「あの、窓にベビーザラス (米国でトイザラスが展開するベビーザラスは、2000年8月現在83店舗展開されており、すべて3000平方メートル級の単独店形式。一つ上のエイジゾーンを押さえた「キッザラス」と合わせてまたたくまに全米最大の子供衣料販売チェーンとなっている。ターゲットは0歳から三歳児でベビー衣料から紙おむつ、ベビー用家具、ベビーカー等を扱う。) の日よけをつけた車、誰のかしら」
目ざとく見つけたのはコンスタンチーヌだった。
やがてその謎は解けた。Baby face ブリリンだった。

かねてから、ポートはある疑念を持ちつづけていた。 疑惑の人物が今、ランドクルーザーに乗って目前に迫っていた。 ポートはかすかな記憶の中のある人物を特定しようとしていた。 <バカボンのパパ…いや、違う。モウレツ!ア太郎…ニャロメ…>
デコッパチは、無言でサインに応じ始めた。
<やはり同一人物だったのか…!赤塚富士夫、チェコ、この関係はどこから始まったのか?>
ポートに素性を捕まれたことにも気づかずに、 ホリクはシゴトは終わったと信じてその場を去った。

ビーザーがきらめく金髪で飄々と歩いている。しかし、彼は違うエリアに車を止めているためにこちらには来ない。ややもすると、その姿はある種の車の車高を越えることができずに、見失ってしまいそうだ。
ポートはコンスタンチーヌに導かれるようにフェンスを回ってビーザーに近づいた。ポートの持つメディアガイドにはまだ、ビーザーは載っていない。ポートは奥の手で、コートのポケットからトレーディングカードを取り出した。
「昨日はシャットアウト、おめでとう」ファンに言われてうれしそうにサインに応じるビーザーだった。
<その金髪は縁起が悪い。早く染め直すことだな。POでアイスに立つ気なら>
ポートは昨今のPO事情に疎くなったビーザーにテレパシーを送った。

昨日今季2ゴール目を挙げたマッケンジーは、数が少ない分感激もひとしおだったろう、 ご機嫌でサインに応じていた。たとえ膝にあたって入ってしまったゴールでも、最後に触ったヤツのものだ。
記録だって1シーズンに1Gと2Gじゃ2倍の価値がある。筈だ。数字だけ考えれば。
そのマッケンジーを見ながら、ポートは新たなる疑念を抱きめた。彼はシュワルツネッガーの親戚筋ではないか?と。

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