すべてのクラブは決められたコンセプトのもとに作られている。200ヤードを目標とするクラブ、250ヤード飛ばすクラブ、300ヤードを狙うクラブと、飛距離に応じた設計がそれぞれ違う。弱い力で飛ばすためには高い弾道でスピン量も多目のほうがいい。
パワーで飛ばすためにはスピンを抑えて吹け上がりを防止しなければならない。一般的にはヘッドの特性は、フェースが浅めで重心が低く、ロフトの大きいものは非力なゴルファー向け。ディープフェースでロフトの立っているものはパワーヒッター向けのものが多い。つまり、人気があるからといってクラブを選んでも、自分のヘッドスピードや体力、スイングスタイルに合っていないと使い物にならないのである。付け加えると、重心距離という問題も出てくる。ヘッドには慣性モーメントが働き、テークバックによりトップ位置で開かれたフェースはインパクトに到達するまでの時間、戻るまいとして逆らい続ける。簡単にいうと大きいヘッドに多く慣性モーメントが働く。つまり、ヘッドが大きくなればなるほど、フェースの戻りが遅くなるのである。もし、戻るスピードよりもヘッドスピードの方が早ければ、当然のことながらボールは右に・・・。ゆっくり振れる人ほどデカヘッドは効果的といえるのだ。当然、ヘッドスピードの早い人は重心距離の短い(32〜36cm)ヘッドを選択した方がいいといえる。
 シャフトのついても少し触れると、ここでもいろいろなゴルファーのスタイルによってシャフトの硬さ、トルク、キックポイント、重量などの各スペックを合わせなければならない。ヘッドを生かすも殺すもシャフト次第ということになる。今回は硬さについて説明しよう。一般的に、「L、A、R、S、X」と硬さに応じて表示されている。しかし、ここに大きな誤解が生まれやすい。このご時世になっても硬さの基準なるものが存在しないのだ。ほとんど各メーカーにその決定は委ねられている。もっとも、シャフトにかける負荷を真ん中にかけても、調子によってタワミ量が違うし、ティップ側にかけても調子によってタワミ量が異なる。つまり、タワミ量で合わせるか、負荷の大きさで合わせるかが決めかねるため基準も決めにくいのである。また、トルクの多い、少ないも硬さに関係なく設定できるため、やはりメーカーサイドでの設定に任せざるをえないのが現状だ。・・・つづく