オークス(GI)
5月20日15時35分 東京競馬場 芝 2400メートル




馬 名 重量 騎 手 ヨシタカ エイスケ ヒカル
ローズバド 55 横山典 × ×
ネームヴァリュー 55 松永幹    
リキセレナード 55 福 永      
ポイントフラッグ 55 須 貝      
オイスターチケット 55 秋 山      
サクセスストレイン 55 木 幡      
ムーンライトタンゴ 55 四 位
ダイワルージュ 55 北 村      
サマーキャンドル 55 柴田善      
10 ハッピーパス 55 岡 部      
11 オイワケヒカリ 55 小林淳  
12 テイエムオーシャン 55 本 田 6着
13 レディパステル 55 デザーモ ×
14 モットヒカリヲ 55 後 藤      
15 ブライアンハニー 55 河 内      
16 アスクコマンダー 55 武 幸      
17 シェリルウーマン 55 田中勝      
18 アデレードシチー 55 藤 田    


◎ヒカル的予想。



オークスはダービー卿が住んでいた狩猟小屋の名(オークス荘)にちなんだそうです。
へえ、知らなかった。

さてさて
なんだかどうなることやら第62回優駿牝馬。
どこか不安のある女のコたちが火花散らします。
ええ、そりゃもうガチンコですわ。

競馬ってふしぎ。
ロゼカラーの仔、ローズバド
この親子そろって桜花賞を熱発で回避。
そういやダイイチルビー・ダイイチシガー親子は
そろって桜花賞抽選もれ。
競馬って続けて観ていたいですねえ。
さてバドちゃん
泣く子はさらに恐怖で泣きそうなサンデーサイレンスの仔
青鹿毛、青毛のSS産駒は好きなんですよね。
迫力満点。
母父シャーリーハイツは英・愛ダービー馬。
熱発あけはスムーズにレースを運べなかったけれど3着を確保。
いいかんじ。

オペラオー以降ノリノリのテイエム軍団。
テイエムオーシャンはどこまで強いのか?
父・ダンシングブレーヴ産駒は1600M、1200MのGT勝馬を出しているけど
自身は凱旋門賞馬だったりするけど
ダンシングブレーヴの父はマイラーだったりするんですねえ。
ならオーシャンに2400Mはムリ?
とか思ってると
母父はリヴリアは2000M〜3000Mのレースで勝っている。
でも母母は桜花賞馬エルプスで父はマグニチュード。
でもマグニチュードは英ダービー馬と英オークス馬の仔。
走れても納得。
走れなくても納得。
ここが不安と言えば不安。

タンゴと言えばダンスの種類なんですが
小学校の給食の時間に「黒猫のタンゴ」が放送でかかっていて
なんだかタンゴって名前を先ず
「へんなの!」とお粗末に認識してしまいます。
ムーンライトタンゴの名前がどこからきたかを知って
その認識がチョット薄れた気がするあたりでこの馬がみょーに好きです。
父・ダンスインザダークで母・サドーダンサーでムーンライトタンゴ
・・・かっこいー!
父の鋭い末脚を受け継いでいるようですが
ちっちゃいのが気になります。
もっとゴハンをよく食べるのよ。

名前が似てるから応援しているわけではありません。
トライアルレースをきっちり勝ったオイワケヒカリ。
今年が初世代
菊花賞馬ダンスインザダーク産駒。
このコは顔見てるとあんまり強そうに見えません。
そして走るのに顔は関係ありません。
母父がモガミってあたりからも距離は問題なし。
あら不安がないじゃない?
といいたいんですが
トライアル組は過去イマイチ好走してないらしいです。
まあ・・・不安と言ったものかどうか・・・。

トニービン産駒って好きなんですよエアグルーヴ以降。
ジャングルポケットにせよマックロウにしても
このレディパステルにしても首が美しい。
スラリとして力強い首さしにうっとり。
母父がブラッシンググルームってあたりも
距離がもちそうでいいですね。
で鞍上がデザーモ騎手。
前走トライアルも2着
トライアルレース・・・?
うーん。



◎ローズバド
○テイエムオーシャン
▲ムーンライトタンゴ
△オイワケヒカリ
×レディパステル


エイスケ的予想


騎手コメントから振り返るオークス


1着ムーンライトタンゴ(四位騎手)

「この中間、この馬なりに飼い葉も食べていたし、期待してたんだよ。
最後はさすがに脚色がいっぱいいっぱいだったけど、東京の長い直線を存分に生かしてくれた。
まだまだこれからよくなる馬。今後、さらに楽しみが広がったね。」

(馬主:金子真人)
「NHKマイルカップのクロフネに続いてのG1連覇、非常に感激しております。
この勢いにのって、ダービーもボーンキングとクロフネに活躍してほしいですね」


2着レデイパステル(デザーモ騎手)

「彼女はよく頑張ってくれた。フィリーだけどブレイヴハートを持っているね。
差されてからも負けないで伸びようとしていたし、これならアメリカのトップフィリーとも好勝負できるよ。
でも本当は、勝って家族と喜びをわかちあえれば最高だったけど、
コタシャーンと同じ結果になってしまったね(苦笑)」


3着アデレードシチー(藤田騎手)

「ミルジョージの肌にラムタラだし、男馬相手に2200Mを2着したこともある馬。
東京の2400Mで期待してたんだ。切れる感じはないが、追ってしぶとい。
秋になってもう一回り大きくなれば、もっと上を目指せる馬だ。」


4着ネームヴァリュー(松永幹騎手)

「2歳夏の時点で1800Mを連勝してたんだし、もともと能力と距離適正はあったんだ。
長距離輸送も二度目で前(アネモネS)ほど馬体も減らなかったしね。
レースも内枠から流れにのってうまく先行できた。
最後はばてたけど、それにしてもよく粘ったね。びっくりしたよ(笑)」

5着ローズバド(高橋亮騎手)

「最内だったからね、馬群でもまれてもまれて・・・・、
最後は伸びてきれくれたけど、前の馬をさばくロスもあったし、
今日のところは仕方ないかな」

・・・・・・・・

6着テイエムオーシャン(本田騎手)

「うーん、前半ひっかかった、その分かな。残念。
まあ、負けるときはこんなもんだよ。秋は巻き返すから。」





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◎町田馬券。



最終回:エクスペリエンス・パーク



町田康冶はこの二週間あまり部屋にこもりっぱなしでその結果、5キロほど痩せた。
きっかけはキョウコだった。



キョウコがモデルとして参加しているプロジェクトで、それはインターネットのウェブサイト上に様々なアートを展示している、というものだったのだが、グラフィック系アート集団という曖昧な属性名だけで運営され、匿名性の高いスペースであることもあってか、ときには有名なアーチストも参加していたりしてそういう情報に感応した媒体によって結構賑わっていた。
キョウコはヌードモデルとして参加していたが、その作品はキョウコの身体の一部を拡大し、様々な形態に加工したものだった。

評判が高まるにつれて参加するアーチストの数も増え、もともとコンセプトのようなものもなかったので最近は飽和状態に近かった。
いわゆる質の低下というやつだ。
そういう状態を見かねてかどうかはわからないが、今まで何も注文をつけてこなかったスポンサーサイドからある一つのテーマが提案されたのだそうだ。

『同時に五感を刺激するアート』

スポンサーの正体も実は明らかにされていないらしい。
ある日メッセンジャーによって届けられた一通のメールの中身は漉き和紙に書かれたその一行だったらしい。
五感というからには、
『視覚』『聴覚』『味覚』『嗅覚』『触覚』
の五つだろう。

キョウコの属するチームにはコーディネーターがいて、チームとしてのコンセプトはその人物が指示している。
以前から作品にサウンドを取り入れることはしていたのだが今回は今でと違ってより実験的な方法をとってみるということで、まわりまわって何故か俺の元に連絡がきた。
『これ、あなたの曲よね』といって聴かされたとき、どこからその曲が渡ったのかはすぐにわかった。
1週間ほとんど部屋から出ずに作った曲。
まあ、それを曲と言っていいのだとすれば、だが。
半年ほど前、部屋中のものを叩いたり、壊したり、剥がしたり、擦ったりして収集した音をピアノやベース、ギターの音階に被せたものだ。
1週間目の昼過ぎに差し入れを持ってきた由紀夫に聴かせて、気に入ったという由紀夫のためにCDを焼いた。
まあ、キョウコと俺を繋ぐものがあるとすれば、それは由紀夫しか居ないのでそんないきさつがなくても思い至っていたわけだが。

それで、キョウコは曲を作って欲しいと頼んできた。
そいつでいいんなら勝手に使えばいいと言ったのだが今取り組んでいるプロジェクト用に新たなものを作って欲しいと言うので、じゃあどんなのが欲しいんだ、と聞くと、まだ分からない、とキョウコは答える。

それで見てほしいものがあるというので、専用アトリエに俺はついていくことにした。
暇だったし、それまでに作った曲を持ち込んだ先で散々な目に遭っていたからというのもあった。

ついていった先では芸術家の溜まり場、といった雰囲気はなく、どちらかというと歯科医院のような白を基調にしたインテリアで統一してあり、また何に使うのか分からない機器がそこかしこに配置してあり、それらもまた白を基調にしてあってますます歯科医院を思い浮かべたのだが、キョウコも微笑みながら『なんだか歯医者さんみたいでしょ』と聞いてきたので、まあ一般的な感想を浮かべていたということになる。

そこでは大きめのディスプレイに様々なカットが加工されていて、ぱっと見は分からないが緻密な作業が行われているようだった。
一つのディスプレイの中で、生まれたての白いあざらしが立体的に表現され下からのアングルで時計回りに回転していた。
彼はアイスクリームを作っている会社のマスコットに就任する予定らしい。

結局、そこで俺が引き合わされる予定の人物は不在だったらしく、俺はキョウコから開発途中だという一枚のCDを手渡された。

部屋に帰ってみると珍しく留守番電話が入っていて、それは3日前に曲を持ち込んだ先からだった。
一度話をしたいので、もう少しポップな感じの曲があれば持って来て欲しいというメッセージだった。
担当者の横柄な態度にあまりいい感触を持っていなかったのだが、曲を聴いてある程度の感触を持ってくれたということなのだろう。
PCを立ち上げて、ポップな感じの曲をセレクトしながら、何気なくさっきキョウコに手渡されたCDを見てみることにした。
結構重いデータなので、いったんハードディスクに取り込んで見てみようと思ったが、プロテクトが掛かっているみたいで、CDからハードデスクにデータを持って来れなかった。
面倒くさくなって、持ち込む曲のセレクトの方を優先することにした。
確認しながら手直しする部分があれば微調整していると不意に携帯が鳴って、出てみると
キョウコだった。

『見た?』と聞くので見てない、と答えると『じゃあ今見て』と言うので、ちょっと取りこみ中なんであとでねと答えると、『じゃあ、見たら連絡頂戴ね、この着信にかけてくれたらすぐ出るから』と言ってキョウコは電話を切った。

なにか急かされたような気もしたが曲を選ぶほうが時間が掛かりそうなので取り敢えずキョウコの方を優先することにした。
画面に浮かんできたのはキョウコだった。
白のレオタード姿でバレエのような舞踏のような振り付けで何も無い空間を漂っているような映像だった。
後で何らかの背景を加えるのかもしれない。
曲の無い映像のまましばらくするとキョウコの周りを漂っていた映像がだんだんとキョウコにまとわりつくようになって汗を浮かべた表情のキョウコを捉えると次の瞬間、
口の中に入ってしまった。
体内の中に。
食道から胃にやがて細胞レベルに映像は拡大されて、体内の何処か分からなくなった。
それは見ているとだんだんと不思議な感覚に襲われ、俺はうとうとと半ば催眠状態に近い感覚でいながら画面を凝視していた。

次の瞬間画面は真っ黒になって再生は終わった。

レコード会社に持ち込む曲のことなどどうでもよくなっていて、俺はすぐにキョウコに電話を掛けていた。

『あなたなら乗って来ると思ったわ』
少し嬉しそうにキョウコは言った。
取り敢えず映像はそこまでしかできてないらしく、俺のほうも未完成な状態で一度作品と音がフィットするか確かめる為の音が欲しいので、時間とか気にせずに作って欲しいとのことだった。

『これはエクスペリエンス・パークに関する計画でもあるのよ』

それが何のことなのか俺にはわからなかったが、それから二週間、
閉め切った部屋の中で自分の音とだけ向き合っていた。
緊張感が途切れることなく自分の音と向き合えたのはおそらく、
そのときが始めてだったのかもしれない。




《オークスなんにする?と電話掛けてきた由紀夫に『わりーな、今回はパス』といった町田。仕方がないのであまり当てにならない由紀夫のオークス予想》

町田はしようがないねー。
何かに集中してると他には全く目が向かなくなって。
まあ、それがいいところというかあいつの強みでもあるんだよな。
俺なんて集中してるつもりでもついついよそ見してしまう。
結局浅いっていうのか。
確固としたもんができてないのかもしれんなー。
相手の反応で気分が浮き沈みしたりするのもなんか浅いよなー俺。
いろんなとこを見てるようで何にも見えてない。
見えてるフリが相手をイラつかせたりね。
ふう、まあグチ言ったってしようがないねっ。
俺がなんの仕事に就いたのかってそれは・・・
ひ・み・つ。

さてオークスだ。
本命からいくぞ。
やっぱオーシャンだ。
何年かに1頭の馬だと思うんだよね。
思い過ごしカナ?
ハテ?
終わってみたらキョウエイマーチやもしれぬ。
本田は松幹より当てにならぬというのもまた然り。

強さの証明をここで
是非にッ!

と本命をイキオイで決めればあとは・・・
うーん候補が一杯だ。
理由と共に列挙していくぞ。

オイワケヒカリ
体型と血統が向いてるのはこれだと思うんだな。
ズブいけどさ、トライアルもいい勝ち方だったナ。
なんかこう実がギュッとね、
詰まってるカンジ。

ムーンライトタンゴ
ヒカリと同じく、血統と体型がいいね。
もう少し体重があればなあ。
でも、距離が長いほうが体重の軽さはハンデにならないんだな。
桜花賞よりもこっちのほうか、

ならば。。

ローズバド
これもタンゴと共に体重にものたりないものがあるけど、
どうかな。
桜花賞を熱発で回避して、前回トライアルは八分の出来?
結構デリケートな馬なんだろうけどな。
うーん、でもやっぱいい馬なんだよなあ。

レディパステル
按上デザーモも怖いが、
これも実はかなりの伏兵では?
本当の伏兵はサマーキャンドルというハナシもあるが、
東京コースにいかにも向いてそうだ。
ローズバドが後ろ過ぎたらこっちのほうがいいかも。

ダイワルージュ
体型がマイラーっぽいです。
姿勢も少し高いです。
気性はどうなんでしょう。
いい馬なんでしょうが気になる点が多いですねー。

ハッピーパス
名牝の下でしかも岡部なんですが。
地道な感じでどうもインパクトがないんだなー。
コンパクトな感じ。

サクセスストレイン
差し脚が鋭い印象で
実は怖いんだな。
印が余ったら打っとこう。

そんなわけで
結論

◎テイエムオーシャン
○オイワケヒカル
▲ムーンライトタンゴ
△レディパステル
×ローズバド




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