●東京9R 日本ダービー(G1)

5月28日 東京競馬場 距離 芝2400メートル



 



馬 名 重量 騎 手 ヨシタカ エイスケ ヒカル
リワードフォコン 57 後藤      
エアシャカール 57 武豊
オースミコンドル 57 武幸      
アグネスフライト 57 河内   ×
カーネギーダイアン 57 藤田  
タニノソルクバーノ 57 岡部      
マイネルブラウ 57 横山典    
クリノキングオー 57      
マイネルブライアン 57 北村宏      
10 ダイタクリーヴァ 57 高橋亮
11 マルカミラー 57 福永      
12 トーホウシデン 57 田中勝 ×  
13 アタラクシア 57 四位    
14 パープルエビス 57 石橋      
15 ジーティーボス 57 吉永      
16 プラントタイヨオー 57 小野      
17 ジョウテンブレーヴ 57 蛯名      
18 マイネルコンドル 57 伊藤直      

◎ヒカル的予想


雨なんじゃないの?
降ってないにしろ馬場は悪いんじゃないの?
と思われます・日本ダービー(東京優駿)in みれにあむ。
荒れますかね
どうですかね

エアシャカールは以外と胴が長かったので
「こりゃダービーもやっちゃうかなー」
と思ってしまいます
爪を見る限り道悪も気にならないんじゃないでしょうかね

母父が短距離血統なあたりなんか引っ掛かるんですが
カーネギーダイアンはまあ青葉賞勝ってるワケですし
距離がもたないなんてコトはないでしょう
同じコースだし
ツナギから爪も頑丈そうでいいですねー

トーホウシデンが気になるのはオークス馬と父が同じだから
なんてミもフタもありませんね
スタミナと切れ味で東京コースを走りきって頂けるかと

どうして4番目に推すことになってしまったのか
これでも頑張った方なんですよね
ダイタクリーヴァのスタミナにどうしても「?」がついてしまいます
道悪もあんまり得意そうにはみえません

なんとも良血でキャリアは浅いが距離に実績もある
そんなアグネスフライトはとりあえずチェックします
母父ロイヤルスキーってあたり早熟で中距離ぐらいまでのイメージがあるんです
私の認識は間違ってるんでしょうかどうなんでしょうか
明るい栗毛が私の不信感をあおります
道悪は走れそうですが

◎エアシャカール
○カーネギーダイアン
▲トーホウシデン
△ダイタクリーヴァ
×アグネスフライト


◎エイスケ予想

◎はエアシャカール。
道悪、内枠、気性悪など課題はあるにはあるが、
やはり中心はこの馬から。
内枠もどうせ最後方待機から4コーナーひとまくり作戦だから、
そんなに影響はないはず。
ただ、瞬発力のあるタイプじゃないから、
だらだら伸びて2着、という事態は多いに考えられる。
しかも直前に来ての軽い調教は何かあるのでは、と、
かんぐられても仕方ない。
連軸という意味での本命であり、
巷で言われるような大本命ではないと思いマス。

純粋な能力ならエアシャカール以上じゃないかと思われるのが、
心の本命、○のダイタクリーヴァ。
皐月賞、エアには負けたものの、堂々の横綱相撲。
今回も前々でペースに応じて立ち回れる利がある。
実際、エア以外との馬相手には、能力では決して負けない。
距離不安の声もあるが、こなせない距離ではないはず。

本当なら、
実力上位のこの2頭の一点でもいいと思うのだけど、
願望込みでもう一頭ダービー候補を探すと、
▲アグネスフライト。
悪い馬場や2400Mへの適性に疑問があるので、
初めは無印で行く予定だったんだけど、
直前に来て状態が急上昇しているようだし、
武豊のダービー3連覇よりも河内さんのダービー初制覇を見たい。
ただ、母方の血統を強く反映してると思われる馬体の毛色・つくりから、
本質的には2000Mがベストの馬だとは思う。
惨敗があっても驚かない。

△マイネルブラウ。
この馬は隠れた実力馬というか、連に絡んでくる力は充分にある。
青葉賞で2400Mを経験しているのも強みだし、
人気がないのも狙い目。

というわけで大慌てで書いた予想の結論。

◎エアシャカール
○ダイタクリーヴァ
▲アグネスフライト
△マイネルブラウ

エアからの3点でたぶん的中?


沢田英輔。
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Eisuke Sawada
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◎由紀夫式馬券

 

関口オーナー、フサイチゼノンの転厩を発表。

という記事を見つけて由紀夫はふう、と溜め息をつく。
水曜日のスポーツ紙の片隅にひっそりと書かれていたそれは
関口房郎という型破りな経営と年に
100億円もの資金を競走馬に継ぎ込む為、
役員たちによって経営者として不適格の烙印を押された男が
田原成貴という、その破天荒な生き様のために『天才』の称号を武に奪われ、
かわりに『異端児』又は『奇才』の名を欲しいままにした騎手が引退後、
調教師となった男が開業した厩舎に多くの競走馬を預けていたのだが
その中で今年の四歳クラシックレースでは最有力と呼ばれていたのが
フサイチゼノンという馬だった。
まだ開業して日の浅い田原厩舎に持ち馬の中で優秀だと思われる馬たちを
全て預けたのはその生き様にお互い何か共通したものを感じたからだった、というのが
関口の言い分だった。
男と男の熱い思いの交流とかいうものが二人の間に等しく通っていたかどうかはともかく
二人の間で決定的に違っていたのは競走馬に接する時のスタンスだった。
関口は『強い馬は強い』が口癖で、強めの調教を課して故障を起こしたりする馬は
それも実力のうち,本当に強い馬はそのギリギリのところで持ちこたえる強さを持っていて
もともと脚元が弱いとされる馬でもどんどん調教をしてもよいというようなことを
いつも言っていた。
田原は『馬の声に耳を傾ける』男だった。
騎手時代でも自分が主戦を勤める馬のことは熟知していて
無理だと思えばその馬に乗ることを断固として拒否するような男だった。
それゆえ馬主、調教師から睨まれることも少なくなく、
騎手生活の後半は乗る馬に恵まれないような時期が続いたこともあった。
フサイチゼノンの体調の変化をいち早く察知し、
オーナーに断りを入れるよりも早く田原はゼノンの出走回避を決定したという。
そのことに関口が不快感を露にし、預けている馬を全て引き揚げることも辞さない
構えであることも発表していた。
その間にアメリカで行われたケンタッキーダービーでは持ち馬であるフサイチペガサスが
勝利し、日本人所有馬で始めての快挙と世間を賑わせ
芸者を連れてマスコミの前で歓喜に咽ぶ関口の姿がスポーツ番組で流れたものだった。
田原との確執はしばらく持ち越されたように見えていたが
アメリカのクラシック三冠の第二戦のプリークネスステークスで
ペガサスが二着に敗れたことの鬱憤晴らしのようにして
フサイチゼノンの転厩は発表されたかのように記事には書かれていた。
オーナーは金は出しても口は出さずというのを
総四番打者的なまでに選手補強した某球団オーナーと対比していた。

「さてと」
カウンターに座ったまま半分まで吸いこんだマルボロをもみ消す。
「それにしてもラガーレグルス失格とはなあ…」

寺山修二はダービーの日に親が死んでも駆けつけず
そんな日に親が死んだのが悪いと言ってのけた強者だ。
ラガーレグルスはゲート審査を合格すれば
今日の晴れ舞台を踏むことが出来て
馬券を買うファンたちを大いに悩ませる一頭として君臨していたことだろう。
ゲートの際内、皐月賞で立ち上がってしまった魔の一枠で
ラガーレグルスは3分間が我慢できずにまたしても立ち上がってしまった。

由紀夫の頭の中では二つの考えが交差していてそれは
田原だったらこのことをどう捉えるだろうか、
つまりラガーレグルスの声に耳を傾けるとすると
レグルスは何と言っているんだろう。
もう一つはもしもレグルスの主戦が武だったなら
ひょっとしたらレグルスの競走人生は違ったものになっていたのではないか,
というものだった。
なんにしろダービーの日を迎える頃
レグルスは北海道に放牧に出されているはずだ。

その武は今年のダービーで前人未到のダービー三連覇の遺業がかかっている。
圧倒的な一番人気で迎えたこの日の心境はどういったものだろう。
この後アメリカへと旅立つ武にとってもそれは特別なことのように思える。
雨上りの東京競馬場で迎えた第67
回目を迎えた東京優駿こと日本ダービー。
絶好のコンディションになったターフの上を皐月賞馬であるエアシャカールが駈け抜ける。

ミントジュレップの二杯目を飲み干しながらそんな風景を描いていると
マスターの吉田が俺はこいつから買うぜ、と言ってダイタクリーヴァを指差した。
ダイタクリーヴァは皐月賞が精一杯だと思っていた由紀夫にとって

その予想は意外だったので理由を尋ねると
どうやら皐月賞で
3着に入ったチタニックオーが最後方から追い込んで3着に
入ったということは同じく追い込んで勝ったエアシャカールにも
レースの流れとしては向いていたわけで、
先行で抜け出して最後まで踏ん張って2着のダイタクリーヴァが
一番強いレースをしたということだった。

由紀夫は一応その話に頷きながらも
流れが向くのも実力のうちさ、と主張して
勝負の流れとは何だろう、とか考えてみたが
ここんとこ取り敢えずギャンブルというぬるめの流れに乗っかっているとはいえ
よく考えると流れって何だ、と思い始めると
結局何も解らない事に気付き、そもそも何事もうまくいっているときは
そんな事に思いを馳せる事も無いはずで
だからといって今の生活がうまくいっているわけは無いはずで
そういうことが時々ぐるぐる回り始めると決まっていつもそうするんだが
由紀夫は苦笑いするほか無かった。
そして3杯目のミントジュレップを飲みながら少し酔ってきたかな
と口に出して言うと、吉田が最近弱くなってきたんじゃないかと
少しからかうように口ひげを歪めながらラークの煙を吐き出した。

≪なんとなく今回は吉田の話に乗ることにしながらも武の3連覇は気になっている由紀夫のダービー予想。≫

◎ダイタクリーヴァ
○エアシャカール
▲カーネギーダイアン
△アタラクシア
×トウホウシデン

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