ここでは野球に関してのコラムです。
7月13日 前半戦が終わって 
久しぶりの更新である。プロ野球も前半戦が終わってオールスター休みに入った。セリーグはジャイアンツが首位でパリーグはライオンズが首位で前半戦を折り返した。
ジャイアンツが今年これだけいいのは打線が去年同様つながっている(リーグトップの340得点をみてもわかる。以下の記録は7月12日現在)のに加えて今年はチーム防御率も12球団で唯一の2点台(2.96)でトップである。去年のチーム防御率がリーグ最低の4.45だったので大きな底上げとなった。この原動力となっているのは先発投手陣に加えて今年から抑えの切り札となった河原純一の力が大きい。現在18SPでリーグ3位であり、防御率も1.93と安定している。長年抑えの切り札を固定できなかったジャイアンツにとってこの河原の活躍は大きい。また河原を抑えに指名した原監督の眼力も素晴らしいと思う。
一方のライオンズは逆に投手力は去年同様安定しているのだが(チーム防御率はリーグトップの3.08)、それに加えて去年リーグ5位の2割5分6厘と打てなかった打線が今年はリーグトップの2割7分2厘にまで上昇した。この結果、得点もリーグトップの334得点となっている。この背景には前年3番を打つことの多かった松井稼頭央が本来の1番に戻ることによって打線につながりが出たことがこういう結果につながっている。
両リーグとも2位とのゲーム差が離れている(セリーグは2位のスワローズと4.5差、パリーグは2位のバッファローズと6差)となって独走状態となっているので2位以下の奮起に期待したい。
7月14日 投手のローテーション 
前半戦が終わって現在の両リーグの最多勝は誰かと調べていたところ、共に外国人投手がトップになっていた。セリーグはスワローズのホッジスが11勝でパリーグはバッファローズのパウエルとファイターズのミラバルが9勝でトップになっていた。これまでのプロ野球の中でシーズン途中の時点であるが両リーグとも最多勝が外国人というのは初めてだと思う。近年各チームには1〜2人の外国人投手がいる。これは以前までは出場選手登録が2人までだったのがルール改正が行われて現在は出場選手登録は4人までで、野手も投手も最高で3人までと代わったことによってどのチームも外国人投手を獲得するようになったことが大きい。
また驚いたことに(といっては変だが)現在の日本人先発投手が中6日で放っている中、彼らは中4日で放っていることが多いのだ。当然野球記者は中4日で大丈夫なのかという質問をする。するとホッジスは以下のように答えた。「向こうでは(アメリカでは)中4日だったし、多く投げられれば自分のためにもいいし、チームのためにもなる」と平然と言ったらしい。日本のプロ野球にいる日本人投手で現在こんなことを言う投手がいるだろうか?恐らく皆無だろう。やれここが痛い、あれが痛いといってオールスターゲームを辞退する投手が少なからずいるのだから。(しかし今年の松坂はひじ痛にもかかわらずファン投票で1位に選ばれて、何としてでも出るといって最後まで出場を諦めていなかった姿勢には久しぶりに感動するものがあったが)
 確かにアメリカ大リーグのローテーションは基本的に中4日だ。これは海老沢泰久の本に書いてあったのだが、アメリカではピッチャーの疲労度と投球数の関係が科学的に研究されていて、45球を投げたら1日休ませることになっているからだ。よって、ストッパーも1イニングに15球投げるとして1イニングずつ3連投したら1日休み、先発投手は完投すると135球投げることになるので、45球の3倍で3日休む。なので80年代前半までのアメリカでは4人の投手で中3日のローテーションで回すことが多かったらしい。しかし、ひじや肩をいためる投手が多くなったのだろう。先発投手は1日の投球数が多いから、もう1日多く休ませようということで現在の中4日のローテーションが確立されたというふうに書いてあった。だからメジャーリーグ中継を観ていればわかるだろうが、彼らは150球も超えて完投することはない。大体100球を超えたあたりでの交代が多い。それはアメリカでは日本以上に中継ぎ、抑えの分業制が確立している証である。また先発投手が序盤に何点か取られても簡単には替えない。これは先発投手のプライドを大切にしていることとそれによって無駄な中継ぎ投手を使わないとする合理主義からうまれたものだと思う。  よってホッジスは完投は0であるが、平均6イニングくらいは投げているので先発投手としての責任は果たしているといってよい。パウエルとミラバルは完投が3で平均7イニングくらい投げているので立派に先発投手の責任を果たしている。
 では日本ではいつから中6日のローテーションになったのか。オリオンズ(現マリーンズ)にいた村田兆治は中6日で日曜日ごとに投げるので「サンデー兆治」と呼ばれていたが、これは当時は中4日のローテーションが普通の時代のなかで中6日というのが珍しかったので話題になったらしい。しかし彼の場合は肘を手術したばかりで、投球した後は十分の休養が必要だったからだ。むろん先発投手に1シーズンに50〜60試合を投げろと要求するつもりはない。ローテーションも必要だ。しかしローテーションを中6日で回すためには週に6試合としても6人の投手で回さなければならない。ローテーションの6人目位の投手(谷間の投手といわれるが)の投げる試合くらいつまらない(試合にならない)試合になることが多いと思うのは僕1人だけではないと思う。
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