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ハードボイルドの語源
・1886年……マークトウェインが、「ハードボイルド」を「訳知り顔な」と
して使用。
・19世紀末……「食えない奴」の意味で使用。
犯罪者の間で、「強情で抜け目のない奴」の意味に変化。
・1915年……「金にけちな」の意味になる。
・第一次世界大戦中……新兵訓練所の新兵がタフで非情な下士官の襟から、
真っ白な卵の殻を連想して、「ハードボイルド・エッグ」と
いう。
・1920年……冷淡、無感動、冷笑的としての意味。
ハードボイルドの条件
★タフガイ
やはり、ハードボイルドと聞いたら、タフガイだろう。喧嘩に強くなくて
も、殴られ強いタフな奴こそ、ハードボイルドな男の条件だ。10日連続で、
金属バットで殴られても平然としていてもらいたい。
★軽口
口論の時には、いちいち気の利いた台詞をぶちかましてもらいたい。
「あなたは、私をかわいくて、魅力的で、チャーミングだって言ったのよ。
あれは嘘だったの」
「嘘じゃないよ。ただ、私の神経は針金でできているらしい」
(「テロリストのパラソル」より)
この台詞がいいかどうかはともかく、ハードボイルドを目指す者なら、常
に、当たり前以上の台詞は用意しなくてはいけない。
※この二つさえ、表現出来れば、ハードボイルド男になったも同然だ。
小説の中なら、冷酷な文体や、一視点が重要になってくるが、現実社会
では、その必要はない。街を歩いていて、非情な文体で自分を表現する
事など不可能である。
ハードボイルドの職業
★探偵
人気ナンバーワンは、私立探偵だろう。しかし、現実に、殺人事件を追う
ような探偵がいるかどうか、或いは実数として、多いかどうかは不明であ
る。ほとんどの探偵が、浮気調査なのではないだろうか?
浮気調査に励むハードボイルドな探偵。うーん、小説の主人公にはならない。
★岡っ引
日本では、探偵に拳銃所持は許されていない。従って、ハードボイルドの
夢を江戸時代に移し、岡っ引に託す、という事は、小説ではある。
平成12年にもなったこの世の中で、岡っ引として、ハードボイルドな余生
を送ろうと考えている人には、悲しい現実が壁として、道を塞ぐかも知れな
い。
★八百屋
無理な職業ではない。日夜、冷笑的に大根を売り、客に「野菜を食べねぇ事
が悪いとは思わねぇ。だが、俺が食べさせる事は、あんたが、食べねぇ以上
に、簡単にはいかねぇんだ」と、何回聞いても意味が分からない事を言って
商売する事も可能である。
日本のハードボイルド小説
日本のハードボイルド小説には、アメリカの御三家(フィリップ・マーロウ
……作者はレイモンド・チャンドラー、サム・スペード……作者はダシール・
ハメット、リュウ・アーチャー……作者はロス・マクドナルド)のようなヒ
ーローは見当たらない。『探偵物語』の工藤俊作にしても、ミッキー・スピ
レインの『裁くのは俺だ』に出てくるマイク・ハマーのようでもある。
大沢在昌、藤原伊織、志水辰夫、船戸与一など、日本のハードボイルド作品
に、大いに期待しているところである。私もHPを作成したものの、すべての
ハードボイルド作品を読んでいる訳ではないし、そもそもそんな分類など意味
のないものである。しかし、このHPをきっかけに、ハードボイルドに興味を
持っていただき、私自身も勉強出来れば、幸甚である。内容の不完全な部分、
納得出来ない個所などは、指摘していただきたい。