「ついてるな」
怪我で欠場するものとばかり思っていたラウッカネンが、ウォームアップに参加しているのを見て、ポートは喜んだ。
開幕戦で愛想を振りまかれてすっかり気に入っていたのだ。
しかし、仕事とはいえ、試合を通じてラウッカネンは執拗にシコラに絡んできたので、複雑な気持ちになったことも確かだった。
国歌斉唱の際は、VAN戦のときと同じく、エリアシュがスティックに頭をもたげてまるで祈りをささげているかのようだった。
「そういう振りをして寝ているのかも」
コンスタンチーヌの読みの深さにはいつも感嘆させられる。
ヤーガーのラインとNJのAラインがぶつかり合うシフトは流石に迫力があった。
ネムチノフも復帰していた。たいてい怪我から復帰した選手はかなり頑張るものだが、この日のネムチノフも例外ではなかった。
G・Aこそつかなかったが、要所要所に入り込んではパックをさばく姿は頼もしい限りだ。
その日はじけていたのは、愛想なしのあの、モロゾフだった。
聞けばNJ戦は相性がいいらしい。よくよくみればコバレフが欠場しているので活躍の場が増えたということもいえるだろう。

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