか。

☆東出の好調☆
昨季シーズン終了後に「打撃フォーム改造」。お披露目はワールドカップ。その時にはすでにいい感じで振れていたからやはりこの人の「センスのよさ」というのを感じる。
まずこれまでのフォームの悪かったところは、構える時点で「バットを立て」ていること。力のない打者がバットを立てた状態から振りにいくと、内角球と高めのボールに対応ができない。昨季のポップフライの多さはあのバッティングフォームが全てと言っていいだろう。
で今度のフォームはしっかりと「バットを寝かせ」ている。このバットを寝かしたバッティングフォームの利点はとにかく「スムーズにバットがでる」ところ。特に「高めの球」は打ちやすい。内角の球にも上手く対応ができるが一番難しいのが内角の低め。というか「低めは全部難し」くなるんだけど、内角が一番バットを振り切らなければならない分やりにくいのだ。あとは真ん中の球はセンター。外角の球はレフト方向へと打ち分ければいいだけのシンプルなバッティングができる。しかしフォーム改造から六ヶ月くらいですでにレフト方向への打球も、というよりレフト方向への打球のほうがきれいに打てているのに驚嘆。
ただしこの良いこと尽くめのようなフォームも一つだけ欠点がある。それは「打球が飛ばない」こと。言い換えれば「打球が上がらない」。すぐに打球が地面についちゃうから外野手の間を抜くというのは困難になる。だから長打があるとすれば1塁線を抜く痛烈なヒットか、レフト線にうまく打ってきわどく2塁打。そんなもんだろう。ちなみに10日の試合が終わった時点で東出の長打は0。
それでもこれだけヒットが打てて走れれば二番打者としては文句のつけようがない。あとは四球をしっかり選んで「出塁率4割目標」で。無理?じゃあせめて3割6分。うまくいって3割8分。

トップへ

東出の好調

トップへ