
9月1日
ナイアガラフォールズから夜行バスでバッファローに行き、そこから別のバスに乗り換えてシラキュースという町へ着きました。
ここからソルトレイクシティへ行くための飛行機に乗るのです。
シラキュースがどんな町か何も知らなかったのですが、カナダからアメリカに入り、飛行機に乗るにはこの町が一番近かったのです。
名前の聞いたことのある大都市ばかりをまわって来たので、小さな古い建物ばかりのシラキュースは不思議な雰囲気の町に感じました。
こんな寂れた町ばかりをまわる旅だったら、もっと変わった旅行になってたかもしれませんね。
私は、夜行バスでも眠れずに、飛行機に乗るまでの待ち時間に寝るしかなかったのですが、結局眠ることはできなくて、ソルトレイクに着くまで、39時間も起きていました。もう眠くてもうろうとしています。
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9月2日
きょうは、グレイラインのツアーでソルトレイクへ行きました。
午後2時からのツアーだったので、朝はゆっくり起きて、近くのモール(ショッピングセンター)へ買物に行きました。
ここで私は安いスニーカーを買いました。それまでずっと、つっかけサンダルだったので、足が痛くなるし疲れやすくなってしまったようです。
それで、カイブツからスニーカーを買った方がいいと言われ、自分でも足が痛いので、買うことにしました。
そして、一度ホテルに戻り、荷物を置いてからツアーへと出かけました。
ソルトレイクは何も見るところがないようで、途中、昔は銅を掘っていた銅山跡を見学しました。
ギフトショップに銅製のカップやポットなど、ほしい物が多かったのですが、持って帰るにはかさばり過ぎて無理なので、あきらめました。あのカップで冷たいアイスコーヒーを飲みたかったなー。
ソルトレイクは、とっても大きな湖で向こう岸が見えず、まるで海のようでした。塩がひからびて、あちこちでかたまりになってました。
海の塩は、なぜかたまりにならないのでしょう?
よっぽど濃いのかと思い、小さな虫がいっぱい浮いていて気持ち悪かったのですが、なめてみました。本当にすごく塩辛かったです。
ソルトレイクシティは静かできれいな町です。モルモン教徒が多いせいか、とても安全だそうです。
でも何もない、グレートソルトレイクだけの所でした。わざわざ39時間もかけて来る所ではなかったですね。ここにしないでイエローストーンにすれば良かったのかな?
9月3日
きょうは1日飛行機に乗っていました。アメリカは広いです。
ソルトレイクからピッツバーグまで時差が2時間もあったので、ピッツバーグに着いたのが8時過ぎになってしまいました。ここはホテルの予約をしてあったので、安心していられました。何もしない移動だけの1日でした。
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9月4日
きょうは、朝早い飛行機でシカゴへと向かいました。
ピッツバーグの空港は雨が降っていたのですが、シカゴはきれいに晴れていました。
リムジンバスでユニオンステーションまで行き、アメリカに駐在しているいとこの家に行くチケットを買いました。
そして、着く時間を電話で知らせたら、駅まで迎えに来てくれると言われて安心しました。
なにしろ、バトルクリークという町については、いくら調べても地図も何もなかったのです。
今までホームシックになってばかりいた私が、これで少し元気になれるかもしれません。
バトルクリークに予定の時間より30分位遅れて電車が到着しました。駅でいとこといとこの旦那様の顔が見えたときは、本当にほっとしました。
車に乗って、アパートまで行きました。アパートといってもコテージのようなかわいい建物です。いくつかの建物があり、その敷地内にプールやテニスコートがあるのです。
いとこの家は3階で入り口を入るとリビング(10畳位)、ダイニング(8畳位)、子供部屋(6畳位)、そして奥が寝室(8畳位)でした。
夕食は天ぷらを作ってくれるというので、一緒に手伝いました。とってもおいしかったです。
明日は近くにある大きなスーパーへ連れて行ってくれるそうです。姉から手紙がきていて、うちの人達は皆元気だそうで安心しました。姉さんの字が懐かしかったです。
明日は洗濯をして、いらない荷物を整理して日本に送ろうと思っています。
9月5日
きょうは、マイヤーというスーパーへ連れて行ってもらいました。
初めは何も買うつもりはなかったのに、見ているうちにいろいろとほしくなってしまい、結局50ドルも買物をしてしまいました。
夜はカツ丼を作ってくれました。一口位の肉を揚げてカツ丼にしたのです。
サラダが変わっていて、ポテトをすごく細く切り、お湯をくぐらせて透明になったら冷たい水に取り、きゅうりと玉ねぎの細切りとマヨネーズと合わせて、少しレモン汁を入れるそうです。さっぱりしていて、大根サラダみたいな味です。
もう一つのお漬物もどきがまたおいしくて、大根の細切りと玉ネギの薄切りを塩もみして、生姜汁を入れて醤油をかけたものなのですが、ピリッと辛くて食べたことのない味でしたけど、おいしかったです。お料理のレパートリーが2つ増えました。
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9月6日
きょうは、いとこの旦那様がデトロイトのグリーンフィールドビレッジという所にあるフォードミュージアムに連れて行ってくれました。
とても広い場所で、馬車でビレッジの中をまわってから、遊園地にあるような電車でミュージアムへと行くのです。
途中の駅で降りて、お弁当に持ってきたおいなりさんとおむすびを食べました。
ミュージアムの中は、とても古い物がいろいろあって、クラシックカー、飛行機、汽車等、すごいものが展示されていました。
車類だけでなく、ドールハウスもあって、ひとつひとつ家の中をのぞいてまわりました。こちらの子供は小さい頃からこういう物で遊ぶから、インテリアを個性的に飾るセンスがいいのだそうです。私もドールハウスを作りたくなってしまいました。
帰りに隣町にあるチャイニーズスーパーへ寄りました。そのお店には、日本食がほとんど揃っているのですが、値段がすごく高いのです。おせんべいもあったのですが、なんか古くてまずそうです。もし、日本から何か送るなら、お菓子が喜ばれそうな気がしました。
夕食は、ダウンタウンの変わった形のビルの中にある日本料理店に連れて行ってくれました。お寿司や焼き鳥、串カツ、天ぷら等、私もカイブツも大喜びでした。
9月7日
きょうは、セラマズーというショッピングモールへ行きました。すごく大きなショッピングセンターで、お店がたくさん入っていて、ここに来れば何でも揃うそうです。
その後、またスーパーへ行ってケーキミックスをいっぱい買い込んでしまいました。こちらのケーキミックスは、とても便利で簡単にできる上に、種類がすごくたくさんあるのです。日本に帰ったら、これでケーキ作るんだ。楽しみだな。
帰ってから、荷造りを終わらせて、夕食まで子供達と遊んでいました。
夕食は、バーベキューをしてくれるそうです。今まで本格的なバーベキューの経験がないので、すごく楽しみです。
作り方を聞いたら、醤油、みりん、砂糖を煮つめたものに、にんにくを加えて、その中に2時間位肉をつけておくのだそうです。
マメタンの上に網を乗せて、それを焼いたのですが、骨付きの牛肉なんか食べたことなかったので、たくさん食べてしまいました。
そして、その後はテニスをやりました。楽しかったです。こういう生活っていいなーー!
夜、アメリカに来てからの写真をたくさん見せてもらいました。いとこ夫婦のような感じの夫婦っていいですね。10年たっても新婚の頃とちっとも変わってません。
9月8日
きょうは、旦那様は会社なのに、一度会社に顔を出してから、私達を駅まで送る為に戻って来てくれました。
アパートの前でいとこが見送ってくれたのですが、顔が見えなくなった途端、涙が出てきて止まらなくなってしまいました。
途中ポストオフィスと銀行に寄ってもらい、駅まで送ってもらいました。
いとこの旦那様は本当にいい人です。
美人の社長秘書だった彼女が、人間的にも素晴らしいし、仕事もとてもできる人だからと、会社に入ってすぐに彼を選んだそうです。
バトルクリークに来てみて、本当に良かったと思います。お姉さんが一人増えたみたいな感じです。こちらの様子もよくわかったので、日本に帰ったら、いとこのお母さんにいろいろ報告しに行こうと思っています。
シカゴに着いてホテルに入ってから、シカゴ美術館に行きました。
オリエンタル美術コーナーがあって、日本のハニワや縄文土器、浮世絵等が置いてありました。
こんなにたくさんの浮世絵が大事に保存されているなんて、素敵なことですね。
美術館を出てから、シカゴで一番高いビル、シアーズタワーに上りました。
ミシガン湖が正面真下に見え、白いヨットがいっぱい浮かんでいて、とてもきれいでした。高い所から町を見下ろすのは、一番てっとり早い観光方法ですね。
シカゴはウェンディシティと言われているほど、風が強い町です。
でも、風よりも気になったのは、モノレールのような地下鉄が走っているのですが、これが古くて音がうるさいのです。騒音公害になりそうなくらいです。
都会はおもしろいけど、やっぱり、あまり好きにはなれませんね。
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9月9日
きょうは、朝シカゴを出てデンバーへと向かいました。
空港でチケットを見せたら、その便はキャンセルだと言われてしまいました。まだストライキは続いていたのですね。すっかり忘れていました。アメリカのストライキは長いですね。
でも、もう慣れたものです。ちっとも動じません。なんとかしてほしいといつものように頼むと、別の便を探してくれて、それがTWA航空ではなくコンチネンタル航空の飛行機だったのです。別の航空会社の便に乗れるなんて変ですね。
スケジュールを考えた時に選んだ飛行機は食事付の便ばかりだったので、別便では無理かなと思ったら、ちゃんと食事が出ました。良かった。いつもの食事と種類が違って楽しかったです。
デンバーの町は山の中にあるのかと思ったら、山は遥か向こうの方にあって、平野の真中にある町なのです。ちょっとがっかりしちゃいました。でも、明日はロッキー山脈観光ツアーなので、すごく楽しみです。
午後は、少し時間があったので、ブラブラとショッピングに歩いていたら、こんな町に吉野家の牛丼店がありましたよ。なんか懐かしかったです。
弟から頼まれたダウンパーカーを探してみたのですが、高くてちょっと予算に合わないので買えませんでした。困ったな。
モントリオールでYMCAに泊まって、とっても居心地が良かったので、デンバーでもYMCAに泊まることにしました。
ところが、ここのYMCAはきたなくて、バスルームには虫がたくさんいて、気持ち悪くてお風呂に入れなかったし、部屋にも出てくるので、夜も熟睡できませんでした。古い建物なのかな?
9月10日
きょうは、ロッキー山脈国立公園をまわるツアーに行きました。
朝ふと目を覚ましたら、ちょうど日の出の時間で朝焼けがとてもきれいでした。すぐに写真を撮ってしまいました。
いいお天気なので、最高のツアーになりそうです。嬉しいな。
マクドナルドでモーニングセットを食べて、ヒルトンホテルの前でグレイラインのバスを待ちました。
もうバケイションの季節ではないのに、観光客は多いですね。ツアーの大きなバスは満員でした。
運転手さんがとても優しいいい人で、私達は子供に見えたのか、運転手さんの帽子をかぶせられたり、何かとからかわれました。
ツアーの人達に順番に国を聞いていったら、スイス、香港、イギリス、ドイツ、そしてジャパンと、いろいろな国の人がいました。
山は遠くに見えたので、すごく時間がかかるかと思ったら、1時間もしたら、すっかり山の中でした。
途中の道路は、山を切り開いて作ったような道で、まわりは切り立った崖だったり、谷川が流れていたり、とてもきれいな景色でした。木々の紅葉も始まっていて、黄色や赤に変わっています。
何回かピクチャーストップとして、5〜10分の休憩をしてくれますし、お店のある所では15〜30分位止まってくれるので、私のようにトイレの近い人でも安心していられました。
とても雰囲気のいいグループばかりで、楽しいツアーでした。自分達だけでは、とても行くことのできない場所だったので、参加して良かったです。
いくつか湖を見たのですが、どこも素晴らしくて絵ハガキを見ているようで、うっとりしてしまいました。
お昼を食べたお店では、ツアーの人同士でいろいろ話をしてました。私達は英語を話せないせいか、あまり話かけてもらえませんでした。
ドイツから来ていた女の子は、一人旅なのに、私達より英語がわからなくて、食事のメニューも読めなくて困ってました。私達、食べ物の単語はしっかりわかってますから、大丈夫です。
昼食後、3964mの所まで登って休憩だったのですが、もっと高い展望台まで20分の休憩時間で行って帰ってこようと、バスから降りていきなり走り出したら、私もカイブツも息が苦しくなって座り込んでしまいました。
ゆっくり歩いていた人達は上まで登って行けたのに、私達は断念してリスと遊んでいました。情けないですね。
ちょうどその頃から、天気が急に悪くなってきて、小雨が降り出しました。そして、すごく寒くなってきたなと思ったら、突然雷とともにヒョウが降ってきて、あたりが白くなっていきました。
すごい気候の変化ですね。山の天気はわかりません。さっきまで半袖でしたのに、今は上着を着ても寒いです。
いろいろ変化に富んだ楽しいツアーでした。
ツアーから戻って、デンバーの町のスポーツショップめぐりをしました。でも、ダウンは結局買うことはできませんでした。
ここで、とっても不思議だったのは、デンバーの町の人達は、午後6時を過ぎると、町の中心地にも人影がなくなってしまうのです。だから、飲食店も早く閉まってしまい、開いているのはマクドナルドくらいです。
大きなビルの電気も消えて、日本だったら残業の人がいそうなのに、皆早く家に帰ってしまうのですね。
YMCAに帰ってから、きょうはお風呂に入りたかったので、虫退治をすることにしました。
私、虫はすごく苦手なんです。だから、カイブツは大きめな虫の係で、私は生まれたばかりのような小さな虫の係になりました。
すごい数で、本当にぞっとしちゃいました。シャワーのまわりにいっぱいだったのですから。
とにかく、いろいろなことがあったけど、楽しい1日でした。
9月11日
きょうは、朝空港でチェックインしてから、コロラド大学のあるボウルダーの町へ行きました。
バスに乗っていたら、途中のバス停で車椅子の人が待っていました。アメリカのバスは、車椅子でそのまま乗れるように作られていて、ステップがエレベーターのように下がっていき、そこに車椅子を乗せて固定すると、またステップが上がってくるのです。
そして、バスの中にもちゃんと固定する場所があって、その操作をすべて運転手さんがしてあげていました。すごいですよね。
コロラド大学は、とてものどかな感じのキャンパスで、今まで行ったUCLAやハーバードとは、また違った雰囲気でした。
緑がとても多くて、校舎もあまり大きくありません。レンガ造りの校舎がいくつかに分かれてポンポンと建っていて、そのまわりはずっと芝生なのです。こんな学校いいなーと、どの大学へ行っても思ってしまいます。
私の8年間通った学校は都会のど真ん中で、まわりはビルばかり、門もなく、いきなり校舎でした。校庭もまったくなかったのです。
近くのお店でパンとサラダをテイクアウトして、キャンパスの芝生の上で食べました。ほんのちょっとの間だけ、学生気分です。でも、大きな蜂に追いかけられて、のんびりできませんでした。
結局、生協に寄ってTシャツを買っただけで帰ってきました。
デンバーからサンフランシスコへ向かう途中、飛行機から見たロッキー山脈はみごとでした。茶色の山がどこまでもどこまでも連なっていて、まるで昔社会の授業で使った模型の地図のようでした。何枚も写真を写してしまいました。
夜、7時頃サンフランシスコに着きました。ちょうど日の入りの時刻で、霧が沸きあがるようにモクモクと出てくる様子は、怖いくらいでした。
予約をしておいたホテルはバスターミナルの近くで、すぐに見つかりました。
キッチン付きのホテルをウィークリーレンタルで借りたのです。白黒テレビも付いているし、バスタブも付いていて、安いわりにはいいホテルです。
明日は、食料の買い出しに中華街へ行ってみようと思ってます。自炊をするのも久しぶりなので、ワクワクしてしまいます。