概要−プレーオフは、公式戦(リーグ戦)で2、3位になったチームがまず3試合を戦い、その勝者が1位チームと5試合を行って日本シリーズ出場チームを決定する。試合はすべて上位チームの本拠地で行い、入場料収入やテレビ放映権など、試合に伴う諸権利も原則としてすべて上位のチームに与えられる。
実は、前の審判問題に関しては絶対反対の立場だが、このプレーオフ問題に関しては、僕は世論ほど批判的ではない。たしかに140試合もやって残りの数試合で順位をひっくり返されるって言うのは、それで負けた方が悔しいのはもちろん、勝ったほうにしてもすっきりしないものがあるだろう。
ただ僕がこのプレーオフ制で評価したいところは、上に書いた概要の後半部分、すなわち「試合はすべて上位チームの本拠地で行い、入場料収入やテレビ放映権など、試合に伴う諸権利も原則としてすべて上位のチームに与えられる。」というところである。よくこの問題を語る時に、「3位狙いで余力を蓄えて、プレーオフに準備万端で出てきて優勝してしまう」という意見が出るが、このシステムだと経営的にも1位になってないといけないと意味がないわけだし、またどの試合も上位チームの本拠地でやる、つまり勝つのが当然のシチュエーションでやるというところもおもしろいと思う。これでひっくり返されたらやられた方がおかしい、という考え方。
もともとパ・リーグはプレーオフでセ・リーグとの差別化を図ってきた経緯もあるわけだし、また今もやらなければいけない状況に来ていると思う。どうせならインターリーグ(セ・パの交流試合)などの方向で進めて欲しかったが。先に言った「逆転優勝をしてもすっきりしない」という見方も、やってみれば意外と、負けが込んだ時でも「まだまだ3位は射程圏内ですからねぇ」などと広島カープで言えば元気丸のような、地元応援番組では叫んで盛り上がっているかもしれない。夏場以降にだって諦めずに真剣に優勝目指して応援できるのはとてもいいことだと思う。
プロはファンあってのプロ。要はファンの意識の問題だと思う。たしかに元プロ野球選手の解説者でこの案に諸手を挙げて賛成という人は聞いたことから、現実的に現場レベルで考えたらどうしようもない案なのかもしれないが、ファンが喜ぶことならプロ選手として最高の結果を目指して全力でやらなければならないはずだ。だからプロ野球ファンはまだやってもみないうちから、意地の悪いマスコミの物書きに踊らされるな。Jリーグを立ち上げる際、川淵三郎チェアマン(現協会会長)は“抵抗勢力”に対し「時期尚早という人間は百年たっても時期尚早という」との名言を口にし、逆風の中、先陣を切ってリーグ創設に尽力した。本当にプロ野球ファンなら、このような改革を楽しみに待ってみようじゃないか。
それともう一つ僕がこのプレーオフ制を支持する理由。いつか書いたかもしれないが、僕の夢は「カープVSロッテ」の日本シリーズ。これならロッテが優勝する目も多少は上がるのではないだろうか。どうせ今の世論だと1年でまた元通りだろうから、来年意地でも優勝してもらわねば。もちろんカープも優勝しないと意味はないんだけど。
トップへ