マット・ヒューズ&モンテ・コックス・インタビュー 

(2000.8.14 Eddie Goldman@eyadaより)


(Eddie) やぁ、マット。
(Matt) やぁ、エディ、調子はどうだい?

(Eddie) オンライン投票では、今までのところ、全員が、来週の試合で、あなたの
勝利を予想しています。来週のクリス・ヘイズマン戦へ向けて何をしていますか?
(Matt) 彼のグラウンドはトリッキーだから、打撃を重視するよ。
(Eddie) 面白いね。あなたは一流のレスラーなのに。リングス・ルールが影響して
いるのですか?
(Matt) グラウンドで顔面を殴れないし、膝や肘も使えない。ジャッジがすぐに立た
せるからね。

(Eddie) 時間制限は、どうなっていますか?
(Matt) 確か第1ラウンド10分で、エクストラ・ラウンドが5分だと思う。
(Eddie) 立ち技での打撃は、どうなっているのですか?
(Matt) グローブをすれば、顔面パンチOK。ニー・パッドをすれば膝もOK。エルボー・
パッドをすれば肘もOKだ。
(Eddie) あなたは、何を着けるんですか?
(Matt) エルボー・パッド、ニー・パッド、そしてグローブを着ける。
(Eddie) 全部着けるんですね。靴を履いてのキックは、どうですか?
(Matt) 許されている。サブミッションでは、ヒール・フックだけが禁止で、後は使える。
(Eddie) 興味深いね。何故、特定の技だけ禁止するのだろう?
(Matt) 知らないよ。かつて、足を怪我した選手がいるのかも知れないね。
でも、僕は靴を履いていたほうがやりやすいから、そのほうがいい。
(Eddie) そういった制限されたルールで戦うのは、レスリング出身者としてどう感じ
ますか?
(Matt) 打撃が重要になってくるから、最近はパット(ミレティッチ)とスタンドの
練習をしているよ。

(Eddie) 今までにきちんと打撃を練習したことがあるんですか?
(Matt) ここには、毎月一回来て2〜3日練習している。他はレスリングの経験だけ
だよ。今では週に3日は打撃を練習しているよ。打撃の練習は、とても面白いよ。
(Eddie) プロ・ボクサーやキック・ボクサーとは練習しているんですか?
(Matt) 今週来ている選手で、ボクシングをやっていたのは、ラバーン・クラーク
だけだけど、あとは、ジョー・スリックやパット、ジェレミー達と練習している。
ボクシング経験者も2〜3人来る予定だ。
(Eddie) ラバーンは、ボクシング選手としても優れていますね。彼とスパーリング
して、どうですか?
(Matt) ラバーンは、もちろん僕をKOしようと思えば、できるけど、一緒に練習に
つきあってくれる。僕も彼にグラウンドを教えているよ。
(Eddie) ボクシングをMMAに導入する事を、どう思いますか?レスリング出身者の
パンチは腰や身体を使わずに手打ちになりがちです、しかし、一方ではキックや
タックルがあるので、ボクシング流のフット・ワークは使うべきではないかも知れません。
(Matt) 僕はレスラーだから、テイク・ダウンされる事を心配していない。だから、
ボクシング流のフット・ワークを学んでいる。ボクシング基礎から学んでいるんだ。
(Eddie) でも、キックや膝も使えるからね。
(Matt) もちろん、キックも練習しているよ。
(Eddie) リングスではシン・ガードを着けるんですか?
(Matt) いや、ニー・パッドだけだ。今はロー・キックだけを練習している。倒され
ないためにハイ・キックは使わない。
(Eddie) でも、モーリス・スミスやピート・ウィリアムスのKOを見るときちんと使えば
ハイ・キックも有効なようだけど。
(Matt) ジェレミー・ホーンはハイ・キックがとても上手いよ。

(Eddie) パンチ力は、どうですか?KOをねらえますか?それともグラウンドに行く手段
としてパンチを使いますか?
(Matt) パワーは気にしていないよ。今は基本的な動きを学んでいる。腰を使ってパンチ
を打てればパワーは自然とついてくるから。
(Eddie) 対戦相手のヘイズマンについて、どう思いますか?
(Matt) 昨日、ビデオを見たんだ。彼のスタンドは平凡だけど、グラウンドは素晴らしい
ね。僕を極める技術を持っている。だから、スタンドを重視するよ。彼のアーム・ロック
とアーム・バーは、とても早い。トップを取られないようにするし、スタンドでもミスを
しないようにする。スタンドでは、フロント・キックを持っているけど、パンチは大した
こと無い。テイク・ダウンはできるよ。
(Eddie) 彼とグラウンドになったら、どうしますか?
(Matt) 僕をテイク・ダウンすることはできないだろう。ガードからの攻撃だけだよ。彼に
ついては詳しくないから、わからないけどね。ジェレミーが2、3回見た事があるから、
彼の事を教えてくれたんだ。。

(Eddie) UFC他とは、大分違う戦略にするみたいだね。ルールのためですか?
(Matt) それが、全てさ。もうじき、分かるよ。
(Eddie) 自分自身では、どういうルールが好きですか?
(Matt) WEFのルールが好きだ。グラウンドで膝と肘が許されていた方がいいね。ヒール・
フックは好きじゃないから、ないほうがいい。
(Eddie) 将来のMMAのルールは、どうなるべきでしょうか?現在の議論では、打撃ばかりに
目が行っています。これは、ボクシング・コミッションの影響が大きいと思います。
サブミッションについては、チョークが焦点になっていますが、議論している人達は、チョ
ークをよく知らないようです。
(Matt) サブミッションは、そんなに問題じゃないよ、やられた相手はタップできるからね。
チョークについては、反対している人は脳への障害を問題にしているんだろう。打撃につい
ても、それほど問題じゃないね。実際にボクシングでも打ち合っているんだから。僕自身は、
今のNHBルールを変更する必要はないと思っている。
(Eddie) 今では、色々なルールがある。カリフォルニア・ルールは肘が禁止。UFCでは肘も
膝もヒール・フックもOKだ。少しずつ違いがある。
(Matt) UFCも靴を履いてのキックを禁止したね。
(Eddie) UFCはレスリング・シューズでのキックを許しているよ。アイオワでは禁止なんだ。
前のUFCでアレックス・アンドラデが反則になったのは、アイオワ州が禁止していたからだ
よ。次回のUFCでは、靴でのキックが許される。靴の認可は必要だけどね。
アレックス・アンドラデはルールを知っていたはずだ。もちろん、ルール・ミーティング
で話されていたし、試合中もセコンドのシャムロックやメッツァーが「キックするな」と
叫んでいたからね。

(Eddie) ウェイト・クラスについては、どうですか?UFCではライト級になりますが。
パット・ミレティッチと同じ階級です。
(Matt) 当然、僕は、ライト級、ジェレミーはミドル級だよ。
(Eddie) カリフォルニア・ルールでは、どうですか?225-195ポンドがヘビー級、195-180が
ライト・ヘビー、180-165がミドル、165以下がライト級になります。
あなたとパットはライトに落としますか?それともミドルですか?
(Matt) くわしく知らなかった。165ポンドまで落とせるかどうか考えてみるよ。
ラバーン・クラークはライト、デイブ・メネーはミドルに行くだろうね。
(Eddie) ジェレミー・ホーンは200ポンド以上でも以下でも戦っていますが?
(Matt) ジェレミーも195ポンドまで落とせるよ。最近、練習量を増やしているからね。
彼の身体を見たら驚くよ。
(Eddie) そりゃ、面白いね。2〜3年前、ジェレミーがフランク・シャムロックと戦った時、
私は審判員の隣にいた。ジェレミーがシャツを脱いだ時に、その審判は「あいつは、プロで
戦う身体じゃないな。」って言ったんだ。その選手がフランクをあと一歩まで追い込んだん
だからね。本の内容はカバーでは分からないって事だね。自分では、どの位のウエートが
やり易いんですか?
(Matt) 少し減量して、170ポンドくらいがいいね。

(Eddie) ところで、モンテ・コックス (Extreme Challenge、リングスUSAのプロモーター)
は近くにいますか?彼にも質問が来ています。
(Monte) やぁ、エディ。
(Eddie) そこで、ビュッフェにでも行っていたの?冗談だよ。体重は落ちたかい?
(Monte) ハハハ。

(Eddie) 質問だ。モンテがマットとヘイズマンの試合を組んだのは疑問です。
ヘイズマンは身体がナチュラルにずっと大きく、テクニックが通用すると思えません。
それにヘイズマンはムラっ気があります。
(Monte) 彼は、私が馬鹿だって言いたいのか(笑)?
(Eddie) いや、馬鹿だとは言ってないと思うよ。同意しないっていうことだろう。
(Monte) 私は大勢の選手をプロモートしているし、ヘイズマンもマットも良く知って
いる。いいマッチ・メイクだと思うよ。23日にマットが勝ったら謝ってくれよな(笑)。

(Eddie) どうしてマット×ラバーン・クラークの試合を組んだのですか?
(Monte) それは、試合を組んだ時には彼らが一緒に練習していなかったからさ。
我々はエクストリーム・チャレンジとエクストリーム・チームという異なるものを持
っている。エクストリーム・チャレンジはイベントだ。試合は私がプロモートする選
手の中でベストな組み合わせになるようにマッチ・メイクする。マットとラバーンが
トーナメントで戦った時には、彼らは会ったこともなかった。試合の後で、ミレティ
ッチ・マーシャルアーツ・センターで一緒にトレーニングするようになったんだ。
私は自分がマネージメントする選手をエクストリーム・チャレンジで戦わせることは
あり得るよ。独自のランキングがあるんだからね。でも、他のプロモーションで戦わ
せることはない。マットとデイブ・メネーがUFCで戦うことは有り得ないよ。

(Eddie) 数多くの団体が統一チャンピォンを認定することは起こらないんでしょうか?
ボクシングみたいに。
(Monte) ボクシングだってWBOのような小団体がたくさん有るよ。発展の段階として、
必要なんだよ。5年に一度しかタイトル挑戦の機会がなかったら困るだろう?もちろ
ん、統一チャンピォンは素晴らしいよ。でも小団体も必要だ。

(Eddie) アナウンスメントがあるそうですが?
(Monte) ネガティブな話なんだ。ミシシッピー州がNHBを禁止する事を決めた。
(Eddie) 本当ですか?
(Monte) そうなんだ。9月9日にエクストリーム・チャレンジ37の開催を予定してい
たんだが、今朝、許可できないとの連絡を受けた。以前開かれたショーでレフェリー
が試合をストップしなかったのが問題になったらしい。
(Eddie) レフェリーの件は問題ですが、何故、興行を禁止するんでしょう?
(Monte) メディアは試合を見ないで悪く書くからね。もう、アスレティック・コミッ
ションで決定されたそうだ。
(Eddie) カリフォルニアとニュージャージーでMMAが合法化されて、UFCもPPVに復帰
するだろうと言われているのに。
(Monte) 私も、この決定は退行だと思っているんだ。

(Eddie) 次の質問。何故リングスに協力しようと思ったのですか?
去年の段階では、リングスは良い評判を持っていなかったと思いますが。
(Monte) 最初は、ただ、KOKトーナメントに選手を何人か送るように頼まれただけなんだ。
正直、ルールを見た時はNHBの試合に比べてつまらないものになるだろうと思っていた。
しかし、実際に日本に行って、試合を見てみたら、サブミッションが重視される、とても
面白いスポーツになっている事に本当に驚いた。予期していなかった事だけど、私は本当
に好きになったんだ。それから、ミスター前田と5、6回ミーティングを持った。そこで
私はワークに関して、彼らの過去のやり方に対して懸念を表明した。巻き込まれたくな
かったからね。彼らは、そういうやり方から脱すると言った。私が知る限り、今では、
そういう事は全くない。選手達がみな怪我をしているだけで、違いが分かるだろう?
彼らは以前は毎月戦っていたのに、今では、そんなことはできないんだ。
滑川が怪我をし、金原も怪我をし、田村も病院に行っている。山本は最近、9月の試合か
らはずされた。まだ怪我をしているからね。今では、絶対にリアルなんだ。これが、私が
協力する理由だよ。
(Eddie) しかし、この方向を続けるだろうか?日本ではプロレスはビッグ・ビジネスだし、
リアルに見えるやり方で結果の決まった試合をするかも知れない。
(Monte) それは、日本のファン次第だよ、KOKルールでのニュー・リングスは、今までよ
りも多くの観客を入れている。会場は満員だし、売り上げも向上し、すべてがエキサイテ
ィングのようだ。分かるだろう?プロモーターにとっては仕事なんだ。今の路線が上手く
いっている限りは、それを続けるよ。


インタビューのページに戻る