WWFとは、別に絶滅寸前の動物を保護するパンダのマークの団体の事ではありません。
World Wrestling Federationの略で、アメリカのプロレス団体です。
私は日本のプロレスはほとんど何も知らないのでよくわかんないのですが、
この団体は日本のそれとは違って「台本あります。」と公言しているのです。
早い話が終わりの無い連続ドラマを見るような形で番組を見ることになります。
現在日本で見れるWWF関係の番組は一週間で6本。そのうちの"RAW is WAR”と
”SMACK DOWN!"の2大番組(各2時間)で、どんどんドラマが続いて行きます。
そして、だいたい月1回の特番(アメリカではお金を払わないと見れない)で一応ドラマの決着が
つくことになっています。
なので、流れとしては
RAW is WAR
(この番組で人間関係のこじれやいさかいが起こる)
↓
SMACK DOWN!
(数日前のRAWで起こった事件が更に発展していく)
↓
これが1ヵ月程続く
↓
特番(名前はその時によって変わります)
(複雑な敵対関係の決着をリング上でつける)
・・・と言った感じでしょうか。
RAWにしてもSMACK DOWN!にしても、もちろんちゃんと試合もやるのですが、とにかくドラマが長い長い。
私はもともとプロレスなんて全然興味無かったのに、何でハマったのかといいますと、
そのドラマの展開があまりに破天荒で面白いからです。
WWFのオーナーが自ら出てきて奥さん(本物)の目の前で若い愛人(ウソ)とキスしたり、
オーナーの娘(本物)はヒールレスラーと結婚(ウソ)して悪の限りを尽くそうとするし、
超人気のレスラーが首を痛めて長期欠場する際には、わざわざそのレスラーを何者かにひき逃げさせると言う
ドラマを作ったりします。で、そのレスラーが復帰した時には引き逃げ犯は誰か、と言う犯人探しのドラマが
また始まる、という展開になって行きます。
演じてる人は本物の社長だったりするから、ウソと本当の区別があいまいになるんです。
しかも、オーナーがこの壮大なドラマの一番の悪で、オーナーにつく人は悪い人(ヒール)、
反オーナー派はいい人(ベビー)と言うわけのわからない構図が基本になっているのです。
ちなみに、このオーナーは試合もします。その娘(ホンモノ)も試合をします。息子(ホンモノ)も然りです。
なんで億万長者一家が総出でわざわざレスラーに技かけられなきゃいかんのだ、と思わせるところが凄いです。
チャンピオンにしたって勝敗は台本で決まってるから、「どうやって試合に勝つのか?」と言うところに注目が行くのです。
その試合にしても、もちろん殴る蹴る技かける、なんかはガチンコでやっているので見ていて盛り上がるのですが、
例えば、世界王者(WWFで一番権威あるベルト)を決める戦いでフォールしてツーカウントまで取ったところで
レフェリーがやられてる相手が替え玉だったことに気付いてカウントをやめて、みんなで呆然としているところに
ホンモノが現れて背後から闇討ち状態で攻撃しかけてベルトをゲット、とかそんな感じで王者が決定したりします。
とにかくWWFは真剣な戦いを求める人には向いていません。
「プロレスはショーだからなんでもアリ。」「面白かったらヤラセでも全然構わない。」「巨乳が見たい」と、思う方には最高の娯楽
だと思います。日本のTVドラマなんかより全然面白いですよ。
WWFの効能
その1・私は英語が大の苦手。高校時代は偏差値50を超えた事が無く、(もちろん全国模試で)
能力別のクラス分けではバカクラスに入れられて少人数で特訓を受けさせられました。
大学に入ってからは本当は2年間でいい所を学科100人のうちたったひとりだけ単位を丸々落として
なぜか3年間も英語をやるハメに・・・。(全部実話です。)
そんな私でも、WWFを見始めてからは「字幕が無くても理解したい!!」と、人生で初めて英語への
向学心に燃えるようになったのです!!マジで駅前留学を考える今日この頃。
実際、WWFを見る事によって、色々な単語を覚えることができました。
「ガラガラ蛇」「ケツの穴」「子犬」「金網」etc・・・。数え挙げたらキリがありません。(←ウソ)
その上更に、短い言い回しまで覚えられたのです!!
「テーブルを持って来い」「かかって来い」「覚悟しておけ」etc・・・。素晴らしいことです。
「そんな言葉はあまり覚える必要無いのでは・・・。」と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、
旅行に行った時にはきっと役に立つフレーズばかりだと、私は信じています。
その2・あれは2001年の正月2日、私は久々に実家に帰り(ちなみに徒歩2分)、あまり気乗りのしない
毎年恒例の新年会に出席しました。そうすると、普段あまり会話を交わさない父親が子供のような済んだ目で、
「ケーブルTVでやってるアメリカのプロレスは最高だぞ!!アレを見たら日本のプロレスはもう見られないぞ!!」と
何とWWFの面白さについてこれでもかと語りだしたのです!!話の内容はロック様の素晴らしさとリキシの事でした。
私はまさかあの恐ろしい実の父親がこんなにも楽しげにWWFのことを話した驚きと、自分の父親も私と同じユーモアを
理解できる人なのか・・・と感動に打ち震え、それまでほとんど父親と世間話などした事がなかったのに、
今ではWWFの面白さをお互いメールで語るまでに仲良くなりました。
私の弟は中学の頃からちょっと横道に逸れてしまい、姉の私も一時期恐ろしくて口を利けないことがあったのですが、
この弟もなんとWWFを楽しんでいる事が同時に発覚。もともと日本のプロレスが好きで週刊ゴングを愛読していたのは
知っていたのですが・・・。それからは姉弟の絆は更に深まり、以前よりも頻繁に会うようになり、楽しくWWFについて
語り合う理想の姉弟になりました。
このように、WWFは崩壊しかけていた家族の絆を取り戻す役割も果たしてくれました。今ウチの実家は円満です。
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