件  名 :ビハリジョット通信(6/6現在)
差出人 :なかやまゆみ
送信日時 :2001/06/16 22:51

*写真をクリックすると拡大します。(海外委員会中村)

中谷@かざこし@ビハリジョット遠征隊です。
連日、残業と出張で今日、ようやくシュラフやらザックやら片付けて、部屋がようや
くいつものサイズで使えるようになりました。

私がBCにいた6月6日(ちょうど10日前)までの経過を報告します。
長くなるので適当に跳ばして読んでください。

5/27   夕方、インドラ・ガンジー空港に着く。税関のおじさんに「これぜ 
            ーんぶ洋服なの。」と言ったらすんなり通してくれた。インドのエー 
           ジェントのスタッフの方とすぐに会えた。比較的小さな空港であ  
      る。外は熱風が吹いている。暑い。
        早々にタクシーに乗り込んでチャンデガールへ向かう。途中、  
           夕食のためS・Aのようなところに寄る。勝野さんが、「ビールが欲 
       しい。」と言うがここにはない。注文をキャンセルしてまた車に乗  
      り込む。ビールのあるところを目指して。まったくわがままな勝野 
      さんである。(結局、私も呑んだが・・・。)
       24:00,チャンデガール着。お湯のシャワーがある。浴びてす 
      ぐ寝る。暑くて寝苦しい。

(チャンディガールのホテル)



 /28    9:00発、マナリに向かう。車に乗り込む前に、勝野さんが
             「運転手に、『昼飯はビールのあるところに止まる』ように言っ  
            て。」と言う。まったく困ったおじさんである。
             北へ向かうにつれ道はがたごとして細くなるが何処を向いても
          人だけは見える。やはり人口12億の国だけある。昼食は希望通  
      りビールを飲みながらチキンカレー。これがうまかった。(後に数
      回チキンカレーを食べるがこれが一番だった)
       17:30頃、マナリにやっと着く。道中、とっても辺鄙なところ
           だったのでそれなりかと思っていたらマナリは大きな建物がいっぱい
      あってネオンがチカチカ人はウジャウジャ、ショッキングだった。” 
      軽井沢銀座”と聞いていたがその比ではないような気がした。
       森田さんの風来坊を捜すため車を止めたところ桃沢さんが調度
      迎えにでてくれて再会を果たす。坂本さん以下先発隊と今夜は盛
      大にやるつもりだったが、用意が調ったので桃沢さんのみ残って 
      昨日,BC向けて出てしまったとのこと。ちょっと寂しかった。
       風来坊はとってもきれい。ご飯も超おいしい。いっぱい食べて、 
      呑んで寝る。

(マナリのメインストリート)


 /29    予定変更で今日はマナリ滞在。
        AMは明日からの行動のため荷物をパッキング。PMはバザ
      ールへ遊びに行く。観光地過ぎて私はいまいち面白くなかった。
        明朝は早いので今日は早く眠る。
 
 /30    朝食を済ませ、7:00,マナリ発。今日は登山口のあるショー
          ルまで一日中ジープだ。さらに道はニョロニョロと険しくなる。
          途中、何度かヤギと羊の群に道を閉ざされる。夏草を求めて
          峠へ上がるのだ。
            ロータンパス(3,980m)はゴミがいっぱいだ
          った。お店もあって驚いたことに白鳥型のボートまであった。まる
          で諏訪湖状態である。27年前には何もなかったとのこと。
                パスの向こうは驚く景色の連続だった。CB山群の素晴らしい  
      眺めからはじまり言葉じゃ表現できないなあ。人々の顔つきがだ
      んだんアーリア系になり、文化の源流を遡っているような景色が  
      続く。平山郁夫の世界だ。

(6000m級のCB山群)

       道はいつの間にかダートになる。恐ろしい道である。当然ガード
      レールもない。下はごうごうと濁流。高いところは100mぐらいは 
      軽くあると思う。そこをどんどん行く。私は助手席できゃーきゃー
      騒ぐ。運転手のアンドウに「小心者」と言われる。
(最近になりくりぬいた軍用道なのですぐ崩れる)
       あとちょっとでショールというところでなんと車が壊れしまった。 
      変な音がするので、「車、変だよ」と言うと、アンドウは「ノー、プロブ
      レン!」あまりに騒ぐので、ようやく車を止める。ここで後続車に 
      乗る勝野さんの登場。さすがプロ!すぐに悪いところが分かって 
      勝野さんの指示のもと、運転手達が治す。
       17:00過ぎ、ショール着。外国人が珍しいらしく我々を見物に
          人が集まる。麦とトウモロコシ、ジャガイモ、羊、ヤギ、牛で暮らし
         ているようだ。魅力的なムラである。唯一の食堂で食事をして明日
         の出発に備える。

 /31   7:00、ショール発。30分ほど車道を歩いたところから登りはじ
     める。BCはこのムラの人々の夏の放牧場なので道はしっかりして
     いる。いきなり急な登りだが、大きな荷物はポーターさん達が頑張
     ってくれるので申し訳ないと思いつつ楽ちんだ。ポーターさん達は
     早い。稜線に出ると6,000m級の山々が「これでもかー!」という 
     感じで並んでいた。感激しながら歩く。道には牛の糞がいっぱい
     だ。踏まないように気を付けて歩く。

(biharijot山群の無名峰たち)

      12:00少し過ぎ、広いところに出た。ガイド、ポーターさん達がテ
     ントを張っている。今日はこれでお終いだという。日本語で文句を
     言うが従う。けど、結局はこれがよかったのである。
(チーズをつくっているところ)
      ここは放牧場なのだが羊飼い達が寝泊まりする小屋がある。暇
     だったのでここへ遊びに行ったのだがなんとバター作りをさせても
     らった。大きな木の深い升のようなところへ牛乳を入れ巨大な泡立
     て器のようなもので1時間かきまわすとできる。バターを取ったあと
     の液体からはチーズができる。こうして山の上で搾った乳を加工し
     て下へ下ろし現金に換えるのだという。いずれも無茶苦茶おいしか
     った。特にバターは最高だった。
      たき火でチャパテイを焼いていたのでこれも見学に行く。何ともお
      いしそうである。勝野さんが、「じっと見ていればくれるずら。」と言う
     のでじっと見てたら焼きたてを3枚くれた。出来たてをフレッシュバ
     ターを付けて食べたら本当においしかった。
      夜はポーターさん達とたき火を囲んでインド対日本歌合戦。日本
     は勝野さんと桃沢さんが歌う。最後はダンス大会。こちら側からは
     炭坑節を教える。まさかインドで炭坑節を踊ると思わなかった。とて
     も楽しい夜であった。

6/1  6:30発,BCへ向かう。
     高度がかなり上がってきているのでかなり疲れる。私以外のみなさ
    んは非常に元気。特に桃沢さんは、取り憑かれたようにすごい早さで
    歩いている。途中見たこともないような花がいっぱい咲いている。
     11:00少し過ぎ、早川さんが迎えに途中まで来てくれる。次に田中
    さんが来てくれる。しばし話をし、みんなでBCへ向かう。BCでは、朝
    倉さんと竹上さんが散歩に出掛けていていなかったが他のみなさん
    が迎えてくれる。高度4,000mの再会は感激であった。

(BCを少し上から見たところです。野生にネギ類が自生、後方はビハリ南峰に続く無名峰)

     昼食後、全員集まってのミーテイング。インド側スタッフはリエゾン
    以下6名。とっても感じのいい方達ばかりでほっとする。
     田中さんと早川さんが歓迎のみそ汁を作ってくれる。具は自生の行
    者ニンニクとネギ。うまい。(食べ物のことはよく覚えているのです!)
     BCはぐるっと山に囲まれた草原(草はまだ伸びてなかったが)の中
    で、すぐ横には氷河から来る小川が流れる素敵なところです。

(BCで記念撮影)


  /2  坂本さんは風邪をひいて体調を崩しているため、今日は坂本さん  
    とキッチンボーイのみ留守番でみんなで荷揚と順化を兼ねてC1(4, 
    900m)へ行く。雪はC1直下からある程度。素晴らしい眺めである。
      C2へのルート工作準備のため、竹上さん、朝倉さん、早川さん、
    田中さんの4名はC1滞在。

  /3  夕べからの雨が止まない。お昼から回復してきたので桃沢さん、
    小尾さん、勝野さん、井口さんはC1へ荷揚。私は高度障害で隊長崩 
    す。結局、昨日上がった4名も早川さんを除いて体調を崩したため下
    山。まったく早川さんは強い。みんなグッタリしているのに相変わらず
    である。しかし、BCまで来るとみんな元気になってご飯をお代わりし
    て食べていた。キッチンボーイの親方アンチュックの作る食事は本当
    においしい。いっぱい作ってくれるものだからみんな食べ過ぎて太っ
    てしまうと騒いでいる。(下痢に苦しみながら・・・。)

  /4    天気はあまり良くない。が、明後日、私はもう下りなければならない
    ので坂本さん、ハイポーター2名パサンとプラカッシュの4名で上が
    る。予定ではこのままC2を作る予定だという。
     パサンはひょうきんな人で坂本さんと私は彼の話に大受けして笑い
    まくってしまった。とても楽しいC1の夜であった。

  /5  雪、しかもしんしんと降っている。5,200mのコルまで行く。晴れ
    ていたらメントーサが見えるのだという。すごいガスなので方向だけ
    向いて想像する。まったく可哀想な私である。ポーターさん2名はC2
    直下までルート工作に行く。帰ってきた報告によると、27年前とはか
    なり様子が変わっているようである。この数年雪が少ないこと、また
    懸垂氷河が落ちてしまっていることが原因のようである。温暖化の影
    響であろう。

(C2の様子です。)

      15:30、4名(早川、桃沢、勝野、井口)がC1へ上がってくる。
       握手をして別れを告げ私はBCへ下りる。悔しいけど仕方ない。体調ば 
    っちりなのになあ。途中何度も振り返りながらゆっくり下りる。
     BCではみんなが迎えてくれる。BC最後の晩餐である。

  /6  C1へ行く4名(朝倉、田中、竹上、リエゾン)を見送り、9:30下山   
     開始。15:30ショール着。

  森田さんの話によると、今年は例年より早くモンスーンの影響が出ており、あま
り好ましくない天気状況とのことでした。私がいる間もBCは晴れているのに、C1から
上はガスで真っ白な状態の日が続いていました。
  C2までは、比較的楽勝だと日本にいたときに桃沢さんが言ってましたが実際に
はけっこう手強そうです。
 今頃どうしているでしょうか、気になります。しかし、ハイポーターさん達が非常
に安全を重視しているし、これまでパサンがガイドした遠征の80%は成功している
と言うことなのできっと今頃、日本から持っていった大吟醸で大宴会しているかもし
れません。

 労山ML、最長の投稿になったかな?最後まで読んでくれた方ありがとうございま
した。きっと良いことあるよ。(ほんと?)


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中谷まゆみ
mayu217@athena.ocn.ne.jp

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