アメリカでの同時多発テロによって、野球どころではなくなってしまいました。
まずは犠牲になられた方々へ、ご冥福をお祈り致します。
ひとつ私の考えを書かせていただきます。
テロへの報復は、報復を呼ぶだけで何の解決にもならないと思っています。
このメールマガジンの主旨から離れてしまうので、詳しくは申しません。
将来、同様のことが二度と起こらないことを願うばかりです。
大リーグはもちろん、様々なスポーツが中止されました。
しかし、日本のプロ野球は中止という形をとらず、
ところにより「半旗」を掲げたり、選手が自主的に黙とうをしたり、何もしなかったりと
その反応は様々だったようです。
ひとつ言えるのは、社団法人日本野球機構には統括した指示なり声明なりが出せなかった。
日本のプロ野球界はこういう考えですと、何も示すことができなかった。
その無力さをまたまた露呈した形となりました。
そのホームページにも何の変化もなく、何の危機感もありません。
日本にもアメリカからのプレイヤーがたくさん来ているのにです。
また、日本人も多数被害にあっていて、何か一言あっても良さそうなものですが…。
コミッショナーや会長クラスが、毎月数百万の報酬を得て
安穏とした生活に、脳みそが腐ってしまったのか、
ナベツネからの指示がなかったので、何も出来なかったのでしょうか。
無駄以上の存在としか思えないような特殊法人の、
民営化や再編成といった改革が急がれるところです。
今回は最近あったことで、見過ごすわけにはいかないいくつかのことを取り上げます。
事件のショックで気持ちが乗らないこともあり、やや短いですがご了承ください。
「相手チームの投手が、イチローに球を投げる瞬間、
相手ベンチの監督、選手から飛んでくる汚いヤジや嫌がらせに、
心から嫌気がさしていた」
今年7月12日の記事です。(一部抜粋)
---------------
イチローによれば、打席に入って、相手投手が球を離す瞬間、
あるいは、スイングを始動する直前、
相手ベンチの監督、選手からハラスメントが飛んでくる。
時には、相手捕手もこれに参加するというのだ。
イチローは「日本での嫌がらせは、僕がいい打者になればなるほどひどくなって、
球場に行くのが日ごとに、いやになっていったのです」という。
---------------
セパ関係なくヤジは存在し、行き過ぎの感があるようです。
5月22日、ヤクルト藤井投手の全力疾走に対して
巨人の選手が、恫喝まがいのヤジを飛ばしまくり、
まだプロ入り2年目の藤井が、信じられない思いで悔し涙を流した事件がありました。
紳士の自覚がないとは言え、巨人の選手のヤジのひどさに驚いたものです。
7点リードで一生懸命プレーすることは卑劣なことだというのが、「巨人の掟」らしく
仁志などは
「そういう常識を藤井が知らなかったのなら、一塁コーチがベンチに謝ればよかった」
と、飽くまで「掟」と「ヤジ」の正しさを主張していました。
日本の野球に陰りが見えるのもわかるような気がします。
この時、「紳士球団(信じられないが巨人のこと)」が
コ汚いヤジを飛ばすのはどうかと、ネットのあちこちで話題になっていましたし、
テレビでもヤジは良くない派と、テリー伊藤のような「泣く方が悪い」と
ヤジを正当化する2つの意見がぶつかっていました。
ふつう、メディアでここまで大きく取り上げられれば、
ヤジはやめようという方向に向かうと、個人的には思っていました。
「常識的に」ヤジで相手を動揺させてまで勝とうとする態度は
スポーツの持っている「対等に戦う精神」に反していると思います。
ましてや、4番コレクションによってスラッガーが並べられ、巨大戦力と言われる巨人が
ヤジで有利に立とうなど、そこまで落ちているとは想像もつきませんでした。
長嶋茂雄は耳も遠くなったのでしょうか。自軍のヤジに注意はしていないようです。
お互いがヤジれば、まあ、対等ではありますが、
野球は野球で勝負をつけるべきで、
「てめー打つなよ」とキャッチャーがバッターに恫喝するのは、
もうスポーツとは言えないでしょう。
しかし、この球団には同じ過ちを何度も繰り返す癖があるようで
先日の横浜戦でも、これまた前代未聞のヤジ事件が起きていました。
---------------
●2001/9/13 スポニチ
ヤジに激怒!中根が巨人に殴り込み 【横4―7巨】
試合終了直後、血相を変えた(横浜の)中根が
ユニホーム姿のままベンチ裏通路を三塁側へと突き進む。
巨人のロッカールーム前まで来ると「(背番号)82を出せ!」と
帽子のつばを横にして怒声を張り上げた。
中略
怒りの原因は巨人サイド、特に杉山バッテリーコーチからの激しいヤジだった。
同コーチは「ヤマを張っているから気をつけろと阿部に向かって言っただけ。
オレの声がでかいから目立っただけだろう」と話したが、
1球ごとに大声を出すと同時に野球以外での発言もあったもようだ。
これで集中力を乱した中根は3打数無安打と踏んだり蹴ったり。
森監督も「巨人たるもの、あんな汚いヤジを飛ばしたらいかん」と擁護していた。
---------------
「敵チームのロッカーまで行って抗議するほどのヤジ」とはどんなものだったのか。
「ヤマを張っているから気をつけろと阿部に向かって言っただけ」
とはまた、子ども騙しの言い訳で、程度の低い発言です。
藤井投手の話は今年のことです。同じ年にヤジが2度も話題に上がるとはあきれます。
こういう学習能力のない人がバッテリーコーチをしているからか
試合でも、あれほどのメンバーを揃えて、チーム防御率が5点に近いという
ミラクルな成績を収めているのでしょう。
推定年俸2500万円の51才、杉山茂。
「阿部に向かって言っただけ」は明らかなウソ。
テレビで全国放送され、多くの子どもも見ている球団の人間なら
夢を壊すような「汚いヤジ」はやめるべきで、「ウソ」もつくべきではない。
まず謝ること、そして2度としないとメディアの前で約束することがスジでしょう。
できなければ辞職するか、
巨人というのはそういう汚いチームであるからいいのだと開き直るかのどちらかです。
放っておけば後者になってしまうでしょう。
ただ、野球放送では触れないでしょうから、子どもたちは巨人の卑劣なヤジのことを
知らずに見ることになる場合が多いと思われます。
長い目で見れば、ファンにされている子にとっては不幸なことです。
学習能力のなさという点では、選手の不祥事もそうです。
---------------
●2001/5/10
岡島、フライデーが「飲酒運転」のタイトルで報じる
(中略)
同誌には2人(交際相手のニュースキャスターと)で手をつないでたり、
食事をしている写真も掲載され、
飲酒後に車で高速を走ったことなどが細かく書かれているが、
岡島は「あそこまでしっかり書かれたら」と交際の件は認めながらも、
飲酒運転については「(運転は飲酒後)1時間以上あけてたし、
ボクは飲める方ではないのでそれは違う」と否定。
球団は「交際については不問」としたが、
飲酒運転については事情聴取を行ったうえで処分などを決める方針だ。
---------------
「運転は飲酒後1時間以上あけてたし…」
この言い訳が通用すると思っている岡島には、酒気帯び運転以上の問題がある。
認識が甘過ぎる。酒は1時間やそこらでは抜けません。★注1
教習所でも習うと思いますが、
習ってなくても少しでも飲まないというのが
ドライバーとしての当り前の心掛けです。
ヤジの件も同じですが、全国放送のテレビで毎日のように流される巨人の選手です。
少なくとも、多くの子どもにとって、巨人というのは「正義」だと思わされているのです。
影響の大きさから言っても、こんな言い訳は許されない。
岡島の場合、飲酒運転をしたと思われるのは4月19日深夜、
フライデーが掲載、販売したのが5月10日ころ、
警視庁交通捜査課に道交法違反の疑いがあるとして、事情を聴かれていたのが6月8日。
---------------
●2001/6/13 報知
岡島は13日、遠征先の広島で「練習日(8日)に警察に行きました。
球団から改めて注意はなかったです。
自分がやったことですが、今後はないよう気を付けます」と話した 。
球団ではすでに本人に事実確認をした上で厳重注意をしており、新たな処分はしない。
---------------
立件は見送られたものの、球団として厳しく当たるべき内容でした。
しかし厳重注意のみ。「もうするなよ」という意味です。実質処分なし。
相変わらずの甘さですが、またやっちゃうところがこの球団の凄いところ。
「もうするなよ」と言ったのは、岡島だけに対してだったのかと思えるくらいです。
---------------
●2001/8/3
飲酒運転報道で元木と高橋由に厳重注意
巨人は2日、元木大介内野手(29)高橋由伸外野手(26)に対して厳重注意をした。
2人は今日3日発売の写真週刊誌に「ベンツで飲酒運転」という記事を掲載されている。
これについて中日戦後の東京ドームで、田中泉広報部長が2人から事情を聴き、
処分を下した。ただ飲酒運転の事実や厳重注意をした理由について
田中部長は「言えない。皆さんの解釈に任せます」と明確な説明を避けた。
---------------
9月の記事には、警視庁交通捜査課が、両選手に厳重注意した、とあります。
酒気帯びの程度を確認できず、道交法違反容疑での立件は見送った形です。
岡島の件からわずか3カ月、まったく同じような経緯となっています。
球団としては、前回が厳重注意なら、本来、この2人には出場停止並みの処分を
やるべきですが、結局また処分なし。(注意は処分ではない)
2人ともスタメンで、特に高橋などは打ちまくり大活躍中です。
ふと思うのは、日本野球機構はいったい何をやってるのかということ。
ヤジの問題も、飲酒運転の問題も、まるで他人事のように
何の意思表示もありません。どうでもいいことなのか。
現行犯ではないので裁けないから無罪、はいそれでおしまい、という考えです。
---------------
●2001/9/16
彼らは多くの人に注目される職業につき
非常に影響力のある人間なのです。
本来なら、野球機構が出場停止などの措置を取るべきだと思います。
又、野球機構内の罰則規定をある程度作成しておくべきでしょう。
●2001/9/15
管理監督責任者として、長嶋の謝罪もあって然るべきです。
バックに巨大マスコミを持っているので、謝罪の場に困る事は
無いはずです。 皆が大注目の讀賣巨人軍ですからね。
それにしても、讀賣の選手なら他球団の選手よりも注目されている
という事は当然分かっているはずなのに、何故このような軽率な事が
平気で出来るのか、人間性を疑ってしまいます。
---------------
選手は自分の置かれた立場くらいはきちんと認識しておくべきだし
球団も、それ以上に厳しく律しないといけないでしょう。
機構はもっとしっかりしなければ、モラルの崩壊さえ生み出してしまいます。
いい加減な気持ちで運営してもらいたくないし、
利益のみを基準にするような考えで運営してほしくはない。
はじめに書いた、アメリカで起きたテロへの意思表示のなさといい、
まるで思想が感じられず、中止をしなかったのは興業として損だけはしたくないという
思いからではないのかと、疑ってしまいます。
大切なひとことがないのです。
ちょうどF1があったので書きますが、
F1レースは、「中止も考えたが テロに屈しない」と明言し、
フェラーリは、「お祭り気分で望むわけではない」と、
スポンサーロゴをすべて消して、哀悼の意をあらわす黒のノーズをつけました。
マクラーレンにエンジンを提供しているダイムラークライスラー(メルセデス)は、
テロで両親を失った子供たちへ、12億円の寄付を行うと発表しています。
チームとして、組織としてのひとこと・思想がしっかりとあります。
日本のプロ野球にはこういうものがない情けなさに、ただため息ばかり。
狭い舞台だからいいと思っているのでしょうか。
お金がダブついているとしか思えない読売なら、
ウラ金削って少しくらい寄付したらどうなんだと思ってしまいます。
読売の24時間テレビではチャリティだなんだと大騒ぎして、
あれはただのポーズなのか。
芸能人を24時間走らせることに何の意味があるのか。感動の押し売りか。
他球団も何も発言しないという点で、がっかりの上塗りです。
もう本当に気分は最悪です。
★注1 「運転は飲酒後1時間以上あけてたし…」
岡島の場合、「ビールをジョッキ1杯飲んで、1時間くらい酔いをさましてから運転した」
とのことなので、ほぼ日本酒で1合にあたるアルコールを摂取したことになります。
体内に取り込まれたアルコール(エチルアルコール)は、
胃や小腸で吸収されて、肝臓に集まり、
肝臓で酵素の力をかりて、アセトアルデヒド→酢酸と、どんどん分解され、
最後には炭酸ガスと水として、体外に排出されます。
アルコールが体内に入ってからの分解速度は、
体重キログラム当たり毎時0.1〜0.15グラムが分解されるとみられていて、
清酒一合に含まれる22〜23グラムのアルコールを分解するのに
岡島くらいなら約3時間はかかると思われます。
アルコール分解の処理能力には個人差があり、
「あまり強くない」と岡島本人が言っていることからも、
飲酒後の運転への認識は、「甘い」を超えて、確信的に法を犯しているものです。
厳重注意どころではない話なのです。
特に、続けざまに発覚した「元木」と「高橋由伸」は
実刑を受けてもいいくらいの行動と言えます。
こういう人たちには「罰金」は罰にならないのがまた腹の立つところです。
あと、参考です。
酒を飲むとアルコールが胃腸から吸収されて血液に入ります。
血中濃度が
0.05%以上で軽度の感覚麻痺(道路交通法で酒気帯びと判定、清酒一合)、
0.15〜0.25%で酩酊期(平衡感覚麻痺・歩行障害、清酒5合)、
0.35〜0.5%で昏睡期(呼吸麻痺、死亡、清酒一升以上)の危険な状態となります。
私も酒は好んで飲みますが、飲酒運転など怖くてとてもできません。
車を持ってないからぢゃないよ。(^◇^)