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Devilsの巣窟、コンチネンタルエアラインアリーナへのバスは、7時半にface off の日は、6時にポートオーソリティを発車する。 地上3階位のフロアの304番のドアの前から、バスは6時20分に発車した。 <ウォームアップに間に合うのか…。> 夕暮れのマンハッタンを後にして、バスはトンネルをくぐり、荒涼としたNJの地を走った。 高速の出口の左右はなぜかビッグサンダーマウンテンの張りぼて岩壁にも似た、ごつごつした岩肌だった。時たま味気ないビル状のホテルも見えたが、その周囲はススキの原だ。 <悪魔生息地としては雰囲気が出ている。>ポートはむりやり納得した。 アリーナに下りた途端、悪魔達がぞろぞろとICEに現れた。キットは特製A4ポートレイトをガラスボードに貼り付けて、悪魔を迎える。悪魔の一味がスケーティングしながら、ぎょっとして振り返ったのを確認してポートはほくそえんだ。 <君のポートレイトはないんだ。済まない、マッデン…。> ブロデューアが、なぜか他のプレーヤーと同じ位置に立って、同じようにパックを打つ練習をしていた。ローマは一日にしてならす。ゴーリーの得点も地道な練習から編み出されるに違いない。 |
その日、果敢にも悪魔退治にやってきたのはヴァンクーバーカナックスだった。 ポートの前にいる金髪のうら若い女性は、左ピアスの涼しげな青年と観戦に来ていた。 女性は熱かった。席にいる間中、「すこぉーっと!(3人いる)」「にーだあ!」「だにー!」 「こーりーん!」「ぶらーいあん!」「ぱーてぃいいい!」と、あまねく悪魔のニックネームを、腹のそこから搾り出すようなドスのきいた声で呼ぶのだが、流石にシコラを「ぴっつぁ!」と呼ばないところがありがたかった。この熱さの至近にいると、なぜか周囲は冷めてしまうものがあり、青年は一言も声を発しなかったし、彼女の周りは真空状態になっていた。 今日のゴーリーはNYIからきたマスクの用意がいいビーザーだった。TVで見たときは左右の蜂が愛らしいと感じたが、それはまやかしであった。実物はとてもダースモール的であり、あの仮面ライダーマスク@PHIとあわせて、彼の嗜好を察すると、やはり、人間は自分にないものを求めるのだと実感した。ビーザーは上背こそ足りないが、顔はとてもきれいなのだ。 |