No.34 針ノ木岳 2001/07/28

 私の職場にはいわゆる「スキー馬鹿」がもう一人いる。(私だけじゃないのよ!)そしてシアワセな事にその「スキー馬鹿」は私の向かいの机にいるので、年中スキーの話で盛り上がっている。
 今回はその「スキー馬鹿」半蔵師匠と相棒と三人の登山なのだ。半蔵師匠は登山はご幼少の頃に行ったっきりだそうで、今回は久々のチャレンジ。
 今年の暑い暑い夏のせいで「涼しい稜線歩き」も「涼しい山頂」からも見放された私は、今度こそと意気込んで選んだのが針ノ木岳。雪渓があるのだから、せめて雪渓の上だけでも涼みたい!
 ・
 扇沢から大沢小屋までは樹林帯。特に問題もなく歩く。って訳じゃなかった!半蔵師匠の靴はえらくぼろぼろで、かかとがはがれかけている!よく登山雑誌に「靴のソールははがれ始めると早い」と書いてあったのを思い出し、気が気ではない。しまったー
 ・
 針ノ木雪渓
 
 雪渓に着くと、みんな目の色が変わる。なぜならみんなスキー馬鹿なのだ。雪を見ると元気が沸く。登りだし、一応アイゼンをつけて登る。
 途中の岩場では雪解け水が流れていて、水も十分に確保できる。白馬の雪渓の雪解け水の様に、轟音と共に流れている訳じゃないから、水遊びも可。
 涼しいし、雪の上だし、なんて登山って楽しいんだ〜と3人ともシアワセな気分で登っていると、下りの人がアイゼンをつけずに滑り降りている。うーん、楽しそう!
 ・
 針ノ木峠の針ノ木小屋の横で昼食にして、そのあと手ぶらで山頂へ。道中色々な高山植物が咲き乱れて、コマクサも咲いてた。余談だけど、針ノ木峠から反対の蓮華岳への道中には白いコマクサが咲いているのだそうだ。
 山頂からは黒部湖や高瀬ダムが見えて景色が素晴らしい。
 ・
 さて、下り。さっき見たように、アイゼンをつけずに滑り降りちゃえ!(クレパスも無かったし、3人ともスキー馬鹿だし)という事で、それを楽しみにせっせと降りる。雪渓の始まりの所には雷鳥がいて、雷鳥に気を取られている間に、後ろの人に追いつかれた。
 お楽しみタイムの始まり!滑り降りるのさ。片足を滑らせて、もう片方の足で漕ぐ感じで降りると具合が良い。3人できゃあきゃあ言いながら降りると、追いついてきた人が慎重に一歩一歩雪渓を下り始めているのが遥か遠くに見える。
 雪渓が終わっちゃうと、あとは寂しく歩くだけ。あーあ、雪渓が終わっちゃったー
 ・
 結局、半蔵師匠の靴は分解する事なく、無事に戻ってくる事ができました。ほっ。
 ・
 〜後日談〜
 翌々日、会社に行くと、半蔵師匠がにこにこしている。登山は楽しかったみたいで良かった。半蔵師匠は「登山靴とアイゼンを買おうかな」と言っている。あ、アイゼン?
 暑い日が続くこのごろ、暑い工場から汗だくで事務所に戻ってくるたびに「雪渓〜」とつぶやいている半蔵師匠がいる。
 ・
 〜皆さんに注意!〜
 雪渓はちゃんとアイゼンをつけて一歩一歩確実に下りてね。自分達は「スキー馬鹿」、スキー歴10年以上+SAJ2級以上なのです。真似しないでね!

<水場のこと>
 扇沢のトロリーバスターミナルに水道がある。雪渓の道中の水も飲めると思うけど。針ノ木山荘で有料で分けてもらえる。
<駐車場のこと>
 扇沢のトロリーバスターミナルには巨大な駐車場がある。有料の所と無料の所があるので、看板を確認してね。
<帰りの温泉のこと> 
 大町温泉郷の「湯けむり屋敷薬師の湯」大人500円がある。露天風呂がある。

タイムテーブル
到着 出発 場所 歩行 累積歩行 休憩 累積休憩
. 6:35 扇沢 . . . .
7:05 7:10 休憩 0:30 0:30 0:05 0:05
7:40 7:50 大沢小屋 0:30 1:00 0:10 0:15
8:15 8:30 休憩 0:25 1:25 0:15 0:30
8:35 8:45 雪渓入り口 0:05 1:30 0:10 0:40
9:10 9:15 休憩 0:25 1:55 0:05 0:45
9:35 9:55 休憩 0:20 2:15 0:20 1:05
10:05 10:10 雪渓終わり 0:10 2:25 0:05 1:10
10:35 10:45 休憩 0:25 2:50 0:10 1:20
11:10 12:00 針ノ木峠 0:25 3:15 0:50 2:10
12:35 12:40 休憩 0:35 3:50 0:05 2:15
12:50 13:35 針ノ木岳 0:10 4:00 0:45 3:00
14:10 14:30 針ノ木峠 0:35 4:35 0:20 3:20
14:45 14:45 休憩 0:15 4:50 0:00 3:20
15:00 15:05 雪渓入り口 0:15 5:05 0:05 3:25
15:10 15:25 休憩 0:05 5:10 0:15 3:40
15:45 15:50 雪渓終わり 0:20 5:30 0:05 3:45
16:15 16:30 大沢小屋 0:25 5:55 0:15 4:00
17:20 . 扇沢 0:50 6:45 . .

<あとがき>
半蔵師匠はその後、ふと立ち寄った神田の石○スポーツで登山靴を買ったそうだ。
しかし翌年2002年は登山に行かず、2003年は膝の手術と結婚で登山に行けず、
現在2004年に至っている。
半蔵家では登山靴を「無駄な衝動買い」の象徴として存在しているらしい・・・

登山の部屋へ戻る