安田記念(GI)
6月3日15時35分 東京競馬場 芝 1600メートル




馬 名 重量 騎 手 ヨシタカ エイスケ ヒカル
トロットスター 58 蛯 名
ヤマカツスズラン 56 池 添    
スティンガー 56 岡 部   ×
ギャラクシーウイン 58 中 舘      
マチカネキンノホシ 58 デザーモ      
フェアリーキングプローン 58 マーウィング ×
エイシンプレストン 58 福 永      
ジョウテンブレーヴ 58 安藤勝
タイキブライドル 58 郷 原      
10 ブレイクタイム 58 吉田豊      
11 ビハインドザマスク 56 松永幹    
12 アグネスデジタル 58 四 位      
13 アメリカンボス 58 江田照 ×    
14 シンコウエドワード 58 柴田善      
15 テスタロッサ 58 オリヴァー      
16 ダイワカーリアン 58 北 村      
17 ブラックホーク 58 横山典    
18 メイショウオウドウ 58 飯 田      


◎フルゲートの仙人





この世の中には様々な世界があり
これもまた一つの世界である



ブラッドスポーツと呼ばれる競馬が現在のようなかたちになるまでの長い時間
血の配合により人間によって創られた動物であるところの
サラブレッドという生き物の哀しくも美しい歴史についてはともかくとしてだ
三大始祖と呼ばれる3頭の馬、サラブレッドの祖先と呼ばれる彼等が
生まれるよりもずっと昔の話。


今で言うところのウズベキスタンの草原にアハルテケという馬たちがおったんじゃ。
彼等は一日に千里を走り、流す汗が血のようであった事から
中国では汗血馬と呼ばれていた。


そこでは今と同じように競走が行われ、優秀な成績を収めた馬が表彰されたんじゃ。
色とりどりの花で飾られたりしてな。


そこでわしの話じゃが、わしは仙人じゃ。
まあ、呼び方はいろいろあって妖精や精霊、
または妖怪というのもあったがそれはちと気に入らん。


その現在のウズベキスタンであるところの草原で
競走が行われるときに、スタート地点に縄が張られたのがそもそもの始まりじゃった。
わしらが生まれるのは日常の中のちょっとした非日常の瞬間じゃ。
晴れ渡った青空の中に一瞬生まれた夕立で、
蒸し暑い湿地帯の草原の中に一晩だけ出現する蛍の木、であったり
オーロラ、蜃気楼、火事場の馬鹿力じゃ。


一生懸命育てたアハルテケを一生の大舞台でしのぎを削り会う日、
その草原に立ち昇る様々な想いのるつぼの中でわしは生まれた。
全ての馬、全ての乗り手が集中の限界の中で見つめる縄にわしは宿ったんじゃ。
無言の集中の中で様々な決意や覚悟や思い込みがぶつかり合ったあげく
スタートの合図であるわしにそれらの全ての想念というのか
あらゆる欲や、あらゆる思いの丈が向いてくる。


緊張と集中が究極まで高まったその瞬間に縄が一気にほどかれ競走がスタートする
その瞬間、
わしはその中の1頭を選んで乗り手の肩に乗っかって
ほんの少し手助けする。
それと気付かぬ程度にな。



もちろんわしは現在でも縄がかたちを変えたゲートの中で
ジョッキーと呼ばれる乗り手の肩を見極めておる。
さあて、今日はどの肩に乗っかろうかのう。
ホッホッ。


ちなみに、文明が進んでわしらのようなものが棲みにくくなった現代でも
ここではまだ迷信という名前でわしらのことは囁かれていて
わしのことをみんなは『フルゲートの仙人』と呼んでおる。
大きなレースでは抽選待ちで枠が全て埋まり、
普段より大きな賞金、大きな名声を掛けられる。
普段より欲深くなった人間達は自分たちの勝ち負けを
幾らかでも目に見えない存在のせいにしたいらしい。


わしはフルゲートであろうとなかろうと、
競走の名声が大きかろうと割と小さかろうと関係なく
居るよ。
競走に荷担する割合も一緒じゃ。


人の心は時と場合で感じ方が違うものだのう。





ホッホッ





というわけで今日は安田記念という競走のレース直前のゲートの中。
まず集中しているのは…
2枠3番のスティンガーか。
ボクももう若くないんだし、こういうチャンスもあんまりなくなってきたな。
このコも去年に比べたらズブくなってきたし、
乗り方次第で脚も持つカナ?
まあテイクイッイージー!
イージーイージー

ふうむ、岡部のような奴には実はわしのような仙人の力は
余り必要でないのかもしれんなとよく思わされる。
それは奴自身が仙人に近いからだというのもある。

おう、アグネスデジタルは不安がっておるのう。

エイシンプレストンもそんな感じじゃのう。

アメリカンボス、江田はこれだけ晴れてしまって
こいつのスピードでは少しつらいかな、と。
ほう、意外と馬場も傷んでないなあ、と。
ほうほう。

ブラックホーク、は相変わらず調子が良さそうだな。
ノリもなんかたくらんでおるぞ。
タメていく?
坂下から追っ付けて余力を生かしてそれで捕らえられないんだったら仕様がねぇ。

フェアリーキングプローン、自信はあるんだが、
今年は結構走ってきたからなあ、
あくまで無理はせずに大事に乗ってやらないとな。

おお、アンカツは集中しておるな。
何を考えとるのか見えないほどに透き通って。
遠くを見つめたまま微笑んでおるか。
ようし、何を見ているのか知りたくなったぞ。
こいつに乗ることにしよう。



何か聞こえてきたが
ハテ?


んなっ!?
最内か!?最内か!?サイウチか!?サイウチカ!
まあやってやるさ、俺のが一番強いに決まってる
アア
キマッテルサ
キメェェェェェェェェェェェェェエ!
ソウダ
風ノ
ヨウナ
嵐ノ
ヨウナ
末脚を見せ付けて・・・

勝ァツッッッッッッッッッッッッッ!

マダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダ!

始まったバカリダロ!?

俺タチ

マダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダ
マダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダ

………

うむー。。。
これは集中しているとかそういうレベルではないな。

こいつぁ強敵だ。



◎ジョウテンブレーヴ
○トロットスター
▲フェアリーキングプローン
△ブラックホーク
×アメリカンボス


エイスケ的予想


安田記念レース終了後、騎手談話


1着トロットスター(蛯名騎手)

「去年も5着に来ていたんだし、その後の充実を思えば特に距離の不安は感じてなかったんだ。
4コーナーでうまく外に出せたので、あとはタイミングを計って追うだけだった。
追えばきちんと伸びてくれることはわかっていたしね。
これで春の短距離G1は完全制覇、本当に今は充実しているし、短距離界を統一するだけの馬に成長してきている」


2着スティンガー(岡部騎手)

「去年と違ってひっかかることもなかった。
ただ、ハンドル捌きがしやすくなったのはいいけど、年齢のせいかちょっとじりっぽくなったね。
思い通りのレースはできたし、よく伸びてきてはいるんだけど、最後に交わせなかったのはそのあたりだろう」


3着ジョウテンブレーブ(安藤勝騎手)

「いい位置につけられたし、この馬なりには伸びてくれているんだけど、一瞬の決め手の差かな。
トロットスターにはあっという間に交わされてしまったよ。この馬の力は出し切れたと思う。」


4着ヤマカツスズラン(池添騎手)

「気分よく先行できたのが何よりもよかったね。
この馬もG1ホースだし、この距離までなら本当によく走ってくれている。」


5着フェアリーキングプローン(マーウィング騎手)

「今年もう6戦目だからかな、状態がいまいちだった。
それでもここまで来てくれたのは地力だと思うけれど・・・」






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Eisuke Sawada
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◎ヒカル的予想。



エリザベートというミュージカルが
今年もやってます。
去年、友人に誘われて
社員旅行をけって
わざわざ東京まで泊りで観に行ったのですが
まあ、それなりにあれといったところで
それよりも
体調がすぐれず結構不調を訴えていた私に
結構お構いなしな友人と行動して思ったことは
ヤハリ
旅をしてみるといろいろわかるな
ということでした。
婚前旅行は重要かもしれません。

あ、さて
7頭もGT馬がいるのに
ジョウテンブレーヴがいいかんじだわ
と思っています。
これも一重に鞍上が安藤勝己騎手だから
とまではいいませんが要チェックですね。
充実の4歳
年明け3走目
同コースでの勝鞍もあるし
ここでGT馬となって
亡きダンシングブレーヴの血を
キングヘイローと共に残していってほしい
などと考えています。

脅威の香港馬フェアリーキングプローン。
昨年は見事に安田記念を勝ってくれました。
セン馬なのがザンネン。
絶対にフェアリーキングプローンの子供は
見ることはできないんですものね。
状態は昨年よりは良いようで
勝った昨年よりもできがいいのなら
いいんでしょうヤハリ
ただ今年に入ってもう6戦しているらしく
ドバイにも行っていたようなので
ホントに元気なのかな?
とちょっと思いますね。

実に切れ味鋭いトロットスター。
トロットサンダーとなんかかかわりあるのかしら?
なんせ
昨年の安田記念18番人気5着
今年1番人気?なかんじで
なんだか1年って長いのねヤハリ
とやや感慨深いです。
前走のGT高松宮杯を含めて4連勝中
今が旬ですね。

さて何気にビハインドザマスク。
父ホワイトマズルはダンシングブレーヴの産駒。
母の父もステイヤー血統
なのにこの馬はマイルあたりで強いのですね。
どうもダンシングブレーヴの血統は
リファールが強いのか
短いトコにけっこうあってるようですね。

しばらくぶりだったのに
しっかり京王杯SCを連覇したのはスティンガー。
1600MのGTに勝ってるけど
シーキングザパールみたいなかんじで
もうちょっと短い方がいいのかもしれませんねえ。
昨年も掲示板にはのっています。
今年はどうでしょうか。



◎ジョウテンブレーヴ
○フェアリーキングプローン
▲トロットスター
△ビハインドザマスク
×スティンガー

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