「優駿」(発行・日本中央競馬会)は、私が競馬を見始めたとき、最もお世話になった月刊誌でした。なんせ中学3年生(女子)でしたから、競馬新聞や週刊誌には手が届かなかったのですよ。ちなみに最初に買った競馬新聞はライアンが出走したダービーの日の「競馬ブック」。松本さんはライアン本命なのに、本紙本命はハクタイセイになっていてむかついた。
どっちにしろ外してるわよ・・・競馬ブック・・・。
それはともかく。初めて買った「優駿」は「歴史を彩る記念号。第100回天皇賞、第50回菊花賞」と表紙に書かれた、とってもとっても懐かしい、想い出の一品。これ実は、現在の「優駿」と値段もページ数も同じ。が、やっぱりこの頃の「優駿」のほうがいいなァ、と思うのは読み応えのある記事が多いから。「今月の記録室」は(現在の重賞データファイル)どう考えても昔のほうがいい。今も勝馬の血統は載っているけど、出馬表がないから他の出走馬の血統がわからないし、記事の行数自体も減った。まぁ、いろいろと問題はあるのだろうけど、カラー写真よりも記事のほうを大事にしてほしかった・・・というのが正直な感想。
いや、なにより、B5判に戻してほしい・・・・・
(買いづらいわ、読みづらいわ)
「優駿」にグチる前置きが長くなりましたが、今回は「サラブレッドヒーロー列伝−20世紀を駆けた名馬たち−メジロライアン」の感想なのです。20世紀を駆けた名馬!名馬ですよ。「優駿」バンザイ!(おいおい)
この記事を書かれた方はジュニアCからライアンを見たとのこと、うらやましい。また「横山典弘とコンビを組んだこと、また勝てそうで勝てないところがファン(特に女性ファン)を増やした」とありますが、この2つは確かに、ライアン人気の原因そのものだったと思います。
話がそれますが、私は武豊&スーパークリークの大ファンでもありました(鹿毛が好き)。クリークの場合、強い(鞍上も含めて)ことが最大の魅力だったのですが、それに対してライアンはちょっと弱い(鞍上も含めて)のが、おんな心をそそってしまったというか、なんというか。もっとも、いま戦績を振り返るから「宝塚記念しか勝てなかったね」ということになってしまうけど、当時は「ライアンが一番!(どんなに負けようとも)」と信じていたんですよ。
また、記事の中で奥平調教師が「2400メートル以上になるとちょっと苦しかった」と語られていますが、当時の私は「3000でも3200でもライアンは走れる」というライアン距離伸びて良し神話を抱いていました。「あれ?」と思ったのは、現実に春の天皇賞に負けてから。
でも、皐月賞は?ダービーは?
勝てたんじゃないのか?
・・・というファンのもどかしい想いを納得させてしまう一言。
「僕が未熟だったから、ライアンが勝たせなかったんです」
・・・横山騎手はライアンが引退した頃からこう語っていますが、裏をかえせば「未熟な乗り役が乗ってたから負けました」と認めるようなもの。この「乗り役がヘタだった」と乗り役自身が認めてしまうことに「ライアンは、本当はとてつもなく強いウマだったんだぁ!」・・・と、現在も根強く続く「ライアン人気」の原因の一端があるのかもしれない、と思う。
さて、記事の最後はもちろん、種牡馬としてのライアン。なんとか2億4000万でシンジケートが組まれたものの、内国産の不人気で種付料が下がっていったこと。ドーペルやブライトの活躍で一気に盛り返したこと。現在はお父さん(アンバーシャダイ)と息子(メジロブライト)の親子三代、アロースタッドで暮らしていること・・・。ライアンには、これからも活躍馬を出し、ノーザンテーストに始まる父の系譜を伝えていって欲しい。単なるライアンファンの期待だけでなく、サラブレッド生産者の期待を背負っている、大事な血統であると思うし。
・・・さて、ライアンの記事のやや手前「春の北海道でドリームホースに再会する」に目を移す。あ、これさぁ、ライアン51位だったらしいね、51位!20世紀を駆けた名馬(しつこい)なのに。
ここには、日高SSにいるスーパークリークについて書かれていた。武豊に初G1の菊花賞をプレゼントし、天皇賞の秋春連覇もやってのけたスーパークリークは、しかし種牡馬としては失敗。父・ノーアテンション、母の父インターメゾ。せめて1頭くらいは後継種牡馬になれるくらいの活躍をしてくれるのではないかと思っていたが、そんなに甘くはなかった。現在はアテ馬の仕事をしているというクリークの記事を読むのは、オグリキャップの種牡馬としての不振よりも、ずっと辛い。
見ると、クリークは46位(投票)だったらしい。これを見て初めて、ライアンが51位で良かったと思った。だって、スーパークリークはライアンより強かったんだから(実績としてはね)。ライアンより、上にいてもいい馬なんだから。
種牡馬として成功するもしないも、名馬は名馬。
あたりまえだけど・・・。
でもやっぱ、クリークの話は辛いっス。
|