No.46 唐松岳 2504m・五竜岳 2814.1m 2002/07/27〜28

 職場のKさんは山のベテラン。百名山を登りきったときに会社の冊子で紹介されるほど。そのKさんが誘ってくれて、今夏はゆーじ君と、相棒と私の4人で、どこかに行こうという話で盛り上がり、スキーでもお馴染みの五竜に行くことにした。
 Kさんは昔、五竜に登ったそうだけど、そのときは天候がイマイチで展望が良くなかったので、もう一回登ってもいいかなと思ったそうだ。
 今回ゆーじ君が初登山でいきなり五竜デビューということで、準備は念入りにしようと心がけた。定時後、会社近くの河川敷でKさんと2人でシュークリーム食べながら、ルートや荷物の確認などをして、いつもよりは念入りに計画した。
 ゆーじ君は武道家で足腰は強靭にみえるから、大丈夫だとは思うのだけど、心配だったので、もしゆーじ君がノビたらみんなでゆーじ君の荷物を持てるようにしておこうという事になった。(他の人は内心、私の方を心配してくれてたりして・・・)
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 今回のコースは八方尾根スキー場の黒菱の下に大きな駐車場に車をとめ、そこからリフトに乗り、唐松岳へ登って、五竜山荘まで行ってテント泊、翌日五竜岳に上り、遠見尾根を下山、と言う風にした。
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 <前日>
 金曜日、私と相棒は途中でゆーじ君を拾ってKさんのお宅へ。Kさんのセレナで白馬まで行った。Kさんは午後半休してお昼寝しててくれて、白馬までの道のりを全部運転してくれた。超カンゲキ。爆睡して八方まで着き、朝までさらに爆睡してしまった。(つかえねー私)
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 <1日目>
 私の認識では、ゆーじ君は晴れ男。(ゆーじ君的には私と相棒と3人そろえば晴れだそうだ)初登山に燃えたのかとてもいい天気。まずいことにかなり暑い。登山口に行くリフトの上で既に太陽光線の強さに恐れをなし、少し歩いたら滝のような汗をかきはじめた。
 Kさんはみんなの調子を見ながら歩いてくれたので、3人とも快調に登る。途中雪渓があり、そこで暑い日の久しぶりの雪でみんな大はしゃぎ。
 徐々に上りはきつくなり、昼になるにしたがって気温はなぜか上昇し、寒冷地特別仕様の私と相棒は暑さにやられてきた。Kさんは暑い工場勤務なので全然ダメージがない様子。ゆーじ君も内地産なのでそれほど参っていない様子。他人の心配するどころじゃなく、体温を上げすぎないように休み休み登るしかなくなってしまった。
 「休みたいときが休み時」と屁理屈をこね、限界までHOTになるとその場で休憩を頼んでしまった。一番死にそうで休んだ場所は、2mくらい登ると唐松小屋直前だったので、もうちょっと頑張ればよかった。
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 やっとついた唐松小屋前に荷物を置いて、カメラだけもって唐松岳山頂へ。ここで3人を放置したって問題ないと判断したのか、Kさんはとっとと登ってしまった。お馬鹿な3人は子カルガモのようにママカルガモKさんを追っかけてしまい、Kさんペースの恐ろしさを知ってしまった。
 ほとんど走って登って、息も絶え絶え山頂について地図を確認すると、小屋前から山頂までは30分と書いてある。でもKさんについてきたらなんと15分で登ってきてしまった。そりゃ息も切れるさ。
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  唐松岳
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 唐松小屋前でお昼ご飯を食べ、五竜山荘へ向かう。午後は疲れも出るし、標高が高いはずなのにやたら暑くてとても辛い。水も残りがあまりなく、がぶがぶ飲むわけにも行かなくなった。
 実はゆーじ君と私が勤務している会社の登山クラブの人たちも同じコースを歩いていて、ゆーじ君は同期と遭遇してた。ま、めったに会いそうもない場所だよね。
 沢の向こうに滝が見えた。滝に首を突っ込んでがぶがぶ水飲みてーと恨めしく指をくわえるだけの私。うー、辛いよー暑いよー
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 それでも、足を動かせば徐々に五竜山荘に近づき、日干しになる前に到着した。まず、山荘で冷たいジュースを買って4人で乾杯した。自分たちは世の中で一番美味しくジュースを飲んだに違いない。
 五竜山荘前にには人があふれかえっているので、急いでテントを張る場所を確保した。テントを張ったら夕食の準備。
 準備しながら人の会話を聞いていると、山小屋は満員御礼で、今晩は畳1枚に4人で、晩御飯は7回戦だそうだ。(7回戦目は21時からご飯。待つ間に空腹で死にそう・・)自分たちはちょっと重かったけどテントできてよかった〜と思った。少なくとも、ご飯は作ればすぐ食べれるし、狭いテントだけど、少なくとも畳1.5畳で2人だ。
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 夕飯を食べながら、夕日を眺めつつ、デザートやお茶を飲んだりでゆっくりすごした。これまた荷物が重かったけど、生のトマトを食べるととても美味しかった。
 普通山頂では日がかげれば寒いはずなんだけど、全然寒くない。寝るときも暑いので、シュラフにもぐらず、お腹にかけて寝た。遠くから小屋の人たちの声が聞こえる。まだ晩御飯にありつけない人がいるらしい。お気の毒に。
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  五竜山荘からの夕暮れ
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 <2日目>
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  夜明け。八ヶ岳や富士山がかすかに見える。
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 朝ごはんを食べ、テントはそのままで水とカメラをもって五竜岳へ。五竜岳の途中までは普通の稜線だったのだけど、あともう少しで山頂というところから、岩場になり道も狭くすれ違いが難しくなった。
 ゆーじ君と相棒と私がもたもたしているうちに、Kさんはあっという間に行ってしまった。ややしばらく後から山頂につくと、Kさんは一番ベストと思われる場所に陣取ってご機嫌でカメラを構えてた。Kさんは写真もすごい方で、NHKで富士山の写真を放送されたこともあるのだ。
 山頂からの景色は最高で、本当に言葉では形容できない。今この瞬間の美しい景色を見ているのは私だけだと思うと、とてもうれしくて、とても満足。
 登山初挑戦のゆーじ君も、これだけ良い山行だったら、すっかりはまるだろう。
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  遠見尾根からの五竜岳
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 山頂から降りてテントを撤収して下山して終わり、というわけには行かず、この後も実は試練が・・・
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 下山に遠見尾根を選んだことに深い意味はなかったのだけど、遠見尾根はきつい尾根で有名だったらしい。それを知ったのは、遠見尾根の難所でくたばっている時で、事前計画の甘さを思い知ってしまった。
 遠見尾根はゴジラの背中みたいにピークがいくつもあって、上から大遠見、中遠見、小遠見と3つ山を越す。特に標高も下がり太陽も上がり気温が上がってきたときに遭遇してしまった中遠見がすごかった。下山しているはずなのに、階段を何十メートルも直登した。そして、また階段を何十メートルも下りた。心肺もやられ、膝もやられた。
 中遠見でかなり懲りてよれよれになって歩いていると、小遠見が見えてきた。これも登るの?と内心びくびくしながら地図をみたら、ピークを巻いていたので、とてもほっとした。
 遠見尾根の下のほうはスキー場のゲレンデで、ハイキングコースが整備され、花壇には沢山花が咲いていた。整備されすぎたコースは舗装されていて、へろへろの足の裏には1歩1歩の衝撃がとても痛くて、ゴンドラ駅までのほんの少しの距離を泣きそうになりながらあるいた。どろどろでも土の方がいい。
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 ゴンドラを降りると、白馬駅までタクシーで行く人がいたので、駅までタクシー代折半ということで同乗させてもらい、八方までタクシーで戻った。白馬や立山ではマイカーの移動サービスが発達していて、思ったより安いみたいだ。今度来るときは、よく調べてこよう。
 温泉に入り、ファミレスで中学生みたいにがつがつ食べて帰路へ。帰りもKさんが全部運転してくれて、申し訳なかった。私たちよりも20弱年上の方を足に使って申し訳なかったけど、4人の中では一番体力的に余裕だったに違いない。
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 帰り道、色々話ししてると、会話の途中で「中遠見〜」という恨めしい言葉がみんなの口から一杯出てきた。それだけあの「下りの直登」は効いたのだ。Kさんも「中遠見〜」と言ってたので、少し大変だったみたい。みょーに安心した。
 

<水場のこと>
 登山口と唐松小屋・五竜山荘にある。両山荘では水を販売している。(結構いいお値段)
<駐車場のこと>
 八方尾根の黒菱に大きな無料駐車場がある。トイレもある。
<携帯電話のこと> 
 山の上、大部分ではOKだった。(登山道から集落が見えていたし)
<ピンバッジのこと> 
 山荘で販売していた。

タイムテーブル
1日目
到着 出発 場所 歩行 累積歩行 休憩
. 7:00 第3ペアリフト . . .
7:30 7:35 八方池山荘 . . .
8:10 . 第一ケルン 0:35 0:35 .
8:20 8:35 八方池 0:10 0:45 0:15
9:15 9:35 扇雪渓 0:40 1:25 0:20
10:25 10:40 休憩 0:50 2:15 0:15
10:50 11:00 唐松小屋 0:10 2:25 0:10
11:15 11:25 唐松岳 0:15 2:40 0:10
11:35 12:25 唐松小屋 0:10 2:50 0:50
13:15 13:25 休憩 0:50 3:40 0:10
14:10 14:20 休憩 0:45 4:25 0:10
14:35 . 五竜山荘 0:15 4:40 .


2日目
到着 出発 場所 歩行 累積歩行 休憩
. 4:40 五竜山荘 . . .
4:50 4:55 ご来光 0:10 0:10 0:05
5:30 6:00 五竜岳 0:35 0:45 0:30
6:50 7:30 五竜山荘 0:50 1:35 0:40
7:35 . 分岐 0:05 1:40 .
7:40 . 白岳 0:05 1:45 .
8:25 8:35 休憩 0:45 2:30 0:10
8:55 . 大遠見 0:20 2:50 .
9:25 9:35 休憩 0:30 3:20 0:10
9:50 . 小遠見 0:15 3:35 .
10:15 10:20 休憩 0:25 4:00 0:05
10:30 . 地蔵の頭 0:10 4:10 .
10:45 . アルプス平 0:15 4:25 .