No.62 富士山 3776m 2004/07/11  (途中撤退)

 相棒が仕事で登山にいけないそうだ。お付き合いして家で腐っているのも嫌だから、富士山に行こうとみんなに声かけてみたら、てるこちゃんとえみたんが一緒に行ってくれることになった。
 てるこちゃんは一人で自転車で北欧やアラスカを放浪するツワモノだ。でもツワモノにはとても見えないところがミステリアス?てるこちゃんもえみたんも、静岡産なくせに、富士登山したことないそうだ。
 二人とも初登山でもあるので、海のものとも山のものともわからない(山に決まってるがな)登山の準備にどきどきわくわく状態だったようす。
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 土曜日の夜、静岡を出て、21時過ぎに富士宮口に着くようにでかける。21時くらいまでに着かないと、夜からご来光をみるために登る人たちで、駐車場が埋まってしまうので。
 実際行ってみると、駐車場はガラガラ。一番上の所に停めれた。なんだか嫌な雰囲気と思ったら、強風で吹き飛ばされそうだから登ろうとやってきても、引き返す人が多いみたい。とりあえず朝まで寝て、起きたときの天気で登るか登らないか判断することにした。
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 朝起きると風は穏やかになり、七合目くらいまでは山小屋が見える。途中まではいけそうだから行ってみよう、ということになり登山開始。それでも山肌の吹きさらしはきつくて、向かい風の時は辛いなあと思うくらい。
五合目からの眺め。こんなにふもとの町が見えたのは私も初めて。
 六合目まで意識してゆっくり登ったつもり。でも二人には結構辛かった様子。15分おきに休憩を取ろうと思っていたけど、もっと短い間隔じゃなくちゃいけないかなと思った。
実はこういう二段の笠雲は荒れる前兆だそうだ。
 てるこちゃんは金剛杖を買おうかどうしようかとても迷っていて、六合目から新七合目までの道中で決心し、お買い上げになった。私も初富士山の時は買ったなあ。
えみちゃんとてるこちゃん。後ろに気配を感じなくなると、こんな感じで一息ついてました。
入道雲。これが午後の雨を降らすんです。
 これまた初めての経験だったのだけど、女三人だと男性(オジサン)から声をかけられることを知った。オジサンはご自慢のウンチクを披露したいだけなので、うるさいだけだった。
 最初にてるこちゃんが声をかけられ、てるこちゃんはうっとうしいから、さっさと逃げてて、仕方ないので、えみちゃんと私で話を聞いてたら、オジサンの話は突っ込みどころ満載なので、遠慮なく突っ込むと、怒ったオジサンはよその人にえばって煙たがられながら歩いていく・・・
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 えみちゃんの当初の目標は八合目。それをさらに上回る九合五勺まで到着。山頂は目前で、あと30分くらい頑張ればいけるのだ。
 ここまで来ると私にも欲が出てしまって、二人がどういう状態なのかちゃんと判断できてなかったかもしれない。
九合五勺まで行った証拠!
 九合五勺に荷物を置いて山頂に行く事にした。少し歩き始めたら、てるこちゃんが寒いから上着を取ってくると言って荷物の場所まで戻った。えみちゃんと待っている間に、なにかぽつぽつと降り始めてきて・・・
 なんとひょうが降ってきた。へえー珍しいなあ、なんて悠長にかまえて、また歩き出したら、今度は雷。これはさすがにまずい。
 富士山では毎年落雷で亡くなる人もいるので、早く撤退しないとと思い、さちこ隊長の独断と偏見で撤退を決め、長居すると下山したくなくなるので、二人を置いて走って下りてしまった。
撤退を決めた鳥居前。(写っている人は関係ない人)
 九合五勺でカッパを着てとりあえず九合目まで下山。そこで雨がひと段落ついたので昼食をとった。
白い粒は「ひょう」です。クチビル直撃は痛かった(涙)
 後はひたすら下山。八合目から元七合目までは雨も上がり、晴れ間ものぞいて五合目まで見えたので、天気は回復するのかなと思った。元七合目直前でまたぽつぽつと雨が降り出した。たいした降りではないので、カッパの上着だけ着ようと思ったら、だーっと滝のように振り出してしまった。ちょうど小屋で雨宿りしてたので、一番ひどい雨は体験せずに済んだ。
 このときには、てるこちゃんの体調が悪くなってしまってて、しきりに気分が悪いと言い出した。お昼にゆで卵を食べたのがよくなかったと本人は言う。疲れも出ているだろうし、と思っていたら、実は高山病になったらしい。登りはあんなに元気だったのに、帰りで気が抜けたのか、疲れが出たのかもしれない。高山病は下りるのが一番だから、具合悪そうだけど、とにかく頑張って下山してもらった。
 二人とも、慎重に順調に前向きに下山していて、足や体が辛くなっているだろうに、不平も言わずに頑張ってた。(私はつま先が靴に当たって痛いので毎度泣き入って文句たらたらだ)
 雨が小雨のうちに車までたどり着き、車に乗り込んだ頃、また大雨+あられになった。ばちばち音を立てながら直径5mmの氷の粒が降ってきている。念のため外気温を見たら11℃。あと1時間遅かったら、無理して山頂まで登ってたらどうなっただろうと思うと、引き返してきて良かったと本当に思った。
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 翌日、出勤するとてるこちゃんも頑張って出勤していた。もし、リベンジの機会があったら挑戦する?ってきいてみた。もう結構だそうだ。
 えみちゃんにも同じ質問をしてみた。えみちゃんは、ひょうが降らないなら行ってもいいかな。だそうだ。ひょうは滅多に降らないと思うけどね。
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 朝日新聞のHPにひょうで白くなった富士山の写真が載ってた。自分たちが下山したあと、一面白くなるほど、ひょうが降り続いたのだ。大変なときに登ってしまった。下山のタイミングを教えてくれた富士山の神様に感謝しないと、とも思った。

<水場のこと>
 特にないけど、各合目の山小屋で色々調達できる。水や特に好物は持参した方がよい。
<駐車場のこと>
 登山道入り口に無料駐車場はあるが、週末は特に混む。夜10時過ぎには、ご来光を見る夜間からの登山の人で、車が一杯になる。
<携帯電話のこと> 
 ところどころ使える場所もある。山開き期間中(7月8月)山頂にはヴォーダフォンとドコモのアンテナが設置されている。
<ピンバッジのこと> 
 たしか山梨県側の山小屋には置いてあった。

タイムテーブル
到着 出発 場所 歩行 累積歩行 休憩 累積休憩
. 5:20 五合目 . . . .
5:40 5:45 六合目 0:20 0:20 0:05 0:05
6:00 6:10 休憩 0:15 0:35 0:10 0:15
6:23 6:29 休憩 0:13 0:48 0:06 0:21
6:39 6:42 休憩 0:10 0:58 0:03 0:24
6:50 7:05 新七合目 0:08 1:06 0:15 0:39
7:16 7:18 休憩 0:11 1:17 0:02 0:41
7:26 7:28 休憩 0:08 1:25 0:02 0:43
7:34 7:43 休憩 0:06 1:31 0:09 0:52
7:55 7:58 休憩 0:12 1:43 0:03 0:55
8:05 8:15 元七合目 0:07 1:50 0:10 1:05
8:26 8:31 休憩 0:11 2:01 0:05 1:10
8:50 8:55 休憩 0:19 2:20 0:05 1:15
9:09 9:20 八合目 0:14 2:34 0:11 1:26
9:29 9:36 休憩 0:09 2:43 0:07 1:33
9:48 9:52 休憩 0:12 2:55 0:04 1:37
10:02 10:04 休憩 0:10 3:05 0:02 1:39
10:12 10:38 九合目 0:08 3:13 0:26 2:05
10:51 10:53 休憩 0:13 3:26 0:02 2:07
11:16 11:33 九合五勺 0:23 3:49 0:17 2:24
11:39 11:45 休憩 0:06 3:55 0:06 2:30
11:50 . 鳥居前引き返し 0:05 4:00 0:00 2:30
. 12:00 九合五勺 0:10 4:10 0:00 2:30
12:20 13:10 九合目(昼食) 0:20 4:30 0:50 3:20
13:33 13:52 八合目 0:23 4:53 0:19 3:39
14:12 14:18 休憩 0:20 5:13 0:06 3:45
14:24 14:30 元七合目 0:06 5:19 0:06 3:51
15:00 15:23 新七合目 0:30 5:49 0:23 4:14
15:58 16:00 六合目 0:35 6:24 0:02 4:16
16:10 . 五合目 0:10 6:34 0:00 4:16

 所要時間を分析すると、
 純粋に歩いている時間は、登りに4時間(九合五勺から山頂までを含まず)、下りに2時間35分。
 私のタイムトライアルのときは、3時間15分、下りに2時間50分(宝永山周りの遠回り)。
 初心者の人が遅くなる要因は休憩時間の多さにあって、歩く時間はあまり変わらないということなのかな。