'01 ジャパンカップ観戦記
 
コドル昨年のジャパンカップは、初の雨中のレースとなり、肝心のレース内容もランプレの逃げが早々に決まり どちらかと言えば単調な感じで終わった。

そんなこともあり今年は、宇都宮行きに戸惑いがあり、1週間前になっても結論が出なかった。
しかし、『今年も宇都宮に行くんやろ?』と家で言われ、半ば追い出されるような形で宇都宮行きが決まった次第。行くと決まると早速、最寄りのJRの駅に昨年同様、神戸から出る新宿行きの夜行バスの往復キップを買いに行く。
それと折角、プジョーの折りたたみバイクを持って行くから前日のサイクリングの計画を練る。今回は、筑波山のふもとを走ることにした。
後は、当日の天気を祈るばかりと毎日、栃木県北部の週間予報をチェックする始末。
 
バスは、予定より早く新宿に着いたのでマクドナルドの7時開店を待ち、マグドナルドで簡単な朝食を取る。その後、山の手線で上野駅に向かい、そこから常磐線の電車を使い土浦に。

先ずは霞ヶ浦湖に向かう。霞ヶ浦湖は、琵琶湖に次ぐ日本で2番目の面積の湖として有名だが、私にとって今回、初訪問。天気もよく釣りやヨットに興ずる人たちが多い。湖岸沿いの一部を少しだけ走り桜川沿いの感じの良い道を遡上して行く。途中、幹線道路を何本か横断して行くがバイパスの手前辺りで途切れてしまう。少し、迂回して再び桜川沿いに走る。やがて道はカラー舗装されたサイクリング道路に出会う。感じの良さそうな道なので桜川沿いとは別れサイクリング道路を走ることにする。
つくばりんりんロード・藤沢休憩所5kmほど行くと休憩所が現れる。土浦・岩瀬自転車道路(つくばりんりんロード)と名付けられたサイクリング道路であることやプラットホーム跡にトイレやベンチが設けられているから、それが廃線跡のサイクリング道路であることが解る。この自転車道は、1987.3の国鉄民営化と同時に廃線となった私鉄・筑波鉄道(土浦〜岩瀬 間40.1km)跡を、サイクリングロードとして整備されたものらしい。これで直線的なゆったりした道である謎が解けた。
一部に工事が遅れているのか、砂利や朽ちた枕木が残る区間も100mほど残り、それが返って感じがよい。
つくばりんりんロード・筑波山ある時は、雄大な筑波山の麓を、また、ある時は雑木林の中をゆったりとした気分で走れる。
当日は天気も良かったこともありサイクリングの人も結構いる。
また、途中、県道14号線と交差する辺りで忽然と消えてしまい、県道を走ることを余儀なくさせられるが、しばらくする再び現れる。
食料は北条や真壁で道沿いにスーパーがあるので調達可能。
真壁の休憩所で昼食を取っていると女の子が何かを持って遊んでいる。最初は、それはゴム製のおちゃかと思っていたが、違った。なんと体長20cmはある"がま蛙"と遊んでいたのだ。"つくばのがま蛙"を目の辺りに見れ妙な感心をした次第。
長く続いたサイクリング道路も雑木林の中を大きく右にカーブをすれば終着、いや、終点の岩瀬である。
ここでこのサイクリングを終えても良かったのだが、未だ時間に余裕があったのでそのまま真岡経由で宇都宮まで走ってしまった。総走行距離100km。小径車じゃ、やっぱ、きつい。
 
その結果、イタヤホテルに早速寄ってみると選手のカードは全て品切れ状態。こんなことになるならサイクリング道路の終点の岩瀬から輪行しておけばと悔やむ。
あっ、それとイタヤホテルの途中の田川に掛かる橋でコフィディスの選手がレースで使うMBKと共に黄昏ているのを発見。

今回のホテルは、予約を入れるのが遅れたことや同日に駅伝などの大会も重なったこともあり中心地にあるホテルじゃなくて作新学院の近くあるホテルに。ここの方が近くにサイゼリアやバーミアンなどのファミリーレストランやスーパー、コンビニもあり便利が良かった。
SAECOのコーヒーサービス目覚めると共に窓の外を見る。未だ、雨は降っていないし、雲もそんなに低くない。降水確立は午前が30%、午後が80%と厳しい。前日、あんなに天気が良かったのに・・・・。
ホテルから会場に向かう途中、シマノ、ラバネロの選手に抜かれる。少し置いてBS、ミヤタの選手に抜かれる。

会場に着き、先ず目に付いたのは既に長蛇の列を成しているSaecoのコーヒーサービス。そしてその隣は、Cannondaleが仲良くブースを連ねる。
シモーニ、サイン中次にピットの方を訪れてみると、やはりランプレの前が一番人気って感じで人が多い。
すぐ横でスカパーのグランツールのナビゲータでお馴染みの白戸さんによるマッシモ・コドルへのインタビューが始まったりして興味深く見せてもらった。ところでプログラムには記載がなかったけどスカパーでジャパンカップの放映するの?

今回の1番の大物・シモーニは出走サインに行くところをファンに囲まれ写真やサインを求められても余り嫌な顔もせず、応じている。
ジロに観戦に行った時はゴール観戦が多かったこともあり、(ゴール後、ほとんどの選手はチームのバスに入り込んでいた。)こんな間近で会えるのは感激。
現地で買ったジロのガイドブックか何か持ってきてサインをねだったら良かったと思う。
3周め・古賀志林道の頂上そうしている内、恐れていた雨が降り出しスタートの頃は完全な本降りに。トホホ。昨日はあんなに天気が良かったのに・・・。
取りあえず古賀志林道に向かう。

しかし、モチベーションは下がってしまっているが、めげずに今年も登りで悪魔おじさんのやりを持って熱く応援する人達もいる。

2周目まではゆっくりしたペースで、その後は、愛三の新保選手とラバネロの福嶋選手が逃げる展開。
中盤からはスイスチャンピオンジャージをまとったポストスイスのエルミガーが単独で逃げる展開に。
そのままエルミガーの逃げ切りが決まるかと思っていたが、後半にすごい展開が待ち受けていた。

9周めの登りに入るとエルミガーは、それまでとは明らかにスピードが落ち、何かこちらに助けを求めるような苦しい表情に。コフィディスのピールス、ランプレのセルペッリーニらが急迫する。
そしてシモーニらがそれに続く。ついに大本命が動き出した感じ。

10周め、シモーニらを含む7名がトップグループを形成。パラパラと数名が続く。この時点でチームとして動いているのはランプレとコフィディスの2チームのみ。

そして最周回、ついにシモーニが抜け出し、7、8秒遅れてロットのブラント、更に15秒ほど遅れサエコのエバンス、ランプレのセルペッリーニとコフィディスの5名の集団が古賀志林道に消えて行く。コフィディスは、まるでチームT.T.のようなフォーメーションで追いかける。ものすごい迫力だ!
 
降りしきる雨の中、審判車のヘッドライトに浮かび出されるように両手を挙げゴールするシモーニの姿。あいにく写真はピンボケで使いものにならなかったが、すごく印象に残る感じのゴールシールだった。
昨年のガルゼッリのこともあり、この雨の中、シモーニは本気で走ってくれるのかと心配だった。
この思いは私だけでなく会場にいた多くのファンが抱いていたに違いない。しかし、彼は、やってくれた。
ジロ観戦記にも触れているが、(決してガルゼッリの悪口を書くつもりじゃありませんが)ガルゼッリの人気は今ひとつの感でシモーニの人気がすごかったのが印象に残っている。(それが災いしシモーニファンクラブの加熱が高じてファッサのベッリのパンチ事件がおきた。)シモーニに惹かれる人が多いのを改めて納得した感じ。
シモーニに遅れること51秒でサエコのエバンス、ロットのブラントがゴール。

昨年に続きランプレが優勝したが、これはサブスポンサーのダイキンも厳しい経済状況が続く中、投資の介があったものだと思う。バブル最盛期、多くの日本企業、主に家電メーカーがヨーロッパのプロロードレースチームのスポンサーを務めていたのを記憶にあるが、その全てが撤退した後、スポンサーに名乗りを上げ成功していると思う。

2年連続の雨のジャパンカップとなったが、非常に中身の濃いレースだった。
だけど来年こそ、秋晴れの古賀志林道で熱いレースを見たいものである。

ちなみに私は2年続けて宇都宮でズボンを買うはめに。家に帰ると『宇都宮に行くとズボンが増えていいな』とイヤミを言われる始末であった。
 
HOME