エディ・ゴールドマン ・ワークを語る

(2000.9.1 Eddie Goldman@eyadaより)


エディ・ゴールドマンのNHB(9月1日放送)

今日は、このメールと、それに対するコメントから始めよう。
「ハイ、エディ。私は日本のMMAファンです。PRIDE10を見た多くのファン
はグッドリッジ×アイブル、シャムロック×藤田、佐竹×村上の3試合を
疑っています。他の2試合は議論の余地がありますが、佐竹×村上は、明
らかなワークファイトだと思われます。どうして、はっきりと言ってくれ
ないのですか、エディ?こういう噂さえ流れているんです。」
 - Rumorか。私の嫌いな言葉だな。
「あなたがPRIDEの川崎氏に接待されたから否定的な事を言えないのでは
ないかとさえ言われているんです。」
 - ハー(ため息)。
「タナカ・タダシが言ったように、あなたの番組は即座に翻訳されて、
日本語の掲示板で読まれるのです。日本の雑誌が真実を書いてくれない
ので、大勢の日本のファンが、あなたを頼りにしています。」
このメールに対する答えから始めよう。
ミスター川崎が、私に良くしてくれたのは、本当だ。率直に言って、私
は日本の他の団体も含めた中で川崎が大好きだ。でも、だからといって
口を閉ざすわけじゃない。私は2〜3年前に日本に招待されて試合を見
た。メイン・エベントはひどい試合だった。ロシアの柔道家グンダレン
コと神取の試合で、完全なプロレスだった。この大会はリアルなNHBとし
て行われたものだった。この試合がワークになると聞かされていたわけ
ではないが、私は真実を報道した。
PRIDE10の試合では、ワークと言い切れる試合はなかった。
私は、試合について、大勢の人の意見を聞いた。特に佐竹×村上について
もだ。村上は猪木グループのプロレスラーだし、セコンドには、やはり
プロレスラーの小川がついていた。私は間近で見ていた人達の意見を
聞いた。すると、ワークではないという意見だった。
グッドリッジ×アイブルは無実だよ。グッドリッジはノック・アウトされ
たお陰でUFCに参加できなくなった。ワークなら、コールマンと3週間も
グラウンドの練習をする必要はないよ。試合前の練習でもタックルでの
シュート・テイク・ダウンの練習をしていた。誰も見ていないのにだよ。
ワークならグッドリッジが寝たということだが、そんな意味はないよ。
ケン・シャムロックについては、私が感じた通りのことが報道された。
シャムロックは、信じられない暑さで調子が悪かった。あれが東京では普通
なのかどうか知らないが、空調のないドームでのあの暑さは北米人にとって
異常とも言えるものだった。ケンはバスの中でも暑がっていたし、アリーナ
の中は外よりも暑く、オーブンの中に入っていくようだった。ワークだと
疑う必要はないよ。
噂とか疑いは、誰でも持つ物だ。それを非難はしない。実際、PRIDEでは、
高田戦などのワークが行われてきたからね。でも、今回の試合ではワーク
だと考える理由がない。
ワークについて考えてみると、いくつかの試合は明らかなワークだ。
プロレスのムーブやアングルを使って。でも、いくつかの試合は明らか
ではない。ワークかどうか判定するのは難しい。
1920年代のアルカティック×ジョー・ステッカーの試合がワークだった
かどうかが、今でも議論されているんだ。フランク・ゴッチ×ハッケン
シュミットの試合、1911年だったかな?がワークだったかどうかまで、
観戦した人は誰も生きていないだろうに。
ボクシングでも議論されている。最初のホリフィールド×ルイス戦で、
ジーン・ウィリアムスはホリフィールドに上げたのか?誰か教えてくれ。
シャムロックは藤田戦で突然試合を止めた。なぜだ?ワークならエンタ
ーティメントするだろうに?私は色々な関係者に話を聞いて、ワークの
証拠は掴めなかった。絶対にワークではないと言ってるわけじゃないよ。
でも、ワークだという証拠がないんだ。
この話題については、後で振り返ろう。
この問題についてコメントがある人、誰が何故、ジョン・F・ケネディ
を殺したか知りたい人はメールを送ってくれ。

ゲストのゲーリー・グッドリッジと電話が繋がらないんだ。もう少し
この話題を続けよう。今日のオンライン投票(eYadaのHPから行ける)
は、どのくらい頻繁にワーク・ファイトを見破れますか?だ。
ちなみに前回の投票、フランク・シャムロック×ヒクソン・グレイシー
では、どちらが勝ちますか?の結果はフランク56%、ヒクソン44%だ。
MMAのワーク・ファイトは、誰が知ることができるのだろう?ファンは
専門家が見ても明らかなリアル・ファイトを見て、「こんなの八百長だ!」
って言うかも知れない。それはWWFの見すぎだと思うよ。格闘家に対する
侮辱だよ。
ワーク・ファイトでは何が起こっているか?両方か片方の選手がプロモ
ーターだかギャングの親分と話し合う。2人か3人か、とても少ない人数
が真相を知っている。それ以外は、推測になる。ワークかも知れない、
ワークじゃないかも知れないっていうのは不思議に聞こえるかも知れない。

最初に読まれた日本からのメールでは、「日本の雑誌が真実を書いてくれ
ない」と書いてあったが、これは事実だろうね。
2年ほど前にRINGSで、アキラ・マエダがアレキサンダー・カレリンと試合
をした。当時のリングスは、リアル・ファイトを増やし始めていた。
私がビデオで見たのは、ずっと後になってからだが、試合直後に日本に住
んでいる人達にメールをした。試合がリアルだったかワークだったかを聞
いたんだ。数人の人達 -彼らは知的で正直な人達だ- は、こう返事をして
きた。「顔面への打撃をしないなどの紳士協定はあっただろうが、リアル
だ。」もう一人が、これを聞いてメールしてきた、「何だって?彼らはメ
クラか?」
知的で正直な人達、リングスやプロレスに関係ない人達でも、こうなんだ。
彼らは、分からなかったのではなくワークだってはっきり言うのを躊躇し
たんだ。実際に、試合を見てみると、明らかなワークなんだよ。疑問の余
地がないんだ。しかし、日本で、それを書けるか?今でも書けないと思う
んだ。


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