バーリトゥードが無くなる!?

3月25日埼玉アリーナでプライド13が開催された。今大会より膠着を減らす為に幾つかのルール変更が行われた。
その中でも一番論議の対象となるだろう4ポイントスタンスでの打撃について書こうと思う。
今回の大会でその危険性が取り沙汰されているが、それはどうなんだろう?
たしかにあの状態からの打撃をもらうと、力を逃がす事が出来ずかなり重大なダメージを負う。見た目にも失神したりとかなりバイオレンスに見えた。
しかし考えてもらいたい。IVC、UFCを始めVTを名乗っている大会ではそれらの攻撃はかなり昔から認められている。
しかし現在に至るまで重大な事故というものは起こってはいない。
今回のプライドであれだけ危険な結末が多かったのには、まず第一に新ルールに選手が対応できていなかったというのがあると思う。
VTJが初めて開催された時も、今回と同じように危険だ、バイオレンスだという論議がよくされていた。
確かに第一回大会はかなり危険なシーンも多くバイオレンスでもあった。
しかし修斗は大きな技術変更を行い、結果VTでの技術を格段に向上させ危険なシーンは少なくなり、テクニカルな試合が多くなった。
ルールに馴れてくれば危険なシーンも少なくなり、4ポイントスタンスでのエスケープの技術も確立されテクニカルな試合がふえてくるだろう。
しかし一つ重要なのは試合を面白くする事に夢中になって選手を危険から救う事を忘れないという事だろう。
VTに近いルールで試合を行うために、修斗は東大医大生で当時の修斗レフェリー小方氏を中心に多方面から講師を招いて講習会を何度も行った。
その為修斗のレフェリングは高く、選手を危険から救う事においても他団体より優れる結果に至った。
しかし今回のプライドを見た限り、一番上のレフェリーである島田氏に至っても選手を危険から救うという部分からは遠く離れたものに感じられた。
選手が失神またはタップできない状態になる事は実際問題として多く起こりうるだろう。
結果的にそれによって重大なダメージを負うことは容易に考えられる。
古代ギリシャのパンクラチオンのような残酷ショーではないのだから、ルールを危険な方向に持っていく為には同時にレフェリング技術の向上もおこなうべきである。
残念ながら今回DSEはその部分を見落とし、選手に対してだけリスクを背負わせた。
これでは選手に対してのリスペクトが全く感じられないと言われても仕方がないだろう。
一流のファイターとはいえ人間である。漫画に出てくるような超人ではないのだ。
当然今回の問題点が改善されなければ事故を招く可能性は極めて高いだろう。
そうなった時日本でMMAの大会を行う事ができなくなるだろう。
一団体の身勝手な行為で、他のきちんとした考えを持った団体までもが巻き込まれるのは勘弁してもらいたい。
ルールを改善して試合を面白くする事にかんしては大賛成である。
4ポイントスタンスでの打撃を解禁したDSEの英断には感心させられた。
しかし主催者側として一番重要な点をDSEは理解できていなかった。
次回大会までに早急なレフェリング技術の向上をDSEには切に願いたい。