ネットではこの「ドームラン」についての書き込みは多く
初めて聞く方には信じ難い内容のものです。
証明することは非常に困難ですが、エアドームの構造的なものによるものなのか
それとも違う何かがあるのか、まったくのでたらめなのか
この問題について、今後いろいろな角度からとりあげていこうと思います。
今回はひとつの仮説です。
東京ドームでは、
巨人の攻撃の時にはホームラン風が吹き、相手の攻撃の時は逆風が吹く。
という噂が流れています。
ドームラン疑惑が出てきたのは定かではありませんが
おそらくここ4〜5年だと思います。
どん詰まりの当たり損ないのフライが、フラフラっと上がる。
バッターは顔をしかめて半ばあきらめながらボールの行方を追う。
野手もじわじわとバックし、捕れそうな仕種を見せる。
ところが打球は吸い込まれるようにスタンドイン。ホームランとなる。
これが典型的なドームランです。
ホームランを人為的に発生させる、ということについて
エアドーム球場であれば「可能である」という衝撃的なログを発見しました。
このままネットの片隅に眠らせておくにはわけにはいきません。
このイカサマ巨人ニュースを始めるきっかけの大きな要因となったものです。
大変興味深い内容ですが「仮説」ですので、絶対正しいというものではありません。
まずは読んでみてください。
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●2000/06/29
巨人の打者には都合よくホームランが飛び出し、
対戦相手の打者の打球はフェンス前で失速する。
かような不思議な現象が何故起こりうるのか。
これは本当に「偶然」なのか。
その答えを解く鍵は、どうも流体力学でいうところの
「ベルヌーイの定理」にあるようです。
「ベルヌーイの定理」とは、空気の流れる速度が速くなるほど
その圧力は低くなるという流体力学の定理で、
上の空気の流れが速く、下の空気の流れが遅ければ、
そこに圧力差が生じ、間に挟まれた物体には「揚力」が生じるらしいのです。
これを問題の東京ドームに置き換えて説明すると、
ドーム最上部を囲むように36台設置されている加圧送風ファンから
ホームからセンターに向って風を送り、
ドーム内の上層部の空気の流れを速くする。
そうするとドーム内の上層部の圧力は低くなる。
これに対して、グランド内の空気の流れはそのままなので、当然上層部より遅くなる。
ここで、ドーム内の上層部と下層部には圧力差が生じ、
その間のゾーンを通過する物体には「揚力」が生じることになる。
つまり、ここの圧力差が生じているゾーンに打球がいけば、
打球は揚力を得て通常より飛びやすくなるわけです。
これとは反対に、今度は、ドームの上層部の空気の流れを止め、
下層部の空気の流れを速くすれば、物体は圧力の高い方から低い方へ流れるので、
打球を「失速」させることも「あのドームでは原理上は可能」ということになります。
すなわち、問題の35台ある加圧送風ファンを
稼動させたり、させなかったりすることで
停滞している空気の流れに変化や強弱をつけることで、
打球を遠くに飛ばすことも、失速させることも意図的にやろうと思えば
原理上は可能だということです。
ここで重要なのは、やろうと思えば「物理的に可能」だということです
(実際にやっているかどうかは別問題。
特定のチームが利を得るために「意図的操作」を行っているかどうかは、
これからの調査に期待)。
これはあくまでも仮説に過ぎませんが、
この定理ならこれまでさんざん議論されてきた東京ドームをめぐる不可思議な現象
(特定のチームに一発が欲しい場面でなぜか都合よく一発が頻繁に出る。
長嶋が一発狙いの4番バッターばかりのチーム編成に拘る理由など)
も全て説明できます。
ポイントは「風」という直接的なものではなく、
「送風機を使って空気の速度を変化させ、圧力差を生じさせる」、ですね。
日本唯一のエアドーム(気圧差によって屋根を支えているドーム)だからこそ為せる技。
ドーム内の空気の対流を自由に操作することができるからこそ
打球の飛距離を変えられる。
いずれにしても「空気の流れの変化」こそが
あの不思議なドームの謎を解く鍵になるのではないかと思います。
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このベルヌーイの定理は飛行機が飛ぶ原理でもあります。
気圧差によって生じる力は、意外と大きいものであるように思います。
この力については、別の機会にまとめるか、違う形で発表したいと考えています。
さて、
東京ドームが完成したのは1988年3月17日。
今から13年前で、日本では初めてのドーム球場でした。
アメリカ大リーグではどうでしょう。
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●東京ドームは、メトロドームを手本にして作られました。
メトロドームは、1982年から、今まで、使われています。
現在、MLB(メジャー・リーグ・ベースボール)のミネソタツインズ、
NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)のミネソタヴァイキングスの
ホームグラウンドとして使用されています。
大リーグでは、東京ドームと同じタイプのドーム球場は、
このミネソタのメトロドームだけです。
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このメトロドームでは、野球選手の評判は悪く
「音が反響してうるさい」「球が見づらい」との声があがっているようです。
それとやはり打球が飛び過ぎるというのはかなり有名な話のようです。
東京ドーム初年、読売のホームページの「当時の記事」がそれを物語っています。
後楽園球場から東京ドームに変わる際、
スタンドまでの距離とフェンスの高さを考慮すると、
前年125本あったホームランが半分に減ると危惧しています。
しかしこの記事の中でホームランが減らない材料を提示しています。
http://www.yomiuri.co.jp/yomidas/konojune/88/88p81.htm
(詳しくはここのホームページで)
その部分抜粋です。
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●1988/01/01 読売新聞?東京朝刊 スポーツ面
東京ドームのモデルとなった同球場は、本塁打量産で有名だ。
「秋のワールドシリーズをメトロで見たが、打球が良く伸びていた。
内部が乾燥しているからかなあ」(堀内前巨人コーチ)
飛距離は、湿度に空気密度もかかわってくるから、一概には言えないが、
夏場の東京の湿度は75%前後。東京ドームは60%。打者有利な材料ではある。
「自分の経験から言っても確かに良く飛ぶ。
東京だって、広くなったから本塁打が減るとは言えない。
ぼくは今年、三冠王を狙うぞ」(クロマティ外野手)
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さらにはこんなあからさまなものもあります。
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●2001/06/05
1988年版のグリーンブックには、東京ドーム初年ということで、
報知の人が書いた東京ドームについての記事が出ています。
いわく、
(後楽園より広くなるから単純に飛距離をドームに当てはめると
4割の本数がホームランでなくなると言ってから)
しかし、そう簡単に割り切れない要素をビッグ・エッグは持っていた。
膜屋根をささえる外部より0.2%高い気圧。
この圧力がホーム側から外野に向って口を開ける加圧送風システムから掛けられる。
ビッグ・エッグのお手本になった大リーグ、
ミネソタ・ツインズの本拠地球場メトロドームは
「ドームラン」の新語が生まれるほど本塁打が増えた。
この空気圧のためだという。」(原文のまま)
この頃からホームランが増える可能性は語られていたんですね。
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当時のプロ野球関係者は、
確実にエアドームでの飛球が伸びるということを知っていたことになります。
クロマティが「ぼく」というのはちょっとヘンな感じですけど(どうでもいいけど)、
その発言などみると、言わばアメリカでは常識であったと思えます。
ではこれらのエアドームとはいったいどのようなものでしょうか。
まず「気圧差」を利用しているということ。
東京ドームの場合、気圧は外よりも0.3パーセントほど高く設定してあり、
これによって400トンもの屋根膜を支えるサポートをしています。
基本的に、圧力調整装置がなければこのエアドームは使えません。
逆に言うと、常に気圧を管理・監視し、調整することで使える球場ということになります。
ということは普通のドーム球場に比べて、維持費がかかるはずです。
エアドームでのホームランが出やすいという事実を知っていた読売と
維持費がかかるのにあえてエア式のドーム球場にした
後楽園スタヂアム(東京ドームの旧社名)それに竹中工務店。
この3者がまったく接点がないと考えるのは不自然です。
読売のホーム球場を建設するのですから、何かしらの話し合いはあったと思われます。
鉄骨作りのドーム球場は1965年にはアメリカで完成しており
「球場」として適当とは思えないエア式をチョイスした理由は何だったのか。
それは2つ考えられます。
ひとつはドームランを期待した読売の意向を汲んだ可能性。
もうひとつはコスト。東京ドームの関係者と思われる方の話がありますので
以下の説明の通りです。
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●東京ドームはそもそも読売新聞社と関係がない
ランニングコストは確かに屋根球場よりかかります。
ですが、建築コストは遙かに安上がりなのです。
材質の重い屋根を支える際の基礎工事が遙かに少なく、
当時の説明によれば通常の屋根球場の1/3の建築費ですむ、と言うお話でした。
また、当時の東京ドーム(旧社名は後楽園スタヂアム)社長の保坂氏は
「日本初のドーム球場」建設を建てるために労力を費やしましたが、
銀行からの貸付金額などの都合にもより、
建築費が安い空気膜構造の屋根スタイルを選んだとも言われています。
また、ランニングコストにしても、実際は大したこともなく、
空気膜構造の屋根建築費+ランニングコストと
金属屋根構造ドームを秤に掛け空気膜構造を選んだのでしょう。
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しかしたとえコスト上の問題だったとしても、
「ドームランを期待した読売の意向」を否定することはまだできないでしょう。
両立できるからです。
後楽園スタヂアムでもなく、竹中工務店でもなく、
「巨人」関係者が、ホームランを量産できる球場を
あえて選択した可能性は否定できません。
当時、日本の球場は狭いと言われていました。
王選手のホームラン記録も「狭い球場」と「圧縮バット」が生んだもの
という声もありました。
飛びやすい圧縮バットは、ホームランの記録を伸ばしていた王選手の引退とともに
禁止となりました。大リーグではとうの昔に禁止となっていました。
世界(アメリカ)の流れ、時代の流れには沿わざるを得ないのです。
同様に
日本の球場は広くする必要があったわけです。
しかし、単純に広くするとホームラン数は確実に減ります。
世界のホームラン記録を作った読売の威信にかけても
ホームラン数の激減はくい止める必要があったのではないでしょうか。
ホームランを調整する空調操作に関して、
再び東京ドームの関係者と思われる方の「あり得ない」という話をご紹介します。
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●2001/5/19
一つ考えていただきたいのは、読売グループが絶対的な権力を持っていたと仮定しても、
他会社である東京ドーム職員にそれを実行させ、
なおかつその関係者全てを黙らせるという行為が可能でしょうか?
(空調関係の設備には読売はかかわっていません)
盲目的に読売を憎むがゆえに妙な都市伝説さえも信じてしまっているのは
愚かであると言わざるを得ません。
東京ドームの建設には竹中工務店が中心になり動いていたわけですが、
このドーム球場その物が日本の建設界にはない構造物でしたので色々と勉強をし、
またアメリカの建築士などを呼び大変な苦労があったようです。
第一会社にお金がなかったですしね。
「ではなぜ、エアドーム球場が日本にまた生まれないのか?」と言う疑問です。
実は皮肉なことに、東京ドームを建築したことで竹中工務店(日本の建築会社)は
ドーム球場のノウハウを学ぶことが出来、
アメリカの技術者を東京ドーム建築時ほど必要としなくなった、
さらに産業技術アップにより、より軽く屋根機材にふさわしい金属が開発され
基礎工事に今までよりお金を必要としなくなった事。
以上のように二つの理由から、今まで以上に屋根構造のドーム球場が安く建築できる為、
様々なデメリット(主にランニングコストかな?)がある
空気膜構造のドーム球場は生まれなくなってしまったのです
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基本的にドームランを否定できないのが私の考えですので
どうしてもこのログに対する反論になってしまいますが
盲目的であるかどうかは、読者の方に判断していただくしかありません。
で、
エアドーム球場が東京ドームのあと作られなかったのは
野球場として不適当であると思われていたからです。
メトロドームでの打球が飛び過ぎると言われていたのは1988年以前の話です。
福岡ドーム1993年、名古屋ドーム・大阪ドームは1997年です。
もともとエアドーム「球場」はコストの概念を除いても、
日本に建設される可能性はほとんどなかったでしょう。
日本でドームランが騒がれたのはここ最近ですが
業界(特にメジャー)としては常識だったのです。
空調の悪意のある操作ということに関しては
ない可能性は高いかも知れませんが、断言はまだできません。
また、別の機会にまとめようと思います。
とりあえず、上記と同じ方による実際の空調室での話はひとつ載せておきます。
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送風機を、巨人側または日ハム側の攻撃のみ有利に動かす作業をするには
機械(制御)的におこなわなければならず、少々面倒なのです。
その面倒さっぷりも私自身の目の前でやって貰ったので見て知っています。
また、その面倒な作業をあえておこなう理由もありませんしね。
繰り返し書きますが、東京ドームと読売は一切関係がありません。
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最初にも書きましたが、もともと無謀な話なのです。
「そんなことあるはずないだろう」と考えるのが普通の感覚だと思います。
ただ、何かおかしいと思うからこそ、追及してはっきりさせたいのです。
私は「クロ」としての見方で書いていきますが
(わざわざドームランの記事をこさえているのですから当り前です。
疑念がなければ書きません)
ただ、実際はまだ「わからない」ということは付け加えておきます。
あるわけないのにバカだなぁ、と思う方はそれで一向に構わないのです。
さて、ドームランはもとはと言えば
日本では東京ドームにおいて
「不可思議なホームランが量産された」ために出てきた疑惑です。
しかも
それ以前にドームランという言葉が、
メトロドームでの伸び過ぎる打球が量産されたことによる、
アメリカでの造語であったことはあまり知られていません。
日本ではそれを知らずに偶然同じ言葉を作り出した可能性もあります。
状況証拠的なものはかなりあります。
実際打球は伸びるといろんな選手が言っています。
ドームランの犠牲になっているセ・リーグ5球団のファンが
その状況をしっかりログに残してくれてもいます。代表的なものをひとつ紹介します。
今後、大量にあるログを紹介していきますので、とりあえず今回はひとつだけにします。
2年前のログです。
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●1999/10/18
空調ドームのレフトスタンドにいると、
8回裏の攻撃あたりから風を受け涼しくなるんですよね。
今シーズンでは、忘れもしない6月8日(ドラゴンズ−ジャイアンツ戦)、
清原がサヨナラドームラン(=本当はレフトフライ)を打った試合を、
レフトスタンドで見ていたんですが、あのときもすごい風が吹いていました。
体感だとなかなか信じてもらえないのでしょうが、
センター天井からつり下げられている、セリーグ旗と球団旗が揺れていましたんで、
間違いありません。
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とはいえ、投手の力量の問題だったり
証明するということの難しさは半端ではありません。
それから、状況の不自然さについてのログです。
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●2000/06/29
特に多いのは、『高く上がっただけ』のフライが入るパターンじゃないでしょうか?
又、相手チームの打者が「完璧に」捕らえた当りが失速? するパターンも多いですね。
(もちろん投手の球威が無いときね)
このような光景が、
巨人がアウェーで負け越して帰ってきた時に多いのが、不自然なんですよね〜。
●2000/06/29
実際に加圧送風機を操作することで
打球の飛距離を左右することができる可能性があるのは事実だし、
現にあのドームが特定のチームの成績にあまりにも有利に働きすぎている
(あのチームが得する場面は長きにわたって嫌というほど見てきたが、
不思議なことに不利に働いたという場面は皆無というぐらい見たことがない)
●2000/06/29
ここ数年、巨人は、シーズン前半はロードで連敗して下位に低迷し、
負けが込むと、東京ドームで不思議なホームランを量産して浮上する
というパターンを繰り返してきました。
これだけこのような傾向が続くとさすがにデータを詳細に調べなくても、
ドームで帳尻合わせをしているという印象は避けられないと思います。
これだけ偏った傾向が毎年続けば、
何か意図的なものを感じざるを得ないというのが率直な考えです。
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私はドームの構造に問題があることは間違いないと見ています。
アメリカのメトロドームがそうであったようにです。
再度確認しておきますが、
これは「不可思議なホームランが量産された」ために出てきた疑惑です。
もちろん巨人の場合、空調だけでなく、別の要因も考えられます。
東京ドームは、実は左中間と右中間の奥行きがあまりなく、
狭いといわれている広島や神宮の球場と変わらないところも、ひとつの要因でしょう。
他球団より狭い「巨人のストライクゾーン」説もあります。
いくつかの人為的な要素がからんでいそうです。
何はともあれ、ここまで私がドームランの存在にこだわるのは
数々のログの集積にあります。
アンチの目というフィルターがそう見えるものだとしても、
非常に多くの人も同じように目に映っているわけです。
実際に球場で風を体感している記述も多く、偶然にしては出来過ぎていると思うのです。
アナウンサーのうっかり発言もあります。
次回のドームラン記事は
過去ログ集のようなものになる予定です。