No.38 涸沢 2001/10/06〜07

 秋の登山誌の表紙を飾る「涸沢の紅葉」。じゃあ実際に見に行こうって事で見に行くことにした。
 涸沢(からさわ)は上高地から北へ6時間ほど登った所にあり、前穂高・奥穂高・北穂高に囲まれたカールのこと。上高地からは直接は見えない。
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 10/06
 前日の夜1時ころ沢渡に着いたのだけど、一番下の沢渡大橋駐車場はもういっぱい。もう一つ上の村営駐車場に停める。
 朝は早起き、とにかくバスに乗ってしまう。バスに乗って上高地に着いてから、五千尺ホテルの近くで朝ご飯を食べる。涸沢方面に向かって人がどんどん歩いて行く。バスターミナルの方から、途切れることなく、大量の人が、まるでディズニーランドの人なみのように!
 上高地から横沢までの広い遊歩道は、登山者で渋滞してるのだ。なーんて事だ。集団で横並びになって歩くおばちゃん達をパスしながら歩くことにする。渋滞の先頭は横に並んで歩いている人なのだ。
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 本当に天気が良い。すばらしい天気でちらほら見え始める紅葉も美しい。天気がいいとなんでも美しく見えるものね。
 なーんてご機嫌で歩いていたら、また登山道が渋滞。今度は全然進まない。っていうことは、どこかで重大な原因があるはず。原因は本谷橋でした。橋は狭くて片側交互通行になっていたのでした。
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 登山道にこんなに人があふれていて、涸沢もすごい混んでいるだろう。自分達がテントを張れる場所はあるのかな?なんて心配していたら、下山のおばちゃんがにこにこしながら話し掛けてきた。
 小屋泊りの人を指差し「あんたは今晩立って寝る」、自分達を指差し「あんた達がテントを張る場所なんてもうない」
 えーそんなー勘弁してー!テント張れないなんて、どうやって寝ればいいの?これは困った。とにかく行かないとわからないから登るのだけど、本当に場所がなかったらどうしよう?
 相当心配して、お昼も食べないで焦って登っていったら、わりと早く着いてテントの場所はどうにか確保できた。
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 テントの場所が確保できればもう安心。涸沢ヒュッテで名物のおでんを味わう。うーん良いねえ。
 涸沢の紅葉は、本当にすばらしい紅葉なのだ。赤や黄色に色づいた葉と、針葉樹の深い緑と、岩肌の白と、濃い青の秋の空。
 時折写真を撮りながら景色を堪能。ただぼーっとひなたぼっこをしながら、この景色を眺めるだけなのだ。なーんてシアワセ。
 
涸沢の紅葉
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 涸沢は谷間なので日が陰るのが早い。3時頃にはもう日陰になってしまって急激に寒くなる。
 5時に夕食を食べて就寝。着込んで寝てみたものの、薄ら寒い感じで寝付けない。エマージェンシーシートを持っているのを思い出して、ザックから引っ張り出してシュラフの上にかけてみる。
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 10/07
 朝早くから隣近所のテントがうるさい。早くに出て北穂でも登りに行くのだとおもう。それにしても寒い。どうやら風邪を引いちゃったみたい。
 自分達は下山するだけだし、寒いのでずーっとシュラフに包ってた。
 涸沢は日が照るのも遅い。日が射すと一気に気温が上がって暖かい。
 朝の涸沢の景色も最高。テントを乾かしたり写真を撮ったりしながら、朝ものんびり。
 
涸沢から大天井岳方面
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 帰りはパノラマコースを通ることにした。パノラマコースは、上高地から見える山の沢を下ってくる道。涸沢ヒュッテの下から行く道には「初心者の方は遠慮ください」というようなことが書いてある看板があった。
 まだ日陰のその道は凍っていて、結構滑る。そして細い崖の縁を渡るところがたくさんあるのだ。
 ここを通っている人は、見た感じで結構登山をされている人ばかりなのだけど、せまくて急なところが多くて渋滞してしまう。
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 2日目も天気がよくて、パノラマコースを登る途中からの涸沢や、登り切ったところからの槍ヶ岳はすごくきれい。
 いい天気といい景色ですっかりご機嫌になっていたけど、実は人が多くて渋滞しまくり。「初心者ご遠慮」の看板は思いっきり無視されていて、初心者のツアーが渋滞の原因になっている。
 
パノラマコースの上り切った付近からの槍ヶ岳
 
 さらに悪いことに、初心者ツアーの中で足を引っ張ったおばちゃんに説教しているオジサンがいる。おばちゃんのストックが気に入らないらしくて、ストックを振り回して怒っている。おばちゃんは半泣き。振り回されたストックは通路にはみ出ていて、相棒に刺さるところだった!
 うーん、他人に説教する人がストック振りまわすか!?説教する前に教えておやりよ!と思いつつ、下山する。
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 気分よく美しい景色を撮ってくれたカメラが不調を訴える。フィルムが不味いと巻き上げしてくれなくなった。
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 上高地からの遊歩道に着くと人があふれかえっている。バス混みそう。
 嫌な予感は的中し、バスターミナルのバス乗り場から行列ができている。行列をさかのぼることカッパ橋まで、やっと沢渡バス停行きの行列の最後尾についた。
 最後尾の看板を持った係りの人がバスは4〜5時間かかります、って叫んでいる。うえー4時間?これなら歩いた方が良くない?地図を見て距離を測ると歩いたら5〜6時間かかりそう。諦めて並ぶことにした。
 バスの行列の中にはほかにも登山者がたくさんいる。昨日の小屋の様子はどうだったのだろう?ちょっと声をかけてみた。「昨日の小屋はどうだったんでしょうね?」どうも、聞くところによると、ものすごく混んでいたらしいが、座って寝た人はいたらしいけど、立って寝た人はいなかったらしい。
 並んでいたら2時間くらいでバスに乗れちゃった。4〜5時間かかるって、脅かしやがって!なんて思っていたら、バスはちっとも進まない。そのうちエンジンを切っちゃったりして。
 で、結局並び始めてから4時間後、沢渡の駐車場に着いた。へー長かった。
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 後日談
 ○カメラはそのまま入院しました。しゅ、修理代が・・・
 ○私は風邪を引きました。しかも、3週間たってもまだ完治せず。
 ○バスに乗っている2時間あまりの間、膝に10kgのザックを乗せていたので、足がむくんで太くなった。

<水場のこと>
 上高地バスターミナルや途中の山小屋には水がある。トイレもたくさん。
<駐車場のこと>
 沢渡から上にたくさん駐車場がある。朝に行くと混むので、前日の夜から入るのがいいかも。
<帰りの温泉のこと> 
 158号線沿いに「梓湖畔の湯」大人700円がある。19時で閉まるのに、20分前に駆け込んでも入れてくれた。感謝!

タイムテーブル
1日目
到着 出発 場所 歩行 累積歩行 休憩 累積休憩
. 6:00 沢渡バス停 . . . .
. 6:30 上高地バスターミナル . . . .
6:40 7:15 河童橋 0:10 0:10 0:35 0:35
7:55 8:00 明神館 0:40 0:50 0:05 0:40
8:40 8:50 徳沢 0:40 1:30 0:10 0:50
9:15 9:20 休憩 0:25 1:55 0:05 0:55
9:40 10:00 横尾 0:20 2:15 0:20 1:15
11:15 . 本谷橋 1:15 3:30 . 1:15
12:20 13:35 休憩 1:05 4:35 1:15 2:30
13:00 . 涸沢 0:40 5:15 . .

2日目
到着 出発 場所 歩行 累積歩行 休憩 累積休憩
. 8:40 涸沢 . . . .
9:50 10:10 休憩(コル) 1:10 1:10 0:20 0:20
11:15 11:25 休憩 1:05 2:15 0:10 0:30
12:25 . 新村橋 1:00 3:15 . 0:30
12:35 13:05 徳沢 0:10 3:25 0:30 1:00
13:50 14:00 明神館 0:45 4:10 0:10 1:10
14:30 14:35 ビジターセンター 0:30 4:40 0:05 1:15
14:45 16:20 上高地バスターミナル 0:10 4:50 . .
18:25 . 沢渡駐車場 . . . .