(Eddie) 私がPRIDE10を見に行っていた事はみんなも知っていると思う。藤田とケン・
シャムロックの試合は、大勢の人に疑問を残した。ライオンズ・デンのケン・シャム
ロックと電話が繋がりました。ケンが、あの試合で何が起こったか話してくれます。
ケン、番組にようこそ。
(Ken)
エディ、元気かい?試合の事は、トレーニング法が正しくなかった。グッド・
シェイプじゃなかったんだ。別に秘密や怪我とかの大層な理由があったわけじゃない
んだ。
(Eddie)心臓にトラブルがあったとも報道されましたが?
(Ken)
うーん。いや、あの夜みたいな事は今までになかった経験だった。ファイトから
離れていたから身体がシェイプされていなかったんだ。今までの俺のキャリアを知って
いればわかるだろう?あんなことはなかった。怪我をしている時だって戦える身体をし
ていたのに。藤田はトレーニングをしていた。あの夜は俺よりも上だった。俺は自分が
すべきトレーニングをしていなかった、という事だ。
(Eddie)
一緒にバスに乗っていた時、あなたは、暑さでとても辛そうでした。エアコン
の近くに席を移動していましたね。
(Ken)
うーん、トレーニングが不足していたんだよ。自分のキャンプで調子がでなかっ
たから、場所を移したけど遅すぎた。格闘技では普通の結果だよ。藤田は、とてもハー
ド・トレーニングを積んでいたんだろう。分かるよ。なんか可笑しいよ。ケァーに起こ
ったことが自分に起こったんだ。言ったように、大きな理由があるわけじゃないんだ。
怪我してたわけじゃないし、心臓に問題があったわけでもない。藤田は、あの夜、俺よ
りも強かった。俺は、また戻ってくる。それだけだ。
(Eddie)
興味深いのは、ピート・ウィリアムスがタオルを投げる、あの瞬間まで、あな
たが上回っていたということです。あらゆるスタンドの展開で、あなたが上回っていた。
(Ken)
そう感じていたよ。最初は藤田は俺をテイクダウンできないと思っていた。でも、
テイクダウンされた。ナッツ(キ○タ○)に強い打撃をもらったのは、お笑いだよ。
(Eddie)
ロープをつかんで、イエロー・カードをもらいましたね?
(Ken)
ロープを掴んだわけじゃないんだ。押し込まれてロープ際に飛ばされた。そして
引き起こされた時には腕がロープにかかっていたんだよ。立つためにバランスを取った
だけだ。
(Eddie)
ナッツは膝で蹴られたんですよね?藤田がイエロー・カードも減点も取られな
かったのはおかしいです。ロープを掴むよりナッツを蹴るほうが悪いじゃないですか。
(Ken)
早い打撃だったから、レフェリーには下腹部かナッツか分からなかったのかも知
れない。
(Eddie)
試合をストップして回復時間を与えたのですから、見ていなかったとしても明
らかじゃないですか?あの攻撃と試合途中放棄とは関係はないんですか?
(Ken)
いや。全く、そんなことはないよ。ナッツに痛みはなかった。身体がトーン・ダ
ウンしてきたんだ。あの試合からは、色々と学んだよ。トレーニング法も変えなくては、
もう27才頃の若さじゃないんだからな。試合を離れていて、身体をシェイプする感覚を
忘れていたんだ。また復活するよ。
(Eddie) ここからは、e-mailでの質問です。ケン、次の相手は誰ですか?
(Ken)
誰と試合を組まれるかは分からないよ。関係者が、あの試合をどう見たかによる
だろうね。相手がコールマンであっても、藤田との再戦でも構わない。ファンは楽しみ
にしてくれると思う。誰であろうと、次はもっと強くなって復帰するよ。
(Eddie)
何故、ドン・フライの挑戦を受けないのですか?フライはUFCで完璧に近い記録
を持っています。あなたはUFCトーナメントで決勝に残ったこともありません。
(Ken)
まず第一に、俺はドン・フライを悪い選手だとかは全く思わない。しかし、彼は
俺の家族やチームメイトを侮辱したんだ。俺自身への侮辱は構わない。ファイトの一部
みたいなもんだからね。ドン・フライは俺と戦って給料日にしたいんだろう。なぜ、俺
を憎むのか分からない。俺には、憎まれる理由はないはずだ。どうしても戦いたいのな
ら、俺のジムに来いよ。でかいジムだぜ。リングもオクタゴンもあるから、選ばせてや
る。でも、金はでないよってことだ。
(Eddie)
彼はあなた同様に日本でプロレスをやっていました。単純に、ハイプしたいん
じゃないですか?
(Ken)
その通りだろう。でも、俺の家族を巻き込むな。ビジネスにファミリーを巻き込
むのは好きじゃない。そういう事をするなら、個人的な問題に取るよ。
(Eddie)
藤田とコールマンを比較するとどうですか?この試合、実際に組まれるのかど
うかわからないけど、試合したらどうなるのでしょう?
(Ken)
コールマンが藤田をノックアウトするだろう。俺の試合でも、ノックアウトのチ
ャンスはあったし、もし身体がシェイプされていればできただろう。コールマンが圧倒
するよ。
(Eddie)
どこで練習をしたのですか?次の試合は何時ですか?
(Ken)
サンディエゴのライオンズ・デンだ。ダラスでも、ガイ・メッツァーやトレイ、
アレックスと練習した。次の試合は2月だと思う。
(Eddie) PRIDEですか?
(Ken) その通りだ。
(Eddie) 何試合するのですか?
(Ken)
契約では2試合残っている。次はグッド・シェイプで試合をするよ。3年半の間、
おれはエンターテイメントの世界で巡業を続け、ほとんどトレーニングをしてこなかっ
た。まだNHBの世界に戻って6ヶ月なんだ。1試合目は上手くいったけど、2試合目は駄
目だった。調子を取り戻すには1年かかると思う。グラウンドの技術も見せられるだろ
う。今までは、スタンドを上達させたかったからね。メールやホーム・ページから色々
な意見が寄せられる。ケン・シャムロックは、こうあるべきだっていう意見だ。
でも、俺は人間なんだ。「世界一危険な男」っていうのはエンターテイメントの世界の
話で、実際に俺が目指している物じゃないんだ。俺は、ファイトを楽しんで、できる限
り長く続けたいんだ。
(Eddie)
あなたのスタンドの技術には感心しました。ムエタイの練習の成果ですか。
(Ken)
そうだ。サンディエゴでムエタイのコーチについている。手のほうも上達してい
るんだ。ライオンズ・デンにはプロ・ボクシングのコーチがいる。俺だけじゃなく、今
はライオンズ・デンのファイターは立ち技を重視している。
(Eddie) 先ほど、もう27才じゃないと言ってましたが、どのようにトレーニングを変え
ていくつもりですか?
(Ken) 27才の時には、1日中トレーニングを続けられた。疲れても1日で回復した。
怪我をしても、すぐに治った。でも、もう同じ事はできないと分かったよ。回復に3〜4
日かかるんだ。だから、1週間のうちハード・トレーニングは1日か2日にして、次の
2日間を身体を回復させながらのテクニック中心の練習にする。
スパーリングは週に2日だけ、ボクシングも週に2回だ。1ヶ月前より賢くなったよ。
どうやってトレーニングを変えていくかを理解した。
(Eddie)
あなたは、パンクラスでファイトを始めました。また戻って、セーム・シュルト
や近藤と戦うつもりはないですか?船木や鈴木とは連絡を取っていないんですか?
ライオンズ・デンにいたジェイソン・デルーシアとは、どうですか?
(Ken) 今はNHBに専念している。ファイトはイージーな部分、ファイトのためのトレーニ
ングこそがハードな部分だ。俺は、この戦いをできる限り続けていく。パンクラスに戻る
時間は無いんだ。船木とは、もう、ずういぶん長い間話をしてないね。パンクラスとトラ
ブルがあったからな。船木はパンクラスの側だったから、連絡を取ることができなかった
んだ。
(Eddie) 同じような質問が来ています。UFCには戻らないんですか?WWFはどうですか?
(Ken)
可能性としては、全てあり得るよ。最初から排除したりしない。UFC、WWF、WCW、
新日本、全日本。神のみぞ知るだよ。今は自分を回復させて2月の戦いに専念するよ。
(Eddie) フランクとは、今でも仲が悪いんですか?
(Ken)
フランクは自分でやりたいことをやっているし、その事に問題はないよ。俺との
関係についてはプライベートな家族としての問題だ。
(Eddie) WWFでの経験から言って、どのプロレスラーが一番NHBに向いていますか?
(Ken) 難しいね。WWFとNHBはトレーニングが全く違うからな。WWFに優れたアスリートが
大勢いるのは確かだ。でも、NHBに挑戦するには長いトレーニングが必要だ。WWFでは巡業
が続くから心肺トレーニングをしている時間がない。
スティーブ・ブラックマン、ビリー・ガン、バート・ガン、ビッグ・ショウといったとこ
ろかな?クリスチャンもレスリングのバックグラウンドがあるんだ。実はレスリングやボ
クシングの経験がある選手はあまりいない。フット・ボール出身者が多い。でも、上手く
やるかも知れないね。
(Eddie) WWFのトレーニングはNHBにマイナスですか?
(Ken)
トレーニング法が違うんだ。プロレスではパワーが要求される。心肺トレーニン
グはしない。遠征続きで食事に気を使うことができない。夜遅く開いている店は少ない
からね。スパーリングも3年間やっていなかった。1年で取り戻せるよ。
(Eddie) あなたのゴールは何ですか?UFCやPRIDEのチャンピォンですか?
(Ken)
いや今のところ、タイトルの事は考えていない。戦いを続けたいんだ。中断した
のはマネーの問題だったから、やりたかったことを再開させたんだ。
(Eddie) ミドル級のトップは誰だと思いますか?
(Ken)
ヘビーでは誰がトップとは言えないが・・・ミドル級か。以前は、俺の弟と桜庭
がトップにいると言っていたんだが、現在では明らかに桜庭が孤高の存在だね。対抗で
きるのはガイを倒したヴァンダレイ・シウバだろう。桜庭とシウバの戦いを見てみたい
よ。
(Eddie)
桜庭とあなたの弟、フランクとの対戦について、どう思いますか?
(Ken)
弟が何をしているのかは知らない。でも弟が望むのなら・・・、彼がこれを聴い
ていることを願うよ。彼は信頼できる人達と、良いトレーニングができる環境に移るべ
きだ。この戦いは、彼がミドル級最強であることを示すには必要な戦いだ。桜庭を倒せ
るチャンスはあると思う。
(Eddie)
今までの相手で最も手強かったのは誰ですか?
(Ken)
うーん。手強かった相手か・・・。今まで俺が戦った相手では、おそらく船木だ
ろう。我々は一緒に練習をして、彼に教わった。最初の対決ではチョークで倒した。
興奮したよ。船木を後継できたんだからね。俺が最も尊敬する男だ。手強かった。彼は、
俺の全てを知っているんだからね。試合の度に、新しい技を考えなければならなかった
んだよ。
(Eddie) ヒクソン×船木戦を観ましたか?
(Ken)
いや、まだ見ていない。機会がなかったんだ。言い訳はできないけど。俺の知っ
ている船木じゃなかったんだろう。
(Eddie)
サンディエゴ周辺では噂になっています。柔術家のカジカ・ムーニーが、ライ
オンズ・デンであなたに挑戦して2回あなたをタップさせたと。こういう道場破りは、
よくあるんですか?
(Ken) 誰だって(笑)?そういう事はライオンズ・デンではやっていないよ。そういうの
はグレイシーの仕事だろう。挑戦されたのは、ドン・フライが初めてだよ。
(Eddie) フェラーリに乗っているって本当ですか?
(Ken)
俺のセカンド・カーで、寝室に飾ってあるよ(笑)。
(Eddie) どうも有り難う。月末にIFCでセミナーをやるんですよね?
(Ken)
そうだ。ライオンズ・デンのヴァーノン・ホワイトが防衛戦をやるんだ。
(Eddie) ケン、有り難う。