宝塚記念(GI)

6月24日15時40分 阪神競馬場 芝 2200メートル




馬 名 重量 騎 手 ヨシタカ エイスケ ヒカル
ミッキーダンス  58 河 内      
ダービーレグノ 53  幸       
メイショウドトウ 58 安田康
テイエムオペラオー 58 和 田
トーホウドリーム 58 安藤勝  
ホットシークレット 58 柴田善      
ダイワテキサス 58 岡 部      
エアシャカール 58 蛯 名   ×
ステイゴールド 58 後 藤    
10 アドマイヤカイザー 58 芹 沢      
11 アドマイヤボス 58 デザーモ    
12 マックロウ 58 藤 田    


◎フルゲートの仙人


この世の中には様々な世界があり
これもまた一つの世界である

ブラッドスポーツと呼ばれる競馬が現在のようなかたちになるまでの長い時間
血の配合により人間によって創られた動物であるところの
サラブレッドという生き物の哀しくも美しい歴史についてはともかくとしてだ
三大始祖と呼ばれる3頭の馬、サラブレッドの祖先と呼ばれる彼等が
生まれるよりもずっと昔の話。

今で言うところのウズベキスタンの草原にアハルテケという馬たちがおったんじゃ。
彼等は一日に千里を走り、流す汗が血のようであった事から
中国では汗血馬と呼ばれていた。

そこでは今と同じように競走が行われ、優秀な成績を収めた馬が表彰されたんじゃ。
色とりどりの花で飾られたりしてな。

そこでわしの話じゃが、わしは仙人じゃ。
まあ、呼び方はいろいろあって妖精や精霊、
または妖怪というのもあったがそれはちと気に入らん。

その現在のウズベキスタンであるところの草原で
競走が行われるときに、スタート地点に縄が張られたのがそもそもの始まりじゃった。
わしらが生まれるのは日常の中のちょっとした非日常の瞬間じゃ。
晴れ渡った青空の中に一瞬生まれた夕立で、
蒸し暑い湿地帯の草原の中に一晩だけ出現する蛍の木、であったり
オーロラ、蜃気楼、火事場の馬鹿力じゃ。

一生懸命育てたアハルテケを一生の大舞台でしのぎを削り会う日、
その草原に立ち昇る様々な想いのるつぼの中でわしは生まれた。
全ての馬、全ての乗り手が集中の限界の中で見つめる縄にわしは宿ったんじゃ。
無言の集中の中で様々な決意や覚悟や思い込みがぶつかり合ったあげく
スタートの合図であるわしにそれらの全ての想念というのか
あらゆる欲や、あらゆる思いの丈が向いてくる。

緊張と集中が究極まで高まったその瞬間に縄が一気にほどかれ競走がスタートする
その瞬間、
わしはその中の1頭を選んで乗り手の肩に乗っかって
ほんの少し手助けする。
それと気付かぬ程度にな。

もちろんわしは現在でも縄がかたちを変えたゲートの中で
ジョッキーと呼ばれる乗り手の肩を見極めておる。
さあて、今日はどの肩に乗っかろうかのう。
ホッホッ。

ちなみに、文明が進んでわしらのようなものが棲みにくくなった現代でも
ここではまだ迷信という名前でわしらのことは囁かれていて
わしのことをみんなは『フルゲートの仙人』と呼んでおる。
大きなレースでは抽選待ちで枠が全て埋まり、
普段より大きな賞金、大きな名声を掛けられる。
普段より欲深くなった人間達は自分たちの勝ち負けを
幾らかでも目に見えない存在のせいにしたいらしい。

わしはフルゲートであろうとなかろうと、
競走の名声が大きかろうと割と小さかろうと関係なく
居るよ。
競走に荷担する割合も一緒じゃ。

人の心は時と場合で感じ方が違うものだのう。

ホッホッ


#02宝塚記念

ぶつぶつと…
今年もゲートが埋まらんなあ。
ぶつぶつ…
誰が名付けたのかは知らないが
フルゲートの仙人は出走頭数が12頭以下になると機嫌が悪くなる。

最大の仙人パワーを発揮する18頭フルゲート---AAA
これだけ埋まればわしは満足じゃ16〜17頭---AA
目安としてこれくらいは走って欲しいものじゃ13〜15頭---A
少しものたりぬ11〜12頭---BBB
ああもの足りぬ9〜10頭---BB
もの足りぬ8頭以下---B

というわけで今回はBBB。
やや物足りぬというわけじゃよ。
うむ。
まあもともとこの時期は古来より大地の氣道の刃境期であり、
疲れの出やすい不安定な時期であるから無理をしない者も出てくるのも仕方ないか…
本当は安田記念の辺りが限界なのじゃよ。

それだけ ここで試されるのは精神的肉体的強さ、まあ 本当にタフなのは誰か、ということかな。
ホッホッ。
さて 全馬ゲートイン完了。

マイペース マイペース これが初めてとは思えないほど
呼吸の合っているのは流石ベテランの真骨頂。
ダイワ-ユキオ-テキサス。
思わず名前を混ぜてしまうほどに(笑)

懸命に折り合いを付けているのが
ホットシークレットとヨシトミか。 吉と出るか凶と出るか
分が悪いかもしれないと思いながらでは勝てんよ。

うむ 海外に出掛ける前にここで忘れ物をするわけにはいかんよな。
何かが足りないのだが それがなんなのかわからない。
エルコンドルパサーにはあったもの。

虎視眈々とマックロウ。

さて。 ああ気になる気になる。
なんだって 違う?
え?
依頼されなかったの?
うーん その馬じゃないよ。
僕が今まで乗ったことのある中で今回一番チャンスがありそうなのは…
ダービーを乗りに帰ってきて 調子が気になって見に行ってみたんだ。
調子は落ちてなさそうだったよ。
ああ気になる気になる。。。

うーん。 前回は出し抜いたからなあ。
どう行くか、今回。
最後は気を抜く素振りもあるし並んで勝てる気はしないな。
もう一回 賭けてみるか。
お前の父親も勝ったんだろ? ここを。

中一週で 今年6レース目。
これでしばらくは休養だぞ。
何も考えるな。
ベストを尽くせ。

負けるわけにはいかない。
覆してきたジンクスの数々。
結構俺ミスしてるんだよなあ。
全部 お前のおかげだよ。
いつか お前の力になれる騎乗が出来たらいい。
それが 今回であってくれればいい。
いつもそう思っているんだ。
上手くなりたい。
行くよ。

すごいや。
本当は逆転してたのかもしれないな。
天皇賞は半信半疑で緩めの調整だったからな。
まさかここを狙っての調整だったわけじゃないだろうが
これはすごいよ。
本当はもう 逆転してしまってるってことを 見せ付けてやるよ。
まずは
勝ってからだ。

このレースも四回目だな。
2着
3着
4着

俺が弱くなったのか
周りが強くなったのか。
その両方か。
まあ本当は そんなこと分かりゃしないし
分かりたいとも想わない
ゲートが開いてしまえば
後は結果が出るまで前に進むだけだ。
分かりたいとは想わないよ。
まあ ユタカに乗って欲しかったってのは
少しあるかな(笑)
そんな程度さ。


ホッホウ
いろんな想いが交錯して。
メンバーが物足りないと思っていたが
なかなか面白そうになってきたな。
しかも 微妙じゃ(笑)

◎メイショウドトウ
○テイエムオペラオー
▲ステイゴールド


エイスケ的予想


宝塚記念レース終了後、騎手談話


1着テイエムオペラオー(和田騎手)

「とにかく状態がよかったし、ぼくがミスしなければ負けないと思っていた。
最後はつめよられたけど、あそこから抜かせないのがこの馬の強さだ しね。
このまま無事に夏を越してくれれば、秋も期待できると思う。

・・・全国8万9384人のオペラオーファンのみなさーん、ルドルフ超えちゃっ ていいですかー、シャー!!」


2着アドマイヤボス(デザーモ騎手)

「グッドホース。最後まであきらめずに走ってくれた。
伸び脚がよかったのでもしかしたら・・・と、一瞬思ったけど、勝った馬はやはりチャンピオ ンホースだね。」

(橋田調教師)「前走、距離が明らかに長い天皇賞でも5着、その前の大阪杯ではオペラオーを競り負かしたわけだし、
内心逆転まで期待していた んだ。やはりオペラオーは強かったが、秋になったらもっといい勝負ができると思う」


3着メイショウドトウ(安田康騎手)

「いつもそういう所があるにはあるんだけど、今日は勝負どころでの反応が思ったよりも悪かった。
最後は伸びてきてくれているんだが・・・・。
昨年秋からの連戦の疲れが、目に見えないところでたまっていたのかもしれないね。」


4着トーホウドリーム(安藤勝騎手)

「切れ味を生かすために後方から。
折り合いはうまくついたけど、今回は大阪杯と違って他の馬も順調にきていたし、こちらは間隔も開いていたか らね。
ただ、このメンバーでここまでこれるのだから、やはり力はある。」


5着エアシャカール(蛯名騎手)

「うーん、仕上げはすごくよかったから期待していたんだけど・・・。
それなりに伸びてはいるんだけど、もっとこう、グッとくるものが欲しい。
いまいち、精神面、肉体面の成長に物足りないところがあるのかもしれない」




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Eisuke Sawada
Mail:
ask@poeca.net
POECA!:
http://poeca.net/
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◎ヒカル的予想。

用事のため、今回はイラストと印だけとなりました。
今回の出走馬12頭を全て描き上げた根性にただただ脱帽です。
すごいです。                         (ヨシタカ記)


◎テイエムオペラオー
○メイショウドトウ
▲トーホウドリーム
△マックロウ
×エアシャカール

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